auは、2018年10月11日に、2018年の秋モデルとして、スマートフォン4機種、フィーチャーフォン1機種の計5機種を発表した。各機種の概要を紹介しよう。
2018年9月上旬にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2018」で発表された「Xperia」の最新モデルがauから登場。前モデル「Xperia XZ2」までの液晶ディスプレイから有機ELディスプレイに変更されたことに注目だ。
本製品が採用する有機ELディスプレイは、約6.0インチで1440×2880のQHD+表示に対応する。ソニーの有機ELテレビ「BRAVIA」シリーズを基準に映像のチューニングを行っており、高いコントラスト比を生かした臨場感あふれる映像を実現。HDRに対応しており、HDR映像を美しく再生できるほか、映像のアップコンバート機能も搭載されており、通常のコンテンツもHDR相当の高画質で楽しめる。
もうひとつの注目点はデザインだ。デザインの方向性はXperia XZ2から変更はないものの、バックライトのない有機ELディスプレイを採用したことや、最薄部がわずか3mmという薄型のフレームを採用することで、約73(幅)×158(高さ)×9.9(最厚部)mmの薄型でスリムなサイズを実現している。特に厚みは10mm以下に抑えられ、携帯性が大きく改善している。
ユーザーインターフェイスでは、ランチャーインターフェイス「サイドセンス」にも注目だ。これは、ボディのフレーム部分を軽くタップすることで、AI予測を使った9個のアプリアイコンと3個のクイック設定に加えて、サイレント、画面の縮小、設定の3個のアイコンが現れるというもの。縦方向に大きくなった画面に対応した新しい操作の提案と言えるだろう。
メインカメラは、Xperia XZ2とハードウェア面の変更はないが、ソフトウェアの見直しが図られている。ポケットから出して構えるだけで撮影モードに切り替わるほか、ユーザーインターフェイスもわかりやすいものに刷新されている。発売は11月上旬の予定だ。
有機ELディスプレイを採用することでコントラスト比の高い映像を実現
丸みを帯びたボディはXperia XZ2と共通だが、厚さが10mmを下回ったことで携帯性は改善された
フレームの長辺をタップすることで表示されるランチャー「サイドセンス」。AIを活用して状況に応じたアイコンを表示する
画面サイズ(解像度):約6.0インチ(1440×2880、有機ELディスプレイ)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約73×158×9.9mm
重量:約193g
防水/防塵:○(IPX6/8)/○(IP6X)
CPU:Snapdragon 845(2.8GHz×4+1.8GHz×4)
RAM容量:4GB
ストレージ容量:64GB
増設用メモリーカードスロット:microSDXC(最大400GBまで対応)
OS:Android 9.0
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
NFC:搭載
FeliCa:搭載
ワンセグ/フルセグチューナー:搭載/搭載
メインカメラ:約1920万画素
フロントカメラ:約1300万画素
バッテリー容量:3200mAh
電池持ち時間:約85時間
USBポート:USB Type-C
昨年の「Galaxy Note8」の後継となる「Galaxy Note9 SCV40」。初代モデルから一貫して大画面の有機ELディスプレイが特徴だったが、従来の約6.3インチから、約6.4インチにサイズアップしている。画面解像度は1440×2960のQHD+表示に対応する。ボディサイズは、約76.4(幅)×161.9(高さ)×8.8(厚さ) mmで、重量は約201gとなり、前モデル「Galaxy Note8」と比較して、横幅は約1.4mm広く、重量も約11g重くなっている。
本機の大きな特徴となっているペン入力デバイス「Sペン」は、新たにBluetoothに対応。これにより、カメラの切り替えや、リモコンシャッターなど、リモコンとしてSペンを使えるようになった。バッテリーも強化され容量4,000mAhの大容量バッテリーを搭載。ワイヤレス充電にも対応する。また、ボディの冷却にも注力されており、大型のヒートシンクと放熱チューブを組み合わせた「ウォーターカーボンクーリングシステム」を搭載することで、Galaxy Note8と比較して冷却性能が約21%向上した。
メインカメラは広角レンズと標準レンズをそれぞれ組み合わせた約1200万画素のデュアルカメラ。広角レンズ側には「Galaxy S9」シリーズにも搭載されている、F値を2.4と1.5で切り替える「デュアルアパチャー」機能を搭載しており、構図に応じた適切なF値で撮影が行える。発売は10月下旬の予定だ。
新しいSペンは、Bluetooth接続となり、アプリのリモコンとしても利用できる
冷却システム「ウォーターカーボンクーリングシステム」は、SoCを効率的に放熱し、ゲームプレイや動画視聴を長時間し続けても、熱による処理性能の落ち込みを抑えることができる
2基のメインカメラのうち、広角レンズ側はF値を自動的に切り替える「デュアルアパチャー」機能を搭載する。指紋認証センサーの位置もカメラの下に改められた
画面サイズ(解像度):約6.4インチ(1440×2960、有機ELディスプレイ)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約76×162.0×8.8mm
重量:約201g
防水/防塵:○(IPX5/8)/○(IP6X)
CPU:Snapdragon 845(2.8GHz×4+1.7GHz×4)
RAM容量:6GB
ストレージ容量: 128GB
増設用メモリーカードスロット:microSDXC(最大512GBまで対応)
OS:Android 8.1
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
NFC:搭載
FeliCa:搭載
フルセグチューナー/ワンセグチューナー:搭載/搭載
指紋認証センサー:搭載
メインカメラ:約1,220万画素×2(広角×1、標準×1)
フロントカメラ:約800万画素
バッテリー容量:4,000mAh
電池持ち時間:約130時間
USB:USB Type-C
「AQUOS sense 2」は、価格性能比にすぐれたミドルレンジ向けスマートフォンとして人気の高かった「AQUOS sense」の後継モデル。高コストパフォーマンスという基本コンセプトは継承されており、おサイフケータイや防水・防塵など国内では必須の機能を搭載しながら、価格も抑えられているという。
いっぽう、基本性能は前モデルから1年分の進化が取り入れられている。ディスプレイは従来通りのIGZO液晶だが、開口率が向上したことで効率が高まり、最大輝度を47%向上させつつ、消費電力は21%削減されるなど、電池持ちがさらに改善された。加えて、縦長ディスプレイの採用により表示エリアも約23%拡大されている。新搭載されるSoC「Snapdragon 450」は、前モデルと比較して処理性能が約20%、描画性能も約30%向上した。
また、AQUOSシリーズのハイエンドモデルに搭載されていたAIを使ったカメラのシーン認識機能が搭載されており、より簡単にキレイに撮影が行える。このほか、5GHz帯を使ったWi-Fiにも対応した。発売は11月上旬の予定。
IGZO液晶の開口率が向上。画面の輝度を高めつつ消費電力を約21%削減している
カメラ機能では、上位モデルに搭載されていたAIを使ったシーン認識が搭載された
高感度撮影機能も向上しており、暗い場所でも発色のよい写真が撮影できる
画面サイズ(解像度):約5.5インチ(1080×2160、IGZO液晶ディスプレイ)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約71×148×8.4mm
重量:約155g
防水/防塵:○(IPX5/8)/○(IP6X)
CPU:Snapdragon 450(1.8GHz×8)
RAM容量:3GB
ストレージ容量:32GB
増設用メモリーカードスロット:microSDXC(最大512GBまで対応)
OS:Android 8.1
SIMカードスロット:nanoSIM×1
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
NFC:搭載
FeliCa:搭載
フルセグチューナー/ワンセグチューナー:非搭載/非搭載
指紋認証センサー:搭載
メインカメラ:約1,200万画素
フロントカメラ:約800万画素
バッテリー容量:2,700mAh
電池持ち時間:約125時間
フルセグチューナー/ワンセグチューナー:非搭載/非搭載
USB:USB Type-C
シニア向けスマートフォンの新シリーズとして登場した「LG it(エルジー・イット) LGV36」。「らくらくホン」や「BASIO」など従来のシニア向けスマートフォンは、その機種独自のユーザーインターフェイスを採用することが多かったが、本機はAndroidの標準的ユーザーインターフェイスを採用。その代わり、プリインストールされるチュートリアルアプリ「auかんたんガイド」が、画面操作の方法から、カメラ撮影、SNSの使い方をわかりやすく解説してくれる。
また、交換可能なバッテリーパックがひとつプレゼントされるキャンペーンを実施し、バッテリーを交換して使い続けることができる。発売は11月上旬の予定。
「auかんたんガイド」は、「Facebook」、「Instagram」「Twitter」といった個別アプリの使い方にまで踏み込んで解説している
交換可能なバッテリーパックを採用。バッテリーパックは予備が1個、店頭でプレゼントされる
画面サイズ(解像度):約5.0インチ(720×1280)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約72×145.0×8.0mm
重量:約140g
防水/防塵:−/−
CPU:Snapdragon 425(1.4GHz×4)
RAM容量:3GB
ストレージ容量: 32GB
増設用メモリーカードスロット:microSDXC(最大400GBまで対応)
OS:Android 8.1
Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
NFC:非搭載
FeliCa:非搭載
フルセグチューナー/ワンセグチューナー:非搭載/非搭載
指紋認証センサー:搭載
メインカメラ:約1,300万画素
フロントカメラ:約500万画素
バッテリー容量:2,500mAh
電池持ち時間:約105時間
USB:microUSB
2018年7月に先行して発表されたデザインケータイ「INFOBAR xv」が、秋モデルとして改めて発表された。7月の発表の際はデザインだけのコールドモック展示だったが、今回の発表会は、操作可能なホットモックが展示され、発売も11月下旬に確定した。
歴代のINFOBARシリーズのイメージを踏まえつつ、フレームをなくしたことで、デザイナーである深澤直人のイメージに近づけられている。また、同梱されるSIMトレーを抜き出すピンが、本体のデザインをモチーフにしているなど、細部まで行き届いたデザインが心憎い。機能面としては、テンキーを長押しすることで「LINE」などプリインストールアプリを簡単に起動できるなど、本機独自のユニークなものが搭載される。
テンキーの長押しでプリインストールされる「LINE」などのアプリが起動できる
同梱されるSIMトレーの着脱用ピンも、本体のデザインを模したもの
画面サイズ(解像度):約3.1インチ(480×800)
サイズ(幅×高さ×厚さ):約48×138×14.0mm
重量:約114g
防水/防塵:−/−
CPU:Snapdragon 210(1.1GHz×4)
RAM容量:1GB
ストレージ容量: 8GB
増設用メモリーカードスロット:microSDHC(最大32GBまで対応)
Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
NFC:非搭載
FeliCa:非搭載
フルセグチューナー/ワンセグチューナー:非搭載/非搭載
メインカメラ:約800万画素
バッテリー容量:1,500mAh
電池持ち時間:−
USB:microUSB
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。