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格安SIMの通信速度を徹底調査

【2018年5月】格安SIM人気12回線の通信速度を比較 速い/遅いMVNOは?

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大手携帯キャリアと比べて毎月のスマホ料金が安い格安SIM。料金が安いのはうれしいが、肝心の通信速度は遅いと言われている。実際のところはどうなのかを調べるべく、人気12回線の通信速度を調査。2018年5月の調査では“サブブランド”に気になる動きが見られた。


目次
1.【はじめに】通信速度の調査方法
2. 速度が遅くなりやすい昼休み、12時台の測定結果は?
3. 比較的速度が期待できる14時台の測定結果は?
4. 帰宅時間帯の18時台の測定結果は?
5. すべての時間帯における総合結果は?
6.【さいごに】今回の結果まとめ

1.【はじめに】通信速度の調査方法

格安SIMは、時間帯や場所によって通信速度が遅くなりがちだ。たとえば、休憩時間にあたる平日昼の12時台や、プライベートでの通信が増える夕方から深夜、都市部のターミナル駅周辺のように人口が極端に集中する場所においては、通信が混雑して回線速度が低下しやすい。

ただし、その度合いは通信会社ごとに異なり、重要な比較要素のひとつと言える。本調査では、人口密度の高い地域に東京都千代田区の東京駅周辺、対照となる低い地域に長野県佐久市の佐久平駅周辺を選定。通信が集中する12時台と18時台、そして比較的通信が少ない14時台において、MVNO11社12種類の格安SIMの通信速度を以下の2通りの方法で調査している。

なお、今回の測定は東京駅周辺が2018年5月1日(火)、佐久平駅周辺では5月2日(水)に実施。使用した端末はファーウェイの「P10 lite」だ。

調査にはファーウェイのSIMフリースマートフォン、P10 liteを使用

調査にはファーウェイのSIMフリースマートフォン、P10 liteを使用

【調査方法1】
速度調査の定番アプリ「RBB SPEED TEST」(イード)を用いて、各地点・各時間帯で5回測定した上り/下り通信速度の平均値を算出した。測定エラーは回数に含めず、正常に測定できた結果のみを採用している。

【調査方法2】
実際の体感速度に近い状況として、アプリのダウンロード時における通信速度を測定。「通信速度モニター」(Lufesu Inc.)による通信速度を表示した状態でPlayストアからアプリをダウンロードし、その間の速度推移をP10 liteの動画スクリーンショット機能で記録。測定終了後に動画を確認し、ダウンロード中の下り平均速度を算出した。限られた時間内で測定を行うために、開始から1分半が経過した時点でもアプリのダウンロードが終わらない場合はインストールを中断し、その時点までの通信速度から平均速度を求めている。

調査の対象とした格安SIMは、以下の12種類。なお、専用の通信帯域が割り当てられるmineoの「プレミアムコース」のような特別なオプションは、いずれも利用していない。

●調査した12種類(11社)の格安SIM
・ワイモバイル
・UQ mobile
・BIGLOBEモバイル(タイプD)
・OCN モバイル ONE
・楽天モバイル
・mineo(Dプラン)
・mineo(Aプラン)
・IIJmio(みおふぉん)モバイルサービス(タイプD)
・イオンモバイル
・DMM mobile
・LINEモバイル
・nuroモバイル

2.速度が遅くなりやすい昼休み、12時台の測定結果は?

調査結果を詳しく見ていこう。まずは休憩中のユーザーが利用することで混雑しやすい12時台について、東京駅周辺の結果からだ。

東京駅周辺における12時台の測定結果(2018年5月1日実施。単位はMbps、以下同様)

東京駅周辺における12時台の測定結果(2018年5月1日実施。単位はMbps、以下同様)

RBB SPEED TESTの12回線全体の平均は、下りが2.15Mbps(先月は2.06Mbps)、上りが11.52Mbps(同6.80Mbps)。下りは先月とあまり変わらないが、上りは倍近くまで速くなっている。

回線別の下り通信速度を見てみると、ワイモバイルが13.03Mbps、UQ mobileが7.53Mbpsで、今月もサブブランドが好調だ。ほかの回線ではLINEモバイルが1.01Mbpsだったが、残る9回線は1Mbps未満だった。上りの通信速度はBIGLOBEモバイルの21.84Mbpsをはじめ、半数が10Mbpsを超えている。

アプリのダウンロード速度は、12回線全体の平均が0.54Mbps(同0.38Mbps)。春商戦の最中だった先月よりも速くなってはいるものの、相変わらず12時台は厳しい状況だ。

回線別ではUQ mobileが1.79Mbps、ワイモバイルが1.32Mbps、LINEモバイルが1.49Mbpsで、ほかの回線はいずれも1Mbps未満だった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(12時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 LINEモバイル

●アプリのダウンロード速度のトップ3(12時台/東京駅周辺)
1位 UQ mobile
2位 LINEモバイル
3位 ワイモバイル

続いて、佐久平駅周辺における12時台の結果を見てみよう。

佐久平駅周辺における12時台の測定結果(2018年5月2日実施)

佐久平駅周辺における12時台の測定結果(2018年5月2日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが4.98Mbps(先月は3.42Mbps)、上りが6.45Mbps(同5.18Mbps)。上り・下りともに先月より速くなっており、3月の水準に近付いた。

回線別の下り通信速度では、UQ mobileが29.12Mbps、ワイモバイルが25.71Mbpsと、ここでもサブブランドが好調。サブブランド以外ではmineo(Aプラン)が1.22Mbpsだったが、残る回線は1Mbps未満だった。上り通信速度はワイモバイルの16.29Mbps、mineo(Aプラン)の9.71Mbps、DMM mobileの6.40Mbpsが上位を占めた。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が1.23Mbps(同0.76Mbps)で、先月よりも0.5Mbps近く増速。回線別ではワイモバイルが6.67Mbps、UQ mobileが3.96Mbps、LINEモバイルが1.58Mbpsだった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(12時台/佐久平駅周辺)
1位 UQ mobile
2位 ワイモバイル
3位 mineo(Aプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(12時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 LINEモバイル

3.比較的速度が期待できる14時台の測定結果は?

次は休憩時間が明けてスマートフォンの利用も落ち着き、速度も回復してくる14時台の結果を東京駅周辺から見てみよう。

東京駅周辺における14時台の測定結果(2018年5月1日実施)

東京駅周辺における14時台の測定結果(2018年5月1日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが22.87Mbps(先月は8.63Mbps)、上りが12.80Mbps(同8.69Mbps)。先月よりも下り平均速度が大幅に上がっている。

回線別の下り通信速度では、OCN モバイル ONEが77.55Mbps、mineo(Dプラン)が70.46Mbpsと非常に好調。先月の東京駅周辺14時台でトップだったワイモバイルは8.89Mbpsで、3月まで続いていた「14時台の速度が遅くなる」傾向が再び現れている。上り通信速度は楽天モバイルが21.83Mbps、OCN モバイル ONEが19.42Mbps、mineo(Dプラン)が16.68Mbpsだった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が3.43Mbps(同2.22Mbps)で、先月よりも1Mbps強ほど速い。回線別ではDMM mobileが19.08Mbps、楽天モバイルが10.03Mbpsと好調で、UQ mobileは2.82Mbps、ワイモバイルは1.05Mbpsに留まった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(14時台/東京駅周辺)
1位 OCN モバイル ONE
2位 mineo(Dプラン)
3位 LINEモバイル

●アプリのダウンロード速度のトップ3(14時台/東京駅周辺)
1位 DMM mobile
2位 楽天モバイル
3位 UQ mobile

続いては、佐久平駅周辺における14時台の結果だ。

佐久平駅周辺における14時台の測定結果(2018年5月2日実施)

佐久平駅周辺における14時台の測定結果(2018年5月2日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが10.75Mbps(先月は11.61Mbps)、上りが5.66Mbps(同6.32Mbps)。上り・下りともに、先月から若干遅くなっている。

回線別の下り通信速度は、ワイモバイルが35.00Mbps、UQ mobileが29.09Mbps。東京駅周辺とは違い、14時台もサブブランドが強い。上り通信速度はワイモバイルの16.93Mbps、mineo(Aプラン)の7.94Mbpsが速かった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が1.95Mbps(同2.56Mbps)で、こちらも先月からやや減速。回線別では楽天モバイルが5.81Mbps、OCN モバイル ONEが3.50Mbps、UQ mobileが3.42Mbps。ワイモバイルは1.85Mbpsだった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(14時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 mineo(Aプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(14時台/佐久平駅周辺)
1位 楽天モバイル
2位 OCN モバイル ONE
3位 UQ mobile

4.帰宅時間帯の18時台の測定結果は?

続いては、会社や学校が終わり再び通信が混雑し始める18時台の結果だ。東京駅周辺から見てみよう。

東京駅周辺における18時台の測定結果(2018年5月1日実施)

東京駅周辺における18時台の測定結果(2018年5月1日実施)

RBB SPEED TESTにおける全体の結果は、下りの平均が3.13Mbps(先月は2.17Mbps)、上りは9.00Mbps(同2.88Mbps)。下りは先月から1Mbpsほど速くなり、上りは3月の水準まで一気に速くなっている。

回線別の下り通信速度は、ワイモバイルが17.11Mbps、UQ mobileが13.95Mbpsと速かったものの、ほかの回線はいずれも1Mbps未満という結果に。上りはドコモ系も好調で、楽天モバイルが13.97Mbps、mineo(Dプラン)が12.67Mbps、LINEモバイルが11.56Mbpsだった。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が1.05Mbps(同0.47Mbps)。先月から倍近く速くなり、かろうじて1Mbpsを超えた。回線別ではUQ mobileが6.29Mbpsと安定しており、ワイモバイルの2.35Mbps、mineo(Aプラン)の0.97Mbpsがこれに続いた。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(18時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 mineo(Aプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(18時台/東京駅周辺)
1位 UQ mobile
2位 ワイモバイル
3位 mineo(Aプラン)

最後に、佐久平駅周辺における18時台の結果を見てみよう。

佐久平駅周辺における18時台の測定結果(2018年5月2日実施)

佐久平駅周辺における18時台の測定結果(2018年5月2日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが4.77Mbps(先月は5.16Mbps)、上りが5.09Mbps(同5.83Mbps)。14時台に続き、先月からやや減速している。

回線別の下り通信速度では、ワイモバイルが33.48Mbpsと快調。UQ mobileも16.44Mbpsと速かった。ほかの回線では、楽天モバイルの2.51Mbpsが唯一1Mbpsを超えていた。上り通信速度もワイモバイルの17.64Mbpsが速い。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が1.26Mbps(同0.82Mbps)で、前月から5割ほど増速して1Mbpsを上回った。回線別ではUQ mobileが10.39Mbpsと際立っており、ほかの回線はワイモバイルの1.44Mbpsをのぞき、いずれも1Mbps未満だった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(18時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 楽天モバイル

●アプリのダウンロード速度のトップ3(18時台/佐久平駅周辺)
1位 UQ mobile
2位 ワイモバイル
3位 mineo(Aプラン)

5.すべての時間帯における総合結果は?

最後に、東京駅周辺と佐久平駅周辺のすべての時間帯における平均速度をもとに、ランキングを求めてみよう。各社の通信速度の推移がわかるように、先月(2018年4月)と先々月(2018年3月)の結果も併記している。

まずは、RBB SPEED TESTの下り通信速度からだ。

RBB SPEED TESTの下り通信速度ランキング

RBB SPEED TESTの下り通信速度ランキング

今月最も速かったのは、22.20Mbpsのワイモバイルだ(先月は31.83Mbps)。ただし、先月に対しては10Mbps近く減速しており、20.02Mbpsまでスピードアップした2位のUQ mobile(同12.33Mbps)との差はわずか。3位は14.54Mbps(同2.82Mbps)のOCN モバイル ONEだった。

12回線の平均は8.11Mbps(同5.51Mbps)。先月よりも速くなったが、春商戦を目前に控えて全体的に好調だった先々月には及ばない。

次は、RBB SPEED TESTの上り通信速度の結果だ。

RBB SPEED TESTの上り通信速度ランキング

RBB SPEED TESTの上り通信速度ランキング

今月も1位はワイモバイルで、平均速度は13.74Mbpsだ(先月は14.65Mbps)。2位はBIGLOBEモバイルの10.40Mbps(同7.27Mbps)、3位は楽天モバイルの10.18Mbps(同9.00Mbps)だった。12回線の平均は8.42Mbps(同5.95Mbps)で、先々月のレベルに戻っている。

最後は、Playストアからのアプリダウンロード速度の結果だ。

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

今月は、先月2位に後退したUQ mobileが1位に返り咲いた。速度は4.78Mbps(先月は2.32Mbps)で、先月から倍以上速くなった。2位はDMM mobileの3.45Mbps(同1.01Mbps)、3位は楽天モバイルの2.85Mbps(同0.88Mbps)と、ドコモ系も調子が良い。2017年12月から先月まで3位以内をキープしていたワイモバイルは、今月は2.45Mbps(同2.75Mbps)で4位まで後退してしまった。

12回線の平均は1.58Mbps(同1.20Mbps)と、先月からやや増速。ワイモバイルの速度が伸び悩むいっぽうで、ドコモ系の格安SIMが持ち直しつつある印象だ。

6.【さいごに】今回の結果まとめ

今回の調査は、ゴールデンウィークの前半と後半に挟まれた平日に実施した。先月は商戦期のユーザー増による影響もあり全体的に速度が落ちていたものの、その後の設備増強の効果もあってか、今月は全体的に速くなっていた。

ただ、すべてのMVNOが速くなったわけではない。DMM mobileやLINEモバイルのように、RBB SPEED TESTの結果とアプリのダウンロード速度がどちらも向上したMVNOがあるいっぽうで、先月まで好調を維持していたソフトバンクの“サブブランド”ワイモバイルは、逆に先月よりも減速している。

ワイモバイルとUQ mobileは12時台や夕方などの混雑する時間帯でも一定の速度が得られているものの、体感速度の例として調査しているアプリのダウンロード速度はほかの回線との差が縮まっている。2018年6月上旬に予定している次回の調査では、サブブランドと他社の差が縮まるのか、再び開き始めるのかに注目したい。

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・格安SIMカード比較 MVNO主要28社のプラン情報

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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