スマホとBluetooth接続し、サマータイムやタイムゾーンを自動更新

「カシオトロン」から続く完全自動化への新たな一歩! カシオが3つの時刻取得システムを搭載した「G-SHOCK」を発表

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カシオ計算機は2017年3月1日、世界で初めて3つの時刻取得システムを搭載したモジュール「Connected エンジン 3-way」を発表した。標準電波とGPS衛星電波に加え、新たにスマートフォンを介したタイムサーバー接続により、世界中どこにいても常に正しい時を刻み続けられるという。このモジュールを搭載した「G-SHOCK」ブランドの腕時計「GPW-2000」を5月19日に発売する。同社が1974年に発表した自動カレンダー腕時計「カシオトロン」から開発思想にかかげてきた「完全自動腕時計」を、さらに一歩進める注目のモデルだ。

Connected エンジン 3-wayを搭載するGPW-2000。メーカー希望小売価格は10万円(税別)

Connected エンジン 3-wayを搭載するGPW-2000。メーカー希望小売価格は10万円(税別)

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・Bluetoothは時刻のため!? カシオG-SHOCK「GPW-2000」のこだわりがスゴイ(2017年6月9日公開)

スマホとBluetooth接続し、サマータイムやタイムゾーンを取得

同社は1974年にカシオトロンで時計市場に参入。計算機開発の技術を応用し、自動で月・日・曜日を表示する世界初の自動カレンダー機能を備えるのが特徴だった。利用者の手をわずらわせずに、あらゆることを自動にする「完全自動腕時計」を目指すのが開発思想だったという。この思想はその後も脈々と受け継がれ、1983年には充電を自動化するソーラー時計「FB-52W」を、1995年には時刻合わせを自動化する電波時計「FKT-100」を発表。そして今回、スマートフォンを経由してサマータイムやタイムゾーンの情報を自動更新できるConnected エンジン 3-wayを開発し、製品化した。

「完全自動腕時計」を目指してきた歴史

「完全自動腕時計」を目指してきた歴史

Connected エンジン 3-wayは、標準電波とGPS衛星電波の受信に、スマートフォンを介したタイムサーバー接続を加えた3つの時刻取得システムを備えたモジュールだ。タイムサーバー接続で取得するのは、サマータイムやタイムゾーンといった世界各国の時刻ルール。

サマータイムやタイムゾーンは、各国で変更される場合があり、2016年にはトルコやアゼルバイジャンがサマータイムを廃止。チリやトンガは同年にサマータイムを再開するなど意外と動きがある。タイムゾーンに関しても、ロシアやチリ、カナダのフォート ネルソンなどが2015年から2016年の間に変更している。Connected エンジン 3-wayは、これらの情報をクラウド上で管理し、Bluetooth接続したスマートフォンを介して、自動的に時計側のデータを書き換えることで、切り換え操作を不要としているのだ。

このモジュールは、3-wayでありながら、GPS衛星電波受信システムを従来の1/4に省電力化し、小型の2次電池の使用を可能にしている。電池サイズは直径20mmから直径16mmになっている。さらに、GPSアンテナの感度を高めつつ小型化し、3つの受信システムが干渉せず、効率よく実装できる2枚基板実装構造を採用している。同社はConnected エンジン 3-wayを筆頭に、スマートフォン接続により時刻修正や時計の内蔵データを更新する機能を搭載したモジュールを「Connectedエンジン」と名付け、G-SHOCK以外のブランドにも展開する計画だ。

3つのアンテナを干渉しないように基板を多層化。GPSはみちびき衛星にも対応する

3つのアンテナを干渉しないように基板を多層化。GPSはみちびき衛星にも対応する

「フライトログ」機能を搭載する「GPW-2000」

Connected エンジン 3-wayを搭載するGPW-2000は、航空コンセプトの「GRAVITYMASTER」シリーズの新モデル。文字盤は航空機の計器をモチーフとし、緯度と経度を小窓に表示する。Bluetooth接続機能を利用し、時計のボタンを押した際の位置情報を時刻とともにスマートフォンやタブレットの地図上に表示する「フライトログ」機能を搭載する。

堅牢性が高いのも特徴で、衝撃/遠心重力/振動の3つの重力加速度に耐える「TRIPLE G RESIST」、引張耐久力の高い「カーボンファイバーインサートバンド」、JIS1種に準拠した耐磁性能などを備える。構造面では、振動で緩むビスを使わないビスレス方式を採用している。

受信電波はGPS電波が1575.42MHz、標準電波が40kHz〜77.5kHz。スマートフォンとはBluetooto LEで接続する。通信距離は2m。対応OSは、iOS10以降、Android 6以降。ワールドタイムは、世界28都市(39タイムゾーン、サマータイム自動設定機能)とUTC(協定世界時)の時刻表示に対応。電源はソーラー充電システムで、連続駆動時間はパワーセービング状態で約23か月。本体サイズは66.0(幅)×57.2(奥行)×18.2(高さ)mm、重量は約198g。価格はメーカー希望小売価格が10万円(税別)。

右下のボタンを0.5秒押すと位置情報を取得し、フライトログ機能に反映される

右下のボタンを0.5秒押すと位置情報を取得し、フライトログ機能に反映される

フライトログ機能。旅の振り返りなどに利用できるという。飛行機だけでなく、自転車などで移動した場合も利用可能

左にはUTCボタンがあり、すぐに協定世界時を確認できる

左にはUTCボタンがあり、すぐに協定世界時を確認できる

バンドをファインレジンのシャフトカバーとカーボンファイバー素材のファインレジンのパーツで固定するビスレス方式を採用

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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2017.10.18 更新
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