だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!

ザ・ノース・フェイス「ピナクルランナー」は、ドレッシーだけど機能性も抜群だった!

今月は、長距離ランニング向けに開発された「ピナクルランナー」をピックアップ!

今月は、長距離ランニング向けに開発された「ピナクルランナー」をピックアップ!

「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する連載企画。第6回は、フルマラソンなどの長距離ランニング向けに開発された「ピナクルランナー」をピックアップした。高反発なクッショニングシステムを搭載したランニングシューズで、カジュアルシーンでもキマるスタイリッシュなアッパーデザインも魅力的な1足だ。

スタイリッシュなアッパーには、やさしく足を包む軽量ニット素材を使用

「ピナクルランナー」(NF51904)の公式サイト価格は、17,380円(税込)

「ピナクルランナー」(NF51904)の公式サイト価格は、17,380円(税込)

ザ・ノース・フェイスは、本連載第2回第5回で紹介したトレイルランニングシューズのように、最近ではフットウェアにおいても好調なセールスを記録している。今回は、アウトドアフィールドではなく、アスファルトやコンクリートといった舗装路を走るオンロードランニングの最新シューズの魅力を探ることにした。

まず外観をチェックすると、今回ピックアップした「ピナクルランナー」は、足をやさしく包んでくれる軽量なニット素材をアッパーに採用していることがわかる。スポーツシューズのアッパーに使用されるニットマテリアルは、大別するとフィットのテンションが高いタイプとゆるいタイプの2種類が存在するが、本モデルに採用されているのはゆるめの後者だ。

スタイリッシュな雰囲気のアッパーには、足をやさしく包む軽量ニット素材を使用

スタイリッシュな雰囲気のアッパーには、足をやさしく包む軽量ニット素材を使用

また本モデルは、以前は同ブランドのフットウェアの多くに採用されていた、テントのジオデシック構造をモチーフにしたアッパーサイドのサポートデザインが使用されていない。

ソールユニットに目を移すとまず印象的なのが、アウトソールの後足部と前足部に配された「XTRAFOAM(エクストラフォーム)」だ。これは、すぐれたクッション性と安定感を向上させた同社が誇るクッショニングテクノロジーであり、連載第5回で紹介した「アンペッツオ」にも採用されるなど、そのすぐれた機能性は、すでに高い評価を得ている。

足裏で感じられる「XTRAFOAM」のクッショニング性能

実際に足を入れてみると、先述のようにテンションがゆるめのニットマテリアルアッパーは、窮屈な感じがなく快適な足入れ感。それでいてブカブカな感じはなく、ほどよく足を包んでくれる。

そしてもうひとつ感じたのが、とても軽量なこと。27cmで250gと数値上のデータでもかなり軽いほうなのだが、着用した感覚では220〜230gくらいかと思ったほどだ。

立っている状態でも、2層圧縮成型された「EVAミッドソール」と「XTRAFOAM」によるすぐれたクッション性と安定性を足裏に感じることができた。

走り始めると、「ウルトラスムース」「ウルトラニュートラル」「ウルトラレプルージョンスムースII」といった以前のザ・ノース・フェイスのオンロードランニングシューズの大きな特徴であった「硬めのソールユニットのセッティングで、沈み込みが少ない」という点は継承されておらず、まったく異なる走行感であることが理解できる。「XTRAFOAM」をアウトソールの後足部と前足部に露出する形で配することで、以前の「XTRAFOAM」搭載シューズよりも、この素材が着地時に変形し、その衝撃を蹴り出し時に反発性へと変換していることをダイレクトに感じることができるのだ。

「XTRAFOAM」(オレンジのパーツ)をアウトソールの後足部と前足部に露出する形で配することで、すぐれたクッション性と安定性を足裏に感じることができる

「XTRAFOAM」は、同ブランドが誇るもうひとつのクッショニングテクノロジー「ファストフォーム」より反発性は劣る気がするが、業界基準からすると、その反発性能は高いレベルにあると思う。

さらに、履き口の内側には凸凹が施されており、かかとの浮きを抑えてくれる構造も素晴らしく、最終的に5分10秒/kmまでペースを上げて、日課の6kmランを終えることができた。

履き口部分は、凹凸を設けることで高いフィット性を追求。走行時のかかとの浮きも防止してくれる

履き口部分は、凹凸を設けることで高いフィット性を追求。走行時のかかとの浮きも防止してくれる

アスファルトやコンクリートといった舗装路で、最高のグリップ性を発揮するアウトソールパターンを採用。いっぽうで、軽量化のためにラバーの使用はつま先とかかと部分の一部に限定している

スタイリッシュなデザインはランニングシーンだけでなくカジュアルシーンでも大活躍!

そして最後に「ピナクルランナー」で注目すべきなのは、そのスタイリッシュなデザインだ。

これまでもザ・ノース・フェイスのオンロードランニングモデルは、洗練されたデザインで知られていたが、本モデルもその伝統をしっかりと継承。筆者は、ちょっぴりドレッシーなuniform experimentのストレッチパンツとコーディネートしたが、しっくりとマッチした。ランニングシーン以外のオフシーンでも活躍すること間違いなしだ。実際、本モデルを手に入れてからは、ランにストリートに、ほぼ1日おきに履いているほど大活躍している。

洗練されたデザインの「ピナクルランナー」は、ちょっぴりドレッシーなuniform experimentのストレッチパンツにもマッチ。ランニングだけでなく、カジュアルシーンでも活躍してくれるのがうれしい

そう考えると、税込で1万7000円を超えるプライスも決して高くないだろう。このように「ピナクルランナー」は、1足のシューズをランからライフスタイルまでシームレスに履きたいというユーザーにピッタリなプロダクトであると思う。

南井正弘
Writer
南井正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年間勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆しており、ランニングギアマガジンやランニング全般のポータルサイト「Runners Pulse」の編集長も務めている。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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