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旅と外食がお得に! 「Go To トラベル」「Go To イート」活用法を徹底解説

新型コロナウイルスは、今もさまざまな業界に打撃を与えています。こうした業界を支援する目的で、現在、政府が実施している一連の経済振興施策が「Go To キャンペーン」です。このキャンペーンでは、利用者に一定額の補助をすることで旅行や外食などの消費を喚起する狙いがあり、以下の4事業に分かれて実施されます(「Go To 商店街」は利用者ではなく、商店街へ補助)

〈1〉「Go To トラベル」
観光の需要喚起を目的に、旅行商品を購入した人に対して補助
〈2〉「Go To イート」
外食の需要喚起を目的に、飲食店を利用した人に対して補助
〈3〉「Go To イベント」
イベントの需要喚起を目的に、チケット代を購入した人に対して補助
〈4〉「Go To 商店街」
にぎわい回復を目的に、各地の商店街が行うイベントなどに補助

「Go To キャンペーン」全体で1兆6790億円と巨額の税金が投入されるため、私たち利用者は通常より安く旅行や食事、イベントなどを楽しめるのがメリット。ただ、制度が複雑なため、利用にあたって迷うこともあるかもしれません。そこでここでは、10月1日から東京都民も対象になるなど、対象範囲や還元額も拡大された「Go To トラベル」、10月から段階的にスタートした「Go Toイート」の利用方法をまとめました。

なお、いずれの事業も新型コロナウイルスの感染拡大や予算の関係で状況が変化しています。
11月25日時点で、「Go To トラベル」では大阪市と札幌市を目的地とする旅行が適用除外となっています(12月15日までの予定)。「Go To イート」でも、オンライン飲食予約サイトを使ったポイント付与の事業では、国の予算が上限に達したため、付与については終了したことが発表されています(貯めたポイントを対象店舗で利用することは2021年3月末まで可能=ポイントの有効期限はサイトごとに、別途定めているケースもあるのでよく確認しましょう=)。もうひとつの、プレミアム付き食事券の事業についても、東京都や神奈川県など、複数の自治体で購入や申し込みの受付が一時的に停止されています。いずれのキャンペーンについても、利用の際は常に最新の情報をチェックするようにしましょう。

関連記事:「新幹線が最大50%オフ! JR各社が販売中の4つのお得なきっぷ・商品を紹介」

需要喚起を図る目的で実施されている政府の「Go To キャンペーン」

需要喚起を図る目的で実施されている政府の「Go To キャンペーン」

【1】Go To トラベル:旅行代金の50%相当を還元

「Go Toキャンペーン」の中でも、利用者への還元額が大きいことから注目を集めている「Go To トラベル」。ツアーや宿泊施設の利用額(税込)のうち、総額で最大50%相当が還元されるキャンペーンです。7月22日にスタートしましたが、10月1日から以下2点の変更があり、フルスペックでの実施となりました。
・除外されていた東京都民および東京発着の旅行も対象に追加
・従来から実施されていた利用代金の35%オフに加え、15%の地域共通クーポンの付与が開始(合計50%還元に)

「Go To トラベル」の事業概要。旅行や宿泊の利用代金の35%オフに加え、10月1日からは15%の地域共通クーポンが付与されます(画像は観光庁公式サイトから)

「Go To トラベル」の事業概要。旅行や宿泊の利用代金の35%オフに加え、10月1日からは15%の地域共通クーポンが付与されます(画像は観光庁公式サイトから)

Check Point1:還元方法は2種類。旅行代金35%オフ+地域共通クーポン15%付与

「Go To トラベル」事業に登録された旅行代理店や宿泊予約サイト、宿泊施設の公式サイトなどで予約すると、総額で最大50%の還元が受けられます。ただし、単純に宿泊費や旅行代金が半額になるのではなく、ツアーや宿泊施設の代金からの割引(35%)+旅行中に使える地域共通クーポン券の付与(15%)の合計で50%還元という建て付けで、総額で実質半額となる仕組みです。

<「Go To トラベル」割引の仕組み>
(A)パッケージツアーや宿泊施設の代金のうち35%が割引
※1人1泊の割引上限は1万4,000円。日帰りは7,000円
(B)「地域共通クーポン券」15%分を付与
※付与上限は1人6,000円。日帰りは3,000円

(A)の割引は、旅行代理店や旅行予約サイトで予約した場合、各サイトの案内に沿って申し込めば適用されます。ただし、宿泊施設の公式サイトから予約をした場合は、Go To トラベル業務を代行するサイト「STAY NAVI」からキャンペーンに申請して割引クーポンを発行し、チェックイン時に提示する必要があります。(B)の「地域共通クーポン券」は、旅先での食事やお土産などの買い物に使えるクーポンです(詳細は後述します)。以下に具体例をあげ、還元額を計算してみましょう。

〈1〉1泊2万円(1人あたり)のホテルに2人で1泊
宿泊費総額:4万円
宿泊代金割引:4万円×35%=1万4,000円
※ホテルへの支払代金は4万円-1万4,000円=2万6,000円
地域共通クーポン券の配布額:4万円×15%=6,000円
実質支払額(支払代金−地域共通クーポン):2万円

〈2〉1人4万円(子ども半額)のツアー(1泊の宿泊費+交通費)を、大人2人と子ども2人で利用
ツアー代金総額:4万円×2(大人分)+2万円×2(子ども分)=12万円
ツアー代金割引:12万円×35%=4万2,000円
※ツアー代金の支払いは12万円-4万2,000円=7万8,000円
地域共通クーポン券の配布額:12万円×15%=1万8,000円
実質支払額(支払代金−地域共通クーポン):6万円

Check Point2:連泊した場合、宿泊日数分の割引が受けられるが、上限は7泊

〈1〉の例では、通常4万円のホテルに2万6,000円の支払いで宿泊でき、さらに地域共通クーポン6,000円分がもらえます。また、〈2〉の例で示したように、年齢を問わず子どもも還元の対象になります。連泊した場合は、宿泊日数分の割引が受けられます。ただし、11月17日以降の予約・販売分から、1回の旅行で適用されるのが7泊までとなります。

Check Point3:10月1日からスタートした「地域共通クーポン」を解説

9月末までは宿泊費やツアー代金の35%割引のみでしたが、10月1日出発分の旅行から「地域共通クーポン券」も始まりました。その内容と使い方を説明します。

・利用できるエリア……宿泊先の都道府県内、および隣接した都道府県内
・対象店舗……飲食店、土産店、観光施設、体験メニュー、交通機関など
※「Go To トラベル」事業に登録された店舗のみ
・利用できる時期……旅行期間中のみ(宿泊施設の場合は宿泊当日と翌日)
・発行上限……1人1泊あたり6,000円(日帰り旅行は3,000円)

利用できるエリアは宿泊した県およびその隣接県の登録店
利用できるのは宿泊先の都道府県内、および隣接する都道府県内。ここでいう「隣接」には、陸地で接する道路または鉄道によって接続する都道府県のほか、航路(日帰りで往復できる航路に限る)によって接続する都道府県も含まれます。たとえば、静岡県に宿泊する場合は東京都、沖縄県に宿泊なら鹿児島県でも利用可能。静岡県内の旅館に宿泊して、チェックアウト後に東京都内の登録店で買い物をする、といった使い方もできます。

有効期限は旅行中のみ
「地域共通クーポン」の有効期限は、宿泊旅行の場合は宿泊当日と翌日。日帰り旅行は当日のみです。たとえば、10月10日から12日までの2泊の旅行の場合、使えるのは10日、11日、12日となります。対応店舗には店頭にステッカーやポスターが貼られているほか、以下の「Go To トラベル旅行者向け公式サイト」でエリア・カテゴリ別に検索可能。なお、登録店は10月2日の時点では約13万店で、今後増えていく見通しです。なお、ヨドバシカメラやビックカメラ、ユニクロなど大手の店舗が登録店になっているケースもあります。
参考HP:Go To トラベル旅行者向け公式サイト

地域共通クーポンをもらったら、利用エリアと有効期限は要チェック(画像は観光庁公式サイトから)

地域共通クーポンをもらったら、利用エリアと有効期限は要チェック(画像は観光庁公式サイトから)

端数が500円以上の場合は、四捨五入され1,000円分もらえる!
クーポンの額面は、1枚あたり1,000円。1,000円未満の端数は四捨五入されるため、端数が500円以上の場合は1,000円が付与されます。たとえば旅行代金が1万円の場合、15%相当額は1,500円ですが、四捨五入されるため2,000円分のクーポンがもらえ、20%還元となります。この場合、旅行代の割引35%と合わせると、合計55%還元となるのでよりお得。なお、クーポン利用時にお釣りは出ないので注意しましょう。

地域共通クーポンの取扱店に掲示されるステッカー(画像は観光庁公式サイトより)

地域共通クーポンの取扱店に掲示されるステッカー(画像は観光庁公式サイトより)

Check Point4:地域共通クーポンは、「紙」と「電子」の2種類

地域共通クーポンは、紙クーポンと電子クーポンの2種類があります。旅行代理店の店頭で申し込んだ場合は、支払い時に紙クーポンで受け取るのが一般的。いっぽう、ネット(旅行予約サイトや宿泊施設の公式サイト)で申し込んだ場合は、電子クーポンまたは紙クーポン(現地で予約画面のQRコードを提示して受け取り)のどちらかとなります。紙クーポンは、通常の商品券と同様にそのまま使えばOKですが、電子クーポンの仕組みは少々複雑なので、事前に予習しておくのがおすすめです。なお、「地域共通クーポン」の取扱店であっても、「紙」か「電子」いずれかしか使えないケースもあります。

〈電子クーポンの入手方法〉
(1)チェックイン当日または翌日に、旅行予約サイトの予約詳細画面から「クーポン受け取り専用サイト」へ
(2)予約詳細画面に表示されている旅行事業者ID、予約番号、初泊の宿泊施設の都道府県を入力
(3)「クーポンを見る」をタップすると、マイページにクーポン残高が表示される
〈電子クーポンのお店での利用方法〉
(1)「クーポン受け取り専用サイト」にアクセスし、マイページを表示
(2)利用したい金額(1,000円/2,000円/5,000円)を選び、「クーポンを発行する」をタップする
※紙のクーポンは1,000円券のみですが、電子クーポンは3種類から選択可能
(3)「2次元コードをスキャンする」をタップして、店頭にある「Go To トラベル」専用のQRコードを読み取る
(4)店員に提示して、「利用済み」をタップする

基本的には「PayPay」などのQRコード決済での支払い方法と同じですが、下記のGo Toトラベル旅行者向け公式サイトで確認しておくとスムーズです。
参考HP:Go To トラベル旅行者向け公式サイト「地域共通クーポンの利用方法」

電子の地域共通クーポン券は専用サイトで発行し、店舗ではQRコードを読み込んで利用します(画像は観光庁公式サイトより)

電子の地域共通クーポン券は専用サイトで発行し、店舗ではQRコードを読み込んで利用します(画像は観光庁公式サイトより)

Check Point5:「Go To トラベル」利用時の注意点は?

「Go To トラベル」利用にあたって注意したいことをまとめておきます。

注意点1:交通手段と宿泊施設を別々に予約すると、交通費は還元の対象外
キャンペーンの対象となるのはパッケージツアー(日帰りを含む)、および宿泊施設の利用です。新幹線・飛行機など交通手段のみの予約は対象外ですが、寝台列車やクルーズ、夜行フェリーなどの宿泊を伴う移動手段は含まれます。 旅行好きの方の中には、パッケージツアーよりも自分好みにアレンジできる「個人手配」を好む方も多いでしょう。交通手段と宿泊施設を別々に予約する場合、宿泊費はキャンペーン対象となりますが、交通費は対象外となってしまいます。とはいえ、JR各社や航空各社は現在、期間限定の特別割引を打ち出しているので、こうした交通費の割引と「Go To トラベル」を組み合わせるのもアリ。パッケージツアーと個人手配のどちらが得かはケースごとに異なるので、見極めが必要です。

注意点2:すべての宿泊施設がキャンペーンの対象ではない
「Go To トラベル」は、すべての宿泊施設や旅行代理店で利用できるわけではありません。対象となるのは、旅行者全員の検温や浴場での人数制限などの感染症対策を行い、登録を済ませた事業者のみ。小規模な旅館など、未登録の施設も意外と多いので要注意です。登録事業者は、下記の「Go To トラベル」の旅行者向け公式サイトや、旅行代理店・宿泊施設の公式サイトなどで確認しましょう。
観光庁公式サイト:「Go To トラベル」旅行者向け公式サイト 登録旅行業者・宿泊施設の検索ページ

なお、登録事業者であっても、QUOカードなど金券付き宿泊プランは対象外。キャンプ場の区画サイトでの宿泊も対象外(常設テントやコテージは対象)です。

注意点3:2021年1月末までの実施予定だが、予算上限に達すれば終了が早まることも
「Go To トラベル」事業の終了予定は2021年1月31日(宿泊施設は2月1日チェックアウト分)までと公表されています。ただし、予算枠を使い切れば、2021年1月末の前に早期終了する可能性もあります。

Check Point6:地方自治体が発行するクーポンを併用すると、さらなる割引も!

「Go To トラベル」は国の事業ですが、これとは別に地方自治体が地域の旅行に使えるクーポンを発行しています。「Go To トラベル」と併用できるケースも多いので要チェックです。

たとえば横浜市は、市内の対象宿泊施設が最大5,000円引き(近畿日本ツーリスト公式サイトからの申し込み限定)、対象日帰りツアーが最大50%引きになる「Find Your YOKOHAMA」を実施していますが、こちらは「Go To トラベル」との併用が可能。大型客船のクルーズとランチブッフェが付いた通常1万8,700円の日帰りツアーが、2つのキャンペーンを組み合わせることで6,630円と、半額以下になります。この横浜市のクーポンは居住地域を問わず、誰でも利用可能です。

地方自治体が発行するクーポンのうち、「北海道民限定」「栃木県民限定」などの地域住民限定クーポンは、さらに値引き率が高い傾向があります。なかには「2万円以上の宿泊で1万円オフ」「3万2,000円以上の宿泊で2万円オフ」など、50%以上割引されるクーポンも。加えて、各旅行サイトで随時配布されているクーポンの一部は「Go To トラベル」との併用が可能。「国」「自治体」「予約サイト」発行の3種類のクーポンをまとめて使うことで、「1泊2食付きの温泉旅館に1人3,000円程度で宿泊」「都内ビジネスホテルに無料で宿泊」といったパッケージ商品も登場しています。ただし、割引率が高いクーポンほど早く売り切れてしまうので、各社のホームページやメールマガジンなどをこまめにチェックしておきましょう。

「Go To トラベル」では、感染症対策に組む宿泊施設が登録されています

「Go To トラベル」では、感染症対策に組む宿泊施設が登録されています

【2】Go To イート:オンライン予約サイト利用で特典&都道府県単位で使えるプレミアム食事券の発売

感染予防対策に取り組む飲食店と、食材を供給する農林漁業者を支援する「Go To イート」は、以下の2種類の施策が実施されます。

(A)オンライン飲食予約サイトの利用によるポイント付与
(B)都道府県ごとに使える、プレミアム付き食事券の発行

もちろんひとりが両方利用することもできますが、利用方法が異なります。それぞれの概要を表にまとめました。なお、オンライン飲食予約サイトを使った事業では、国の予算が上限に達したため、店舗の予約・利用によるポイント付与について終了したことが、11月15日までに各サービス事業者から発表されています(貯めたポイントを対象店舗で利用することは2021年3月末まで可能です=ポイントの有効期限はサイトごとに、別途定めているケースもあるのでよく確認しましょう=)。

〈1〉オンライン予約でポイント付与の方法を解説

(A)は「食べログ」などのオンライン飲食予約サイトを通じて、「Go To イート」対象店舗を予約し来店すると、次回以降に利用できるポイントが付与されるキャンペーン。対象の予約サイトは以下の13サービスです。10月から各サイトで予約受付が始まりましたが、前述のとおり予定より早くポイント付与については終了したことが発表されています。

食べログ、ホットペッパー、ぐるなび、Retty、Yahoo!ロコ、OZmall、一休レストラン、EPARKグルメ、LUXA 、ヒトサラ、株式会社Fesbase 、表示灯株式会社、フードテックパートナー

ポイント付与については、以下の手順で行われてきました。
(1)希望するオンライン飲食予約サイトに会員登録
(2)オンライン飲食予約サイトを通じて、対象店舗を予約
(3)来店が確認されたら、各予約サイト独自のポイントが付与
※ポイント付与のタイミングはサイトごとに異なります

Check Point1:1人の予約につきランチでは500円分、ディナーは1,000円分のポイントが付与され、次回利用可能

付与されるポイントは、昼食時間帯は1人につき500円分、夕食時間帯(15時〜)は1,000円分。もらったポイントは次回以降、店舗の予約・来店時に使うことができます。たとえば、
〈ある日のディナーを3人で予約し、対象店舗Aに来店〉
→3,000円分のポイント付与(1,000円分×3人)
〈後日、ランチを2人で予約し、対象店舗Bを来店〉
→店舗Aの来店で付与された3,000円分のポイントを支払いに充当可能。さらに、次回使える1,000円分(500円分×2人)のポイントを付与
となります。

Check Point2:異なる予約サイトで、ポイントの相互利用はできない

今後、ポイントは貯められず、使うシーンが多くなりますが、予約サイトAで付与されたポイントを、別の予約サイトBで利用することはできません。また、ポイント利用の最低単位もサービスごとに異なるので、確認しておきましょう。ポイント利用の期限は2021年3月末となっています。

〈2〉25%分上乗せされたプレミアム付き食事券を解説

「プレミアム付き食事券」とは、25%分が上乗せされた地域限定の食事券のこと。こちらは、基本的に都道府県単位で発行され、その都道府県内のプレミアム付き食事券の登録店でしか使えません。47都道府県で実施されますが、実施時期は各都道府県で異なります。

なお、11月25日時点で、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、東京都や神奈川県など複数の自治体がプレミアム付き食事券の販売・申し込みを一時停止しているほか、9都道府県では利用にあたり「4人以下」という制限を設けています(東京都や埼玉県、大阪府では付与されたポイントおよび食事券の利用を控える呼びかけも行われています)。利用を検討する際は、必ず公式ホームページで最新情報をチェックするようにしましょう。
参考記事:「11月20日スタートの東京都『Go To イート』食事券の購入方法は? 全都道府県の申込方法も紹介」

Check Point1:申込方法や発売額などは都道府県で異なる。東京は11月20日開始の予定

都道府県ごとに申込方法や発売額などは異なりますが、大まかな内容は以下のとおりです。

【販売開始時期】
三重県がすでに往復はがきによる抽選申し込みを開始しているほか、新潟県は10月5日から、愛知県は10月8日から申し込みが始まっています。東京都も11月20日から販売と利用が始まる見通しです。

【購入方法】
購入方法は、自治体によってさまざま。大阪府のように「専用Webサイトで申し込み→ファミリーマートで発行」という方法が多いようですが、対象店舗やスーパー、金融機関などで直接販売する自治体もあります。

〈大阪府での食事券の申し込み・発行方法〉
(1)専用Webサイトで食事券の申し込み
(2)メールで引換票番号が発行
(3)ファミリーマート店内にあるFamiポートで、代金を払い食事券を発行

【販売額】
基本的に25%分のプレミアムが付くのは共通していますが、販売額はさまざま。たとえば、埼玉県は1万2,500円分の食事券を1万円で、栃木県は1万円分の食事券を8,000円で、京都府は5,000円分の食事券を4,000円で販売します。なお、食事券は500円券と1,000円券があり(1,000円券のみの自治体も)、利用に際してお釣りは出ません。食事券は、店内飲食はもちろん宅配や持ち帰りでも利用できます(宅配ピザ店や弁当店、キッチンカーなどのデリバリー・テイクアウト専門店は対象外)。

Check Point2:1回あたりの購入上限は決められている

国が1回あたりの購入の上限を2万円と定めているため、どの都道府県でもそれを超えない範囲で購入上限が定められています(食事券1冊が1万円の埼玉県では2冊まで、1冊4,000円の京都府では5冊まで)。販売期間は2021年1月末まで、利用期間は2021年3月末までですが、各都道府県で発行上限があり、なくなり次第終了予定です。また、香川県や石川県など、当該自治体に居住していることが購入条件となっているケースもあります。

「Go To イート」の登録店舗は、感染症対策を採っていることが登録の条件となっています

「Go To イート」の登録店舗は、感染症対策を採っていることが登録の条件となっています

まとめ

以上、4つの「Go To キャンペーン」のうち、「Go To トラベル」と「Go To イート」について説明しました。

「Go To トラベル」で覚えておきたいのは、旅行代金の35%の割引と15%の「地域共通クーポン券」付与の2つの還元方法があること。割引の手続きはシンプルですが、「地域共通クーポン券」は利用できるエリア・店舗・期間が決まっているうえ、仕組みが複雑。まだ始まったばかりで宿泊施設および対象店舗の準備が整っていない可能性もあります。あらかじめGo Toトラベル旅行者公式サイトを確認し、訪れる地域の取扱店舗や使い方を調べておくといいいでしょう。

いっぽうの「Go To イート」は、「オンライン飲食予約サイトの利用によるポイント付与」「都道府県ごとに使えるプレミアム付き食事券」という2種類の施策が用意されています。このうち、予約サイトの利用によるポイント付与は終了しており、貯めたポイントは有効期限内に利用しないと失効していまうので、注意しましょう。また、「プレミアム付き食事券」の販売時期・方法や利用条件は都道府県によって異なるので、それぞれの公式サイトなどでよく確認しておきましょう。

利用する際は感染対策も忘れずに

「Go To トラベル」「Go To イート」の2つのキャンペーンは現在実施中ですが、まだまだ新型コロナウイルスの収束にはいたっていません。旅行や外食に出かける際には感染対策を万全に。「手洗い」「マスク」「3密を避ける」といった基本はもちろん、周囲に配慮した行動を心掛けましょう。少しでも体調が悪いと感じたら、無理をせずに自粛するのは最低限のマナー。これらのお得なキャンペーンを活用しながら、「新しい時代」にあった形で旅やグルメを楽しみましょう。

渡辺裕希子

渡辺裕希子

編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにも詳しく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。

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