プレー中、ふと自分の足元が視界に入り、「そろそろシューズ、買い換えかなあ……」などと思ったことはないでしょうか?
スニーカータイプのゴルフシューズもだいぶ市民権を得てきたように思いますが、とりあえずはゴルフシューズっぽいシューズを1足(以上は)持っておきたいものだと、個人的には思います。
そんな中、フットジョイから2021年秋に発売された新作を履いてプレーしてきたので、履き心地などのレポートをお届けいたします。
「ドライジョイズ SP BOA」というモデルです。
フットジョイ「ドライジョイズSP BOA」
「ドライジョイズ」は、2014年に誕生してプロアマ問わず多くのゴルファーの支持を得たフットジョイの人気モデル「DryJoys Next Advancement(=D.N.A.)」のコンセプトを受け継ぐモデルです。
「フットジョイのディーエヌエー」と言えば、ゴルファーの多くが知るところ。本作はその後継モデルと言えば、イメージできるでしょうか。
その後、何度かのモデルチェンジをするも、アイコニックな流線型のデザインと履きやすさを踏襲し続け、今作に至りました。
アッパーには、軽さと天然皮革のようなやわらかさを持ち合わせる「防水ソフトスムース人工皮革」を採用。履いた瞬間に足と一体化するフィット感を得られる、とメーカーは言います
このシンプルなデザインがフットジョイらしいですよね。5つのカラーバリエーションが用意されますが(写真はホワイト×シルバー)、ホワイトをベースにしたものなら合わせるウェアを選びません
クッション素材(EVA)とソール素材(TPU)からなるシャーシ構造を採用。スパイク同士の間隔が広く、スイング時に高い安定性とグリップ力を発揮
締める・ゆるめるがカンタンにできる、おなじみのBOAシステム。足首を包み込む3Dフォーム構造により、高いフィット性を実現
おしゃれは足元からと言いますが、全体的にシュッとした感じになります(筆者の感覚)
サイズ:24.5〜27.5cm
ウィズ(ワイズ):W
そんなドライジョイズ SP BOAを1日履いて、18ホールをプレーしてみました。
まず思ったのは、とにかくフィット感にすぐれているということ。足の甲とシューズのアッパーが同化してしまったかのような錯覚……は少し言い過ぎですが、ニュアンスとしてそれくらいバシッとフィットしてくれるように感じます。
筆者は普段レース仕様のシューズを履いているのですが、ドライジョイズ SP BOAの締め込みはレース仕様にかなり肉薄してきたようで、BOAの進化を感じました。本当に微細な部分の締め込み調整はやはりヒモに分があるのですが、多くの人にとって無視できるレベルであると思います。
やわらかく、フィット感のよいシューズを履くと重さを感じにくくなりますが、本品はまさにそれ。スニーカータイプでない、いわゆる“ゴルフシューズ”ですが、かなり軽く感じました。
アッパーはやわらかく、歩いていて気持ちがいいです
歩行時やスイング時のグリップには文句なし。
見た目から受けるイメージ通り(?)、軽やかに歩き、振れました。ただグリップするだけではなく、スイングに必要な屈曲性も十分あるので、フットワークがしっかり行えます。このあたりはプレーヤーの技量やスイングタイプにもよるので一概には言えませんが、足を使わず打つゴルファーはいないので、とにもかくにもスイングの土台をしっかり支えてくれるシューズであるのは間違いありません。
グリップ力が足りないと滑ってしまい、強いグリップでもソールが硬いと足の上がりがいまいち……というケースもありますが、ドライジョイズ SP BOAでは地面を気持ちよく蹴ることができました
ドライジョイズ SP BOAは、フットジョイにおけるアッパークラスに位置するモデルです。それなりのプライスタグを付けて売られていますが、それに違わぬ性能を有していることがわかりました。フットジョイの他モデルからでも、他メーカーからでも、すっと履き替えられるのはさすがのひと言。
ゴルフシューズ選びで迷ったら、まずはこれを履いてみるといいのではないでしょうか。1足だけ持っていても、他モデルと履き回しても、とにかく使い勝手にすぐれるシューズです。
80台で回ったかと思えば、突然100打ったりするゴルフ部員。得意なクラブは強いて言えばミドルアイアン。苦手なドライバーとパッティングを安定させるべく、練習器具を漁る日々です。