選び方・特集

マンション向け光回線おすすめ4選! 目的別コスパ最強プランの選び方【2025年11月】

マンション暮らしのインターネット環境を快適にしたいなら光回線がベスト。しかし、速度・料金プラン・キャンペーンや特典など、さまざまな要素があって、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事では、引っ越しで安いプランを探したい場合や、月々の料金を安くしたい場合高速で快適な回線が欲しい場合など、目的に合わせた安くておすすめのプランを紹介! あなたにぴったりのプランが見つかるはずです。基本的な選び方のポイントも解説しますので、ぜひマンションでの光回線選びの参考にしてください。

価格.comマガジンがおすすめする究極のマンション向け光回線は「BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約」

【価格.comマガジンがBIGLOBE光をおすすめする理由】
1.特典総額が大きく、2年間の実質費用を抑えられる
2.違約金免除特典により、2年間の契約期間中の解約でも違約金がかからない
3.解約金サポート特典で、他社から乗り換える時に違約金の不安がない

【ただし、こんな人には向きません】
1.3年目以降の月額料金は一般的な水準のため、長期利用ではあまり安くない
2.オンラインゲームや高画質動画を楽しむなど10Gbpsの高速通信環境が適切な人には速度や通信の安定性が物足りない可能性がある

キャッシュバックなどの特典総額が99,568円相当と大きく、2年間の実質費用を最安クラスの1,390円/月におさえられるのが最大の魅力。賃貸物件での利用など、短期での安さを追求するならベストなプランです。

2年契約となっていますが、違約金免除特典があるため契約期間の縛りは気にしなくて大丈夫なのもうれしいポイントですね。また、最大40,000円の解約金サポート特典もあります。他社回線を解約する際の諸費用(契約解除料・工事費残金・撤去費用)を還元してくれるため、乗り替え先のプランとしても有力です。

まずは利用できる回線事業者と設備状況のチェックが必要です

マンションなどの集合住宅では、光回線を建物全体で共用する形で導入しているのが一般的です。つまり、基本的には共用スペースまで引かれている事業者の光回線が使えます。最近は複数事業者の光回線が引かれている物件もありますよ。

光回線の種類や回線事業者について詳しく知りたい人はコチラ

利用したい光回線が自分の部屋まで配線済みなら、工事は不要で済みます。いっぽう、共用部分までしか配線されていない場合は、部屋まで引き込む工事が必要になります。マンション自体にどの事業者の光回線が引かれているかも含め、まずは大家さんや管理会社、不動産屋さんに確認するのがいちばん確実ですよ! 事業者によっては、公式サイトで住所や建物名を入力すればサービスの提供状況をチェックできることもあります。

なお、建物内の配線方式によっては、速度に制限があったり、プロバイダを選べなかったりする場合もあるので、あわせて確認しておくと安心です。

配線方式の種類について詳しく知りたい人はコチラ

マンション向け光回線の選び方

目的1:引っ越し先でネットを契約したい

引っ越しする場合は、光回線の「新規契約」が断然おすすめです。

今使っている回線を引っ越し先でそのまま使うこともできますが、ほとんどの場合、新規契約のほうがお得になります。

なぜなら、回線の移転には手数料がかかることが多いいっぽうで、キャッシュバックなどの特典がもらえないのが一般的だからです。つまり「費用がかかるだけ・・・・・・」。

その点、新しい回線で新規契約を結べば、数万円の高額キャッシュバックがもらえたり、工事費が実質無料になったりする特典が多いんです。移転手数料もかかりません。

ただし、プロバイダから提供されていたメールアドレスが使えなくなったり、光電話で同じ番号を使えなくなったり、とデメリットもあるので、それらを使っている人は注意しましょう。

【引っ越し時の契約手続きの流れ】

STEP1:新居エリアの提供プランを確認
新居のエリア(都道府県)で契約できるプロバイダをチェック


STEP2:新規契約特典を比較

キャッシュバックなどの特典をふまえて比較し、お得なプランを選定


STEP3:開通工事日を予約

新しい回線を申し込み、回線事業者や工事業者から連絡が来たら、引っ越し先の住所での工事日を調整

目的2:月々の料金を安くしたい

光回線の「料金を安くしたい」なら、実質費用で比べるのがおすすめです。

というのも、光回線は、1〜2年後に高額キャッシュバックがあったり、工事費が毎月割り引きされたりと特典が複雑で、パッと見の特典総額や月額料金だけでは実際にどれくらいのお金がかかるのかが判断できないからです。

それに加えて、利用期間を考慮するのも大切です。 短期の利用なら、特典の割引額が大きい回線を選ぶとお得になります。しかし、長期で使う場合は、特典より毎月の月額料金が安い回線のほうが総支払額が安くなります。

あくまで目安ですが、マンションでは3〜5年くらいでこの逆転がおきる傾向にあります。まずは、ご自身の利用期間を考えてみましょう。

なお、価格.comを使えば数年間の実質費用や月額料金で比較できるので便利ですよ。

また、料金を安くする手段としてスマホとのセット割もありますが、先に格安SIMなどスマホ側の料金を下げるのがおすすめ。そのうえで、セット割が使えるプランを選べば、通信費全体を大きく節約できます。

ちなみに、格安の「100Mbpsプラン」もありますが、通信の快適さを考えると、あまりおすすめできません。

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2025/11/27 11:30

目的3:今のネット回線を速くしたい

「ネットが遅くてストレス!」「とにかく速い回線が欲しい!」という人には、10ギガプランがイチオシです。

4K動画の視聴やオンラインゲーム、家族みんなで同時にネットを使うときでも、サクサクで快適なネットが楽しめます。もちろん、YouTubeを見るのがメインなど、一般的な使い方でも10ギガにすることで、ネットの快適度が格段にアップし、ストレスフリーになりますよ。

最近は、キャンペーンのおかげで、使い始めの1〜3年間は1ギガプランと実質費用があまり変わらないプランも増えてきました。

ただし、注意点が2つあります。1つは、10ギガにするには工事が必要になること。もう1つは、Wi-Fiルーターや接続するスマホ、パソコンなども10ギガ対応のものが必要になることです。

【10ギガ変更時の設備チェックリスト】

■Wi-Fiルーター ※パソコンやゲーム機など接続する機器も同様
 □有線LANポートが10ギガ(10GBASE-T)に対応しているか
 □無線規格がWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)かWi-Fi 7(IEEE 802.11be)に対応しているか

Wi-Fiルーターに10ギガ対応の有線LANポートがあるかは、製品のスペックを見たり、本体のポートに10Gと書いてあるかをチェック

Wi-Fiルーターに10ギガ対応の有線LANポートがあるかは、製品のスペックを見たり、本体のポートに10Gと書いてあるかをチェック

Wi-Fi 6/7に対応しているかは、スペックやパッケージを確認してみてください。ほとんどの場合、パッケージに大きく書いてあるはずです

Wi-Fi 6/7に対応しているかは、スペックやパッケージを確認してみてください。ほとんどの場合、パッケージに大きく書いてあるはずです

■LANケーブル
 □規格がカテゴリー6A(Cat.6A)以上か


また、今契約しているプロバイダで10ギガに変更するよりも、事業者変更や新規契約で申し込むほうが、キャッシュバックなどの特典がもらえてお得になることが多いので、ぜひ検討してみてくださいね。

価格.comマガジンがおすすめするマンション向け光回線4選【2025年11月版】

価格.comマガジンのおすすめ基準

●<基準1>短期利用なら1〜3年の実質費用が安いこと
●<基準2>長期利用なら月額料金が安く、長期での総支払額が安くなること

利用期間が短い場合に安いプランと、長期利用で総支払額が安くなるプランについて、それぞれ速度別に厳選して紹介します。あなたにぴったりのプランが見つかるはずですよ。

※ 掲載している情報の正確性については万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。
※ 掲載している商品やサービスなどの情報は、価格.comにて掲載されている2025年11月6日時点の情報をもとに作成したものです。
※ キャンペーン・特典は、予告なく変更、終了、または期間が延長される場合があります。
※ 各種割引や特典は事業者より提供されます。お申し込みの際は事業者による注意事項や規約などをよくご確認の上お手続きください。
※ 実質費用は月額料金、工事費・端末代金などの総額(途中解約時の違約金を除く)から割引・特典を差し引いた1か月あたりの料金目安であり、実際に請求される金額とは異なります。
※ 回線速度は理論上の最大速度(ベストエフォート型)であり、実際の回線速度を示すものではありません。利用地域や環境によって最大通信速度は異なる場合があります。
※ ご利用の都道府県や市区町村が提供エリアに含まれていてもご利用できない場合があります。

プラン 画像 実質費用 詳細を見る 最大速度
(下り/上り)
月額料金 契約期間 スマホセット割 プロバイダ
/回線事業者
提供エリア 価格.com特典 公式特典
BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約(新規契約) BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約(新規契約) 1,390円
/月(2年間)
詳細を見る価格.comへ 1Gbps
/1Gbps
4,488円 2年契約 au、UQ mobile BIGLOBE
/BIGLOBE光
全国 ・59,056円キャッシュバック
・12,000円値引き
・事務手数料無料
・新規工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残金の支払いが必要)
・1ギガタイプ違約金免除特典
BIGLOBE光 マンション 10ギガタイプ 2年契約(新規契約) BIGLOBE光 マンション 10ギガタイプ 2年契約(新規契約) 1,694円
/月(2年間)
詳細を見る価格.comへ 10Gbps
/10Gbps
6,820円 2年契約 au、UQ mobile BIGLOBE
/BIGLOBE光
関東エリア・関西エリア・東北エリア・東海エリア・四国エリア・九州エリア、北海道・新潟・長野・山梨・広島・岡山の一部 ・54,026円キャッシュバック
・50,732円値引き
・事務手数料無料
・新規工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残金の支払いが必要)
・スタート割
・継続利用特典
andline光SE マンションタイプ 契約期間なし(新規契約) andline光SE マンションタイプ 契約期間なし(新規契約) 3,362円
/月(1年間)
詳細を見る価格.comへ 1Gbps
/1Gbps
3,500円 契約期間なし アンドライン
/アンドライン光SE回線
全国 ・工事費 22,000円⇒0円(分割払い期間中の解約時は残債の支払いが必要)
・選択制:Wi-Fiルータプレゼント/事務手数料無料
・月額1か月目無料
NURO 光 10ギガ マンション 契約期間なし(新規契約) NURO 光 10ギガ マンション 契約期間なし(新規契約) 1,417円
/月(1年間)
詳細を見る価格.comへ 10Gbps
/10Gbps
4,400円 契約期間なし SoftBank、NUROモバイル NURO 光
/NURO 光回線
関東エリア、東海エリア、関西エリア(和歌山県除く)、北海道、宮城県、山形県、福島県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県 ・49,000円キャッシュバック
・2か月無料体験(月額料金・事務手数料・工事費残債無料)
・標準工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残債の支払いが必要)

超お得キャッシュバック! 短期利用で実質費用を節約したい人向け

【新規契約】BIGLOBE|BIGLOBE光BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約

賃貸マンションでの新規契約や独自系回線からの乗り換えに最適

BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約


【2年間の実質費用:1,390円/月】
【月額料金:4,488円】

よい
  • 2年間の実質費用が安い
  • 開通までWi-Fi(WiMAX)を無料レンタル
  • 解約金免除/サポート特典あり(他社からの乗り換え時および本プラン解約時)
気になる
  • 月額料金は一般的な水準で長期利用の場合は最安ではない

価格.com経由だと特典総額が99,568円相当と非常にお得で、2年間の実質費用は月額1,390円と短期間での安さを重視する人にぴったりです。賃貸マンションへ引っ越すときの新規契約プランを探している人におすすめで、今独自系回線を使っている人の乗り換え先にも適していますよ。

開通までWiMAXの無料レンタルが付いたり、解約金が免除/還元される特典もあったりするので、引っ越しや乗り換えの不安も減らせます。月額料金は一般的な水準なので2年を超える長期利用では最安とは言えませんが、「とにかく最初の2年間を安く使いたい!」という人にはかなり魅力的なプランです。

■プロバイダ/回線事業者:BIGLOBE/BIGLOBE光
■料金:月額料金:4,488円、契約事務手数料:1,100円、新規工事費:28,600円
■速度:下り最大1Gbps/上り最大1Gbps
■提供エリア:全国
■契約期間:2年契約
■主要な特典:
【価格.com特典】
・59,056円キャッシュバック
・12,000円値引き
・事務手数料無料
・新規工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残金の支払いが必要)
・1ギガタイプ違約金免除特典

【新規契約】BIGLOBE|BIGLOBE光BIGLOBE光 マンション 10ギガタイプ 2年契約

賃貸などマンションでの短期利用で料金を安く10ギガ回線を使いたい人向け

BIGLOBE光 マンション 10ギガタイプ 2年契約


【2年間の実質費用:1,694円/月】
【月額料金:6,820円】

よい
  • 2年間の実質費用が安い
  • 解約金のサポート特典がある
気になる
  • 長期での月額負担額は一般的な水準で、コストメリットがあるのは短期のみ

価格.com経由での特典総額が145,920円相当と大きく、2年間の実質費用が月額1,694円ととてもリーズナブルです。賃貸でのマンション住まいなど短い利用期間での費用負担を抑えたい人に特におすすめできます。

ただし、月額料金は6,820円と高めで、継続利用特典を加味しても6,270円と標準的な水準のため、2年を超える長期利用ではコスト面のメリットは大きくありません。

工事費が実質無料になる特典や、最大40,000円の解約金サポート特典が用意されているのもうれしいポイントで、独自系回線を利用している人の乗り換え先にも適していますよ。

■プロバイダ/回線事業者:BIGLOBE/BIGLOBE光
■料金:月額料金:6,820円、契約事務手数料:1,100円、新規工事費:28,600円
■速度:下り最大10Gbps/上り最大10Gbps
■提供エリア:関東エリア・関西エリア・東北エリア・東海エリア・四国エリア・九州エリア、北海道・新潟・長野・山梨・広島・岡山の一部
■契約期間:2年契約
■主要な特典:
【価格.com特典】
・54,026円キャッシュバック
・50,732円値引き
・事務手数料無料
【公式特典】(価格.com経由のお申し込みも対象)
・新規工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残金の支払いが必要)
・スタート割
・継続利用特典

長期利用なら月額料金優先! 長い目で見て総支払額を抑えたい人向け

【新規契約】アンドライン|アンドライン光SE回線andline光SE マンションタイプ 契約期間なし

マンションでの新規契約で長期の総支払額が安い

andline光SE マンションタイプ 契約期間なし


【1年間の実質費用:3,362円/月】
【月額料金:3,500円】

よい
  • 月額料金が最安クラスなので長期利用で安くなる
  • 契約期間の縛りがない
気になる
  • 特典総額が大きくなく、短期利用だと他プランにコスト面で劣る

3,500円という最安クラスの月額料金により、7年を超える長期利用での総支払額を抑えられるのが魅力のプランです。分譲マンションへの引っ越しを考えている人や、賃貸でもしばらく引っ越す予定がない人など、同じマンションに長く住む予定の人が新規契約するのにぴったりな光回線プランです。

契約期間の縛りがないため、急な転居の際にも違約金なしで解約できるのはうれしいポイントです。ただし、キャッシュバックなどの特典による割引が小さいため、利用期間が短くなってしまう場合はほかのプランのほうがコストの面で有利になることもあります。

■プロバイダ/回線事業者:アンドライン/アンドライン光SE回線
■料金:月額料金:3,500円、契約事務手数料:4,378円、標準工事費:22,000円
■速度:下り最大1Gbps/上り最大1Gbps
■提供エリア:全国
■契約期間:契約期間なし
■主要な特典:
【価格.com特典】
・工事費 22,000円⇒0円(分割払い期間中の解約時は残債の支払いが必要)
・選択制:Wi-Fiルータプレゼント/事務手数料無料
・月額1か月目無料

【新規契約】NURO 光|NURO 光回線NURO 光 10ギガ マンション 契約期間なし

マンションで10ギガ回線使用し、長期での料金負担を抑えたい人向け

NURO 光 10ギガ マンション 契約期間なし


【1年間の実質費用:1,417円/月】
【月額料金:4,400円】

よい
  • 月額料金が最安クラスなので長期利用で安くなる
  • 短期利用の実質費用も低水準
  • 最長2か月の無料体験がある
気になる
  • 独自系回線なのでエリア外だと利用できない

月額料金が4,400円と10ギガ回線としては最安クラスで、4年を超える長期利用でのコスト面にすぐれています。分譲マンションや、賃貸でも長く住む予定の人におすすめできます。2か月無料体験の特典もあるので、試してみて不満があれば無償で解約できるのもメリットです。

また、価格.com経由の特典総額78,704円相当により、1年間の実質費用も月額1,417円とリーズナブル。短期利用での費用負担も比較的安い水準になっているプランです。

工事費実質無料や、他社からの乗り換え時の契約解除料などを現金で補填(最大30,000円)してくれる特典があるので、乗り換えにともなうコスト不安もありません。フレッツ光系の回線を利用している人が、10ギガ回線へ乗り換える先としても適しています。

■プロバイダ/回線事業者:NURO 光/NURO 光回線
■料金:月額料金:4,400円、契約事務手数料:3,300円、標準工事費:44,000円
■速度:下り最大10Gbps/上り最大10Gbps
■提供エリア:関東エリア、東海エリア、関西エリア(和歌山県除く)、北海道、宮城県、山形県、福島県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県
■契約期間:契約期間なし
■主要な特典:
【価格.com特典】
・49,000円キャッシュバック
・2か月無料体験(月額料金・事務手数料・工事費残債無料)
【公式特典】(価格.com経由のお申し込みも対象)
・標準工事費実質無料(分割払い期間中の解約時は残債の支払いが必要)

マンション向け光回線の基礎知識

光回線は4種類。それぞれの違いとは?

広いエリアで利用できるフレッツ光系と、通信が安定しやすい独自系

光回線には、フレッツ光・光コラボ・ダークファイバー系・電力系4種類があり、「フレッツ光系」「独自系」に大別されます。

まず「フレッツ光系」には、NTTが全国で展開するフレッツ光と、そのNTTの回線を他社が借りて独自のサービスとして提供する光コラボがあります。

いっぽう、「独自系」にはダークファイバー系と電力系があります。ダークファイバー系は元々敷設されていて使われていなかった光ファイバーを利用する回線、電力系は電力会社が持つ自社のインフラを使って提供する回線です。これらの独自系は、提供エリアが限られていますが、回線が混み合いにくく通信が安定しやすい傾向があります。

回線事業者とプロバイダの違いとは

光回線を使うためには、「回線事業者」と「プロバイダ」という2つの会社との契約が必要です。

回線事業者は、光ファイバーという物理的なケーブルを提供し、プロバイダは、その回線を通じてインターネットにつなげるサービスを提供している、と考えてください。

フレッツ光を選ぶ場合は、この2社と別々に契約する必要があります。

いっぽうで、光コラボや独自系では、この2つの契約が1つにまとまっているのが一般的です。そのため、手続きや料金がシンプルになるというメリットがありますよ。

申し込み種別は「新規契約」「事業者変更」「転用」の3種類

光回線を申し込むときは、今の状況によって「新規契約」「事業者変更」「転用」という3つの種類に分かれます。どれになるかで選択できるプランや特典内容がかわってくるので、自分がどれにあたるのか確認しておきましょう。

■新規契約
対象: 今まで光回線を使ったことがない人、または今使っている回線を解約して新たに別の回線に乗り換える人
手続き:新しく回線を引く工事が必要(建物の設備状況によっては不要)
ポイント:キャッシュバックなどの特典が最も充実していることが多い


■事業者変更
対象:光コラボから、別の光コラボやフレッツ光回線とプロバイダの組み合わせへ乗り換える人
工事:回線はそのまま使うため、工事は不要
ポイント:ひかり電話の番号もそのまま使用可能


■転用
対象: フレッツ光回線とプロバイダの組み合わせから、光コラボへ乗り換える人
工事: 回線はそのまま使うため、工事は不要
ポイント:ひかり電話の番号もそのまま使用可能

「インターネット完備」と「インターネット対応」の違い

物件情報に記載されている「インターネット完備」と「インターネット対応」、言葉は似ていますが利用開始までの手間やプラン選択の自由度が大きく異なります。最大のポイントは、「入居者がインターネットの契約や工事の手続きをする必要があるかどうか」です。

一般的に、「インターネット完備」は、回線工事もプロバイダ契約もすでに済んでおり、ルーターなどの機器を用意すれば入居後すぐに使える手軽さが魅力です。料金は家賃に含まれていることも多いです。

いっぽう「インターネット対応」は、建物までは回線が来ていますが、プロバイダとの契約や、設備状況によっては部屋までの回線引き込み工事の手配などを自分で行う必要があります。利用開始まで手間と時間はかかりますが、選択できる範囲で自由にプロバイダを選べます。

■「インターネット完備」の特徴
・物件側で契約などを済ませており、入居してすぐに利用可能
・家賃などに利用料金が含まれていることも多い
・プロバイダやプランを選べない


■「インターネット対応」の特徴
・回線が建物までは来ているが、プロバイダとの契約や工事が必要
・家賃とは別に光回線の月額料金が必要
・プロバイダやプラン、速度が自由に選べる

配線方式3タイプ(光配線方式・LAN配線方式・VDSL方式)の違い

マンションで各部屋にネット回線を分配する方式は、「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」の3つがあります。主に速度やプロバイダ選択の自由度に関わってきます。

「光配線方式」は、光ファイバーが各部屋まで配線される方式で、ほかの2つに比べ高速です。プロバイダやプランは、部屋に来ている回線事業者に対応しているものから自由に選べることが多いです。

「LAN配線方式」は、共用部から各部屋までがLANケーブルで接続されます。ケーブル自体やハブなどの間に入る機器の規格によっては速度が制限されることがあります。

「VDSL方式」は、共用部から各部屋まで電話線を使用して接続します。速度が最大100Mbpsに制限されてしまいます。

「LAN配線方式」と「VDSL方式」では、物件側でプロバイダまで契約しているケースが多い傾向にあります。通信環境にこだわる場合は、物件選びの時点でこれらの方式にも注目したいところです。

開通工事の内容と、スケジュール目安

新規開通は〜1時間半程度の立ち会い工事が必要
すでに設備環境が整っていれば工事不要なケースも

建物の共用部分から部屋までの回線が引かれていない場合には、工事が必要になります。共用部分から部屋まで回線を引き込む作業や、部屋内でのコンセント設置など、設備状況に応じた工事が行われます。部屋内での作業・確認が発生することも多く、立ち会いが必要なことが多いです。かかる時間は建物や設備の状況にもよりますが、1時間から1時間半程度を目安にしてください。

なお、「LAN配線方式」の場合は、工事が不要なことがほとんどです。「光配線方式」の場合は利用する回線が部屋まで引かれてコンセントも設置済みなら、「VDSL方式」の場合はVDSLモデムが部屋に設置済みなど設備面が整っていれば、工事が不要になるケースもありますよ。

契約乗り換え時の工事の有無は新旧の回線種類で決まる

申し込み種別のところでも触れましたが、光回線を乗り換えるときに工事が必要かどうかは、既存の回線と新しい回線の組み合わせによって決まります。

フレッツ光系から独自回線へ変える場合、または独自回線同士で乗り換える場合は、基本的に工事が必要になります。

いっぽう、フレッツ光系の回線の中で乗り換える場合は、使う回線自体は変わらないので、工事は発生しません。

開通までの期間目安は2週間〜1か月。繁忙期にはさらにかかるケースも

光回線は、申し込んでから実際にインターネットが使えるようになるまで、大体2週間から1か月ほどかかります。

特に、引っ越しが多い3〜4月や、工事が混み合っている場合は、2か月以上待つこともあります。そのため、引っ越しや入居のスケジュールに合わせて、余裕を持って早めに申し込んでおくのがおすすめです。

申し込み後の進捗状況は、契約したプロバイダからのメールや、専用のウェブサイトなどで確認できます。

開通までモバイルルーターなどをレンタルできるサービスもある

光回線を申し込んでから開通するまでの間、インターネットが使えなくて困りますよね。その不便さを解消するために、モバイルルーターやホームルーターを、安く、または無料で借りられるプロバイダもあります。

ただし、レンタルできる期間や、どれくらいの料金がかかるか、通信の速さ、使えるデータ容量などは、プロバイダによってさまざまです。ご自身の使い方に合った条件(例:データ容量が無制限か、無料で使える期間は十分かなど)を、申し込む前にしっかりチェックしておくと安心です。

光回線以外の自宅で使えるインターネット接続サービス

自宅のインターネット環境を整える際、光回線以外にも「ホームルーター」「モバイルルーター」という選択肢があります。

この2つは、携帯電話と同じように電波(モバイル回線)を使ってインターネットにつなげるサービスです。そのため、通信の安定性や速さでは光回線に一歩譲る傾向があります。しかし、大きなメリットとして、工事が一切いらず、コンセントに挿すだけ(ホームルーター)や、電源を入れるだけ(モバイルルーター)で、すぐに使える手軽さがありますよ。

安定した通信で複数端末も快適なホームルーター

自宅でインターネットを使いたいけれど、工事はしたくないという人にぴったりなのが「ホームルーター」です。これは、家に据え置いて使う無線インターネット機器で、光回線のような面倒な工事は一切不要。コンセントに挿すだけで、インターネットが使えるようになります。

持ち運べるモバイルルーターと比べてWi-Fi性能が高いことが多いため、電波が安定しやすく複数の端末を同時に使っても快適です。賃貸で工事が難しい人や、とにかく手軽に自宅のネット環境を整えたい人に向いています。

持ち歩けて外出先でもネットが使えるモバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)

「モバイルルーター」は、手のひらサイズの小さな端末で、どこへでも持ち運んでインターネットに接続できるのが最大の特徴です。ホームルーターと違い、充電して使えるため、通勤中や旅行先など、外出先でのネット接続にとても便利です。

ただし、自宅に置いて使うホームルーターと比べると、Wi-Fiの性能はやや劣りがちです。そのため、家でたくさんの機器を同時に安定してつなぎたい場合は、少し不利になるかもしれません。外出が多く、移動中にネットを使いたい人や、ひとり暮らしでそれほど大容量の通信はしない人に適した選択肢と言えます。

光回線のよくある質問

Q.光回線はどこがいちばんよいですか?

この記事では「BIGLOBE光 マンションタイプ 2年契約」を究極のマンション向け光回線プランとしておすすめしています! ただし、「どこがいちばんよいか」は、正直なところ、何を求めるかによって変わってきます。前述のプランは、短期間での実質費用が安く、一般的な速度(1ギガ)で安定して使えるという点から選定しています。たとえば、長期間で利用する場合や、超高速な10ギガ回線を利用したい場合は、ほかのプランのほうがトータルでお得だったり満足できたりしますので、自分の利用条件を意識しながら、そのほかのおすすめプランをチェックしてみてくださいね!

価格.comマガジンがおすすめするマンション向け光回線4選をチェック

Q.賃貸のプロバイダは選べないの?

物件によって異なり、自由に選べる場合と、決まったプロバイダしか選べない場合があります。

物件側で特定のプロバイダとまとめて契約している場合(インターネット無料物件など)は、入居者側でプロバイダを選ぶことはできません。導入の手間がなくすぐに使えますが、回線の速度や安定性に不満があっても変更できません。

いっぽう、プロバイダは自分で契約するタイプなら、建物に引かれている光回線に対応するプロバイダから自由に選ぶことができます。手続きの手間はありますが、速度や料金を比較して選べるのがメリットです。

Q.マンションに光回線があるかどうか確認する方法は?

大家さんや管理会社に聞くのがいちばん確実です。光回線の設備状況や建物全体での契約状況など、詳しく正確に知ることができるはずです。

また、プロバイダの公式サイトで住所などを入力すれば確認できることもあります。ただ、マンションの場合は配線方式など設備の詳細を知りたいケースもあると思いますので、あくまで補助的な確認方法だと考えておくとよさそうです。

Q.光回線とホームルーターのどちらがいいですか?

通信の安定性や速度を重視するなら光回線が、導入の手軽さ重視ならホームルーターがおすすめです! 光回線は建物まで光ファイバーがきているデータのやり取りがとても安定していて速いです。動画視聴やオンラインゲームなどをたっぷり楽しみたい人にぴったりです。

いっぽう、工事不要でコンセントに挿すだけでWi-Fiが使えるようになるホームルーターは、導入がとても手軽です。引っ越しが多い人にもうれしいですね。ただし、光回線と比べると、通信が少し不安定になったり、速度が遅くなったりする場合があります。

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2025/03/10 13:00

Q.解約時の違約金はいくらですか?

相場は3,000円〜6,000円程度です。2022年7月に電気通信事業法が改正され、月額料金の1か月分程度が上限となったので安くなりました。ただし、それより前の契約だと、1万円超の違約金が設定されているケースもあります。また、工事費を分割払いにした残債があると、あわせて請求されます。

Q.安い100Mbpsのプランでも大丈夫ですか?

100Mbpsのプランでは、正直なところ速度が足りないと感じる場面が多く、あまりおすすめできません。Webサイトを見たり、メールを送ったりするくらいなら大丈夫ですが、たとえば、高画質な動画(YouTubeなど)を見たり、家族で同時にたくさんの機器をつないだりすると、通信が遅くなったり途切れたりする原因になってしまいます。インターネットを快適に、ストレスなく楽しみたいなら、現在の主流である1ギガ以上のプランを選ぶことをおすすめします。

Q.乗り換えを定期的に行えば安く使い続けられますか?

ある程度の期間であれば、定期的な乗り換えで費用を抑えることは可能です。ただし、同じプロバイダで再び契約しても、キャッシュバックなどの特典の対象外になってしまうことがほとんどなので、ご注意ください。また、乗り換えのたびに契約の手間がかかったり、回線の組み合わせによっては切り替えのためインターネットを使えない期間が少し発生したりするデメリットもあります。これらの注意点をしっかり理解したうえで、定期的に新しいプロバイダへ乗り換えを繰り返すことで、費用負担を抑えながら使うことはできますよ。

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2025/11/10 09:00
金本直樹(編集部)
Writer / Editor
金本直樹(編集部)
出版社でモノ雑誌や家電情報誌の編集を経験し、2016年にカカクコムへ。製品やサービスを選ぶときはスペックを隅々まで見比べないと気が済まないタイプです。
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