わかっていた運動不足が浮き彫りに……

スポーツ派のスマートウォッチ「Polar M600」を運動嫌いが使ってみた!

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筆者はAndroidスマートフォンをメインに使用しているのですが、残念なことの1つにAppleWatchが使えないことがあります。AppleWatchを使用していた時期もあったのですが、その間はとにかくスマートフォンとの連携が便利でした。しかも、AppleWatchは心拍数計搭載で、運動量などをチェックするにも非常に便利だったのです。そんなわけで、最近はAndroid用のスマートウォッチを探しています。そんななか気になったのが、ポラールの「Polar M600」(以下、M600)です。

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Polar M600は初心者にも理想的な「スポーツウォッチ」

さて、筆者がスマートウォッチに求めるものは2つ。1つは心拍数計があること。じつは、筆者は冬だけ週に1〜2回ジョギングをする「ゆるーい」ジョガー。ただし、年間を通して走る回数が少ないため、ペース配分が非常に下手です。走り始めはテンションが上がっているのでハイスピードで走ってしまい、1km地点で息切れと動悸で動けなくなることも……。このため、心拍数計は必須ツール! 心拍数が高くなれば「飛ばしすぎ」。低ければ「スピードアップ可能」。非常にわかりやすい指針なので、初心者でもペース配分に迷うことはありません。ちなみに、筆者は150から160回/分をキープすると10km程度走れます。

本体サイズは36(幅)×45(長さ)×13(厚さ)mmで重量が63g。女性が身に付けるには少々大きめのサイズかも。38mm型(小さいタイプ)のAppleWatcn(写真下右側)と比較しても大きいのがわかります

裏面には心拍数を計測するLEDが6個。一般的な「2つのLED」で計測するタイプより計測誤差が少ないそう。運動中も心拍計測が途切れることがありませんでした。このこだわりは、さすがポラール

物理ボタンがフェイス正面下とサイドにあります。サイドボタンでホーム画面に戻り、正面のボタンでトレーニングメニューのコントロールが可能です

バンドは簡単に外せて交換可能。今回試用した黒のほか、白、赤のバンドもあるそう。個人的にはビジネスに使いやすい皮やメタルバンドも出してほしいところ

充電ポートはマグネット仕様。充電のたびに「プラグを挿し込む」のは面倒なので、パチンとくっつけるだけで充電できるこの形式は個人的に非常にうれしい!

そして、もう1つの条件が「Android Wear」搭載機であることです。じつは、今発売されているスマートウォッチは、独自のシステムを搭載しているものが多数あります。ただ、独自システムは将来的にアップデートを継続してくれるか心配。そして、なによりAndroidスマートフォンと連携させるなら、Android Wearは非常に親和性が高いうえ、対応アプリが多いも魅力的なのです。

Android Wearはユーザー数も多いため、アプリや時計のフェイスデザインなども豊富。表示している時計のフェイスデザインはポラール独自のデザイン。「目標に対して達成した運動量」がひとめでわかります。デザインは本体、スマホ両方から変更可能

Google Playで、膨大な数のAndroid Wear用アプリもダウンロードできるのも魅力的

Google Playで、膨大な数のAndroid Wear用アプリもダウンロードできるのも魅力的

とはいえ、心拍数計搭載のAndroid Wearなら、すでに複数あります。そのなかでM600を選択したのは、なんといってもポラールというメーカーがプロアスリートにも人気のスポーツギアメーカーだから。このためか、M600は100種類以上のスポーツ種目にあわせたデータ収集や的確なカロリー計算などができます。また、GPSも内蔵しているので、ランニング時にスマートフォンを持ち出すことなく、走ったコースを記録できるなど「運動する人」に嬉しい機能が盛りだくさん。また、スポーツ向けだからか、運動中にあちこちぶつけたりもしましたが、かなり頑丈だと感じました。そのうえ、IPX8準拠(水深10メートルの耐水性)の防水仕様でプールでも使用可能。スイミング時に泳いだ距離やカロリー計算をするのもお手の物です。

ポラールのクラウドサービス「Polar Flow」との連携は必須。ここで、自分がプレイするスポーツを最大20種類までM600に登録できます。この登録はWebとスマホアプリ両方で編集可能。ウィンドサーフィンやクリケットなど、メジャーではない種目もあります

とはいえ、唯一気になるのは大きさ。大きめ。比較的手首の細い女の筆者が装着すると、ちょっと大きく感じます。そのかわり、画面サイズが1.30インチと大きく、操作性の良さはあります。このあたりは好みがわかれるかもしれません。

男性向けなのか、ちょっとゴツイ印象。ちなみに、運動中は心拍を計るために素肌に装着する必要がありますが、普段は服の上からでもOK

手ぶらでランニング!これはラク

最近は、ランニングのログをスマートフォンで記録する人が非常に多いです。ただし、意外に問題となるのがスマートフォンの収納場所。ポケットだと走っている間に落ちる心配がありますし、アームバンドは(筆者の場合)徐々にズレてきます。一時はウエストポーチを使用していましたが、これもポーチが腰で跳ねて不愉快。ですがM600ならGPSを搭載しているので、スマートフォンなしで心拍数、ラップタイム、走行ルートなどをすべて記録できます。

また、ランニングして感じたのは、自分の状態が非常に確認しやすいこと。今までは走った距離や時間などを確認するのにスマートフォンを「取り出す」必要がありましたが、M600ならチラッと手首をみるだけ。しかも、手首を顔に向けると明るく光るので、夜の運動時でも視認性は抜群です。そして、心拍が一定以上になるとブブッと振動して教えてくれるのも便利。「気が付いたら飛ばしすぎていた」という失敗がありません。

アラフォーの筆者は日差しの強い昼よりも夜走ることが多いので、暗い夜でも視認性がよいのは魅力的

アラフォーの筆者は日差しの強い昼よりも夜走ることが多いので、暗い夜でも視認性がよいのは魅力的

心拍数や走った距離、現在の時速などが一目でわかります。また、150回/分以上の心拍になるとブブッと振動。ペースがつかみやすいのもよいですね

トレーニング時に表示させる項目はWEBから変更可能。この設定はなぜかスマホアプリからは編集できず、少々面倒でした

トレーニングの記録は「Polar Flow」であとからじっくりチェック可能。走ったルートやペースはもちろん、心拍数の推移もわかります。こちらもWebとアプリ両方で確認できます

そして、もう1つ気に入っているのが、M600単体で音楽が聞けること。ランニング中に音楽を聞く人は多いと思いますが、スマートフォン単体で音楽が聞ける機種は意外に少ないので、これはうれしいポイントです。ただし、内蔵メモリは4GB。多くの楽曲を持ち歩いている人には少々物足りないストレージサイズです。

Bluetooth接続のイヤホンと接続可能。「Wear端末で再生」を選択すると、M600単体で音楽再生ができます。通勤時などは、M600のバッテリーを温存するために「携帯端末で再生」にすれば、M600で楽曲選択などのコントロールしながら、スマートフォンで音楽を再生できます

一度覚えたら手放せない便利機能

もちろん運動時だけでなく、M600は普段の生活でも便利です。筆者が一番便利に感じるのは、着信やメール、LINE、メッセンジャーなどが手元で確認できること。とくに、仕事中にメールやメッセージがきても、カバンからスマートフォンを出さずに、さりげなく内容をチェックできるのは便利。話している相手に気を遣わせる必要がありません。また、ちょっと立ち止まったときなどに腕でササっとメールをチェックできるので、未読メールを溜めることがなくなりました。

しかも、電話やメールなどのアラームは音と振動で知らせてくれるので「別室にスマートフォンを置き忘れていて、鳴っているのに気づかなかった」という失敗が無くなったのもうれしいところ。筆者の場合はスケジュール管理もスマートフォンでしているので、次の予定のお知らせを見逃すことがないのは、本当に助かります。

LINEやメッセンジャー、メールなどが届くと、画面下に概要が表示されます。フリックで表示もできますが、パッと腕を振るだけで次々と内容を表示できるのも便利。また、音声認識機能で返信もできます。長文でもかなり正確に入力できますが、周りに人がいるなかで時計に向かってしゃべるのは勇気が必要でした

また、スマートフォンが見つからないときに、アラームを鳴らして発見する機能もあります。スマホをすぐなくす筆者は、個人的にこの機能は手放せません。

さらに「オーケー、グーグル」と話しかければ、さまざまな便利機能が使えます。我が家でとくに利用したのは、料理時のタイマー機能。「タイマー、3分」といえば、手を使わずに3分のタイマー機能が作動します。また「7時に起こして」といったアラーム機能のほか「●●までの道順」といった便利機能も使えます。道順は、徒歩や自転車のほか、車での道順表示も可能。カーナビのない家庭でも「スマートフォンでナビ表示をして違反切符を切られない?」という不安におびえる必要はなさそうです。ちなみに、ここまではAndroidWearに最初から搭載されている機能ですが、アプリを追加することで「スマートフォンの映像をM600で確認しながらシャッターを遠隔操作できる」集合写真や自撮りに便利な機能や、WEBブラウザなど、さまざまな機能を追加できます。

両手が濡れていてもタイマーが起動できるので、料理時に大活躍したタイマー機能。また、荷物が多いときは、いちいちスマートフォンを取り出さなくても地図が表示できる機能も便利でした

毎日の運動量はもちろん、睡眠時間までチェック

ほとんどのスマートウォッチは、一日の歩数や活動量をチェックする機能を搭載しています。もちろん、M600もこの機能を搭載していますが、もう1つうれしいのが睡眠時間までチェックできるところです。しかも「夜間の睡眠」の時間のほか、深く眠った「安眠度」と「浅い睡眠」の割合もわかります。筆者はフリーランスで昼夜が逆転することもある不規則な生活をしているため「自分の睡眠を管理できる」この機能はかなり気に入りました。

一日の状態はアプリかWEBでチェックできます。ちゃんと寝ている時間が一定以上あると、疲れていても「今日はまだ頑張れるかも!」と前向きになれます

週間や月間の運動量のレポートをみることも。仕事が忙しいと言い訳をして運動不足の日が多いことに反省……

週間や月間の運動量のレポートをみることも。仕事が忙しいと言い訳をして運動不足の日が多いことに反省……

まとめ

M600は、スポーツ好きのためのスマートウォッチです。このため、最初は筆者のような「なんちゃってランナー」には、少々高機能すぎるかな、と思っていました。ですが、スポーツ用なので頑丈ですし、防水性もばっちり。スマートウォッチは「常に腕につける」製品なので、壊れにくいという安心感があるのは良いですね。しかも、画面も大きめで操作性もバッチリです。

とはいえ、あえて気になる点をあげれば2点あります。1つは前述したように女性には少々大きなサイズ。また、デザインもカジュアルなので、24時間装着したいのに仕事のスーツには合わない気もします。ただ、大きい分操作性はよいので、筆者はこの点は受け入れる予定です。もう1つは、充電時間。M600はAndroidで2日、iPhoneで1日(いずれも、トレーニングなら8時間)のバッテリー持続時間があります。ですが、M600には「睡眠をチェックする」機能があるので、寝ている間に充電はしたくありません。電池空時の充電時間は約2時間ほどと、充電時間は決して長くはないのですが、筆者は数日ごとに「いつ充電すればよいの!?」というジレンマを抱えています……。

……と不満もありつつも、M600は非常に気に入っています。とくにスマートフォンなしで音楽を聞きながら身軽に運動ができるのは、本当に快適。筆者のようなにわかスポーツマンはもちろん、本格派アスリートにも使ってもらいたい機能です。そして、Android Wearによる日常の便利機能は、1週間も使えば手放せなくなるほど便利。正直にいうと、スポーツをまったくしない人にはオーバースペックな製品だと思いますが、少しでも運動する人なら買って損はないと感じました。

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倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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2017.2.27 更新
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