高反発のクッショニングが特徴のナイキの「エア ズーム」シリーズは、エントリーモデルからエリートランナー向けまでさまざまなシューズが販売されています。今回取り上げる「ナイキ エア ズーム ペガサス34」は、ナイキの独自技術「NIKE ZOOM AIR テクノロジー」を搭載し、エントリーからサブ4(フルマラソンを4時間以内で走れる中級者)を目指すランナーにも適したシューズでありながら、トップレベルのアスリートもトレーニングで着用しているというペガサスシリーズの新作。さっそく、その履き心地や走りやすさなどについてご紹介しましょう。
厚みのあるクッション性にすぐれたソール
まず「ナイキ エア ズーム ペガサス34」を履いて感じるのが、ランニング時の着地に対して生み出される反発性。まるで、足裏を地面から押し返されているような感覚があります。反発性はそのまま推進力となり、小さな力でも思った以上にスピードが上がっていくようです。身体を前傾にして重心位置をうまくコントロールすれば、まさに“最小の力で最大の力を得られる”シューズと言えるでしょう。上り坂でも、踏ん張ることなく前に進んでいくような感覚が得られました。長距離レースの勝負シューズとしても活躍してくれそうです。
高い反発性によって、着地した足を押し返されるような感覚がもたらされます
「ナイキ エア ズーム ペガサス34」は、ソールは厚めですが、重量は285g(メンズ28cm)と軽量性も追求されています。走っていてシューズがじゃまに感じるような重さがなく、しっかりフィッティングすれば足と一体となってくれるはず。メッシュ素材は伸縮性があり、ランナーの足を包み込んでくれます。
伸縮性のあるメッシュ素材が、しっかり足になじんでくれます
そして、特徴的なのが着地した際の安定感。クッションによって着地した際の左右前後におけるブレが軽減され、足裏でしっかり地面をキャッチできる印象です。多少不安定な路面でも、ぐらつくことなく走ることができるでしょう。実際、ロードだけでなくオフロードも走ってみましたが、着地から蹴り出しまでが非常にスムーズでした。
着地時に安定感があるため、安心して走り続けることができます
さらに、アウトソールは着地衝撃をしっかり吸収してくれます。ゆったりしたLSDやジョギングなど、長時間のランニングでも疲れにくいのではないでしょうか。トレーニングやリカバリー用としては、シリアスランナーにも重宝されそうです。
アウトソールに搭載された2つのズーム エアユニットが、着地衝撃を吸収してくれます
ナイキのシューズといえば、そのデザインにも注目したいところ。今回私が履いたのはアイスブルーですが、青空のような色合いがかわいらしく、また爽やかでとても気に入りました。このほかにも、ジムレッドやハイパーオレンジ、また普段履きにもよさそうなブラックまで、カラーバリエーションも豊富。普段から本製品を履き、ウェアだけ着替えて走りに行く……なんていうこともできるのではないでしょうか。NIKEiDならオーダーメイドでオリジナルのデザインを作ることもできるので、友人やチームメイトとデザインを揃えるのも楽しそうです。
見た目から楽しませてくれるシューズデザイン
長距離のトレーニングからレース本番まで、走力や目標レベルに応じて多様な使い方のできる「ナイキ エア ズーム ペガサス34」。たとえば、「距離をのばしてトレーニングしたいけど、今のシューズでは不安がある」「初マラソンに向けてレース用シューズを探している」などといった方にとっては、選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。私はおもにLSDやレース後の疲労抜きなどで使ってみたいと感じたシューズです。