南井正弘の「毎日走って、わかった!」
Onを代表する人気モデルが機能性をアップしてリニューアル!

“高級セダン”のような速度対応! 独特の反発力にハマるOn「クラウドサーファー」

自然な着地感と力強い反発性を武器に、ワールドワイドでマーケットシェアを急速に拡大しているシューズブランド「On」。「クラウドサーファー」は、そんなブランドの創業モデルであり、2010年のデビュー以来、ファンランナーからシリアスランナーまで、あらゆるタイプのランナーからの根強い人気をキープしてきた。今回第4弾モデルがリリースされたが、これまで以上にトータルバランスにすぐれた1足に仕上がっており、世界中のランナーから高い支持を得ることになりそうだ。

「クラウドサーファー」の「Midnight & Malibu」

「クラウドサーファー」の「Midnight & Malibu」

自然な着地感と力強い反発性で確固たる地位を築く

筆者は2018年も世界各地でロードレースを走ったが、2つのブランドが急速にシェアを拡大していると気づいた。それが「ホカ オネオネ」と、今回紹介する「On」だ。

Onは、スイスのチューリッヒ発祥のブランドで、世界的トライアスロン選手であったオリヴィエ・ベルンハルドとその友人によって2010年に創業。Onのランニングシューズは、「クラウドテック」と呼ばれる独自のクッショニングテクノロジーが自然な着地感と力強い反発性をランナーに提供することで着実に受け入れられ、地元スイスのみならず、世界各国で確固たるポジショニングを築くことに成功している。

そんなOnの創業モデルが「クラウドサーファー」で、今秋リリースされたモデルは第4弾となる。筆者は2012年にリリースされた第2弾モデルより着用しているが、特に脚部に疲労が残っているときに履くことが多いことから、脚にやさしく、高い推進力を与えてくれる点を特に気に入っている。なお、この特徴は2015年に発表された第3弾モデルにも継承されていた。そして今回、第4弾モデルをトライする機会を得たのである。

高い反発性がウリの「リバウンドラバー」を採用

外観は、第3弾モデルの雰囲気をある程度継承しており、このシューズの最も特徴的なディテールである「リバウンドラバー」を用いた「クラウドテック」を採用している。

「リバウンドラバー」と、2層のEVAフォーム、「スピードボード」と呼ばれる合成樹脂プレートを組み合わせることで、クッション性とレスポンス(反応)にすぐれた走りをランナーに提供

ちなみに、Onを代表するクッショニングテクノロジー「クラウドテック」は、2つに大別される。「クラウドサーファー」に採用されている、アウトソールの接地する部分のラバーを独自の形状に成形した「リバウンドラバー」と、他ブランドでいうところのミッドソール部分に空洞を開けた「ゼログラビティフォーム」(「クラウド」や「クラウドX」、「クラウドフロー」などに採用)だ。

「リバウンドラバー」採用モデルは、反発性を感じやすい半面、初めてこのタイプのシューズを履いたランナーは、最初に若干の違和感を覚えるかもしれない。オリヴィエ・ベルンハルドとともに同社を創業したキャスパー・コペッティは、「『ゼログラビティフォーム』のほうが万人受けするかもしれないけど、「リバウンドラバー」は乗りこなせたとき、その反発性の高さを忘れられなくなると思うよ!」と語っていた。筆者はどちらの走り心地も好きだが、より推進力が欲しいときは「クラウドサーファー」を始めとした「リバウンドラバー」採用モデルを履くことが多い。

【試走レビュー】高級セダンのように幅広い走行スピードに対応

実際に「クラウドサーファー」を履いて試走!

実際に「クラウドサーファー」を履いて試走!

実際に足を入れてみると、従来の「クラウドサーファー」よりも軽く感じた。ブランド公式サイトによると、330g(サイズ26.5cm)と表記されているが、体感ではもっと軽量に思えた。

走り始めると、これまでの「クラウドサーファー」同様に高い反発性が感じられ、自然とペースが上がる。だが、このシューズはゆっくりしたペースでも楽しく走ることができるのが大きな特徴。ほかの反発性重視のモデルだと、シューズに無理やり速く走らされているように感じることもあるが、「クラウドサーファー」はランナー自身がスピードをコントロールしやすい点がうれしい。自動車にたとえるなら、低速域から高速域まで幅広く対応する高級セダンのような感じか。

初めて「リバウンドラバー」を採用したシューズを履いた時は、パーツが潰れて元の形状に戻って押し返す感覚に驚くかもしれないが、2〜3km走れば慣れて気にならなくなるだろう。

アッパーに使用された「エンジニアードメッシュ」は、高い通気性とフィット感を高次元で融合しており、長時間のランでも快適な履き心地をキープしてくれた

アウトソールは、アスファルトやコンクリートといった路面で高いグリップ性を発揮。アウトソールパターンの刻みはあまり深くないので、どちらかいうと土や芝といったオフロードは得意ではない

【まとめ】反発性にすぐれたモデルを探している人はトライすべし!

Onの「クラウドサーファー」は、他ブランドのランニングシューズから履き替えた場合、最初こそ多少の違和感があるかもしれないが、先述したようにしばらく走れば慣れてしまうはず。特に、反発性にすぐれたランニングシューズを探しているランナーは、トライする価値のある1足だと思う。その機能性を考慮すれば、17,064円(税込)という価格も決して高くはない。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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