スーツ、ジャケパン、セットアップ、シャツまたはTシャツと、近年ビジネススタイルは多様化の一途を辿っている。となると、そんな服装に合わせる腕時計もアップデートしていく必要がある。たとえば、2024年10月29日に発売するG-SHOCKの最新作「GMC-B2100D-1AJF」は打ってつけの一本だ。
“カシオーク”の愛称で知られる「2100」シリーズにラインアップされたこのクロノグラフは、初号機「DW-5000C」のデザインコンセプトを受け継ぐ伝統の八角形ベゼルと、高級感を放つフルメタル外装が特徴。高い質感をまとった「GMC-B2100D-1AJF」は、現代のビジネススタイルに最も似合うG-SHOCKとして名乗りを上げる。
「GMC-B2100D-1AJF」がなぜビジネススタイルにマッチするのか? その最たる理由が、ベゼル・ケース・バンドにステンレススチールが使われたフルメタル外装ならではの「質感の高さ」にある。ベゼルとケースは鍛造・切削・研磨加工によって裏面まで精巧に造形され、ベゼル天面は円周状のヘアラインに。また、バンドはG-SHOCK初号機のディンプル形状がメタルで再現され、ヘアラインとミラーで仕上げられている。こうした細部に及ぶ緻密な仕上げによって、ステンレススチールの質感が最大限に高められているのだ。
最大の特徴は、ベゼルやケース、バンドにステンレススチール素材が使われたフルメタル外装
質感の高さはダイヤルからも感じられる。文字板には3つのインダイヤルがレイアウトされ、針にはミラー仕上げが、インデックスには挽き目加工が施されることで、視認性とともに質感が高められている。また、高輝度なスーパーイルミネーターによって、暗い場所での視認性も確保されている。
9時位置のインダイヤルリングは、2100シリーズのアイコンである八角形ベゼルがモチーフ
LEDライト点灯時の姿
いくら質感が高くても、ゴツすぎる腕時計はビジネススタイルにはそぐわない。その点、このモデルは独自の薄型モジュールの採用によって、厚みが抑えられ、多針・多機能・フルメタルモデルでありながら、従来モデル(GM-2100)のサイズ感がキープされているのだ。着け心地も快適で、かつビジネススタイルの腕元にすっきりと収まる。
ケースの厚みは12.4mm。高密度実装モジュールによって、フルメタル外装のクロノグラフと思えないほどスリムなスタイルが実現した
元々、ビジネススタイルとの相性のよさに定評のあるフルメタルのG-SHOCKだが、このニューモデルはさらに格別と言っていい。端正な八角形ベゼルとモノトーンのカラーリングが相まって、ビジネスシーンにふさわしい洗練されたイメージを強める。ブラックを基調としたジャケットとの相性もご覧のとおりだ。
色数を抑えたシルバー×ブラックのモノトーンカラーは、着こなしに取り入れやすい
シンプルなシャツスタイルでも、腕元にこのフルメタルクロノがあれば、着こなしは十分サマになる。八角形のベゼルとねじロック式のリューズが力強い存在感を放つこのモデルは、こうしたシンプルコーデにおいても持ち味を発揮するのだ。ビジネスのシャツスタイルだけでなく、休日カジュアルの腕元のアクセントとしても重宝するだろう。
質感の高さと存在感を兼ね備えたデザインがシンプルコーデに映える
「GMC-B2100D-1AJF」のデザイン性や汎用性はわかった。では、肝心のスペックはどうなのか……? 結論から言えば、性能面もぬかりはない。まず、ブランドの生命線である頑丈さだが、この点はベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝材を実装することで、高い耐衝撃構造が実現されている。また、専用アプリとのBluetooth通信によって正確な時刻情報を取得可能できるほか、タフソーラー、デュアルタイムなど実用的な機能も備え、機能面からもビジネスをサポートする。
質感の高いデザインとタフさ、多機能性を兼ね備えた「GMC-B2100D-1AJF」は、質実ともに現代のビジネスパーソンの相棒にふさわしいG-SHOCKと言えるだろう。
タフさにも自信あり。ケースのラグ部に採用された3本足構造には、バンド接合部に加わる衝撃を分散する働きも
【SPEC】
カシオ「G-SHOCK GMC-B2110D-1AJF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:ステンレススチール
●バンド材質:ステンレススチール
●ケースサイズ:46.3(横)×51.3(縦)×12.4(厚さ)mm
●重量:171g
写真/坂下丈洋(BYTHEWAY)