本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第60回は「TNF RAIN BOOTS GORE-TEX(TNF レイン ブーツ ゴアテックス)」をピックアップした。
このプロダクトは「GORE-TEX」メンブレンによる高い防水透湿性を備えながら、コンパクト性にも優れるレインブーツ。雨期をはじめとした悪天候時に足元をドライにキープしてくれる。
ザ・ノース・フェイス「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」(品番:NF52440)。公式サイト価格は26,400円(税込)
「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」は、防水透湿性にすぐれた「GORE-TEX」メンブレンをアッパーに採用したレインブーツ。軽量で高い摩耗耐久性を誇る、無駄をそぎ落とした「スペクトラリップストップナイロンアッパー」を採用することで、クルマへの積載やシューズラックへの収納をコンパクトに行える。
防水透湿性にすぐれた「GORE-TEX」メンブレンを採用することで、悪天候時にもシューズ内部をドライで快適な状態にキープしてくれる
生地が柔軟な「スペクトラリップストップナイロンアッパー」を採用することで、コンパクトに収納可能
アウトソールには、高い耐久性とグリップ力を発揮する「Vibram Mont」のラバーコンパウンドと、ぬかるんだ路面環境でも安定したトラクションを発揮するデザイン「Vibram Traction Lug」を採用。着脱をスムーズにする後ろ足首にあるバックファスナーは、雨水や砂利などの浸入を防ぐガゼット構造だ。
アスファルトやコンクリートといった舗装路でもグリップ性が高いアウトソールを採用。刻みがしっかりとあるアウトソールパターンなので、降雪時にもしっかりと対応してくれそうだ
後ろ足首に配されたバックファスナーは、着脱をスムーズにするいっぽうで、雨水や砂利の浸入を防ぐガゼット構造を採用。この部分は柔軟なので、旅行時にはラゲッジスペースにコンパクトに収納できる
以上のように、機能派ながらシンプルでミニマルなデザインを採用したことにより、悪天候のアウトドアフィールドからライフスタイル使いまで活躍してくれる一足に仕上がっている。
「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」を雨の日に実際に履いてみた!
「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」は、ブランドサイトで「普段購入のシューズよりも1サイズ小さめのご購入を推奨します」の表記があるように、使用しているラスト(木型)は大きめ。通常履いているソックスが薄手の場合は、ブランド側が推奨するように1サイズダウンしたものを選んだほうがよさそうだ。
筆者は厚手のミドル丈ソックスと合わせたかったので、いつもどおりのサイズUS8(26.0cm)を選んでみたが、やはり一般的なスポーツシューズよりもゆるめのフィット。しかし、足長も足囲も大きすぎるということはなかった。
ちなみに合わせたソックスは、以前本コラムで紹介した「トレッキング ミッドウェイト クルー」で、このシューズとの相性は高いレベルにあった。
最初に履いたのは、関東でも一部地域で大雨警報が発令された土砂降りの日で、傘を差していても身体はびしょ濡れになるレベル。そのような状況下でもこのシューズは、「GORE-TEX」メンブレンの採用とハイカットデザインにより、内部への水の侵入を防いでくれそうだ。
この日は10kmほど歩いたが、正直言うと、ウォーキングシューズやランニングシューズのほうが歩きやすい。しかし個人的には、レトロスニーカー、特にバスケットボールシューズデザインやテニスシューズデザインのものよりは歩きやすいと思った。
その防水透湿性能は、そのスタイリッシュなアッパーデザインからは想像できないレベルで高い。最近では悪天候対応のランニングシューズも増えたが、この日のような強い雨が降る日には、どうしても履き口から水が浸入してしまう。いっぽうで「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」ではシューズ内部への水の侵入はほとんど感じられなかった。
このように「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」は、高い防水透湿性とスタイリッシュなデザインを高次元で融合したハイブリッドシューズ。あらゆるファッションスタイルやコーディネートに対応してくれるので、「悪天候時にもスタイリッシュな装いを心掛けたい!」「雨の日もアクティブに動き回りたい!」といったユーザーにぜひともおすすめしたい一足だ。
ラバー製の長靴とは異なり、長時間の着用でも靴の内部が蒸れることなく、快適な履き心地をキープしてくれる点もありがたい。ひとつ注意したいのが、「TNF レイン ブーツ ゴアテックス」は、一般的なアウトドアシューズやスポーツシューズと異なり、ハーフサイズの展開がない点。前述のようにブランド側からも大きめのサイズ感であることが知らされているが、自分の好みのフィット感の一足を手に入れるためにも、実際に店頭で足を入れてから購入したほうがいいだろう。