こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを20年続けています。
まずは優待関連のニュースからご紹介します。
自動車リース事業者向けのシステム支援などを手掛ける「システム・ロケーション」(証券コード:2480)が2025年3月18日、株主優待の新設を発表。優待利回りの高さから注目を集めています。
内容は9月末と3月末の年2回、100株を保有しているとQUOカードを贈呈するというもの。9月末のほうが3月末より金額が多い点に目が引かれます。
〈システム・ロケーションの9月優待〉
100株以上:QUOカード1,000円分
300株以上:QUOカード5,000円分
500株以上:QUOカード10,000円分
〈システム・ロケーションの3月優待〉
100株以上:QUOカード500円分
300株以上:QUOカード4,000円分
500株以上:QUOカード4,000円分
2025年4月10日時点の終値(1,402円)を基に、保有株数ごとに優待利回りを計算すると、
100株(1,500円分):1.07%
300株(9,000円分):2.14%
500株(14,000円分):2.00%
となり、300株保有の場合が最も高い優待利回りとなります。
なお、この銘柄は1株配当が38円で、配当利回り(2.71%)もまずまずの水準。気になる方はチェックしてみてください。
それでは、2025年5月の注目優待をご紹介していきます。5月に優待を受けられる銘柄は約40と、選択肢は多くありません。ただ、「BOOKOFF」で使える買い物券や、「ジェフグルメカード」の贈呈を受けられるなど、魅力的な優待も少なくありません。そうした優待を中心におすすめの5銘柄を紹介します。
5月の権利付き最終売買日は5月28日(水)、権利落ち日が翌日の29日(木)。気になる銘柄があれば、5月28日までに購入し、少なくとも29日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は4月10日の終値です)
最初に紹介するのが5月の定番銘柄、ブックオフグループホールディングスです。同社は中古書籍・ゲームソフトを扱う「BOOKOFF」、これらに加えアパレル、ブランド品などの買い取り、販売も行う「BOOKOFF SUPER BAZAAR」を各地に展開しています。
優待内容ですが、5月末に100株保有していると、グループ店舗で使える買い物券2,000円分(100円券×20枚)が贈られます。加えて、書籍の買取金額20%アップ券2枚も贈呈されます。
3年以上の保有で買い物券は2,500円分にアップするので、長期保有を検討してもよいでしょう。ここ数年は、自社のIR活動などに関するアンケートに回答すると(アンケートは優待品の買い物券に同封)、300円分の買い物券を贈呈する"隠れ優待"も実施しています。
ブックオフグループホールディングスの株価は4月10日時点で1,454円なので、100株なら145,400円で優待が受けられます。優待利回り(1.38%)と予想配当利回り(1.72%)を合わせた総合利回りは3.10%になります。
毎年、もらった買い物券を使って「BOOKOFF」で好きな本を買うのを楽しみにしています
ブックオフグループホールディングスの株主優待(100株)
・「BOOKOFF」などで使える買い物券2,000円分(5月末)
今年だけの記念優待を実施するのがテーオーホールディングス。北海道函館市に本社がある同社は、道南エリアを中心にホームセンターを展開するほか、日産自動車や三菱自動車の正規ディーラーとして新車販売も行っています。
同社はここ数年、株主優待を実施していませんが、2025年に設立70周年を迎えたことを受け、記念優待を実施することを3月に発表。内容は、2025年5月末時点で100株を保有していると、QUOカード2,000円分が贈呈されるというものです。
現状の株価だと、4万円以下の比較的手ごろな資金で購入でき、優待利回りも6%を超える高水準なので、私も購入しようと考えています。
テーオーホールディングスの株価は4月10日時点で327円なので、100株なら32,700円で優待が受けられます。優待利回りは6.12%、2025年5月期は無配の予想となっています。
QUOカードは有効期限がなく、コンビニやドラッグストアなどさまざまなお店で使える人気の優待品です
テーオーホールディングス(100株、創立70周年の記念優待)
・QUOカード2,000円分(2025年5月末)
続いて紹介するのは、ドラッグストアでおトクに買い物ができる優待、クリエイトSDホールディングスです。同社は神奈川県が地盤のドラッグストアチェーンです。
優待内容ですが、5月末に100株保有していると、「薬クリエイト」などで使える優待券1,500円分(500円券×3枚)が贈られます。店舗が近くにない場合、優待券の代わりにおこめ券3枚(1,320円分)を選択することも可能です。
私の場合、近所に「薬クリエイト」の店舗があり、よく足を運ぶので300株保有し優待券4,000円分をもらっています。「薬クリエイト」は薬だけではなく、食品やドリンクも取り扱っており、日常生活に欠かせないこれらの商品を安く買えるので貴重な優待です。
クリエイトSDホールディングスの株価は4月10日時点で2,950円なので、100株なら295,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.51%)と予想配当利回り(2.31%)を合わせた総合利回りは2.82%になります。
「クリエイトSDホールディングス」の優待で贈られる優待券
優待券を使って、「薬クリエイト」でパックご飯や缶詰、レトルト食品などを買ってきました
クリエイトSDホールディングスの株主優待(100株)
「薬クリエイト」などで使える優待券1,500円分(5月末)
外食好きにおすすめの優待銘柄がニイタカです。同社は業務用の洗剤や漂白剤、旅館での鍋料理に使われる固形燃料の製造、販売をしている企業です。
優待内容ですが、5月末と11月末の年2回、100株保有していると全国共通の食事券「ジェフグルメカード」500円分が贈られます。
ジェフグルメカードはファミレスや全国チェーンの居酒屋、ファーストフードなど、使えるお店が豊富にあります(全国約35,000店)。有効期限もなく、金券にしては珍しくお釣りが出るのも特徴的です。
1株配当が80円で配当利回りが4%前後ある点も、この銘柄の魅力のひとつです。
ニイタカの株価は4月10日時点で2,066円なので、100株なら206,600円で優待が受けられます。優待利回り(0.48%)と予想配当利回り(3.87%)を合わせた総合利回りは4.35%になります。
多くの飲食チェーンで使えるジェフグルメカードは、もらってうれしい優待品です
ニイタカ(100株)
・「ジェフグルメカード」500円分(5月末、11月末)
最後に紹介するのは、昨年に株主優待を導入したばかりのビーウィズです。同社は、顧客からの問い合わせに、メールや電話などで対応するコンタクトセンターの業務受託を手掛ける企業です。
優待内容ですが、5月末に200株保有していると、「プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイント8,000Pが贈られます。「プレミアム優待倶楽部」は最近、導入企業が増加しているポイント制の株主優待サービス。ポイント数に応じて食品や電化製品などに交換できます。
このほか、株主優待ポイントは「WILLs Coin(共通株主優待コイン)」に交換でき、さらに「WILLs Coin」は電子ギフトなどに交換可能となっています。
私は株主優待ポイントをもらったら、まずは「WILLs Coin」に替えています。そして、カフェ好きなので、スターバックスコーヒーや、コメダ珈琲店などのカフェで使える500円分の電子ギフトに交換しています(「WILLsCoin」700コインが必要)。この銘柄は1株配当が77円と、配当利回りが高水準(4%台後半)な点も魅力です。
ビーウィズの株価は4月10日時点で1,589円なので、200株なら317,800円で優待が受けられます。株主優待ポイントの価値を「1P=1円」相当と仮定すると、優待利回りは2.52%。予想配当利回り(4.85%)を合わせた総合利回りは7.37%になります。
株主優待ポイントを「WILLs Coin」に、「WILLs Coin」をコメダ珈琲で使える電子ギフトに替えて、コーヒーを楽しんできました
ビーウィズの株主優待(200株)
・「プレミアム優待倶楽部」の株主優待ポイント8,000P(5月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
2024年からスタートした新NISAも2年目を迎え、投資を始めやすい環境が整ってきました。ぜひ下にある人気のネット証券やキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2025年6月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。