キングジムは、スマートフォンやPCからアラームを簡単に設定できる、無線LAN搭載デジタル時計「リンクタイム LT10」を、2018年10月26日から発売する。
“スマートプログラムアラーム”「リンクタイム LT10」。サイズは約107(幅)×107(高さ)×45(奥行)mmで、重量は約250g。電源供給には1.8mケーブル付きのACアダプターを使用する
「リンクタイム」は、「スマートモード」と「シンプルクロックモード」の2種類のモードを搭載。
「スマートモード」では、無線LANを通じ、スマホの専用アプリやPC向けの専用Webページを使ってアラーム設定が可能。また、本機は「ボイスメモ」機能を搭載し、録音した声をアラームとして設定したり、入力したテキストを音声変換して再生音として設定できたりする。さらに、「Google カレンダー」上の予定や天気予報を音声で読み上げる機能も搭載する。
メーカー希望小売価格は、14,256円(税込)。
液晶の表示は固定。輝度やアラームの音量は時間帯によって変えられる
スマホアプリ「Link Time App」は、iOSとAndroidに対応
PCでの操作用Webページ(https://www.linktime.jp)。対応ブラウザは、「Chrome」「Firefox」「Safari」
職場や自宅など、「リンクタイム」を設置した場所から離れていても、アラームは遠隔設定が可能
本体上部には、アラームをオン/オフするスイッチ(左)と、スヌーズボタン(中央)を搭載。スヌーズボタンを押しても、スイッチでオフにしない限り、アラームは再び鳴り出す
本体背面
なお、「シンプルクロックモード」は、シンプルなアラーム時計モード。一般的な目覚まし時計のように使用できる。
「ボイスメモ」は、自分で入力したテキストを音声変換して、再生音に設定できる機能。アラームをオフにしたタイミングで、テキスト入力した予定やToDoの内容などを読み上げて知らせてくれる。たとえば、常用薬の飲み忘れ防止や、その日の持ち物リストのリマインドなどに活用できそうだ。
読み上げ機能は、カタカナを含む日本語のみ対応。だが、英語も流ちょうではないが一応発音してくれるという
また、アプリで自分の声を録音して、アラーム音として再生することも可能。そのほか、天気予報を音声で知らせたり、「Googleカレンダー」の予定を読み上げたりする機能を搭載。起床のタイミングでテレビやスマホを確認することなく、情報が入手できる。なお、「Googleカレンダー」に複数予定を登録しているときは、当日の予定件数と時間が早い予定から3件の内容を読み上げてくれる。
「リンクタイム」は、アラームを止めた日時を記録し、その情報を専用のURLでほかの人と共有することができる。また、アラームがオフになったタイミングで専用アプリへのプッシュ通知や、指定したメールアドレスにEメールを送信することもできるため、離れて暮らす家族の見守りツールとしても使用できる。
アラームの設定履歴や停止したことをほかの人と共有できる
さらに「リンクタイム」は、アラームのオン/オフをワンタッチで切り替えられるほか、カスタマイズできる「Myカレンダー」を作成可能。「祝日を反映させる/させない」や、「毎週○曜日のみアラームを鳴らす」など、自分の生活に合わせたカレンダーをアラームへ反映させられる。
「Myカレンダー」では、自分の生活に合わせた細かい設定が可能
専用アプリのカレンダー設定画面。各日のアラームのオンオフ設定や繰り返し設定をワンタッチで行える
「リンクタイム」は今後、Amazonの「Alexa」やGoogleの「Googleアシスタント」といった音声アシスタントと連携予定で、「Amazon Echo」や「Google Home」などのスマートスピーカーに話かけると、「リンクタイム」のアラーム設定や停止が可能になるという。
本機には、アラームと連動したLEDライトを搭載。アラーム設定時に、予定に合わせてLEDライトの点灯カラーを設定できる。カラーは10色から選べる。また、オリジナル再生音は15曲を搭載
キングジムはこれまで、“ひとりが強く欲しがる製品”を開発するニッチ戦略のもと、斬新な単機能デジタルガジェットを生み出してきた。今回発表した「リンクタイム」は、そういった意味では、ユーザー次第でさまざまな使い方ができる“汎用性のある製品”だ。
目覚まし用アラームは、スマホのアプリで十分と言う人もいるだろう。でもよく思い返してほしい。アプリを使っているがために、スマホのバッテリー切れで朝アラームが鳴らなかったり、夜は枕元にスマホを置いておかなければならないので、ムダにゲームをして夜更かししてしまったりした経験はないだろうか。「リンクタイム」があれば、それらの心配は解消できるだろう。
もちろん、一般的な目覚まし時計を使っている人も、スマホで簡単にアラーム設定ができたら、今まで以上に便利になることは間違いない。つまり「リンクタイム」は、スマホのアプリを使っていた人も、一般的な目覚まし時計を使っていた人も満足できる、スマホ連携目覚まし時計といえる。
国内時計の小売市場の規模推移と予測。キングジムいわく、スマホが普及しているとはいえ、スタンドアローンの目覚まし時計の需要も変わらず一定数あるという
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。