「G-SHOCK」今月の衝撃!!!

原点にして頂点! 初代デザインのフルメタルG-SHOCKを復刻作と着け比べてわかったこと

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初代デザインのフルメタルGを復刻作と着け比べてわかったこと

“G-SHOCKの初号機”こと「DW-5000C」を現代の技術を駆使して再現した「DW-5000R-1AJF」は、2024年12月に発売されるやいなや争奪戦が勃発し、またたく間に入手困難モデルとなった。あの衝撃から半年あまり……今度は初号機を再現したフルメタルG-SHOCK「GMW-B5000D-1CJF」が2025年6月6日に発売されるというニュースが!

「まだ、初号機復刻モデルを探しているところなのに……(汗)」なんて声が聞こえてきそうだが、実機を見てみると、これがまたソソられる仕上がりで……。そこでこの2本を緊急着け比べ。デザインから装着感、スタイリングまで比較してみた。

復刻モデル「DW-5000R-1AJF」(左)とフルメタルモデル「GMW-B5000D-1CJF」(右)。どちらも「DW-5000C」のデザインが忠実に再現されているが、素材によって印象ががらりと変わる

復刻モデル「DW-5000R-1AJF」(左)とフルメタルモデル「GMW-B5000D-1CJF」(右)。どちらも「DW-5000C」のデザインが忠実に再現されているが、素材によって印象ががらりと変わる

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2024/12/03 09:00

初号機のデザインが再現されたフルメタルG-SHOCK

G-SHOCKファンにとって、この顔つきがいかに尊いものであるかは、もはや説明の必要はないだろう。本作のベースになっているのは、1983年にデビューしたG-SHOCKのファーストモデル「DW-5000C」である。

“落としても壊れない丈夫な時計をつくる”という開発者の信念のもと、生み出された耐衝撃構造や機能美を体現する角型フォルムは、ブランドのヘリテージとして今なお数多くのモデルに受け継がれている。

Bluetooth(R)搭載の電波ソーラー&タフソーラー、標準電波受信機能など機能面もアップデートされている。暗所での視認性を確保するスーパーイルミネーターも搭載

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今回ご紹介する「GMW-B5000D-1CJF」もそのひとつ。2024年末に発売された「DW-5000R-1AJF」と同じく、細部に至るまで現代の技術が駆使され、当時の姿が可能な限り再現されている。

レッドとブルー、イエローの3色が用いられたフェイスデザインもしかり。レッドは挑戦し続ける情熱を、ブルーは高い防水性を、イエローはショックレジスタントを象徴するG-SHOCKのシンボルカラー。バンドについても長さから形状、ディンプルの位置まで、初号機の仕様が忠実に現れている。

ただ、「DW-5000R-1AJF」は、ケース・ベゼルがステンレススチールと樹脂製だったのに対し、新作の「GMW-B5000D-1CJF」は、ケース・ベゼル、バンドまでもがステンレススチール製のフルメタルモデルなのだ。

「GMW-B5000D-1CJF」(写真左)、「DW-5000R-1AJF」(写真右)。いずれもベゼル上の「G-SHOCK」、「PROTECTION」の文字がデザインされている個所も、オリジナルと同様のフラットな仕様に

「GMW-B5000D-1CJF」(写真左)、「DW-5000R-1AJF」(写真右)。いずれもベゼル上の「G-SHOCK」、「PROTECTION」の文字がデザインされている個所も、オリジナルと同様のフラットな仕様に

その姿は重厚そのもの。手間のかかる鍛造・切削・研磨加工によって生み出されるベゼルとケースは、ベゼル天面はヘアライン加工、斜面はミラー加工という仕上げ分けによって、メタルの質感が最大限に引き出されている。

パワーアップしたのは見た目だけではない。ステンレススチール製のベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝材を実装することで、より高い耐衝撃構造を実現。さらにバンド接続部を3本足構造にすることで、連結パイプに加わる衝撃も分散される仕組みに。裏蓋にも気密性の高いスクリューバックが採用されている。

スクリューバックの「Shock Resistant」の字体や表記のレイアウトも再現されている

スクリューバックの「Shock Resistant」の字体や表記のレイアウトも再現されている

王道G-SHOCKとフルメタルG-SHOCK、それぞれの装着感をチェック

まずは「DW-5000R-1AJF」を着けてみた。マットな質感の樹脂バンドが腕にぴったりとフィットする、おなじみの着け心地である。重量も76gほどだから、ランニングにも使えるだろう。ケースサイズはオリジナルよりサイズアップしているものの、見た目の印象はほとんど変わらない。

ケースサイズはオリジナルの41.6mmから、現代的な42.3mmへサイズアップされた

ケースサイズはオリジナルの41.6mmから、現代的な42.3mmへサイズアップされた

次は「GMW-B5000D-1CJF」をチェック。ステンレススチールのひんやりとした感触が心地いい。フルメタルモデルだけあって、重さは167g。とはいえ、一般的なステンレススチールの腕時計と比べて「重い」と感じることはなく、日常使いには何の問題もないだろう。

ケースサイズは「DW-5000R-1AJF」と同じ42.3mmだが、存在感はフルメタルモデルが上

ケースサイズは「DW-5000R-1AJF」と同じ42.3mmだが、存在感はフルメタルモデルが上

アメカジからビジネスまで! 汎用性の高さも初号機譲り

1990年代に青春を過ごした男にとって、「DW-5000C」を祖とする5000系はアメカジに合わせたい腕時計。今なら、デニム……それもGジャンと合わせるのが気分だ。カジュアル服とコーディネートする際、これほど安心感のある腕時計はなかなかない。

トレンドのGジャンとワイドチノのコーディネート。「DW-5000R-1AJF」のギアっぽい角形フェイスはデニムとの相性が抜群によい

トレンドのGジャンとワイドチノのコーディネート。「DW-5000R-1AJF」のギアっぽい角形フェイスはデニムとの相性が抜群によい

「GMW-B5000D-1CJF」はネイビースーツで。端正な角型フェイスとステンレススチールが織りなすスタイリッシュなイメージは、ビジネススタイルの腕元にしっくりくる。ただ、初号機譲りの顔つきはカジュアルにも似合う。特にニットやシャツなどのキレイめカジュアルとの相性がよさそうだ。

ネイビーのストライプスーツ×サックスブルーのシャツというビジネスコーデにも違和感なくマッチする

ネイビーのストライプスーツ×サックスブルーのシャツというビジネスコーデにも違和感なくマッチする

カシオークのファーストモデルもフルメタルモデルに

ちなみに“カシオーク”の愛称で知られる「2100シリーズ」のファーストモデル、「GA-2100」のデザインを再現したフルメタルモデル「GM-B2100SD-1CJF」も同時リリースされる。ブラックダイヤルにアクセントを効かせるのは、初号機譲りのレッド、イエロー、ブルー。さらに文字板の微細な挽き目加工や蒸着処理がタフなイメージを強める。ラグスポウォッチが好きな人は、このモデルにも目移りしてしまうことだろう。

「オクタゴン」とも呼ばれる八角形のメタルベゼルがラグスポのイメージを加速させる

「オクタゴン」とも呼ばれる八角形のメタルベゼルがラグスポのイメージを加速させる

【まとめ】トレンドを超越した初代デザインは、長年愛用できる逸品だ

復刻モデルの「DW-5000R-1AJF」とフルメタルモデルの「GMW-B5000D-1CJF」、どちらを買うべきかは、好みや着こなし、使うシーン、予算にもよるので、断言はできない。ただ、はっきり言えることは、G-SHOCKの原点である「DW-5000C」のデザインはトレンドを超越した域にあり、汎用性も安心感もハンパない、ということ。どちらを買っても、長年愛用できる最強のマイ定番ウォッチとなることだろう。

【SPEC】
カシオ「G-SHOCK GMW-B5000D-1CJF」
防水性:20気圧防水
ケース・ベゼル材質:ステンレススチール
バンド材質:ステンレススチール
ケースサイズ:49.3(縦)×43.2(横)×13.0(厚さ)mm
重量:167g


カシオ「G-SHOCK DW-5000R-1AJF」
防水性:20気圧防水
ケース・ベゼル材質:ステンレススチール/樹脂
バンド材質:樹脂
ケースサイズ:48.9(縦)×42.3(横)×13.1(厚さ)mm

写真/坂下丈洋(BYTHEWAY) 
スタイリング/押条良太

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押条良太
Writer
押条良太
ファッションエディター。「MEN′S CLUB」編集部を経て独立。「OCEANS」「Begin」「LEON」などのメンズ誌やブランドのカタログ、広告を手掛ける。得意分野はドレスからアメカジ、靴、ウェルネス、グルーミングと幅広い。湘南在住で、趣味はサーフィン。
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金原望弥(編集部)
Editor
金原望弥(編集部)
大学卒業後、出版社にて月刊誌の編集に従事。その後、カカクコムに入社し、ファッションメディア「TASCLAP」を経て、「価格.comマガジン」へ。腕時計やアウトドアを担当するZ世代エディターです。
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