こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。
優待投資家としては見逃せないニュースが先日入ってきました。それは、セブン‐イレブンやイトーヨーカドーを傘下に持つ「セブン&アイ・ホールディングス」(証券コード:3382)が4月10日に優待新設を発表したことです。内容は100株保有で「セブン&アイ共通商品券」2000円分を贈呈、3年以上の継続保有で2,500円分にアップするというもの。初回のみ2024年8月末時点の株主、2回目以降は毎年2月末時点の株主が対象になるということです。
4月19日時点の同社の株価で計算すると、優待利回りは1.00%(配当利回り=2.00%=を含めた総合利回りは3.0%)。それほど高水準な数字とは言えませんが、共通商品券はセブン‐イレブンやイトーヨーカドー、デニーズなど身近なお店での買い物に使えてお釣りも出るので、今後注目を集める優待になりそうです。
一時期、株主優待は廃止・改悪の流れがかなり目立っていましたが、無印良品を運営する「良品計画」(7453)が2023年8月から優待を新設(5%オフとなる優待カード)するなど、ここにきて導入企業もじわりと増えてきた印象です(新NISAスタートに合わせ、個人投資家を株主に呼び込みたい狙いがあると推測しています)。今後も生活に密着した企業による優待新設の動きがないか、チェックしていきたいと思います。
セブン&アイ・ホールディングスの優待で贈られる共通商品券(画像は公式サイトより)
さて、2024年5月に優待を受けられる銘柄は30超。4月に引き続き選択肢は限られていますが、普段利用する機会の多い店舗・サービスでの優待を提供する銘柄がそろっています。そんな5月優待の中から、私がおすすめする5銘柄を紹介します。
5月の権利付き最終売買日は29日(水)、権利落ち日が翌日の30日(木)。気になる銘柄があれば、5月29日までに購入し、少なくとも30日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は4月19日の終値です)
最初に紹介するのが、5月優待の定番銘柄、ブックオフグループホールディングスです。同社は中古の書籍やゲームソフトなどをそろえる「BOOKOFF」など、リユース品を扱う店舗を全国展開しています。
優待内容ですが、5月末に100株保有していると、グループ店舗で使える2,000円分の買い物券(100円券×20枚)と、書籍の買取金額が20%アップするチケット2枚が贈られます。買い物券は3年以上の継続保有で2,500円分にアップします。
本やゲーム好きの方にぴったりな優待であることは言うまでもありませんが、買い物券はアパレルや生活雑貨なども取りそろえる「BOOKOFF SUPER BAZAAR」などでも使えるので、利便性の高い優待品だと感じています。
さらに例年、優待品に同封されている店舗利用やIRに対する株主アンケートに記入し、返送すると、後日300円分の買い物券が送られてきます。ちょっとした作業をすることで、追加で買い物券が贈られるのもうれしいポイントです。
ブックオフグループホールディングスの株価は4月19日時点で1,631円なので、100株なら163,100円で優待が受けられます。優待利回り(1.23%)と予想配当利回り(1.53%)を合わせた総合利回りは2.76%になります。
さまざまなジャンルの本を読むのが好きなので、毎年取得している銘柄です
ブックオフグループホールディングス(100株)
・「BOOKOFF」などのグループ店舗で使える買い物券2,000円分
・書籍の買取金額が20%アップするチケット2枚
(5月末)
日用品の購入に使えるクーポンを贈呈するのがアスクルです。同社は法人向けにオフィス用品を通信販売しているほか、個人向け通販サイト「LOHACO」も運営しています。LINEヤフー(証券コード:4689)のグループ企業です。
優待内容ですが、5月20日と11月20日の年2回、100株保有していると「LOHACO」で使える割引きクーポン2,000円分(500円×4枚)が贈られます。クーポンは501円(税込)以上の商品ひとつに付き1枚利用可能。「LOHACO」は食品や飲料、日用品やコスメなどさまざまなアイテムを扱っており、これらを割引き価格で購入できるのでお財布にもうれしい優待です。
ただし、クーポン適用前で3,780円(税込)未満の商品には550円の基本配送料がかかってくる点は注意が必要です。また、今回紹介するほかの銘柄と異なり、権利確定日が5月20日で、権利付き最終売買日が5月16日(木)となる点も覚えておきましょう。
アスクルの株価は4月19日時点で2,304円なので、100株なら230,400円で優待が受けられます。優待利回り(1.74%)と予想配当利回り(1.56%)を合わせた総合利回りは3.30%になります。
前回はクーポンを使ってキッチンタオルやハンドソープなどを購入。かさ張る商品を配送してくれるので助かります
アスクルの株主優待(100株)
・「LOHACO」で使える割引きクーポン2,000円分(5月20日、11月20日)
珍しい地場産品を優待品としているのが東武住販です。同社は山口県や福岡県を中心に不動産の売買、賃貸事業を行っています。
優待内容ですが、5月末に100株保有していると、同社の営業エリアにゆかりのある1,000円相当の食品が贈られます。3年以上の継続保有で2,000円相当にアップします。
私が前回もらった優待はふぐを使った山口県下関市の加工食品で、「とらふく(ふぐ)茶漬(3袋)」と「とらふく(ふぐ)みそ汁(4袋)」のセットでした。ふぐの風味を味わうことができ、関東ではなかなか手に入らないレアな食品なのでお気に入りの優待品です。
東武住販の株価は4月19日時点で1,203円なので、100株なら120,300円で優待が受けられます。優待利回り(0.83%)と予想配当利回り(3.08%)を合わせた総合利回りは3.91%になります。
ふぐのお茶漬けとみそ汁は、ご飯のお供にぴったりな食品でした
東武住販の株主優待(100株)
・同社の営業エリアにゆかりのある1,000円相当の食品(5月末)
ファッション優待のジャンルで人気があるのがハニーズホールディングスです。同社は、幅広い年齢層を対象にした婦人服やシューズ・バッグなどを製造、駅ビルやショッピングセンターにある店舗で販売しています。
優待内容ですが、5月末に100株を「1年以上」継続保有していると、全国の自社店舗で使える優待券3,000円分(500円券×6枚)が贈られます。ハニーズの店舗はリーズナブルな婦人服がそろっており、これらをさらに安く購入できる点にメリットを感じています。
また、優待を受けるには1年以上の継続保有が必要ですが、同社の1株配当は50円と高水準(2023年5月期実績、24年5月期は55円の予想)。この水準の配当が続くのであれば、中長期の保有を検討してもよい銘柄だと思っています。
ハニーズホールディングスの株価は4月19日時点で1,656円なので、100株なら165,600円で優待が受けられます。優待利回り(1.81%)と予想配当利回り(3.32%)を合わせた総合利回りは5.13%になります。
優待券は全国に約870あるハニーズの店舗で使えます
ハニーズのTシャツは、非常に着心地がよくてお気に入りです
ハニーズホールディングスの株主優待(100株)
・全国のハニーズの店舗で使える優待券3,000円分(5月末)
人気のQUOカードを贈呈するのがオオバです。同社は都市整備における調査や設計などを手掛ける建設コンサルタントです。
優待内容ですが、5月末に500株を1年未満の保有でQUOカード1,000円分(500株を1年以上の保有で3,000円分)、あるいは100株を1年以上継続保有しているとQUOカード500円分が贈られます。2021年以降は増配が続いており、2024年5月期の1株配当予想は37円。予想配当利回りも3%超あり、インカムゲインも期待できる銘柄だと思います。
オオバの株価は4月19日時点で1,081円なので、500株なら540,500円で優待が受けられます。優待利回り(0.19%)と予想配当利回り(3.42%)を合わせた総合利回りは3.61%になります。
有効期限がなく、コンビニや書店など多くのお店で使えるQUOカードが贈呈されます
オオバの株主優待
・QUOカード1,000円分(500株を1年未満保有)、もしくはQUOカード500円分(100株を1年以上継続保有)
(5月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
いよいよ新NISAがスタートしたほか、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)など税制上のメリットも大きい制度も整ってきました。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2024年6月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。