選び方・特集

涙腺崩壊必至! PS5で遊べる極上ストーリーのゲーム8選

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ゲームで感動し、涙した経験はあるだろうか。もしまだなら本記事は必見だ。今回は、PS5で遊べる極上ストーリーのゲームを8本紹介しよう。PS5向けタイトルに絞ると限られてしまうため、PS5でも遊べるPS4向けタイトルも含めてみた。発売後年数が経過したタイトルもあるが、その魅力は色あせない。どれも深く心に刺さる超名作なので、気になる作品があればぜひ遊んでみてほしい

The Last of Us

「ゲーム史上最高のシナリオ」と名高い超名作ソフト。それが「The Last of Us」だ。今や海外でのドラマ化が大成功を収めるなど、名作具合は説明不要なゲームかもしれない。

人体に寄生する謎の菌類によるパンデミックによって一夜にして崩壊した世界。娘を失った中年の男ジョエルが、ワクチン生成の鍵を握る少女エリーと出会い、2人でアメリカ大陸横断の旅に出ることになる。さまざまな死地を乗り越えるうちにやがて2人は固い絆で結ばれ、ジョエルのエリーに対する気持ちは大きく変化していく。

人間の本性がさらけ出される崩壊した終末世界で、それでも人が生きていく理由は何か? を描いた作品であり、物語のラストには衝撃の結末が待ち受けている。プレイヤーはジョエルの狂気とも呼べる決断に心の底から共感し、ジョエルの心情と一体化したままおぞましい体験に身を投じることになるだろう。それはまさしくゲームでしか成しえなかったシナリオであり、本作が「ゲーム史上最高のシナリオ」とまで呼ばれる所以だ。

PS5基準のグラフィックとしてリメイクされた「The Last of Us Part I」が発売済みだが、個人的には表現規制が緩く、光の陰影表現に独特の柔らかさがあるリマスター版「The Last of Us」(PS4)のほうが、より本作の本質を表していると感じる。ぜひお好きなほうをプレイしてみてほしい。

Red Dead Redemption 2

19世紀末、西部開拓時代のアメリカを舞台にしたオープンワールドゲームである本作だが、物語も超一流の名作となっている。

西部開拓時代が終わりを迎え、社会的に必要とされなくなっていった当時のギャングたちの悲哀に焦点を当てながら、ダッチ・ファミリーに所属する主人公アーサーの生き様を描く。急激な時代の変化の中で、新しい生き方を模索しなければならない焦燥や不安、家族のような仲間たちといずれ離れなければならない現実に直面するギャングたちの葛藤を、主人公とさまざまな人物たちとの交流を通して描く群像劇となっている。

ストーリーはオープンワールドのゲーム性と見事に融合しながら、後半にかけて一気に加速しドラマチックな展開が繰り広げられるため、とあるタイミングから完全に止め時を失ってしまうだろう。  

そして物語の最後で主人公アーサーに訪れる運命に対し、涙なしにコントローラーを握ることはできない。クリアまで最低でも50時間は見越したほうがよいほどの超大作だが、プレイする際はどうか最後まで遊んでみてほしい。

人喰いの大鷲トリコ

「ICO」「ワンダと巨像」といった名作を手掛けてきた上田文人氏による作品。物語は1人の少年が遺跡で目を覚ますところから始まる。そこには鎖でつながれた巨大な大鷲「トリコ」がいた。少年はトリコを助け、遺跡を脱出し故郷の村に帰るためトリコとともに冒険をしていく。

トリコは少年の指示にたどたどしくも従い、少年のピンチを何度も救ってくれる。2人で協力し数々の障害を突破していく中で生まれる少年とトリコの絆はプレイヤーに常に感動的なゲーム体験を覚えさせてくれるだろう。

トリコは猫や犬、鳥といった動物の特徴を複合的に持っており、仕草や行動の1つひとつが愛着のある動物の雰囲気を再現している。トリコに触れると伝わってくるコントローラーの振動が動物ならではの温もりを表現するとともに、トリコが自分のそばにいる存在として実感させてくれるのだ。

トリコが少年についてくる理由や隠された真実が明らかになっていく物語の展開には、このゲームに引き込まれる瞬間がいくつも宿っている。ペットを飼ったことがある人には特に刺さる作品なのでぜひプレイしてみてほしい。

Detroit: Become Human

近未来の電脳都市デトロイトを舞台に描かれるオープンシナリオゲーム。2038年のデトロイトでは人間と瓜二つの見た目をしたアンドロイドたちが人間のあらゆる業務を担い、まるで奴隷のような生活をしていた。

そんななか、アンドロイドたちの中で自我に目覚め、プログラムの支配から逃れた”変異体”と呼ばれる者たちが現れる。物語は3体の主人公アンドロイドそれぞれにスポットを当てながら進み、無数の選択を通しながらあらゆる結末に分岐していく。

悲劇的な状況の中でも”生きること”を諦めない者、アンドロイドの新たな地位を確立しようとする者、人間たちとの友好的な関係を最後まで模索しようとする者など……”モノ”や”機械”としてしか見られないアンドロイドたちの激情を残酷なまでに抉り出す。

感情とは何か? そして人間とは何か? という哲学的な問いをテーマに含みながら進むため、プレイヤーの心情をたびたび揺さぶってくるだけでなく、たったひとつの選択が一気に悲劇的な運命を決定づけてしまうため、初見でハッピーエンドを迎えるのは困難だ。

しかしその分、真のエンディングを探り当てアンドロイドたちの未来を切り開けたときの感動は大きい。アクション要素など難しいゲーム性は特にないので、手軽に幅広いユーザーにおすすめできる点も魅力と言えるだろう。

十三機兵防衛圏

13人の少年少女それぞれを操作し、物語を紡いでいくSFアドベンチャーゲーム。巨大な機兵に乗り込み謎の敵たちと戦うことになる少年少女を描いた作品で、物語を体験する追想編と戦略シミュレーションゲームを攻略する崩壊編、大きく2つのパートに分かれながらゲームは進んでいく。

追想編では13人の主人公それぞれの記憶や体験を描いた物語を好きな順番で遊んでいく。さまざまな時代が交錯する架空の日本を舞台に、少年少女たちそれぞれの視点で物語は進行。バラバラに進んでいると思われた13人の物語がひとつに収束していく様子や、巧妙に隠されたトリックが明かされたときの衝撃は、本作のノベルゲーム的な快楽を存分に味わえるポイントだ。やがて、追想編と崩壊編は完璧に融合し、ゲーム終盤にはプレイヤーに圧倒的なカタルシスを覚えさせる。

物語を最後までプレイし、ゲームの全体像が暴かれたときの感動は筆舌に尽くし難い。天才的とすら思える物語構成を誇るゲームで、クリアしたときには超名作小説を読み切ったときと似たような達成感がある。SF好きには絶対にプレイしてほしい作品だ。 

ペルソナ5

個人的に2010年代で最も成功した国産RPGは「ペルソナ5」だと思っている。その物語の持つ力強さは、人によっては人生に影響を及ぼすほどのものだっただろう。

ペルソナという特別な力に目覚めた高校生たちが、世の中の腐った大人たちの歪んだ欲望を成敗する怪盗団となって戦う。現代社会で遭遇する理不尽や不条理に振り回され、意志や自由を踏みにじられてきた若者たちが、自身を抑圧する存在に果敢に立ち向かう姿はまさに英雄。舞台が現代であるがゆえに、現実の我々と共感できる部分があまりに多く、現代の若者の葛藤や苛立ち、本心を惜しみなく表現できている。

現在では、本作の持っているメッセージはもはやただ青臭いだけで古めかしいものかもしれない。しかし、筆者自身、何の取り柄もない学生時代、人生に立ち向かう勇気を与えてくれたのがほかでもないこの作品だった。今もし人生に行き詰まりを感じている人がいればぜひプレイしてみてほしい。

シリーズ史上類を見ない超大ヒットを遂げ、今ではアニメ化もされた本作だが、やはり悪を打ち倒す勧善懲悪の物語は、ゲームでプレイするからこそ響くものだと言える。

ニーア オートマタ

「ドラッグ・オン・ドラグーン」シリーズをはじめ、鬱ゲーな物語展開を得意とするゲームデザイナー・ヨコオタロウ氏だが、そこに見事なまでのゲームデザインを融合させることで誕生した傑作が「ニーア オートマタ」だと思う。

地球に突如飛来した機械生命体によって月に追いやられた人類は、月面基地からアンドロイドたちを送り込むことで地球奪還を目指していた。そんな人類の栄光のために戦うアンドロイドたちの物語を描くのが本作だ。

2Bと9S、2人の主人公を通して、機械生命体たちと死闘を繰り広げるなか、衝撃的な事実が次々と判明していく。やがて、心を持たないはずのアンドロイドと、機械生命体たちに襲い掛かる非情な運命にプレイヤーの胸は張り裂けるだろう。機械VS人形という巧みな構図を通して、心が壊されていく様子を生々しく描いた物語はまさに鬱ゲーの傑作だ。

本作のエンドロールには「ゲームなんてくだらないですか?」という一文が流れるのだが、この言葉がこれほどの重みを持つ作品はほかに存在しないだろう。

メトロ エクソダス

ウクライナの4A Gamesによって制作されたホラーFPS「メトロ」シリーズの最新作。舞台は核戦争によって崩壊したロシア。モスクワの地下鉄世界で主人公アルチョムと仲間たちは身を寄せ合って生き延びていた。しかし、とある出来事をきっかけに、外界の人類の生存情報を手に入れたアルチョムたちは、蒸気機関車「オーロラ号」に乗り込み、新たな生存場所を探す旅に出る。

放射能に汚染された土地を1年かけて冒険し、各地で物資やクルーを獲得しつつ、最終的に重要な物語分岐も用意しながら、核戦争後という世界の人間ドラマを秀逸に描く。

ソ連崩壊にともなう冷戦終結後も、その余波にさらされ続けてきたウクライナ人やロシア人たちの戦争観があるからこそ誕生したゲームが「メトロ」シリーズであり、この作品が出た後にあの戦争が起こってしまったことはなんとも皮肉に感じる。

「戦争」というテーマを扱った作品の中でも、「メトロ エクソダス」は非常に重要な位置づけのタイトルだろう。

ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
Writer
ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
YouTubeを中心に活動するゲーマー。PSやPCのソフトを中心にゲーム紹介をする機会が多く、同分野を専門に活動しています。プライベートでは任天堂などの作品も頻繁に遊びます。
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水川悠士(編集部)
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水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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