ビジネスシーンにおける服装自由化が進む今は、スーツやジャケパンにスニーカーを合わせるのも大いにアリ。まだ実践できていない人のために、おすすめアイテムをご紹介します!
出典:楽天市場
ここ数年、ビジネススタイルはどんどん自由度が増していますが、スポーツ庁が2018年よりスニーカー通勤を推奨したことで、スーツやジャケパンにスニーカーを合わせるスタイルはすっかり浸透。さらに、コロナ禍を経て、スニーカーは今やビジネスシーンにおける靴の選択肢の1つとして完全に定着しています。ただし、選び方を間違えるとマイナス方向に機能することも。また、依然NGな職種や会社もあるので、スニーカーがOKか否かを前もって確認することも忘れないようにしましょう。
スニーカーと言ってもデザインや素材はさまざま。ここではビジネススタイルにふさわしいスニーカー選びのポイントをご紹介。購入時の参考にしてみてください。
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ダッドスニーカーなどのボリュームあるハイテク系は、たとえトレンドでもビジネスシーンにはふさわしくありません。着こなしの自由度が高まったとはいえ、あくまでも仕事なので選ぶべきはシンプルなローテクスニーカーです。そうすれば上品さを崩すことなくコーデになじみ、それでいて洗練された雰囲気をプラスできます。
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キャンバスやナイロンなど、スニーカーの素材はいろいろありますが、ビジネスシーンではレザー製であることが鉄則。それであれば、レザーシューズ感覚で取り入れられ、着こなしの上品さを損ないません。レザーなら表革でもスエードでもかまいませんが、より汎用性の高い表革がおすすめです。
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ビジネススタイルに合わせるスニーカーにインパクトは一切不要。そのため、ブラックやホワイト、ネイビーといったレザーシューズ同様のベーシックカラーがベストな選択と言えます。また、多色使いは好ましくないので、ソールを含めてできれば2色、多くとも3色に抑えるのが正解。そうすればより取り入れやすくなります。
膨大なラインアップの中から、ビジネススタイルにふさわしいスニーカーを厳選。取り入れやすいのはもちろん、洗練された足元を演出できるモデルばかりなので要チェックです。さらに、人気スタイリストが独自の視点でそれぞれのスニーカーの魅力やマッチする着こなしについてレビューしてくれたので、ぜひ参考にしてみてください!
【レビューしてくれたファッションのプロ】
スタイリスト 川田 真梨子さん
雑誌やブランドのカタログ、俳優・タレントのスタイリングなど、さまざまなフィールドで活躍する敏腕スタイリスト。メンズのドレスからカジュアル、さらにはレディース、キッズ、和装と守備範囲が広く、女性ならではの視点を生かしたリアルな着こなし提案に定評がある。
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アディダスの名作スニーカー「スタンスミス」は、ビジネススニーカーの代表格と言っても過言ではありません。その理由は、スニーカーらしからぬシンプルで上品な外観。むだをそぎ落としたミニマムなレザー製アッパーは、あらゆるビジネススタイルにマッチします。
グリーンやネイビーなどを部分使いした「スタンスミス」もありますが、ビジネス使いにはオールホワイトがおすすめ。なぜなら着こなしを選ばず、最も使いやすいからです。特にグレーのセットアップやスラックスと相性がよく、都会的でおしゃれなビジネススタイルを手に入れられますよ。
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イタリア生まれのファクトリーブランド、オロビアンコが手掛ける「ビエッラ/3」。レザープロダクトを得意としている同ブランドらしく、シンプルなコートスニーカーながらも上質な雰囲気が漂います。ハイクオリティーな本革を使っているだけに、使い込むことによるエイジングも楽しめます。MADE IN ITALYという点も大人心をくすぐる要素!
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ブランドを象徴するロングセラーモデルのひとつ「996」もジャケパンやスーツとの相性は抜群です。同ブランドらしい落ち着いたデザインと格別の履き心地を、カジュアルファッションだけでしか活用しないのは損というもの。ニューバランスらしい定番カラーのグレーは、ビジネスコーデでも使いやすいので積極的に活用してみましょう。
ニューバランスのスニーカーはクッション性が高くて履き心地がよいので、外回りが多いビジネスマンにも最適。ほかに比べると少しスポーティーでボリュームがあるデザインですが、細身のテーパードパンツとの相性は抜群です。ビジネススタイルをスタイリッシュに格上げする効果も見込めますよ。
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パラブーツと言えば、「シャンボード」を始め多くの名作レザーシューズを世に送り出しているフランスの老舗ブランド。実は、革靴作りのノウハウを生かしたスニーカーにも定評があります。高級感のある風合いが目を引くこちらの「プレイ」は、革靴製品と同様にブランドオリジナルのリスレザーを使用。見た目が端正なだけでなく、耐久性や撥水性にもすぐれています。シルエットはほどよくスリムで、スラックスと相性◎。
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ビジネスシューズを十八番とするリーガルらしい、シック&スマートな出で立ちのレースアップレザースニーカー。アッパーには、エコー社の手掛けた滑らかカウレザーを採用しています。しかも、裏材にまで本革を使うこだわりぶり! 熱がこもりやすい裏側のトゥ部分はメッシュ素材になっているので、快適性も申し分ありません。軽量なEVAソールを使っているので足運びも楽々。
ネイビー×ホワイトのカラーリングが爽やかですよね。ビジネスシーンでも好印象を与えられるスニーカーだと思います。グレーのスラックスやベージュのチノパンとの相性もよいですが、スニーカーの色を拾ったボトムスと合わせるとよりおしゃれに仕上がりますよ。
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ブランドの代名詞である「オールスター」も、レザー製ならビジネススタイルに好マッチ。しかも、こちらは今まで以上にソフトなエコーレザーでアップデートされているため、履き始めから快適です。アッパーからソールまでオールブラックで統一されているのもクール!
「オールスター」はローテクスニーカーの王道中の王道。ソールの色でコントラストをきかせたモデルも多いですが、ビジネス使いする場合はアッパーと同色のものをセレクトするのがベストです。これはオールブラックなので革靴感覚で取り入れられますよ。
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ドイツ軍で正式に採用されていたトレーニングシューズ「ジャーマントレーナー」の復刻版である「1183」。ミリタリースニーカーとは思えないシンプルさなので、ビジネスシーンにも難なく対応します。ファッション好きに愛されているモデルゆえ、周りと差を付けたいという人にもおすすめ。
「ジャーマントレーナー」のスニーカーは、シャープなフォルムなのでビジネスシーンで使いやすく、スタイリッシュな足元に仕上げられます。軍モノからの流れで短めのパンツ丈や太めシルエットのボトムスとの相性がすこぶるよく、好バランスに着こなせますよ。
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こちらの「スペンサー レザー」は、イギリス生まれの人気スポーツカジュアルブランド、フレッドペリーからの一足。ソールにはやや厚みがありますが、ミニマルなデザインのコートシューズなのでビジネスシーンともすんなり調和します。サイドにはブランドを象徴するローレルリースの刺しゅうがあしらわれ、さりげなく“らしさ”をアピール。なお、アッパーにはクロムフリーのレザーが駆使されています。
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2015年に東京で生まれたブランド、ヨーク。「シャツとジャケットに合わせるスニーカー」がコンセプトで、まさにビジカジ向きの逸足が豊富に揃っています。MADE IN JAPANの品質にこだわっているのも特徴で、定番モデル「スタンレー」ももちろん日本製。不要な要素をそぎ落とし、究極的にシンプルなデザインを追求しています。ライニングはつま先部分までピッグレザーを使用し、足全体をやさしく包み込む履き心地を実現。
ヨークは私自身大好きなブランドで、ファッション撮影の仕事ではかなりの頻度で使用しています(笑)。パッと見はどこのブランドかわからないミニマルなデザインが魅力で、スタイリングにも取り入れやすいんですよね。特にきれいめコーデやトラッドな着こなしと相性がよい一足です。
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コールハーンは 「モダン・アーチザン」をコンセプトに、職人技術と現代的な要素を組み合わせたプロダクトを展開するアメリカンブランド。この「グランドクロスコート ランオックス」はドレッシーなレザーアッパーと、軽量性に秀でたEVA製ソールのコンビネーションが特徴的です。つまり、端正な顔立ちながらもフットワークよく動けるということ。独自のクッショニングシステムである「グランドOS」も、快適性をアシストします。
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福岡県久留米市が拠点のムーンスターはさまざまなシューズを展開しています。特に人気を集めているコレクションが「810s (エイトテンス)」。専門分野で培ったノウハウを生かし、日常の道具として提案しています。同コレクションのモデル「プルー」は、厨房や食品工場で使われているキッチンシューズをベースにしつつ、ローファータイプのスニーカーとしてアレンジ。シンプルな面持ちがビジネスシーンにもマッチします。リーズナブルな価格設定も大きな魅力。
スリッポンタイプのスニーカーは、ローファー感覚で取り入れられるのが◎。シューレースがあるデザインより、ソックスが引き立ちやすいというのも特徴です。ドレスコードが厳しくない職種の人なら、ソックスの色や柄で遊ぶのもおすすめ。
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「インスタポンプフューリー」のイメージが強いリーボックですが、シンプルでクラシックなコート系のスニーカーはビジカジ向き。その1つが「コートクリーン」。シームレスに近いデザインなのですっきりとした足元に仕上がり、ミニマルなルックスなので汎用性も抜群です。
こちらは丸みがあってややボリュームのあるデザインなので、タックが入った太めのパンツにも合わせやすいですね。履き口はコートシューズらしくクッション性を持たせているのも◎。さりげなく配されたネイビーのロゴは、足元の引き締め役にもなってくれます。
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フランス生まれのスポーツブランド、ルコック スポルティフも、シンプルなコート系スニーカーを多数ラインアップしています。この「LA ローラン」もコートスタイルの定番アイテム。軽量性やクッション性を追求しつつ、ミニマルな面持ちで仕上げられています。オールホワイトのアッパーはシンプルで無個性に見えますが、フランス国旗のタグが控えめにきいていてさりげなく個性的。
「LA ローラン」はクラシックなデザインなので、トラッドなビジネススタイルに取り入れるのがおすすめ。特にネイビージャケットにベージュのチノパンといった王道コーデとの相性が抜群だと思います。フランス国旗カラーのタブもシンプルなデザインに映えますね。
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ヴェジャ(VEJA)もフランスのブランドで、サステナブルなシューズ作りにこだわっているのが特徴。素材の調達から販売まで持続可能な環境を模索しており、SDGsへの取り組みも重要となってきたビジネスシーンにもマッチします。「リオ ブランコ」のアッパーは、リサイクルペットボトルだけで作られた素材「アルベオメッシュ」を使用。さらに、Vマークはラバーやもみ殻の混紡素材製、シューレースはオーガニックコットン製など、細部までサステナブルを徹底した一足です。
デザイン自体はスポーティーですが、ベージュとホワイトのカラーリングが上品で大人っぽいですね。ロゴの主張も控えめなので、ビジネススタイルにも問題なく対応します。そして何より、サステナブルな取り組みがすばらしい! これからの時代はそういった取り組みも選びの基準になると思います。
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前出のムーンスターから派生したウォーキングシューズブランドが「ワールドマーチ」です。その中でも、紳士靴の上品なデザインを落とし込んだカジュアルシューズを得意とする「ジェントリー」ラインからピックアップしたのは、古き良きトレーニングシューズがデザインベースの「GE106」。ワントーンのストイックなデザインで、オンからオフまであらゆるスタイルと高い親和性を発揮してくれます。また、アッパーは防水レザー製、ソールは耐摩耗ラバー製と、機能性にもとことん注力。見た目もスペックも妥協できない大人の強い味方となってくれます。
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アッパーを巻き込むようなソール圧着方法であるバルカナイズ製法が魅力のスピングルムーブは、多く部分を手作業で作っている職人気質のブランドです。アッパー素材のカンガルーレザーは、軽さと強さを兼ね備えており、ビジネスシューズに求められる「疲れにくい」「タフに履ける」という2大要素を備えています。
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スペルガは、110年以上の歴史を誇る由緒正しきイタリアンシューズブランド。この「2750 OGレザー」は、1925年に誕生したブランドの代表的モデル「2750」のデザインを踏襲しています。ルックスこそクラシカルですが、人間工学に基づいた最新インソールがアーチを自然にサポートするため、履き心地は良好。フルグレインレザー製のアッパーは、愛用するほど足になじみます。
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フレンチブランドらしいスタイリッシュなデザインで人気の「ダチア」は、2009年から展開されている人気定番モデル。やや長めのトゥ&薄底ソールによる、すらりとしたシルエットが持ち味です。アッパーには耐久性と扱いやすさを考慮し、リアルな風合いを持つシンセティックレザーを抜擢。サイドに押印されたライオンロゴと、同色の2本ラインが絶妙なアクセントとして作用します。