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おトクに新NISA口座が開ける証券会社はどこ? 2024年9月のキャンペーンまとめ

2024年1月より非課税投資枠が大幅に拡大し、制度も恒久化された新NISA。2024年3月末時点でのNISA口座の数は2,322万7,848口座に達し(旧NISA口座を含む)、2023年末時点から約186万口座増加しました(※)。制度が拡充したことを受け、多くの人が口座開設に動いていることがわかります。

本記事では、これから新NISAの口座を開こうと考えている人や、来年に向けて口座変更を検討している人を対象に、主なネット証券に関するニュースと、2024年9月時点でネット証券各社が実施しているおトクなキャンペーン情報をご紹介します。

※出典:NISA口座の利用状況調査(金融庁)

【ニュース】今月の新NISA・証券関連注目ニュース3選

まずは、直近約1か月の間に発表された、新NISAや証券会社関連の注目ニュース3本をご紹介します。

<ニュース1>
ドコモ新料金プラン「eximoポイ活」で、「マネックス証券×dカードGOLD」のクレカ積立が最大2.1%還元に

マネックス証券は、NTTドコモ(以下、ドコモ)が2024年8月1日より販売を開始した新料金プラン「eximo ポイ活」の一環として、同プラン契約者に対し、「dカードGOLD」を使った同社でのクレカ積立におけるポイント還元率を1%アップする特典の提供を始めました。

これにより、「マネックス証券×dカードGOLD」のクレカ積立のポイント還元率は、通常分と本特典を合わせて最大2.1%還元と高い水準になります。

画像はマネックス証券公式サイトより

画像はマネックス証券公式サイトより

「eximoポイ活」はポイ活に特化した新料金プラン

「eximoポイ活」は、ドコモが2024年8月から開始した、データ利用量無制限の新料金プランです。

月額料金は10,615円と高額ですが、プラン名に“ポイ活”とあるように、「dカード」のポイント還元率が通常時の1%から3%にアップ、「dカードGOLD」も通常時の1%から5%にアップするなど(両カードとも還元率アップ分の付与上限は月5,000ポイント)、ドコモや系列の金融・決済サービスの利用に応じてdポイントを多く貯められる特徴があります。

今回マネックス証券が発表したクレカ積立での新特典も、「eximoポイ活」の複数の特典のひとつに位置づけられます。

▼「eximoポイ活」については、当メディアの下記の記事で詳しく解説しています。

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2024/08/12 11:00

今なら、最長3か月間、最大6%還元

もともと、マネックス証券のクレカ積立は、「dカード」「dカードGOLD」とも最大1.1%還元と、主要ネット証券の中ではおトクな内容として知られていました。今回、「eximoポイ活」の利用者かつ、「dカードGOLD」でのクレカ積立利用者は、ポイント還元率が最大2.1%となることで、クレカ積立に強みを持つ証券会社として存在感が高まりそうです。

なお、現在、マネックス証券は「dカード積立開始記念キャンペーン」も実施中です(終了期間は未定)。キャンペーン期間中、「dカードGOLD」でのクレカ積立の利用者は、同カードで3万円以上ショッピングなどで決済した月に限り、ポイント還元率が3.9%上がり、最大5%還元となります(連続した3か月間が対象。還元率が上がるのは3万円以上決済した月のみ)。つまり、「eximoポイ活」の特典と合わせると、最大6%還元まで目指せることになります。

<ニュース2>
松井証券とJCBが、クレカ積立の基本合意を締結

2024年7月26日、松井証券とJCBは、JCBが発行するクレジットカードを利用した、松井証券でのクレカ積立サービスの提供について基本合意を結んだことを発表しました。

今後、松井証券では、JCBのプロパーカードである「JCBオリジナルシリーズ」を使ったクレカ積立サービスの開始に向けて準備が進められていくようです。サービスの開始は2025年以降となる予定で、積立額に応じてJCBのポイントである「OkiDokiポイント」が貯まる仕組みとなる見込みです。

画像は松井証券公式サイトより

画像は松井証券公式サイトより

松井証券はこれまで、主要ネット証券(松井、SBI、楽天、マネックス、auカブコム)の中で唯一、クレカ積立には対応していませんでした。JCBも同様で、同社が発行するクレジットカードが使えるクレカ積立サービスがない状態が続いていました。

クレカ積立は、2024年3月に月の積立額の上限が5万円から10万円に引き上げられるなど、資産形成の一手段として市民権を得つつあります。今後、クレカ積立に対応することで、松井証券とJCBをセットで利用したいと考える人も増えてきそうです。

なお、松井証券は、2024年9月時点で、投資信託の保有残高に応じて貯まるポイントの還元率を最大1%としています。これは、主要ネット証券における同様のサービスの中でもっとも高い水準です。

今後、JCBカードでのクレカ積立に対応する課程で、投信残高に対するポイント還元率が保たれるのかは不明ではありますが、仮に今の水準をキープしつつ、クレカ積立でも競争力のあるポイント還元率を打ち出してきた場合、業界の勢力図にも影響を与えそうです。

<ニュース3>
SBI証券、国内株式積立サービス「日株積立」を開始

2024年8月31日、SBI証券は、国内株式の積立サービス「日株(にちかぶ)積立」サービスを始めました。これにより、SBI証券では投資信託、米国株式に加えて国内株式でも積み立てで購入することが可能となりました。

画像はSBI証券公式サイトより

画像はSBI証券公式サイトより

SBI証券の「日株積立」は、事前に指定した日に、設定した国内株式を自動で積立購入できるサービスです。積立指定日は、「毎週」、「毎月」などから選択が可能。積み立ての設定は、1株以上1株単位の「株数指定」と、1,000円以上500円単位の「金額指定」の2種類から選べます。

「日株積立」では、「Vポイント」や「Pontaポイント」を利用することも可能なため、計画的にポイントを消費したい人にとっても、便利な仕組みになるかもしれません。

これまで日本株の積み立ては、主要ネット証券の中では、楽天証券(サービス名「かぶツミ」)とauカブコム証券(サービス名「プチ株」)の2社が提供していました。SBI証券は、2024年5月に国内株式の積立サービスを開始すること予告しており、今回の「日株積立」によってそれが本格始動することになります。

【基礎知識】「ひとり1口座」の新NISA、どの金融機関で開けばいい?

ここでは、新NISA口座の基礎知識をかんたんにおさらいしましょう。

新NISAの口座はひとり1口座しか持てません(年に1回、金融機関の変更は認められています)。したがって、どの金融機関で口座を開くかは、取引コストや取り扱っている投資商品などから慎重に選ぶ必要があります。

新NISAの口座を開ける金融機関には、ネット証券、総合証券(店舗型証券)、銀行などの選択肢があります。それぞれ特徴は異なりますが、ある程度知識があり、「投資する商品を自分で選ぶことができる」という人の間では、取引コストの低さや商品の豊富さから、ネット証券の人気が高まっているようです。

▼新NISAの口座を開く金融機関選びについてはこちらの記事で解説しています。

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2024/03/08 09:00

ネット証券の新NISA関連キャンペーンにも注目

もし複数のネット証券が候補になった場合は、比較材料のひとつにネット証券が実施している新NISA関連キャンペーンを加えてみてはいかがでしょうか? 「新NISA」の口座を開設、あるいは他社口座から乗り換えるなどで、現金プレゼントやポイント付与などのおトクなキャンペーンが実施されている場合があります。

次章では、各ネット証券が実施している「新NISA」関連のキャンペーン情報を総まとめ! 今月は5つの証券会社から合計6本のキャンペーンを紹介します。

各ネット証券が実施している「新NISA」関連のキャンペーン情報を総まとめ!&#8195;今月は5つの証券会社から合計6本のキャンペーンを紹介します。

各ネット証券が実施している「新NISA」関連のキャンペーン情報を総まとめ! 今月は5つの証券会社から合計6本のキャンペーンを紹介します。

【キャンペーン】今月、トクする証券会社はどこ?

【SBI証券】新NISA口座開設(新規・変更)で、対象ファンド100円分をプレゼント

SBI証券では、同証券で新NISAの口座を新規開設、または、ほかの金融機関から同証券に新NISA口座を変更した人を対象に、対象のファンドを100円分プレゼントするキャンペーンを実施中です(2024年9月30日まで)。

本キャンペーンは、SBI証券のインターネットコースの個人客のみが対象。画像はSBI証券公式サイトより

本キャンペーンは、SBI証券のインターネットコースの個人客のみが対象。画像はSBI証券公式サイトより

このキャンペーンでプレゼントされるファンドは、下記の3本のうち、ユーザーが希望する1本です。下記3本はいずれも、長期投資に適したものとしてSBI証券が厳選した人気ファンドとのこと。

・野村−野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
・三菱UFJ−日経平均高配当利回り株ファンド
・アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)

キャンペーン期間中に、同証券で新NISAの口座を新規開設、または、ほかの金融機関から同証券に新NISA口座を変更のうえ、公式サイトより本キャンペーンにエントリーすることで、対象ファンドが100円分プレゼントされます。プレゼントされたファンドは、新NISA口座の「成長投資枠」での買付注文として取り扱われ、「成長投資枠」の年間投資可能枠を利用する形になります。

【楽天証券】抽選で総額500万円分の景品をプレゼント

楽天証券では、新NISAの「つみたて投資枠」および「成長投資枠」で対象商品を取り引きした人の中から抽選で、総額500万円分の景品をプレゼントするキャンペーンを実施中です(2024年9月30日まで)。

画像は楽天証券公式サイトより

画像は楽天証券公式サイトより

公式サイトからエントリーのうえ、下記2つの条件をクリアすることで本キャンペーンの抽選対象になります。

・新NISAの「つみたて投資枠」で、投資信託を月3,000円以上積み立てる設定を行い期間中に約定。
・「成長投資枠」で対象商品を取り引きする。

抽選でプレゼントされる景品は、「おかいものパンダグッズ(5万円相当)」「体験ギフトカタログコース(5万円相当)」「楽天ポイントを50,000ポイント」で、当選人数は各20名ずつとなっています。

なお、本キャンペーンは、「成長投資枠」で取り引きする商品が増えるほどに抽選口数が増える仕組みです。「投資信託(スポット購入)」のみ取り引きした場合は1口ですが、「投資信託(スポット購入)」に加えて国内株式を取り引きした場合は4口増えて合計5口、さらに米国株式を取り引きした場合は5口増えて合計10口となります。

抽選にはずれた人の中から1万名に、楽天ポイントが20ポイントプレゼントされるWチャンスも用意されています。

【マネックス証券】新規口座開設などで「dポイント」を最大4,000ポイント付与

マネックス証券では、新たにマネックス証券で口座を開設するなどの条件を達成した人に、最大で4,000ポイント(dポイント)をプレゼントするキャンペーンを実施中です(2024年9月30日まで)。本キャンペーンは、現時点でマネックス証券の口座を持っていない人が対象となります。

画像はマネックス証券公式サイトより

画像はマネックス証券公式サイトより

本キャンペーンに参加するには、まず、キャンペーン公式サイトよりクイズに回答する必要があります。クイズに正解するとキャンペーンコードが表示されるので、これを証券総合取引口座の開設申込フォームのキャンペーンコード欄に入力し、口座開設を申し込みます。

そのうえで、下記の3条件を満たすと、それぞれポイントが付与され、最大で合計4,000ポイントが目指せます。1〜3の達成順は問われません。

1「dポイントクラブ」への会員情報の登録で1,000ポイント
※2024年10月31日(木)まで>2 証券総合取引口座へ10,000円以上の入金で1,000ポイント
3 新NISA口座の開設を完了すると2,000ポイント獲得
※証券総合取引口座の開設申し込み時に、新NISA口座の開設も申込可能

【マネックス証券】新NISA口座でのクレカ積立で最大2.2%ポイント還元

マネックス証券は、新NISAの口座での「クレカ積立」で最大2.2%還元となるキャンペーンを実施中です。使用するクレジットカードは「マネックスカード」で、還元されるポイントは「マネックスポイント」です(※)。

※本キャンペーンは、ニュース1で取り上げた「マネック証券×dカード」のクレカ積立とは、使用するクレジットカードが異なるのでご注意ください。

画像はマネックス証券公式サイトより

画像はマネックス証券公式サイトより

「2023年10月以降にマネックス証券のNISA口座を開設した人」(今から口座を開設する人を含む)は、同社の「クレカ積立」の通常のポイント還元率との合計で2.2%還元になります。

「それ以前にマネックス証券のNISA口座を開設した人」は、同じ条件で合計1.5%還元です。本キャンペーンによるポイント還元率の内訳は下記のとおりです。

・2023年10月以降にマネックス証券のNISA口座を開設した人 → 合計2.2%還元
月5万までの積み立て → 通常1.1%還元に1.1%還元を上乗せ
月5万1円〜7万円までの積み立て → 通常0.6%還元に1.6%還元を上乗せ
月7万1円〜10万円までの積み立て → 通常0.2%還元に2.0%還元を上乗せ

・2023年9月までにマネックス証券のNISA口座を開設した人 → 合計1.5%還元
月5万までの積み立て → 通常1.1%還元に0.4%還元を上乗せ
月5万1円〜7万円までの積み立て → 通常0.6%還元に0.9%還元を上乗せ
月7万1円〜10万円までの積み立て → 通常0.2%還元に1.3%還元を上乗せ

本キャンペーンの実施期間は2024年9月30日まで。本キャンペーンのポイント付与は約定していることが条件です(※)。

※マネックス証券では原則毎月10日の前営業日までに「クレカ積立」を申し込むと、毎月24日が初回の買付日となります(ただし、土日祝日などがからむ場合はこれらの日付が前後に移動する場合があります)。

【auカブコム証券】新NISAの口座開設&投資信託の取引でもれなく最大5,000Pontaポイントプレゼント

auカブコム証券は、同証券で新NISA口座を開設し、かつ、同証券の新NISA口座で初めて投資信託を買った人に「Pontaポイント」を最大で5,000ポイント(「au/UQ mobile」ユーザーは最大1万ポイント)付与するキャンペーンを実施しています(2024年9月30日まで)。

画像はauカブコム証券より

画像はauカブコム証券より

キャンペーンの適用条件は下記のとおりです。

・auカブコム証券で新NISAの口座を開設
・キャンペーンにエントリー、au IDを登録
・新NISA口座(成長投資枠、つみたて投資枠)で投資信託の買付、約定
※ただし、過去に1度でもauカブコム証券のNISA口座(成長投資枠・つみたて投資枠・一般NISA・つみたてNISA)で投資信託の取引をしている場合はキャンペーンの対象外。

本キャンペーンで付与されるポイント数は、投資信託の買付方法や約定金額によって変わります。また、「積立購入分」と「スポット購入分」のポイントは「どちらかひとつ」ではなく、両方で購入した場合はそれぞれのポイントが付与されます。なお、ユーザーが「au/UQ mobile」の回線を利用している場合は、倍のポイントが付与されます。

積み立てでの購入の場合
・1万円以上の投資信託の買付約定:200Pontaポイント(「au/UQ mobile」ユーザーは400Pontaポイント)
・3万円以上の投資信託の買付約定:1,000Pontaポイント(同2,000 Pontaポイント)
・5万円以上の投資信託の買付約定:3,000Pontaポイント(同6,000 Pontaポイント)

スポット購入の場合
・10万円以上の投資信託の買付約定:2,000Pontaポイント(同4,000 Pontaポイント)

【松井証券】「松井証券ポイント」2,000ポイント付与

松井証券では、新規で同証券の総合口座および新NISA口座を開設し、クイズに正解した人に、もれなく「松井証券ポイント」を2,000ポイント付与(※)するキャンペーンを実施中です。ポイントの付与タイミングは条件を達成した翌月末頃の予定です。

※総合口座のみ開設してクイズに正解した場合は、付与されるポイントは半分の1,000ポイントになります。

画像は松井証券公式サイトより

画像は松井証券公式サイトより

佐野裕
Writer
佐野裕
フリーランスのライター。主にマネー誌、ビジネス誌などで一般ビジネスパーソンから著名人まで多数取材。ビジネス、自己啓発、副業、歴史など幅広いジャンルで記事を執筆。「活字で活力を与えたい」と日夜奮闘中。
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野 洋介(編集部)
Editor
野 洋介(編集部)
書籍や月刊マネー誌の編集者を経て価格.comマネー編集部。“世界3大投資家のひとり”を含む投資家、専門家、経営者、副業実践者などへの取材経験豊富。名字の読みは「の」。ルーツは北陸(らしいです)。
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