巷では、HOKA(ホカ)やSALOMON(サロモン)、ALTRA(アルトラ)のような、デザインコンシャスで履き心地のよいアウトドア/トレイルランニング系のスニーカーが普段履きとして人気ですよね。確かに、あの快適さは一度体験すると手放せなくなるんですが、街で同じスニーカーを履いている人を見かけるたびに、ちょっと複雑な気持ちになるのも事実。
「履き心地は大事。でも、もっと個性を出したい!」そんな人におすすめしたいのが、アメリカ生まれの本格アウトドアブランド、Oboz(オボズ)のシューズです。
2007年、アメリカのモンタナ州ボーズマンで産声を上げたオボズ。その名前は「Outside Bozeman(ボーズマン郊外)」に由来します。「ロッキー山脈の女王都市」とも呼ばれるボーズマンの豊かな大自然が、このブランドのルーツです。
アメリカやカナダでは、アウトドアショップの定番ブランドとして広く知られていますが、日本ではまだまだ知る人ぞ知る存在。でも、それがイイんです! 街でオボズのシューズを履いている人を見かけたら、「お、わかってるね」と心の中でつぶやいちゃいましょう。
街へ繰り出すか、近所の山を散策するか、それとも水辺でチルアウトするか――。さまざまな用途に対応するモデルが豊富に揃っています
オボズの魅力について、わかりやすく3つのポイントに絞って解説しましょう。
まず、そのデザイン性。アウトドアテイストを踏襲しつつ、シンプルで洗練されたデザインは、どんなファッションにもすんなりとなじみます。普段使いしやすいのが、大きなポイントです。
次に、履き心地。オボズは本格的なアウトドアブランドですから、その技術はホンモノです。ハイキングシューズの開発で培われた技術が、街歩きでも威力を発揮。まるでオーダーメイドのようなフィット感で、長時間歩いても疲れにくい快適さが自慢です。
そして最後に、履いていると「それ、どこの?」と聞かれること間違いなし、という点。オボズは、日本ではまだまだ知る人ぞ知るブランドです。街で履いていると、きっと「それ、どこのスニーカー?」と聞かれるでしょう。「実はね……」とオボズの魅力を語れば、一目置かれる存在になれるかもしれません(笑)。
オボズが誇る豊富なシューズラインアップのなかから、真っ先に押さえておきたい3足を筆者の独断でピックアップ! それぞれの魅力をレビューします。
数あるオボズのシューズのなかで、自信を持っていちばんにおすすめしたいのが、「Men's Katabatic LT Low GTX(メンズ カタバティック LT ロー GTX)」です。
筆者は都内の街歩きと、標高500mほどの低山ハイクで、実際に「メンズ カタバティック LT ロー GTX」を履いてみました。その結果、本作は、街履きから軽登山までこなせる、ポテンシャルの高いシューズであることが判明しました。
オボズ「メンズ カタバティック LT ロー GTX」。公式サイト価格は30,250円(税込)
まずは街歩きから。GORE-TEXファブリクスを直接アッパーに接着する「GORE-TEX インビジブルフィット」のおかげで、足全体がやさしく包み込まれるような感覚を味わえます。クッション性も高く、長時間歩いても疲れにくいのがうれしいですね。
そして週末には、近所の低山へハイキングに。「メンズ カタバティック LT ロー GTX」は、登山道でもその実力を遺憾なく発揮。グリップ力が高く、滑りやすい岩場や泥道でも、安心して歩くことが可能です。しかもGORE-TEX採用なので透湿性が高く、長時間の着用でも蒸れにくいうえ、突然の雨に見舞われたとしても安心。GORE-TEXの防水性能は、もはや言うまでもありません。
「メンズ カタバティック LT ロー GTX」はグリップ力抜群!
滑りやすい根っこや落ち葉の上でも問題ありません
多少の雨なら、この撥水力で安心。急な雨でも安心して出掛けられます
また、ソールがしっかりしているので足首の安定性も抜群。これなら、捻挫などの怪我のリスクを軽減できそうです。もちろん本格的にトレランしてもOKです。
アウトドアテイスト強めのデザインが好きなら、「Men's Sawtooth X Low B-DRY(メンズ ソートゥース X ロー B-DRY)」もおすすめ。アッパーに採用されたオイルドヌバックレザーは、履き込むほどに味わいを増し、独特の雰囲気を醸し出します。
オボズ「メンズ ソートゥース X ロー B-DRY」。公式サイト価格は29,700円(税込)
オボズ独自の防水透湿素材「B-DRY」を搭載しているのも見逃せないポイント。多少の雨なら気にせず履けるのはもちろん、汗をかいても蒸れにくいので、快適な履き心地が持続します。長時間歩くことを想定して設計されたソールは、安定感も抜群。街歩きはもちろん、軽いハイキングなどにも難なく対応します。
独自の防水素材「B-DRY」とグリップ力にすぐれた新設計アウトソールで、悪路もなんのその。大人のための頼れるトレッキングシューズです
レザーシューズのような風格がありながら、スニーカーのような履き心地もほしい、という人なら、「ソートゥース X ロー B-DRY」は最適な選択肢となるでしょう。
岩場も、土も、アスファルトも。計算されたブロックパターンが、足場を問わず確かなグリップ力を発揮!
オイルドヌバック素材のアッパーが落ち着いた印象を演出してくれます
最後に、スニーカー以外のモデルもご紹介しましょう。「Whakata Off-Road(ワカタ オフロード)」は、リラックス感と機能性を兼ね備えたサンダル。これからの季節にもってこいの一足です。
オボズ「ワカタ オフロード」。公式サイト価格は16,500円(税込)
アッパーには、通気性にすぐれたリサイクルポリエステルメッシュを使用。素足で履いても快適なのはうれしいポイントです。
特徴的なのは、サトウキビ由来の素材を使用したミッドソール。クッション性が高く、足への負担を軽減してくれるので、長時間履いても疲れにくいのが魅力です。環境に配慮した素材を使用しているのも、オボズらしいこだわり。
「Oboz」の刻印が施されたヒール。かかとを2方向から固定できるヒールストラップと独自のインソールで快適な履き心地をサポートします
アッパーやミッドソールだけでなく、アウトソールにもリサイクル素材を使用するなど、サステナビリティーを意識した設計となっています。普段使いはもちろん、キャンプや旅行など、さまざまなシーンで活躍間違いなし! 一足持っておくと、重宝することうけあいです。
ブランド独自の配合ゴム製のアウトソールは、グリップ力と耐久性を両立
そのまま素足で履くだけでなく、ソックスとの合わせを楽しむのもいいですね
オボズのシューズって、履き心地もよくて、デザインも洗練されていて、しかもちょっとツウっぽい。つまり、いいとこ取りなんです。街で見かけることは少ないかもしれませんが、だからこそ「おっ、オボズ履いてるじゃん!」と思われたらしめたもの。「なんかいい靴ないかなあ」って思っているなら、オボズ、一度チェックしてみるのは多いにありだと思います。
近所のカフェからちょっとした山登りまで。これ一足で全部いけるから、筆者は「メンズ カタバティック LT ロー GTX」を休日にフル稼働中。イエローソールがコーデのアクセントになって、気分もアガります