Nothing(ナッシング)は、2024年9月26日に、サブブランド「CMF」のSIMフリースマートフォン「CMF Phone 1」を発表、10月1日より発売する。その特徴を解説しよう。
「CMF Phone 1」、公式サイト販売価格44,800円(税込)、2024年10月1日発売
「CMF Phone 1」は、Nothingの廉価版サブブランド「CMF」の製品として登場する。すでにグローバルで発表されていたが、今回日本市場へ投入されることが明らかになった。販路としては、メーカー直販サイトに加えて、MVNOの「IIJmio」でも発売される。
「CMF Phone 1」のボディサイズは、約77(幅)×164(高さ)×8(厚さ)mm、重量約197g。これに組み合わせる約6.67インチの有機ELディスプレイは、2400×1080のフルHD+表示や最高120Hzの可変リフレッシュレート、240Hzのタッチサンプリングレート、2000nitsのピーク輝度、HDR10+に対応するという価格帯としてはかなり高性能なものだ。
搭載されるSoCはメディアテックのミドルレンジ向け「Dimensity 7300」で、8GBのメモリーと256GBストレージを組み合わせる(「IIJmio」発売モデルは128GB)。プリインストールされるOSは、Android 14をベースにした「Nothing OS 2.6」で、発売後2年のOSバージョンアップと、3年間のセキュリティアップデートを予定している。機能面ではIP5Xの防塵仕様と、IPX2の飛沫防水に対応している。NFCおよび「おサイフケータイ」には非対応となる。
SoCは「Dimensity 7300」。メーカー調べによるベンチマークアプリ「AnTuTuベンチマーク」のスコアは673000とのこと
「Nothing OS 2.6」を採用しており、Nothingの魅力であるユーザーインターフェイスを利用できる
メインカメラは、約5000万画素のイメージセンサーにF1.8相当のレンズを組み合わせたシングルカメラ。フロントカメラは約1600万画素となっている。搭載される画質処理アルゴリズム「TrueLensエンジン2.0」は、Googleと共同開発された「Ultra XDR」機能を搭載し、光量の少ない構図でも自然な明るさに調整が行える。
メインカメラは珍しくシングル構成。なお、イメージセンサーはソニー製だ
内蔵バッテリーは容量5000mAhで、YouTubeの再生なら22.6時間、音声通話なら43.6時間、音楽再生なら45.4時間の利用が可能だ(いずれもメーカー調べの値)。33Wの急速充電に対応しており、20分で残量ゼロから50パーセントまでの充電が行える。
背面パネルがモジュール化されており、別売りのキックスタンドやストラップなどを簡単に装着可能
背面パネルも着脱式で別売りのパネルでカラバリを変更できる
通信機能に迫ろう。nanoSIMカードスロットを2基搭載し、デュアルSIMの運用が可能。5G専用周波数帯はn77とn78に対応しているが、n79には対応してない。4Gの周波数帯もB18、B19、B26といったNTTドコモやKDDIが運用しているプラチナバンドに対応していない点には注意が必要だ。
価格は、8GBメモリー+256GBストレージモデルが44,800円。「IIJmio」で扱われる8GBメモリー+128GBストレージモデルは39,800円(いずれも税込)だが、2025年1月14日までの期間限定でMNP契約を行った場合や、ワイヤレスイヤホン「CMF Buds」との数量限定セットが34,800円で購入可能となる。
メーカー直販価格は44,800円。「IIJmio」はストレージが少ない分割安だ