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日本人のためのアイアン! TOUR B「200MB」「201CB」「202CBP」の実力を探る

オグさんです。
今回はブリヂストンゴルフの新しくなった「TOUR B」シリーズから、3種類のアイアンを試打させていただきましたので早速レポートしたいと思います!

左から、「200MB」「201CB」「202CBP」

左から、「200MB」「201CB」「202CBP」

ブリヂストンのタイヤ製造技術も使われる

TOUR Bシリーズとはブリヂストンゴルフのワールドワイドブランドで、タイガー・ウッズがボール使用契約を締結するなど、世界的に認知されています。ブリヂストンは皆さんがご存知の通り、世界でトップクラスのタイヤメーカー。タイヤの製造開発で培った高い技術力を使って、TOUR Bシリーズは設計されているのです。

今作のアイアンは、3タイプをラインアップ。コンパクトで操作性にすぐれた「200MB」(数量限定)、操作性とミスへの強さを両立させた「201CB」、そして飛距離と安定性を高めた「202CBP」と、それぞれがゴルファーの求める性能に合わせて設計されています。

それではさっそくモデルごとに見ていきましょう!

■■TOUR B 200MB

交じりっ気のない軟鉄鍛造モデルで、いわゆる“一枚物”と呼ばれるマッスルバックアイアン。番手ごとに重心位置を調整し、ソールの幅やバウンスなどにもこだわった500セット限定のモデルです。

ミラー仕上げのメッキが美しく、ロゴや刻印もシンプルに仕上げられた、玄人好みのデザイン。ヘッドはコンパクトで、ブレードもやや薄めに仕上げられた美しい顔です!

ロングアイアンは3.5mm間隔、ショートアイアンは3.48mm間隔と、何と0.02mmにこだわった溝が、細かいボールコントロールを可能にしてくれます

ソール幅、ソール形状も番手ごとの役割に合わせて微妙に変わっているのだそう。マッスルバックも進化しているのです!

ロフト:#3 20°/#4 23°/#5 26°/#6 29.5°/#7 33°/#8 37°/#9 41.5°/PW 46°

200MBのロフトは7番で33°、PWで46°。最近の飛び系アイアンに比べれば、ロフトはかなり多くつけられていますが、マッスルバックとしては少し立った設定になっています

実践力の高さが光るマッスルバック

一時期はかなり減っていたマッスルバックですが、最近は多くのメーカーがラインアップに加えてくるようになりました。商品化するということはやはり一定数の需要が見込めるからなのでしょう。こういったマッスルバックのメリットは、“実戦力の高さ”だと私は思っています。高い操作性、小さいヘッドによるヌケのよさ、ミスが予想外のミスにならないといった部分です。もちろん、使いこなすにはある程度の技術が必要ですが、その技術を磨くうえでもこういったアイアンは最適だと思います。

前置きが長くなりました。まず顔ですが、コンパクトでシャープな形状が美しいです。いい意味で尖った部分のない形状で、さまざまな弾道イメージを持ってアドレスに入ることができます。

芯で打ったときの打感は最高のひと言。ボールがしっかりとフェースに乗っている、やわらかくも重い感触で、一度味わうともう一回味わいたくなりますね。練習していて飽きません。また、芯を外したときも感触で「フェースのこのあたりで打ちましたよ~」的な情報をしっかりと教えてくれます。

飛距離は、マッスルバックとしては少しだけ飛ぶかなといった印象。普段自分もマッスルバックを愛用していますが、自分のより半番手ぐらい飛びました。操作性は言わずもがな。フック、スライスはもちろん高さの調整も非常にやりやすかったです。

芯を食ったときの感触は思わずにやけてしまうような気持ちよさ。マッスルを使う醍醐味のひとつですね!

芯を食ったときの感触は思わずにやけてしまうような気持ちよさ。マッスルを使う醍醐味のひとつですね!

#8のデータ。スピンもしっかりと入り、ボールをコントロールしやすい! 狙ったところにも打出しやすかったです。非常に完成度の高いマッスルバックだと思います

■TOUR B 201CB

キャビティ部分の形状を番手に応じて変えることで重心位置をコントロール。ロングアイアンはミスへの強さ、ショートアイアンは操作性と、アイアンの各番手に求められる性能を追求した軟鉄鍛造のキャビティアイアン。アスリートゴルファーの求めるど真ん中のモデルと言っていいでしょう。

200MB同様、デザインはシンプルにまとめられています。ヘッドは適度なサイズでシャープさと安心感を上手く両立させた形状になっています

こちらも200MB同様、溝の幅を番手によって変化させ、最適なスピン量を実現させるために細かく設計されています

ソールは適度な広さを持ち、ヒール側とトゥ側で微妙に形状を変えることで、ボールへのコンタクトしやすさとヌケのよさを追求しています

ロフト:#4 21.5°/#5 24.5°/#6 27.5°/#7 31.5°/#8 36°/#9 41°/PW 46°

201CBのロフトは7番で31.5°、PWで46°。PWだけは200MBと変わらないものの、9番まではロフトが徐々に少なく設定されています。ロングアイアンになるほどボールが上がりやすくなる構造で設計されているので、長い番手ほど多少芯を外しても安定した飛距離を得られやすくしているのだと思います

適度なお助け具合で使いやすい

基本はこちらも、交じりっけなしの軟鉄鍛造モデルですが、4~5番はアンダーカットキャビティとなっており、6番以降もキャビティ上部の肉厚を変更させることで重心をコントロールし、番手ごとに求められる性能を追求しています。

構えた印象は、セミグースと適度なヘッドサイズ、適度な厚さのブレードで高い安心感を与えてくれます。バランスのいい顔ですね。

打ってみるとこちらも打感がいいですね。200MBと比べてしまうとさすがに軽めの感触ですが、フェースのどの辺でとらえたかの情報もしっかりと伝えてくれます。こちらは5番と8番をお借りしたのですが、5番は、楽に飛距離が出せる印象。少々芯を外しても飛距離は落ちにくかったです。8番は、200MBと比べると半番手ぐらい距離が出て、やや操作性がマイルドになっているといった感じ。それでも十分コントロールはできます。

ミスへの許容度はしっかりと体感できるのですが、スライスがドローになるような極端な具合ではなく、あくまでミスの幅を減らしてくれるといった程度。適度なお助け具合で予想外の弾道にならないとても扱いやすい仕上がりのモデルです。

このキャビティ部分の肉厚を変えることで重心をコントロールし、各番手に求められる性能を高めています

このキャビティ部分の肉厚を変えることで重心をコントロールし、各番手に求められる性能を高めています

適度な厚さのブレード、適度なサイズ、適度なグースとどれも自然な感じ。やさしさにつながる部分が目に見えるようになっているのが個人的にとてもいいと思います

#5のデータ。ややロフトが立っている分高さはそれなりですが、その分初速の速い球で飛距離が出しやすくなっている印象。少々芯を外しても飛距離ロスは少なめでした

#8のデータ。200MBと比べると左右の操作性がマイルドになっているぶん、飛距離が出やすくボールも上がりやすくなっている印象。打点のバラつきに対する許容度もかなり高くなっていました

■TOUR B 202CBP

飛距離性能とミスへの許容性を高めつつ、アスリートが好む形状に仕上げたモデル。「360°スリットポケットキャビティ構造」、「パワースタビライザー」など、テクノロジー満載のハイテクアイアン。

ボディは軟鉄で、飛距離が欲しい4番から7番まではフェースにモリブデン鋼、8番以下は軟鉄を採用。ヘッドサイズも大きめになり、グースも強くなっています

反発性能を向上させるため、フェースの外周裏側に360°スリットを入れた構造。さらにフェースの裏側にスリットを2本入れることにより、たわむポイントを打点に近づけて反発性能を高めているのだそう

ソール幅はかなり広め。滑りもよさそうな、軽く丸みを帯びた形状をしています

ソール幅はかなり広め。滑りもよさそうな、軽く丸みを帯びた形状をしています

ロフト:#4 21°/#5 23.5°/#6 26.5°/#7 30°/#8 34.5°/#9 39°/PW 44°

202CBPのロフト、7番は30°でPW44°。ロフトが立った設計で、ポケットキャビティ構造で打ち出し角を高くすることにより、楽に飛ばせる仕様になっています

とにかくミスに強い

現代のアベレージゴルファ―がアイアンに求めている性能をそのまま形にしたようなモデルといった印象。飛距離性能とミスへの許容度が高くて、なおかつカッコいい。飛距離やミスへの強さを追求するとどうしてもボテっとした形状になりがちですが、202CBPは、やさしそうに見えてボテっとしないギリギリの形状になっています。これなら顔にうるさいゴルファーも、性能と相まって間違いなく満足してくれると思います。

打ってみると、とにかくミスに強い。多少芯を外しても弾道がほとんど変わりませんし、大きく芯を外しても高さがしっかりと出てくれるので、結果としてミスになりにくかったです。

打感は強いはじき感のある感触。硬い感触ではないので、これはこれで気持ちいいです。操作性は大げさにやってやっと曲がるといった感じ。非常に直進性の強い弾道が自動的に打てるモデルですね。

フェース下部裏側をギリギリまで削り取ったポケットキャビティ。重心を深くでき、ボールが上がりやすく低スピンの強い弾道が打ちやすくなります

#8のデータ。今回の中では別次元の飛距離性能を持っています。それでいて弾道の高さは同じぐらいきちんと出るんです。この辺にテクノロジーの高さを感じますね

今作のTOUR Bシリーズは、日本のゴルファーのニーズをしっかりと研究し、日本人に使いやすいと感じるクラブに仕上げたと聞いていますが、アイアン3モデルを打たせていただいてまさにそれが具現化されていると感じました。

現代は、ツアープロでもミスに強く直進性の高いアイアンを使用するようになってきていますが、まだまだ操作性を重視するプロやアスリートゴルファーは一定数います。そういったゴルファーに向けた200MB、操作性を重視しつつも、ミスしたときはじゃましない程度に助けてほしいという、アスリートゴルファーのニーズど真ん中に合わせて作られているのが201CB、そして、多少のミスはクラブに許容してもらって、シンプルにプレーしたいと考えるゴルファーには202CBPといった感じ。

最近のクラブの傾向は、どちらかと言えば202CBPのような直進性の高いモデルが多くなっています。これはアイアンに限ったことではありません。そういったクラブは、ある程度操作できるクラブでゴルフを覚えた方や、操作したいと考えるゴルファーには合わない場合があります。今のやさしいと言われるクラブは非常に進化していますが、万人に対してやさしいわけではないのです。そういった方には、ぜひ200MB、201CBを手に取ってもらいたいと思います。軟鉄鍛造のマッスルバックやキャビティは、決してゴルフの上手い方だけのモデルじゃないんです!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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