2018年10月22日、アシックスは、サッカーのJ1リーグ「ヴィッセル神戸」のアンドレス・イニエスタ選手とアドバイザリースタッフ契約を締結したことを発表した。
2018年5月に、「FCバルセロナ」から「ヴィッセル神戸」に加入したアンドレス・イニエスタ選手
契約は、2018年10月1日からで、内容はスパイクシューズをはじめとする同社スポーツ用品の使用、商品に対する開発面でのアドバイス、広告やカタログ、ポスターおよびWeb媒体における宣伝、販売促進活動への協力などがあげられている。
アシックスとの契約の中で1番の注目は、やはりスパイクだ。
イニエスタ選手は、2018年9月のチーム練習では、それまで契約していたナイキとは異なる“真っ黒に塗りつぶされたスパイク”を履いていたことが話題になった。その後、10月6日と20日の試合では、また別の“白塗りのスパイク”を履いていたことで、次の契約先に関して世界中で議論が過熱していた。
そんな中で発表されたイニエスタ選手の着用モデルは、アシックスの新モデル「DS LIGHT X-FLY 4(ディーエス ライト エクスフライ4)」がベース。同選手が得意とする、周りの選手を引き立たせるようなパスや、繊細なボールタッチで相手をかわすオールラウンドなプレースタイルを支えるため、「素足感覚」でプレイできるフィット性の高いモデルに仕上がっているという。開発の際は、イニエスタ選手の足形を精密に計測し、フィッティングや安定性にこだわりを持つ同選手の意見も取り入れながら製作された。
ベースとなった「DS LIGHT X-FLY 4(ディーエスライト・エクスフライ4)」。メーカー希望小売価格は19,440円(税込)。ちなみに、前モデルの「DS LIGHT X-FLY 3」は、2018年6月に開始されたサッカーのワールドカップ大会で、日本代表の乾貴士選手と大迫勇也選手が履いていたスパイク
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「(アシックスのスタッフに)しつこいと思われるくらいに、履き心地に対して注文したが、アシックスのスタッフは、見事に素晴らしい仕事をしてくれた」とイニエスタ選手は語った
同モデルのアッパーは、足沿いのよい「カンガルー表革」を採用しながら、裏面に硬化プリントを施して革の過度な伸びを抑制。靴底は、かかと部周囲に搭載したヒールカウンターと一体成型に仕上げることで安定性を高めている。
また、つま先部分は、繊細なボールタッチが行えるように、低密度・低反発のスポンジ材を採用。さらに、裏材は起毛させて足当たりをよくしたほか、ベロ部にはやわらかいマイクロファイバーを採用。これらにより、足に圧迫を感じにくく、シューズが足全体に吸い付くようなフィット感を実現させているという。
なお、「DS LIGHT X-FLY 4」の「アシックスストライプ」や靴底などのカラーは、「ヴィッセル神戸」のチームカラーである「クリムゾンレッド」を採用している
「DS LIGHT X-FLY 4」は、2018年11月3日から一部店舗で先行予約を開始。11月23日からアシックス直営店(原宿、心斎橋、神戸、大阪)やアシックスオンラインストア、「ヴィッセル神戸」のオフィシャルグッズショップ、一部のスポーツ用品店で数量限定発売される。
今回の記者会見中のユニフォームに着替える前、イニエスタ選手はアシックスのアパレルを着用していた。筆者が気になったのは、そのときに履いていたスニーカー。アシックスに問い合わせてみた。
イニエスタ選手がユニフォームに着替える前に履いていたスニーカー
このスニーカーは、アシックスタイガーの「GEL-PTG」(HL7X0-0101)の「WHITE/WHITE」。1983年に発売されたバスケットボールシューズ「FABREPOINTGETTER」をデザインベースとしたコートタイプのモデルで、中敷に「オーソライト」、ヒールウエッジに「fuzeGEL」を採用し、ライフスタイルシューズとして適度なクッション性を実現している。
「GEL-PTG」の「WHITE/WHITE」