節約
百貨店の催事担当者も気合いが入ります

”残り物に福”は確かにある。百貨店の「ギフト解体セール」で賢く買いだめを

年の瀬、百貨店に並ぶお歳暮ギフトは、日本の風物詩のひとつです。ところでこのお歳暮、販売期間が終わるとどうなるか、ご存じですか?

お歳暮の書き入れ時には、各種ギフトが並ぶ(撮影場所:松坂屋上野店 撮影時期:2018年12月)

お歳暮の書き入れ時には、各種ギフトが並ぶ(撮影場所:松坂屋上野店 撮影時期:2018年12月)

根強い習慣の「お歳暮」

日頃お世話になっている人に、1年の感謝の気持ちを込めて贈る「お歳暮」。もともと江戸時代に始まった習慣と言われており、お盆の時期の「お中元」とあわせて、日本人に長年親しまれている習慣です。

株式会社マイボイスが定期的に行っている「お歳暮に関するアンケート調査」によると、「お歳暮を贈る」と答えた人の割合は約4割(※)。年々減少傾向にあるようですが、依然、多くの人が大切にしている習慣と言えるでしょう。

※2017年12月時点。マイボイスコム調べ
https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=23315

お歳暮の売れ残りはどうなる?

実は、1月中旬ごろから、お歳暮を扱っていた百貨店などで「ギフト解体セール」「ギフト処分セール」などの名称でセールが開催されているのをご存じでしょうか?

これは、お歳暮用に箱詰めで売られていた商品をバラし、値引きして販売するもの。節約好きには見逃せないイベントとなっているようです。年に2回。お中元、お歳暮の販売が終わった時期に開催されています。

元祖は松坂屋上野店? 担当者に話を聞いた

リサーチを進めるうちに、「ギフト解体セール」の元祖と見られている店舗を見つけました。それが、松坂屋上野店です。「お子様ランチ」や「エレベーターガール」の発祥の地としても知られている同店に、詳しく話をうかがってみることにしました。

松坂屋上野店。1907年にそれまでの呉服店から百貨店へと業態転換した歴史あるお店です(画像提供:松坂屋上野店)

松坂屋上野店。1910年にそれまでの呉服店から百貨店へと業態転換した歴史あるお店です(画像提供:松坂屋上野店)

年に2回の激安セール。お店側も力が入る

お話をうかがったのは、松坂屋上野店の古賀隆裕(たかひろ)さん。ギフト解体セールをはじめ、同店の催事を担当されています。

――「ギフト解体セール」の概要を教えてください

古賀さん(以下同):当店でギフト解体セールと銘打って行う催事は年に2度。お中元、お歳暮が終わった後に開いています。ギフトの在庫品を解体してお買い得に販売するほか、メーカーさんの協力の下、賞味期限が比較的短くなった商品なども仕入れて販売しています。個人的には「またこの時期が来たな」と、半年ぶりに気合いを入れ直すイベントですね。

――セールで販売される商品の種類と数はどれくらいですか?

3,000種類、20万点ほどを用意します。セール期間はだいたい2週間なので、できるだけ売れ残らないように、かつ欠品にならないバランスでそろえます。

セール開始のひと月くらい前から準備を始めますが、当然この時期はお歳暮の販売も行っているので、お歳暮の売れ行きを見つつ並行してチラシを作らなくてはいけません。このあたりの商品集めが、我々の腕の見せどころです。

――セールにはどれくらいのお客さんが来るのですか?

1日に約4千〜5千人。14日間開催するので、合計6万〜7万人ほどのお客様にご来店いただいています。小さな自治体に匹敵する数と考えると、改めてイベントの力を感じます。実際、ほかの催事と比べるとお客様の数はけた違いに多いんです。当店では6階が会場なのですが、入りきれない方は階段に並んでいただいています。その列が3階にまで達することもありますね。

松坂屋上野店催事担当の古賀さん

松坂屋上野店催事担当の古賀さん

特選海苔のバラ売りから、人気イベントへ

――こちらのお店が「ギフト解体セール」の元祖と聞きました

実は、昭和50年代の初めに、当店の外商部で「特選海苔」が大量に余ってしまったことがあったそうです。それを安くバラ売りしたのが、ギフト解体セールの元祖と当社では考えられています。

ところが、そこから先は私たちもよくわかっていなくて……。特選海苔のエピソードは確かに残っているのですが、今のように大々的に「ギフト解体」をうたいだしたのがいつなのかははっきりしないのです。古参の社員に話を聞いても、「気付いたらやっていた」というような認識でして……。

――それが、ここまでの人気イベントに育ったのは興味深いですね。当日の雰囲気を教えてください

よい意味で百貨店らしくないですね(笑)。初日などは150人以上の方が開店前に並んでくださいます。会場にレジを25台用意するのですが(通常の物産展の場合は10台程度)、どうしても30分程度お会計には時間をいただいてしまいます。

なかには、箱買いする方もいらっしゃいますので、倉庫の一掃セールのような雰囲気です。宝探し感覚で楽しんでいらっしゃるお客様が多いですね。最近は行列に並んでいただく負担を減らすために、入場できる時間の目安を書いた「"あとから ゆっくり"入場券」をお配りすることもあります。

――セールでの売れ筋は?

缶詰が人気ですね。最近は世界的に水産物の需要が高まっていることもあり、缶詰の値段が上がっています。それもあって、このセールで買いだめをされるお客様が多くいらっしゃいます。近年はサバ缶が特に人気が高いです。

ほかには、かつおぶしやお菓子の詰め合わせ、フリーズドライのみそ汁などが人気です。当店は年齢層の高いお客様も多いので、らっきょうや梅干し、お茶などもよく売れます。共通するのは日持ちがするという点。お客様のほうが品物のお値段をよくわかっていらっしゃるので、堅実に買う方が多いと感じます。

――実際、どれくらい安いのでしょうか?

チラシなどで“衝撃プライス”とうたっているので、メーカー希望小売価格から60%は安くないとチラシには載せていません(箱ものの場合はおよそ50%OFF)。ただ、毎回足を運んでくださるファンの方などはもう値段には驚いていただけないので……。仕入れを努力して、80〜90%OFFの商品も置くようにしています。百貨店ですが、100円を切る商品もあるんですよ。

価格を下げるだけでは限度があるので、最近は、企画も一緒に提案するようにしています。たとえば、気温に連動して対象商品が安くなる「寒い日気温連動セール」も行って、来てくださる楽しみも感じてもらえるよう工夫しています。

昨年のギフト解体セールの様子(提供:松坂屋上野店)

昨年のギフト解体セールの様子(画像提供:松坂屋上野店。一部画像を加工しています)

1月から続々開催。近くの店舗で熱気と安さを体感してみよう

松坂屋上野店での今冬の「ギフト解体セール」は1月9日(水)〜22日(火)に開催されます。
ほかの百貨店でも、早いところで1月上旬ごろから始まり、2月上旬にかけて各店で開催されるケースが多いようです。
下記は、編集部でリサーチした2019年冬のギフト解体・ギフト処分セール10選です。
皆さんも、お近くの店舗で、その熱気と安さを体感してみてはいかがでしょうか?

2019年冬の「ギフト解体」「ギフト処分」セール10選

◆東京

松坂屋上野店
【開催期間】:2019年1月9日(水)〜1月22日(火)※最終日は午後6時閉場
【催事名】:「食品大特価市[併催]食品ギフトセット解体セール」
【開催場所】:6階催事場
リンク:https://www.matsuzakaya.co.jp/ueno/topics/20190101134931.html


西武池袋本店
【開催期間】:2019年1月15日(火)〜1月17日(木)※最終日は午後6時閉場
【催事名】:「ギフト処分&お買い得セール」
【開催場所】:本館7階(南)催事場
リンク:https://www.sogo-seibu.jp/file/1901saiji.pdf

恵比寿三越
【開催期間】:2019年1月23日(水)〜1月31日(木)
【催事名】:「ギフトお買得セール」
【開催場所】:地下2階食品催事場
リンク:https://mitsukoshi.mistore.jp/store/ebisu/event/index.html

池袋東武
【開催期間】:2019年1月25日(金)〜1月29日(火)※最終日は午後7時閉場
【催事名】:「デイリーフーズセール&食品ギフト処分市」
【開催場所】:8F催事場
リンク:http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/detail/1167

小田急新宿店
【開催期間】:2019年2月16日(土)〜2月18日(月)※最終日は午後5時閉場
【催事名】:「食品お買い得市/食品ギフト処分市」
【開催場所】:本館11階催物場
リンク:http://www.odakyu-dept.co.jp/shinjuku/event/

◆大阪


阪神梅田本店
【開催期間】:2019年1月9日(水)〜1月15日(火)※最終日は午後4時閉場
【催事名】:「阪神の食品ジャンボ大市〜お買い得品&ギフト解体品大集結」
【開催場所】:8階催事場
リンク:https://www.hanshin-dept.jp/hshonten/special/jumbo/index.html/?from=6


あべのハルカス近鉄本店
【開催期間】:2019年1月9日(水)〜1月16日(水)※最終日は午後5時閉場
【催事名】:「ギフト商品大処分セール&食品大バーゲン」
【開催場所】:ウイング館9階催会場
リンク:https://abenoharukas.d-kintetsu.co.jp/cotolab/4/201901gift.html

◆京都

ジェイアール京都伊勢丹
【開催期間】:2019年1月16日(水)〜1月21日(月)※最終日は午後6時閉場
【催事名】:「平成最後の食料品ビッグバザール」
【開催場所】:10階催物場
リンク:http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/floorevent/index_10f.html

洛西タカシマヤ
【開催期間】:2019年1月16日(水)〜1月22日(火)※最終日は午後3時閉場
【催事名】:「食料品・家庭用品ギフト大処分市【同時開催】食料品・家庭用品特価市」
【開催場所】:2階催会場
リンク:https://www.takashimaya.co.jp/rakusai/event/index.html

◆名古屋

松坂屋名古屋店
【開催期間】:2019年1月9日(水)〜1月14日(月)※最終日は午後6時閉場
【催事名】:「食品大特価市」
【開催場所】:本館7階大催事場
リンク:https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/promo/fair_event/k20190109_syokuhin_daitokkaichi//

※同じ系列店でも開催されていない店舗もあります。詳細は、各店舗にお問い合わせください。

価格.comマネー編集部

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