おトクの真相! 月刊キャッシュレス展望
キャッシュレス関連のニュースとキャンペーンのまとめ情報【2021年1月】

京都丹後鉄道など、クレカの「タッチ決済」が国内のバスや鉄道に普及の兆し

クレジットカード、電子マネー、QRコード決済……。めまぐるしく変化を続けるキャッシュレス決済の動向をコンパクトに伝える連載企画「おトクの真相! 月刊キャッシュレス展望」。過去1か月のキャッシュレス関連のニュースの中から、マネー編集部員やマネー担当ライターが気になったニュースをピックアップしてお届けします。

記事の最後には、記事公開時点で参加可能なキャッシュレス関連のキャンペーン情報も掲載していますので、おトク情報の取りこぼしがないようこちらもぜひチェックを。この連載は、毎月月初の公開予定です!

今月は、鉄道での導入が始まったクレジットカードのタッチ決済の話題や、「ポイ活」に便利なアプリについてお伝えします。

利用シーンが広がるクレジットカードのタッチ決済。公共交通機関にも普及の兆し

交通系ICカード、流通系電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済の手段は多様化の一途をたどっています。そんな中、勢いを増しているのが、クレジットカードの「タッチ決済」です。サインや暗証番号が不要で、カードをリーダーにかざすだけで決済できる手軽さや、非接触が求められる社会的事情から、百貨店、スーパー、コンビニなど、加盟店が広がっています。

タッチ決済は、クレジットカードの国際ブランド各社がサービスを展開していますが(下記参照)、普及を引っ張る存在なのが「Visaのタッチ決済」です。対応するカードの発行枚数は2020年9月末時点で3,230万枚と前年同月比で約2.3倍に成長。対応端末の設置数も2020年9月末時点で前年同月比の3.2倍になっています。

クレジットカードの国際ブランド各社が展開しているタッチ決済サービス
・Visa……Visaのタッチ決済
・Mastercard……Mastercardコンタクトレス決済
・JCB……JCB Contactless(コンタクトレス)
・American Express……タッチ決済
・ダイナースクラブ……ダイナースクラブ コンタクトレス

2020年はバス会社での導入が相次ぎ、初の鉄道会社も

これまでは、商業施設での普及が中心だったVisaのタッチ決済ですが、2020年には公共交通機関にも普及し始めています。2020年7月の茨城交通を皮切りに、9月には岩手県北バス、10月には福島交通と会津バス(高速バスの一部)と、バス会社への導入が相次ぎました。そして11月には、国内の鉄道としては初めて、京都丹後鉄道がVisaのタッチ決済を導入しています。

京都丹後鉄道は、京都府北部の丹波・丹後地域と、兵庫県北東部の但馬地域を走る鉄道で、WILLER TRAINS株式会社が運行しています。Visaのタッチ決済の導入により、乗車時と降車時に、Visaのタッチ決済対応するカードを駅や列車内の読み取り端末にかざすだけで運賃の支払いが完了します。利用履歴は、専用のWebサイト上で確認ができます。

京都丹後鉄道では、乗車時と降車時に、端末にVisaのタッチ決済対応のカードをかざすことで運賃の支払いが可能に。国内の鉄道として初めての導入であると同時に、交通機関における、「乗車距離に応じて決まる運賃」(高速バスなどの固定料金ではなく)に対応した初めてのタッチ決済になります

無人駅では、車両内に設置された端末にタッチします

コロナ後の訪日客の利便性向上にも期待

公共交通機関は、日常の移動手段の要となる存在です。普段、買い物などに利用しているクレジットカードでそのまま公共交通機関を利用できるのはなかなか便利なサービスと言えそうです。今後、公共交通機関でタッチ決済の導入が進めば、現在は新型コロナの影響で姿を消している訪日客の利便性の向上も期待できます。

海外では、2012年のオリンピック開催を契機に、ロンドンが世界で初めて地下鉄やバスでのタッチ決済を導入しました。Visaによると、2018年時点で、ロンドンの公共交通機関の決済の半分以上がタッチ決済で行われるまでに普及しているそうです。また、ロンドン以外でも、国際観光都市を中心に200以上の都市が公共交通機関でのタッチ決済を導入しているといいます。

国内では、京都丹後鉄道に続き、関西私鉄の南海鉄道が今年2021年春より一部の駅の改札でVisaのタッチ決済の実証実験を始めることが決まっています。まだまだ利用できる公共交通機関は限られていますが、今後も、国内公共交通機関でのタッチ決済導入の動きには注目が集まりそうです。

店舗で一番おトクなキャッシュレス決済がわかる便利なアプリ「AI-Credit」がリニューアル

キャッシュレス決済では、買い物時に貯まるポイントも大きな魅力のひとつ。しかし、「どの決済手段を使うと一番おトクなのか」がわかりにくいのが難点です。その悩みを解決してくれそうな「AI-Credit(エーアイクレジット)」というアプリが、おトク情報に敏感なユーザーの間で話題になっています。

AI-Creditは、AIクレジット株式会社が提供しているアプリで、その特徴をひと言で言い表すと、「これから行こうとしているお店でもっともおトクなキャッシュレス決済手段がわかる」というもの。地図上にキャッシュレス決済ができる店舗が表示され、店名をタップすると、その店舗が対応しているキャッシュレス決済サービスがそれぞれのポイント還元率の高い順に表示されます。

アプリ上のマップに、キャッシュレス決済に対応している店舗が表示され、店舗を選ぶと、その店で使えるキャッシュレス決済手段が表示されます

ポイントが2重取りなど、おトクな組み合わせ方法も表示

キャッシュレス決済では、「クレジットカード×ポイントカード」、「クレジットカード×QRコード決済」など、複数のサービスを組み合わせることで、2重、3重にポイントが獲得できるケースがあります。AI-Creditでは、そうした複雑な決済方法も含めて、おトクな決済方法を教えてくれます。

決済方法は、還元率の「おトク順」に表示されます。複数の決済手段の組み合わせや、画面内の「アメックス」のように、決済サービスが行っているキャンペーン情報なども加味されています

本記事を担当しているライター、編集者の2人で、それぞれがよく使う店舗をAI-Creditで調べてみたところ、自分たちの知らなかったおトクな決済方法が表示されるケースもあり、かなり「使える」印象を受けました。一部、店舗が独自に行っているキャンペーン情報(たとえば、スーパーなどで、限られた決済方法でのみに適用される割引など)など、網羅されていない情報はあったものの、「自分で調べて使う」という労力を大幅に減らしてくれるアプリであることは間違いなさそうです。アプリには店舗ごとに口コミを投稿できる機能もあるので、ユーザーの情報提供によって情報の精度を上げていくことも想定されているようです。

リニューアルでネットショップにも対応

2021年1月、AI-Creditが大幅にリニューアルされました。これまではリアル店舗のおトク情報がメインでしたが、「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」「Amazon」といったネットショップや、「Uber Eats」「出前館」といったデリバリーサービスまで幅広くカバーされるようになりました。また、前出の「2重取り」のような複雑な支払方法をマンガで解説するコンテンツが追加され、ユーザーが直感的に理解できるような工夫もなされています。

ユーザーがどうすればいいかを教えてくれるマンガが、それぞれの決済方法ごとに掲載されています

キャッシュレス決済が普及しつつある今、どのサービスを使えば一番おトクになるのかは多くの人の気になるところでしょう。皆さんも、AI-Creditを一度試してみてはいかがでしょうか?

PayPayのユーザー数が3,500万人を突破。2021年は金融プラットフォームとしてのブランド強化も

2018年10月のサービス開始時から、「100億円相当あげちゃうキャンペーン」などの積極的なプロモーションを行ってきたQRコード決済の「PayPay」ですが、最新の発表で、ユーザー数が3,500万人を突破したことがわかりました(2021年1月5日時点)。サービス開始以来、1日平均で約4.2万人のユーザーを積み上げている計算です。

右肩上がりでユーザー数を伸ばしているPayPay

2月のPayPay証券を皮切りに金融6社が「PayPay化」

当サイトでも何度かお伝えしていますが、2021年、PayPayと資本関係にあり、ヤフーの持ち株会社であるZホールディングス(ZHD)傘下で金融事業を展開する6社が、社名やサービス名を「PayPay」ブランドに統一することがすでに決まっています。たとえば、スマホ証券の「One Tap BUY」が2021年2月1日から「PayPay証券」に社名が変更されるほか、「Yahoo!JAPANカード」は「PayPayカード」に、「ジャパンネット銀行」は「PayPay銀行」にといった具合に、6つのPayPayブランドの金融サービスが生まれます。

2021年、PayPayの名を冠した6つの金融サービスが誕生

かねてより、PayPayは「スーパーアプリ」構想を明らかにし、決済にとどまらず、生活のあらゆる場面で使われるサービスになることを目指しています。金融各社の「PayPay化」もその施策のひとつです。同社が「日本の人口の約3割」「1都3県の総人口と同じ」(PayPayのリリースより)と表現する高い普及率をベースに、今後、具体的にどのようなサービスを打ち出してくるか、注目される1年になりそうです。

まだ間に合う! 今月のキャッシュレス関連キャンペーンまとめ

▼セブン&アイグループ対象店舗で「Mastercardコンタクトレス」を使うと、抽選で1万名に1,000円相当のnanacoギフトプレゼント(2月23日まで)

セブン-イレブンやイトーヨーカドー(専門店は対象外)など、対象店舗でMastercardコンタクトレス決済を500円(税込)以上利用すると、それを一口として、抽選で1万名に1,000円相当のnanacoギフトがプレゼントされます。応募の際はレシートが必要で、1人何回でも応募は可能です。ただし、同じレシートでの複数回応募は無効になります。

▼三井住友カードに新規入会&Vpassスマホアプリログインで最大8,000円プレゼント(1月31日まで)

期間中に、三井住友カードの対象カードに新規入会し、カード入会月の2か月後までに1回以上「Vpassアプリ」にログインのうえ、カードもしくはiDを利用すると、利用金額の20%(最大8,000円)がキャッシュバックされます。なお、価格.com経由で三井住友カードを申し込むと、150円相当(150ポイント)のポイントが、本キャンペーンと別途還元されます。

キャンペーン期間:開催中〜2021年1月31日
公式サイト:https://www.smbc-card.com/nyukai/campaign/cardinfo7040214.jsp

▼松屋のWeb予約「松弁ネット」で20%還元キャンペーン開催中(3月31日まで)

期間中に松屋をはじめとする松屋フーズ全店で、テイクアウトWeb予約サイトの「松弁ネット」で期間内に受け取り時間を指定して注文すると、100円につき松弁ポイントを通常の2倍、20ポイント付与されます。貯まったポイントは1ポイント=1円として松弁ネットなどで利用できます。

キャンペーン期間:開催中〜2021年3月31日
公式サイト:https://bento.matsuyafoods.co.jp/matsuben-net/search

(執筆協力:大正谷成晴)

価格.comマネー編集部

価格.comマネー編集部

投資・資産運用・保険・クレジットカード・ローン・節約に至るまで、マネーに関する情報を毎日収集。「知らないで損するなんてもったいない」をモットーに、読者のためになる記事を制作します!

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る