ファーウェイは2022年7月26日、同社のハイエンドスマートウォッチの最新モデル「HUAWEI WATCH GT3 Pro」を発表しました。チタン製ボディにレザーベルトを備える46mmモデルと、セラミックベルトを採用しエレガントな雰囲気の43mmモデルの2つがラインアップされます。そのほか、完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro 2」と「HUAWEI FreeBuds SE」、タブレット「HUAWEI MatePad」も発表されました。それぞれの特徴を解説しましょう。
ファーウェイから最新スマートウォッチ、完全ワイヤレスイヤホン、タブレットが登場(画像は「HUAWEI WATCH GT3 Pro」)
「HUAWEI WATCH GT3 Pro」は46mmと43mmの2モデルがラインアップされており、機能としてはほぼ同様です。リアルタイム心拍数モニタリング、血中酸素モニタリング、ストレスモニタリング、睡眠モニタリング、月経管理機能、呼吸エクササイズなど、ハイエンドモデルが備えるべき機能は、ひと通り網羅されています。
5つの衛星による測位システム「デュアルバンドGPS」に、100種類以上のワークアウトモード、AIよるランニングプランや運動指導、登山やトレランに便利な「悪天候アラート」や「ルートバック機能」など、健康管理や運動をサポートする機能は、ハイエンドモデルならではの豊富さです。
2モデルの違いはケースの大きさだけでなく、デザインに大きな違いが設けられています。46mmモデルは、チタン製の軽量ボディにサファイアガラスを使用し、美しさと高い耐久性を備えます。また、レザーベルトに採用する「ビジネスモデル」に加えて、スポーツシーンでの利用も対応できるフルオロエラストマーバンドを採用する「アクティブモデル」が用意されています。
「HUAWEI WATCH GT3 Pro」の46mmモデル。ボディのいたるところに高級素材があしらわれている
「ビジネスモデル」(左)はきめ細やかで、手触りのいいレザーベルトを採用。「アクティブモデル」は、汗をかいてもべたつきが少ないフルオロエラストマーバンドを採用
いっぽうの43mmモデルは、46mmモデルとは打って変わって「アートとテクノロジーの融合」がテーマになっています。ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」を意識したというデザインが特徴。波打つようなデザインのケースは、ほかのスマートウォッチにはない芸術性があります。ケース表面はダイヤモンドで磨き上げられ、滑らかな質感になっているのも特徴です。こちらも、ナノセラミックバンドを備える「エレガントモデル」に加えて、レザーベルトを備える「クラシックモデル」の2つが用意されています。
白をベースにした43mmモデルは、デザイナーズウォッチのようなたたずまい。なかなか、ほかのスマートウォッチでは見られないデザインだ
「エレガントモデル」のナノセラミックバンドは、つやがあり、おしゃれな見た目。ケース周囲にゴールドがあしらわれているのも、デザインのポイントだ
「クラシックモデル」は、レザーベルトが「エレガントモデル」とはまた違った上質さを備える
そのほかの機能は、有機ELディスプレイ、Bluetooth通話、Qi規格のワイヤレス充電対応、ロングバッテリー(46mmが14日間。43mmが7日間。いずれも通常使用)など。サイズ違いによるバッテリー容量以外において、機能面は両モデルで共通です。
市場想定価格は、46mmの「アクティブモデル」が43,780円(税込。以下同)、「クラシックモデル」が47,080円、43mmの「クラシックモデル」が54,780円、「エレガントモデル」が76,780円。発売日は2022年7月28日です。
オーディオ製品に関しては、ハイエンドモデルの完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro 2」と、低価格モデル「HUAWEI FreeBuds SE」が発表されました。
「HUAWEI FreeBuds Pro 2」は、ファーウェイの完全ワイヤレスイヤホンの中でも最上位に当たるシリーズであり、高音質、最新オーディオ技術、快適な装着感など、イヤホンで評価される部分において、ファーウェイの技術がおしみなく投入されたモデルです。
14〜48kHzに及ぶ幅広い再生周波数、4つのマグネットを備えるダイナミックドライバーと、平面振動版を採用したドライバーなどにより、クリアで迫力のある重低音を再現したとのこと。
BluetoothコーデックはLDACに対応。3つのマイクを使用した強力なアクティブノイズキャンセリング、マルチポイント接続対応、ANCオン時で4時間の連続再生時間(充電ケース込みで18時間)など、音楽再生から、Web会議用途でも活躍してくれそうです。
ケースは楕円形で手にやさしくフィットする形状
イヤホンは柄の部分が短くコンパクト。耳から飛び出すような大きさではなく、軽い着け心地だった
セラミックホワイトとシルバーフロスト、シルバーブルーの3種類のカラバリを用意。市場想定価格は26,800円。2022年7月28日発売です。
もういっぽうの「HUAWEI FreeBuds SE」は、10mmのダイナミックドライバーを搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。セミオープンのカナルデザインを採用しており、かつ、片耳が約5.1gと軽量なため、軽い着け心地が特徴になっています。
主な機能は、2基のマイクによる通話ノイズリダクションや自動装着検知、Bluetooth 5.2対応、イヤホン単体で6時間、充電ケース込みで24時間の音楽再生など。音楽再生からWeb会議まで手軽に使える格安イヤホンという位置づけです。
ポップなデザインの「HUAWEI FreeBuds SE」
柄の部分が長く、耳につけると色合いもあって、少々目立ちます
ブルーとホワイトの2種類のカラバリを用意。市場想定価格は4,980円。2022年7月28日発売です。
「HUAWEI MatePad」は、10.4インチの2K(2000×1200)ディスプレイを搭載するタブレットです。ディスプレイの基本スペックは、アスペクト比16:9.6、最高輝度470nit、コントラスト比1300:1となっています。動画視聴などのエンタメ用途としての表示性能は十分です。
10.4インチの「HUAWEI MatePad」。ベゼルは少々太め
スタイラスペン「M-Pencil(第2世代)」に対応
スピーカを4基搭載しており、Harman Kardonによるチューニングが施されるなどオーディオ性能にも、ファーウェイのこだわりが詰め込まれています。重量は450g、厚さは7.35mm。バッテリー容量は7250mAhで、動画の連続再生は12時間です。
基本スペックは、CPUが「HUAWEI Kirin 710A」を搭載。メモリーは4GB、ストレージ容量は128GB。OSは、ファーウェイの独自OS「HarmonyOS 2」を搭載。最大4つまでのアプリを表示可能です。ただし、OSがAndroidではないため、Google純正アプリなどAndroid搭載機と同様のアプリが使えるわけではない、という点には注意が必要です。
市場想定価格は41,800円。2022年7月28日発売です。
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。