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劇的進化を遂げたwenaシリーズ第三世代がついに登場

待望のSuica対応にAlexaも搭載! ソニー「wena 3」はスマートウォッチの欲しい機能が全部入り

リストバンド部にバッテリーや通信基盤、電子マネー機能などを内蔵し、スマートフォンと連携して使えるソニーのハイブリッド型スマートウォッチ「wena wrist(ウェナ リスト)」(以下、wena)が、ついに第三世代に突入する。

ソニーのハイブリッド型スマートウォッチ「wena 3」

ソニーのハイブリッド型スマートウォッチ「wena 3」

「wena 3」のロゴ。レインボーは24時間の時間の流れを表現しているという

「wena 3」のロゴ。レインボーは24時間の時間の流れを表現しているという

2017年12月に発表された第二世代モデルではディスプレイが搭載され、スマートウォッチとしての価値を高める方向での進化を遂げたが、今回登場する第三世代モデル「wena 3」では、ディスプレイの大型化や電子マネー機能の強化、ボイスアシスタント機能の搭載など、スマートウォッチ機能をさらに強化。まさにスマートウォッチに求められる機能全部入りなモデルに仕上がっているのだ。

また、これまでバンドの各コマに分散して格納されていたスマートウォッチ機能用の各種部品をバックル部分に凝縮してモジュール化。モジュール部分のみを時計メーカーに供給することで、時計メーカーがバンド部分もデザインできるようになり、アナログ時計としての価値を高める工夫が盛り込まれている点も大きな特徴となっている。

スマートウォッチとアナログ時計の両面での価値を高め、スマートウォッチユーザーだけでなく、時計愛好家にもぜひ注目してほしい「wena 3」。ここでは、そんな「wena 3」の進化点を実機の写真を交えながらくわしく解説していこう。

進化点1 小型化したのにディスプレイが大型化。しかもタッチ操作に対応

冒頭でも述べた通り、「wena 3」のスマートウォッチ機能はバンドのバックル部分に集約されている。バックル部分に集約という点でいえば、従来モデルの「wena wrist active」に近いデザインとなったわけだが、いっぽうで、メカ構造やアンテナ、電気回路、基板パターンまで自社設計することで、「wena wrist active」に比べて、体積では30%、厚みは2.5mmも小型化している。

バックル部分は「wena wrist active」に比べて、体積で30%、厚みで2.5mmの小型化を実現している

バックル部分は「wena wrist active」に比べて、体積で30%、厚みで2.5mmの小型化を実現している

徹底した小型化で腕時計のバンドとして違和感なく使えるサイズ感に収めたことだけでもかなりすごいことなのだが、「wena 3」がさらにすごいのは、小型化したのにも関わらず、逆に表示用のディスプレイが大型化したこと。しかも、単にディスプレイ表示領域を拡大しただけでなく、タッチパネル操作にも新たに対応したというのだから驚きだ。もちろん、ディスプレイの大画面化でも、従来のwenaシリーズと同じフル充電から約1週間の連続使用ができるバッテリー駆動時間はしっかりと確保されている。

バックル部分が小型化しているが、ディスプレイは逆に大型化している。有機ELディスプレイはフィルムの透過率を上げることで、屋外での視認性がアップしているほか、照度センサーによる自動輝度調整にも対応。デスクにぶつけても傷がつかないように、ディスプレイ表面にはゴリラガラスを採用し、80cmの落下衝撃や防水性能5気圧にも対応している

バックル部分が小型化しているが、ディスプレイは逆に大型化している。有機ELディスプレイはフィルムの透過率を上げることで、屋外での視認性がアップしているほか、照度センサーによる自動輝度調整にも対応。デスクにぶつけても傷がつかないように、ディスプレイ表面にはゴリラガラスを採用し、80cmの落下衝撃や防水性能5気圧にも対応している

第二世代の「wena wrist Pro」と比べると、ディスプレイの大きさがよくわかる

第二世代の「wena wrist Pro」と比べると、ディスプレイの大きさがよくわかる

バッテリーは従来のwenaシリーズと同等で、フル充電から約1週間の連続使用が可能。アナログ時計やバンド部の金属との干渉を避けるため、充電はUSB Type-C対応の専用コネクター経由で行う形だ

バッテリーは従来のwenaシリーズと同等で、フル充電から約1週間の連続使用が可能。アナログ時計やバンド部の金属との干渉を避けるため、充電はUSB Type-C対応の専用コネクター経由で行う形だ

ディスプレイ部分のユーザーインターフェイスもしっかりと作り込まれており、アイコンの並び順などはユーザーが好みにカスタマイズ可能。通知履歴や活動ログなどの各種機能にもワンアクションで直感的にアクセスでき、わざわざスマートフォンを開くことなく情報を確認できるようになった点は大きな進化点と言えそうだ。

進化点2 電子マネー機能に待望のSuicaが追加。iOSでもAndroidでも使える

wenaシリーズは初代から一貫して電子マネー機能を搭載し、スマホなしでも電子マネー決済ができる点をアピールしているが、いっぽうで対応電子マネーにメジャーな交通系ICが対応しておらず、そのほかの電子マネーを使用するにもiOSの「おサイフリンク」アプリが必須と、使い勝手が少々悪かった。

「wena 3」では、そんな電子マネー機能に交通系ICの利用者数ナンバー1のSuicaがついに搭載される。しかも今回追加されたSuicaだけは、iOSの「おサイフリンク」アプリではなく、「wena 3」のアプリを使ってチャージや発券を行う仕組みになっており、iOSユーザーだけでなく、Androidユーザーも利用できるようになっているのだ。「wena 3」のアプリを使って発券する仕組み上、定期券の購入はできないが、wenaでも駅の改札を通れるようになったことは大きな進化点と言える。

待望のSuica対応を果たした「wena 3」。「wena 3」のアプリを使って発券する仕組み上、定期券の購入は残念ながらできない

待望のSuica対応を果たした「wena 3」。「wena 3」のアプリを使って発券する仕組み上、定期券の購入は残念ながらできない

ちなみに、交通系ICであるSuicaの導入に合わせ、「wena 3」には24時間分の予備電源が新たに用意されている。万が一外出先でバッテリーが切れてしまっても、改札を通ったりチャージしたりできる点は非常に安心だ。

進化点3 Alexa搭載! 時計に話しかけるだけでいろいろな操作が可能に

スマートウォッチだけでなく、イヤホンやヘッドホンなどにも広がっているボイスアシスタント機能。従来のwenaシリーズは、スマートウォッチなのに同機能が非搭載だったが、「wena 3」ではついにAmazonのボイスアシスタント機能「Alexa」が搭載された。

あらかじめ「wena 3」アプリでAlexaを有効にしておけば、「wena 3」のボタンを押して話しかけるだけで、Alexaを利用できる。「wena 3」にはマイクしか搭載されていないため、Alexaからの回答はすべてディスプレイに表示される仕組みで、この点は一般的なスマートウォッチと異なるが、手首に話しかけるだけで天気予報やスケジュールの確認、家電の操作などが行えるのはなかなか便利そうだ。

Amazonの提供するAlexaに対応。マイクを通して話しかけ、回答はディスプレイに表示される

Amazonの提供するAlexaに対応。マイクを通して話しかけ、回答はディスプレイに表示される

進化点4 デュアル光学式心拍センサーと独自アルゴリズムで活動ログ機能も強化

「wena 3」は、活動ログ機能についても大きく強化されている。なかでも注目なのが“心拍センサー”の強化だ。

「wena 3」では、従来の緑LEDのみの心拍センサーから、緑LEDと赤LEDの2つのセンサーを組み合わせた「デュアル光学式心拍センサー」に変更。従来の緑LEDを照射して血流によって変化するヘモグロビン流量から心拍数を計測する仕組みは、腕の動きだけでなく手首や指の動きの影響を受ける場合があったが、赤LEDを照射して手首や指の動きによって発生するノイズを除去することで、より正確な心拍数計測が可能となったという。

緑LEDと赤LEDの2種類を使って心拍数を計測することで、より精度の高い心拍数計測が可能となった

緑LEDと赤LEDの2種類を使って心拍数を計測することで、より精度の高い心拍数計測が可能となった

また、一般的には20mシャトルランなどの激しい運動をしないと測定できない1分間に摂取できる酸素量の最大値(体重1kg当たり)を表す「VO2 Max(最大酸素摂取量)」を、「wena 3」ではソニー独自のアルゴリズムで、高精度に計測した心拍数の長期ログと日常生活の歩行データから計測できるようになったのもポイント。運動時だけでなく、日常健康管理に活動ログをより正確に役立てることができるようになっている。

「wena 3」アプリの活動ログ画面も改良されており、VO2 Maxなども確認できるようになった

「wena 3」アプリの活動ログ画面も改良されており、VO2 Maxなども確認できるようになった

進化点5 Qrio Lock連携やMAMORIO、タイマー機能にスマホを探す機能まで!

「wena 3」の新機能はほかにも盛りだくさんだ。

まずひとつ目が、スマートロック「Qrio Lock」との連携機能だ。「wena 3」を使えば、玄関先でわざわざスマートフォンを取り出さなくても家のドアのカギを操作することができる。「wena 3」の本体ボタンに機能をアサインすれば、ボタンのワンクリックで「Qrio Lock」の施錠・解錠操作も可能だ。

スマートロック「Qrio Lock」も、「wena 3」だけで施錠・解錠操作ができる

スマートロック「Qrio Lock」も、「wena 3」だけで施錠・解錠操作ができる

ふたつ目は紛失防止タグ機能「MAMORIO」の搭載だ。万が一紛失したときに気が付かなくても、スマートフォンと最後に接続されていた位置がプッシュ通知で送られてきたり、「MAMORIO」ユーザーのすれ違いから追跡する「クラウドトラッキング機能」、全国の500路線以上の鉄道・バス事業者や商業施設に設置されている「MAMORIO Spot」から紛失物を探せる機能など、MAMORIO社が提供するサービスが利用できるようになっている。高価な時計ヘッドを取り付けでき、電子マネー機能も有している「wena 3」にとってはかなり便利な機能と言えるだろう。

紛失防止タグ機能の「MAMORIO」も新たに搭載された

紛失防止タグ機能の「MAMORIO」も新たに搭載された

ほかにも、「wena 3」からスマートフォンを探す機能や、5日間分の天気・気温・降水確率をホーム画面から確認できる「天気予報」、ジョギングなどで便利な「タイマー」、浅い眠りのときにバイブでアラームを鳴らす「アラーム」といった大型のタッチパネルディスプレイを生かした新機能も多数搭載している。

バンドは全部で3種類。ヘッドパーツやコラボモデルも多数登場

今回登場する「wena 3」、バンドのラインアップは素材の違いで全3モデル5機種が用意される。発売日はいずれも11月27日だ。

定番の「metal」は、カラーバリエーションとしてSilverとPremium Blackの2色を用意。いずれも、装着感を高めるために小さくデザインされたコマに精密なヘアラインを施したほか、ディスプレイガラスと合わせてラインがつながる3連デザインを採用することで、腕時計としてもしっかりと使える高級感のあるデザインに仕上げたそうだ。また、これまでのwenaシリーズ同様、Premium Blackのみイオンプレーティング表面処理が施されている。市場想定価格は、Silverが33,000円前後、Premium Blackが35,000円前後だ。

定番の「metal」。カラーバリエーションはSilverとPremium Blackの2色だ

定番の「metal」。カラーバリエーションはSilverとPremium Blackの2色だ

やさしい手触りの「leather」は、BrownとPremium Blackの2色展開。Brownは国際皮革環境認証「LWG」を取得しているタンナーが製造した革を使用し、自然のシボを生かした革本来の質感や風合いを楽しめるように仕上げたそうだ。Premium Blackについては、日常生活で使用できるように、染料仕上げと顔料仕上げの両方を実施。染色摩耗堅ろう度(色落ちのしづらさ)や臭気などの6項目の基準を満たし、日本エコレザー(JES)認証を取得したという。市場想定価格は、Brownが30,000円前後、Premium Blackが32,000円前後となる。

やさしい手触りの「leather」は、BrownとPremium Blackの2色展開

やさしい手触りの「leather」は、BrownとPremium Blackの2色展開

「rubber」はBlackの1色展開のみ。従来モデルの「wena wrist active」同様、ヘッドを外してスマートバンドとしても使用できるのはもちろん、新機構の「エンドピースコネクタ」の採用で、バンドを装着したままヘッドの着脱が行えるようになっている。市場想定価格は24,000円前後だ。

「rubber」はBlackの1色展開のみ。ヘッドを付けずにスマートバンド単体としても使用できる

「rubber」はBlackの1色展開のみ。ヘッドを付けずにスマートバンド単体としても使用できる

また、「wena 3」本体の投入に合わせ、新しいヘッドパーツや「wena 3」を組み込んだコラボモデルも多数登場する。

「wena head designed by shunji Yamanaka」は、工業デザイナーの山中俊治氏がデザインを担当した新しいヘッドパーツ。4つのムーブメントを内蔵したフォー・イン・ワンモデルで、ベゼルに食い込んだ3つのサブダイアルデザインが大きな特徴となっている。高級時計ブランドのOEM製造で実績のある協和精工が製造を手掛け、全パーツの研磨作業はもちろん、針の取り付けや組み立てもすべて手作業で実施しているそうだ。クールでミニマルな東京をイメージした「wena Three Hands Silver -Tokyo Edition-」、鏡面ベゼルでカリフォルニアの太陽の光や明るさを再現した「wena Three Hands Silver -Pasadena Edition-」、フォーマルの象徴であるオックスフォードの制服をイメージした「wena Three Hands Premium Black -Oxford Edition-」の3モデルをラインアップ。発売日は11月27日で、市場想定価格は、「wena Three Hands Silver -Tokyo Edition-」と「wena Three Hands Silver -Pasadena Edition-」が59,000円前後、「wena Three Hands Premium Black -Oxford Edition-」が60,000円前後となる。

工業デザイナーの山中俊治氏がデザインを担当した新しいヘッドパーツ「wena head designed by shunji Yamanaka」

工業デザイナーの山中俊治氏がデザインを担当した新しいヘッドパーツ「wena head designed by shunji Yamanaka」

ツ。モータースポーツでの使用を想定したデザインで、時計ヘッドが30度ずつ回転する特徴できな構造となっている。こちらも、協和精工が製造を手掛けたメインドインジャパンモデルとなっている。発売日は来年3月12日。市場想定価格は、シルバーカラーの「wenaThree Hands Silver designed by Giugiaro Architettura」が58,000円前後、ブラックカラーの「wenaThree Hands Premium Black designed by Giugiaro Architettura」が59,000円前後だ。

カーデザイナー、ファブリッツィオ・ジウジアーロ氏がデザインした「wena head designed by Giugiaro Architettura」

カーデザイナー、ファブリッツィオ・ジウジアーロ氏がデザインした「wena head designed by Giugiaro Architettura」

コラボレーションモデルは、シチズンの本格スポーツウォッチブランド「PROMASTER」、ビジネスマンをターゲットにしたセイコーの「BRIGHTZ」、セイコーの機械式時計「SEIKO Mechanical」の3つが登場予定。いずれも、バックル部にスマート機能を集約した「wena 3」だからこそ実現できたバンド部分のデザインの高さに注目だ。

「PROMASTER」とコラボした「wena 3 -PROMASTER Edition-」は、モータースポーツからインスピレーションを受けた多機能ワールドタイム電波時計をベースにしたオリジナルヘッドを採用。バンド部分はPROMASTERのメタルバンドを採用し、バックル部に「wena 3」のスマートウォッチ機能を搭載している。発売日は11月27日。台数は限定500台で、市場想定価格は99,000円前後となる。

「PROMASTER」とコラボした「wena 3 -PROMASTER Edition-」

「PROMASTER」とコラボした「wena 3 -PROMASTER Edition-」

セイコー「BRIGHTZ」のコラボモデル「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」は、ヘッド部分にBRIGHTZのソーラー電波時計「ワールドタイム」モデルをベースに、全体的に上品なゴールドをバランスよくあしらったwenaオリジナルデザインを採用。バンド部分には、味わいのあるブラックレザーを採用した。発売日は11月27日。台数は限定200台で、市場想定価格は139,000円前だ。

セイコー「BRIGHTZ」のコラボモデル「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」

セイコー「BRIGHTZ」のコラボモデル「wena 3 -BRIGHTZ Edition-」

セイコーの機械式時計とのコラボモデル「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」は、人気国産ダイバーズウォッチ「セイコーダイバーズ」にインスパイアされたwenaオリジナルデザインを採用。バンド部分は、ベゼルの差し色に合わせたブルーのレザーを採用する。発売日は11月27日。台数は限定200台で、市場想定価格は84,000円前だ。

セイコーの機械式時計とのコラボモデル「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」

セイコーの機械式時計とのコラボモデル「wena 3 -SEIKO Mechanical Edition-」

このほか、腕時計メーカーとの協業もいくつか発表された。シチズン時計との協業では、シチズン時計が提供するIoTサービス「Riiiver」に「wena 3」を対応させるほか、今後、腕時計のバンド部分にwena 3を搭載させた商品の開発・販売、ムームメント供給先に「wena 3」のモジュールの外販も行っていくという。

セイコーウォッチとの協業では、共同開発した「wiredwena」を来年1月15日に発売。ヘッド専用部分に電子制御可能な専用アナログムーブメントを採用し、針のアクション・ボタン操作を通じて「wena 3」の機能を補完できるようになるという。また、Netflixで配信中のアニメ『攻殻機動隊SAC_2045』とのコラボモデルについても準備しているということだ。

セイコーウォッチと共同開発した「wiredwena」。アニメ『攻殻機動隊SAC_2045』とのコラボモデルも準備中とのことだ

セイコーウォッチと共同開発した「wiredwena」。アニメ『攻殻機動隊SAC_2045』とのコラボモデルも準備中とのことだ

遠山俊介(編集部)

遠山俊介(編集部)

PC・家電・カメラからゲーム・ホビー・サービスまで、興味のあることは自分自身で徹底的に調べないと気がすまないオタク系男子です。最近はもっぱらカスタムIEMに散財してます。

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