レビュー

静電モップが便利すぎ! アイリスオーヤマの「ゴミ回収ドック付き掃除機」を1か月使ってみた

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ロボット掃除機は今や、新機種のほとんどがゴミ回収ドック付きですが、昨今はその流れがコードレススティック掃除機にまで及んでいる様子。元々、スティック型はゴミを溜めるタンクを大容量化しにくいですから、掃除終了後にゴミをドックに移せる(同時に充電もできる)のは、理屈としても正しいわけです。

ちなみに、現時点でのゴミ回収ドック付きコードレススティック掃除機は、大体定価で7万〜8万円、実売5万〜6万円が主流。つまり、まだちょっと高いかなー? という印象は否めません。

そんななかでちょっと気になったのが、定価で5万円を切ったアイリスオーヤマの「MagiCaleena SCD-L3PD」。ゴミ回収ドックに加え、本体は超軽量で自走式パワーヘッド、さらに独自の静電モップ&モップクリーン機能まで付いた盛りだくさん仕様で、それでいて価格.com最安価格4万円台前半という比較的お手ごろ価格。これはちょっと試してみるべきかも……!

アイリスオーヤマ「MagiCaleena SCD-L3PD」

アイリスオーヤマ「MagiCaleena SCD-L3PD」

強力な吸引力で掃除をしたいなら「ゴミ回収ドック付き」がベスト!?

「MagiCaleena(マジカリーナ)」シリーズと言えば、軽量ボディとコスパのよさで知られる、アイリスオーヤマのスティック掃除機のブランド。今回取り上げるサイクロン式スティック掃除機「MagiCaleena SCD-L3PD」は、そのなかでもハイエンドに位置するモデルです。

アイリスオーヤマのドック付きスティック掃除機「MagiCaleena SCD-L3PD」

アイリスオーヤマのドック付きスティック掃除機「MagiCaleena SCD-L3PD」

昨今は、本体重量1kg以下という製品が増えてきましたが、とはいえ「SCD-L3PD」も本体重量1.1kg+重心バランスのよさで、持ち上げてみると「かなり軽いな」という印象。少なくとも、試用中には重さによる不満を感じませんでした。

何より、この軽さに加えて自走式パワーヘッドを搭載しているため、スルスルと走らせられて取り回しは本当に楽です。

自走式パワーヘッド搭載のサイクロン式スティック掃除機としては、今のところ最軽量クラス

自走式パワーヘッド搭載のサイクロン式スティック掃除機としては、今のところ最軽量クラス

そして、最大の特徴が、冒頭でも述べたゴミ回収ドック。

掃除完了後、まずは充電台も兼ねたドックに本体をセットします。次いで、フットスイッチを軽くポンと踏むと、本体側のダストカップからドック側の大型ダストカップへとゴミが吸い込まれ、約7秒の吸引が終わると自動的に止まります。

本体のダストカップをドックの受け口に接続。ここから一気にゴミを吸い取って回収します

本体のダストカップをドックの受け口に接続。ここから一気にゴミを吸い取って回収します

ドック底部のフットスイッチを軽く踏むと、ゴミの回収がスタート

ドック底部のフットスイッチを軽く踏むと、ゴミの回収がスタート

1度踏んだあと、ゴミがまだ本体側に残っていれば、フットスイッチを改めて踏み直せばOK。ちなみに、ドックのゴミ吸引音は本体の清掃吸引音より若干大きめ。他モデルではドックに置いた瞬間、回収が始まってしまうモデルもありますが、本機の場合は深夜などの騒音が気になる時間帯を避けられるのがポイントです。

ドックにセットされた本体は、カップが逆さまになった状態なので、ゴミの移行は吸引+重力で行われ、かなりスムーズ。よほどパンパンにゴミが溜まっていない限りは、フットスイッチ1回で問題ないでしょう。

なお、ドックの大型ダストボックスは容量が1.5Lあり、メーカー公称で90日分のゴミを溜めておけるとのこと。実際、筆者は1か月ほど継続してこの機種を試用しましたが、この時点でまだまだ余裕って感じでした。

ドックの大型ダストボックスは、持ち上げるだけで簡単に取り外せます

ドックの大型ダストボックスは、持ち上げるだけで簡単に取り外せます

ゴミ箱の上でリリースボタンを押すと、ダストボックス底部が開いて、ゴミが一気に捨てられます。中が汚れていたら水洗いも可能(本体側ダストカップも水洗い可)

ゴミ箱の上でリリースボタンを押すと、ダストボックス底部が開いて、ゴミが一気に捨てられます。中が汚れていたら水洗いも可能(本体側ダストカップも水洗い可)

狭い室内では置き場に困りがちなドックですが、本機の設置面積はなんとA4コピー用紙1枚分。省スペースなの、助かるー!

狭い室内では置き場に困りがちなドックですが、本機の設置面積はなんとA4コピー用紙1枚分。省スペースなの、助かるー!

一般的に掃除機は、本体のダストカップ内にゴミが溜まっていくことで吸引力は低下します。それは、紙パック式よりも比較的吸引力が落ちにくいとされているサイクロン式でも同様です。

したがって、常にフルパフォーマンスを発揮したいなら、掃除後に本体ダストカップ内のゴミを毎回捨てるのがベストというわけ。であれば、掃除が終わるたびにゴミを捨てたいところなんですが……それはなかなかに面倒くさい。

その点、フットスイッチ1発で本体ダストカップをクリアにできるのは、正直めちゃくちゃにラク。元々ダストカップの容量が小さなスティック掃除機は、回収ドック付きを選ぶ価値が間違いなくあるはずです。

静電モップ付きで掃除性能に死角なし!?

あまりにも使い勝手がよかったので、ついついドック付きのメリットばかり述べてしまいましたが……、実際、本体の機能も優秀でした。

レビュー中に特に感じられたのが、ヘッドの端でも吸い残しが出にくいこと。従来の掃除機はヘッドの左右端で大きなゴミ(猫用のトイレ砂など)を拾うと、ブラシがゴミを吸引口まで送りきれずにポロッとこぼしてしまうこともしばしば。いっぽうで本機は、ヘッド内部形状をうまく設計することで、ブラシ端で取り込んだゴミを効率的に中央の吸引口へ運び、取りこぼし・吸い残しを抑制しているようです。

ヘッドにはLEDライトを搭載。床のホコリを浮かび上がらせて見やすくするため、掃除残しがグッと減ります

ヘッドにはLEDライトを搭載。床のホコリを浮かび上がらせて見やすくするため、掃除残しがグッと減ります

アタッチメントのすき間ノズルは、角度が変更できて段差の掃除がしやすいのがポイント

アタッチメントのすき間ノズルは、角度が変更できて段差の掃除がしやすいのがポイント

もうひとつ注目したいのが、付属の静電モップです。

ドックの側面に備えたモップケースからハンドルを引き抜くと、静電気がモップに自動で帯電し、家具や家電に付いたホコリも、軽くサッと拭うだけでしっかりと吸着してくれました。

自分の目線より上に溜まったホコリは、どうしても普段は放置しがち。ですが、モップと掃除機がセットになっているなら、こまめに掃除ができそう。

アイリスオーヤマのスティック掃除機でおなじみの静電モップ。これがあると掃除がはかどる!

アイリスオーヤマのスティック掃除機でおなじみの静電モップ。これがあると掃除がはかどる!

たまに冷蔵庫の上とかをモップがけすると、ギョッとするほどホコリが取れますよね。高所のホコリ取りはこまめにやりたいところ

たまに冷蔵庫の上とかをモップがけすると、ギョッとするほどホコリが取れますよね。高所のホコリ取りはこまめにやりたいところ

そして、何よりスゴいのが、ホコリが付いたままのモップをドックのモップケースに戻してフットスイッチを踏むと、モップに付いたホコリもドックへ吸引する機能です(ケース近くのスイッチでモップの吸引オン/オフを切り替え可能)。

静電モップは、使い捨てにするか、もしくはホコリを手でいちいち取り除くのが一般的だと思いますが、この方式ならユーザーの負担なく、常にキレイなモップが使えるというわけです。

このスライダースイッチが上がっている状態でフットスイッチを踏むと、ケース内のモップに付着したホコリを自動で除去してくれます。便利!

このスライダースイッチが上がっている状態でフットスイッチを踏むと、ケース内のモップに付着したホコリを自動で除去してくれます。便利!

仕事などで普段なかなか掃除に手が回らない家庭ほど、静電モップを併用した掃除が気軽にできるのは、効率的で助かるんじゃないでしょうか。

15,000円を切った高コスパなサイクロン式スティック掃除機もラインアップ

とはいえ、それでも掃除機に4万円強を出すのはちょっとキツいな、と感じる人もいるでしょう。特にひとり暮らしの場合は、掃除する面積も広くないし、掃除機にかけるコストの優先度が下がるのも、ごもっとも。

コスパ・機能ともに大満足のお買い得モデル「SCD-185PM」(アイリスオーヤマ)

コスパ・機能ともに大満足のお買い得モデル「SCD-185PM」(アイリスオーヤマ)

アイリスオーヤマ「SCD-185PM」は、価格.com最安価格12,800円(2025年2月5日時点)と、サイクロン式スティック掃除機としては最安クラス。しかもこのお値段ながら、自走式ヘッドや保管用充電ドック、静電モップが付いており、これはもう端的に“コスパめちゃ高モデル”と言って間違いありません。

安くても自走式ヘッドで軽々と掃除できます

安くても自走式ヘッドで軽々と掃除できます

本体重量は1.4kgと、「MagiCaleena」シリーズと比べてしまうとちょい重め(いや、それでもかなり軽いほう)ですが、こちらもバランスがよく、持ってみると、さほどズッシリした感じはしないはず。自走式ヘッドもキビキビと動くし、吸引力にも不満なし。掃除のしやすさは価格以上という印象です。

このお値段で静電モップとモップクリーン機能が付いているのがうれしい

このお値段で静電モップとモップクリーン機能が付いているのがうれしい

静電モップは、使用後に充電ドック底部のスリットに挿し込んでスイッチを入れると、掃除機本体のブラシでホコリをかき出しつつ吸引してくれます。つまり、静電モップの使い勝手だけで言うなら、ゴミ回収ドック付きモデルとあんまり変わらないぐらい。これはやっぱりコスパが高い!

先にも述べたとおり、静電モップと掃除機の併用は、普段忙しくてあまり掃除に手が回らない家庭にこそ使ってほしいもの。平日は仕事でバタバタだから、掃除は週末に1回できるかどうか……という人にこそ、ぜひ試してみてほしいです。

【まとめ】今後のスティック掃除機はゴミ回収ドックが標準になる……かも?

実際に1か月以上試用してみて感じたのは、「ゴミ回収ドック、めちゃ便利!」ということ。掃除が終わるごとにダストカップが一瞬でクリアにされるのは端的に気持ちいいし、吸引力を維持するためにも、回収ドックはあったほうが確実に便利です。加えて、同社の掃除機の特徴でもある静電モップ&モップクリーン機能も間違いなく有能でした。

おそらくロボット掃除機と同様、回収ドックがスティック掃除機の標準装備になる未来は、そう遠からず来そうな感じ。であれば、もし余裕があるなら、このタイミングで買っちゃうのはアリでしょう。

きだてたく
Writer
きだてたく
最新の機能派文房具から雑貨・ファンシー系のオモシロ文房具まで、何でも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。雑誌・WEBで文房具の最新情報や使いこなし記事を執筆するほか、文房具の楽しさを伝えるトークライブやワークショップなども全国各地で精力的に行う。最近は掃除機業界にも進出中!
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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