日の光を浴びてステンレス製ベゼルがきらり。上品な色気とはまさにこのこと
ここ数シーズン、黒や白のトップスを軸にしたモノトーンコーデがトレンドだ。ただ、モノトーンコーデは一見シンプルそうに見えるものの、実は色数が少ないため、ともすれば味気ない着こなしになってしまうなど、意外と難しい。
そう、モノトーンコーデは、腕時計やアクセサリーといったインパクトのある小物でメリハリをつけることが肝心なのだ。
たとえば、2024年9月6日にお目見えしたG-SHOCKの新モデル「GM-700G-9AJF」。ステンレス製のビッグケースの上で、ウォッチシーンでトレンドとなっているブラック×ゴールドというカラーリングが圧倒的な存在感を放つ。この秋、モノトーンコーデを楽しむ大人にとって、ブラック×ゴールドのG-SHOCKはおしゃれの切り札となりそうだ。
昔から粋な洒落者のことを「伊達者」と言う。これは豊臣秀吉が文禄の役を行った1593年、上洛(京都に入ること)する伊達家の黒と金の戦装束が、京の人々の目を引いたことに由来する。
つまりブラック×ゴールドは、日本でもなじみの深いおしゃれな配色というわけ。今回フォーカスする「GM-700-9AJF」は、そんな黒×金の魅力を存分に味わえる注目の一本だ。
派手見えしがちなゴールドパーツも、ブラックとの組み合わせなら、落ち着いた雰囲気に
それではデザインを見ていこう。「GM-700-9AJF」のベースは海外を中心に人気の高い「GA-700」で、これをゴールドIPが施されたステンレス製ベゼルなどでドレスアップしている。なかでも注目すべきは、「GA-700」の最大の特徴であるビッグケース。分厚いケースときらびやかなゴールドカラーが相まって、G-SHOCKの中でも随一の存在感を見せつける。
ケースの厚みはなんと18.6mm! このゴリッとしたフォルムが男心を刺激する
ダイヤルのデザインは、「GA-700」でもおなじみのデジタル×アナログのコンビモデルで、6時位置にはG-SHOCKのアイコンとも言うべきフロントボタンがデザインされている。
独自の樹脂設計技術が駆使された時分針には、金属から削り出されたかのような厚みのあるボールドバンドを採用することで、視認性を向上。この時分針と立体的なダイヤルリング、そしてインデックスの相乗効果によって、立体的な3フェイスデザインに仕上がっている。
見た目のインパクトだけじゃない。時計の命である視認性の高さもしっかり確保
次は、「GM-700-9AJF」が普段のコーデにどのような恩恵をもたらすかをチェックしよう。
まずは黒の無地Tとのスタイリング。いくらベーシックカジュアルが流行りとはいえ、さすがにTシャツ1枚だけではやはり薄味すぎる。そこでこのモデルを腕元に合わせれば、ビッグケースの存在感とゴールドカラーによって、ストリートテイストが漂うコーデに一変する。
ビッグシルエットの黒無地Tならいっそう今っぽく、ジャストサイズなら大人っぽくまとまる
白Tとの相性のよさも申し分ない。ビッグシルエットの白Tを主役にした着こなしは、クリーンな半面、ぼんやりとした印象になりやすい。そんなときも「GM-700-9AJF」が頼りになる。腕元に1点投入するだけで、腕元にガツンとアクセントをきかせられ、コーデ全体にこなれたメリハリが生まれる。
白無地Tに白いパンツという爽やかな着こなしに、「金黒G-SHOCK」がカウンターパンチ!
「ギラギラした金色の腕時計はなじみが薄い……」という人もいるだろう。だが、このモデルは全体の色数が2色に絞られているだけあって、思いのほか着こなしに取り入れやすい。さらにモノトーンコーデなら、服の色とケンカすることなく、ゴールドの持つ上品な色気を際立たせられる。
名機「GA-700」譲りのビッグケースと3Dフェイス、そしてブラック×ゴールドという旬の配色をまとった「GM-700-9AJF」があれば、どんなシンプルなコーデも“伊達”な雰囲気に格上げできるのだ。
コーデに取り入れやすいので、ゴールド系ウォッチのエントリーモデルとしてもおすすめだ
【SPEC】
カシオ「G-SHOCK GM-700-9AJF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂
●ケースサイズ:58.4(縦)×53.4(横)×18.6(厚さ)mm
●重量:111g
写真/坂下丈洋(BYTHEWAY)