本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第48回は、「RE-Activ Flip(リアクティブ フリップ)」をピックアップした。
このプロダクトは、クッション性と安定性をあわせ持つ2層構造のソールユニットを採用しており、アウトドアアクティビティー前後の快適な歩行をサポートしてくれるサンダル。ビーチや河辺といった場所で行われるウォーターアクティビティーでも活躍するので、今のシーズンにピッタリな存在だ。
ザ・ノース・フェイス「リアクティブ フリップ(RE-Activ Flip)」(品番:NF52353)
このプロダクトのソールユニットは、足裏が直接触れるトップレイヤーにはクッション性の高い素材を配して衝撃を吸収させ、地面側のボトムレイヤーには安定性を生む2層構造を採用。これらにより、エネルギーを推進力に変えて、快適な歩行をサポートするわけだ。
また、つま先が上がったセミロッカー構造は、歩行時の蹴り出しをサポート。足の甲を面で支える太めの鼻緒と、足のアーチを支える構造により、足を包み込むようなフィットを実現している。足入れのやわらかさがありながら、安定した歩行をうながすスペックで、ライフスタイルシーンはもちろんのこと、登山やトレイルランニングといったアクティビティー後の疲れた足でも、楽に履けるサンダルに仕上がっている。
足の甲を面で支える太めの鼻緒と足のアーチを支える構造により、足を包み込むようなフィットを実現。どちらかと言うと、甲は低めでタイトフィットなので、購入する際は実際に試し履きしたほうがいいだろう
ソールユニットは、足裏が直接触れるトップレイヤーにクッション性の高い素材を配して衝撃を吸収。地面側のボトムレイヤーに安定性を生む2層構造を採用することで、着地エネルギーを推進力に変換して、快適な歩行を実現している。また、つま先が上がったセミロッカー構造は、歩行時の蹴り出しをサポート
アウトソールは、ミッドソール下層との一体成型で、ソリッドラバーは貼られていない。そのおかげで、ソフトな接地感を提供してくれる
「リアクティブ フリップ」を実際に履いてみた!
これまで数多くのリカバリーサンダルを履いてきたが、「リアクティブ フリップ」に足を入れてみると、他ブランドの同種のサンダルよりもタイトフィットであることがわかる。今回はサイズUS8(26cm)を選んだが、最近ヘビーローテーションで履いているOOFOS(ウーフォス)の「OOriginal」のUS7(25cm)のほうが甲の周囲にゆとりがある。それだけに、購入する際は店頭で試し履きしてからサイズを決定したほうがよいだろう。
実際に歩いてみると、フィット感の高さに加えて、つま先が上がった形状のセミロッカー構造により、着地から蹴り出しまでの動きがスムーズで、スイスイと歩きやすい。リカバリーサンダルで歩きやすいと言えば、HOKAの「オラ リカバリー」シリーズが群を抜いているが、この「リアクティブ フリップ」もそれに次ぐレベル。たとえば、海外で開催されるマラソン大会のあと、ショッピングなどで街を歩くシーンでは、この効率的な歩行性能はありがたいはずだ。
スポーツやアウトドアアクティビティー後に足をリラックスさせるリカバリーサンダルは、ここ数年ですっかりポピュラーな存在となった。ロッカー構造を強調することですぐれた歩行性能を発揮するHOKA、運動後の土踏まずの落ち込みを支える構造に定評あるサロモン、そのソフトなフットベッドで疲れた足を癒やすウーフォスなど、ブランドそれぞれの特徴でユーザーに愛されているが、ザ・ノース・フェイスの「リアクティブ フリップ」は、ひとつの機能性に特化するのではなく、歩行性能、アーチサポート、クッション性をバランスよく追求しており、トータルバランスにすぐれた1足に仕上がっていると感じた。
つまり「リアクティブ フリップ」は、ザ・ノース・フェイスというブランドが大好きで、「リカバリーサンダルもザ・ノース・フェイスで揃えたい!」「機能性がバランスよく取れたリカバリーサンダルが欲しい」といったユーザーにピッタリで、特に写真の「トロピカルピーチ×ペアシャーベット」のカラーリングは他ブランドにはない配色なので、個性的な1足を求めるアスリートにもオススメしたい。
ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間50分50秒。