南井正弘の「毎日走って、わかった!」

初心者はまずコレ! 安い&高機能なサッカニーの新作ランニングシューズ「ガイド 15」

サッカニーは、アメリカのランニングシューズ市場で高いシェアを誇るブランド。2021年10月に開催された「ボストンマラソン」では、サッカニーのシューズの着用率が、全体で3番目に高かったなど、パフォーマンスシーンでも高く評価されている。

最近では、「エンドルフィン」シリーズが日本でも良好なセールスを記録しているが、2022年に入って、日本でもシェアをアップさせるのに大きく貢献しそうなプロダクトが登場した。それが「ガイド 15(GUIDE 15)」。着地の際に、足が極端に内側へと倒れ込むことでヒザや腰に負担をかけてしまう「オーバープロネーション」を抑制する「ガイダンスフレーム」を搭載した、サッカニーを代表するスタビリティシューズである。

サッカニー「ガイド 15」の「ALLOY/TOPAZ」(品番:S20684-15)。「ABCマート」での販売価格は、10,450円(税込)

サッカニー「ガイド 15」の「ALLOY/TOPAZ」(品番:S20684-15)。「ABCマート」での販売価格は、10,450円(税込)

サッカニーは、日本での知名度はまだまだ高くないが、本国アメリカを始めとしたワールドワイドにおいては、パフォーマンスランニングのカテゴリーで高いシェアを誇るブランド。「キンバラ」や「エンドルフィン」シリーズといったプロダクトは、日本でもポピュラーだが、今シーズン、特に注目したい1足が「ガイド 15」だ。

本モデルは、着地安定性とオーバープロネーション抑制機能に注力したスタビリティモデル。着地時に極度に脚が内側に倒れ込む現象のことを「過廻内」、もしくは「オーバープロネーション」と呼び、ランニング障害の大きな原因のひとつとされている。これを防ぐべく、スポーツブランド各社は工夫を凝らしてきたが、その多くがミッドソールの足内側の後部を硬くすることで、着地時の過度な脚の倒れ込みを防ぐ手法だった。今回、「ガイド 15」に採用されている「ガイダンスフレーム」は、合成樹脂パーツをミッドソール内部に配することで、オーバープロネーションを抑制。ミッドソール素材の硬度は変更していないので、従来のオーバープロネーション対応テクノロジーと比較すると、クッション性を犠牲にしていないところがありがたい点。このスペックなら、これまで過廻内防止機能の付いていないニュートラルタイプのランニングシューズを履いてきたランナーも、違和感なく履けるはずだ。

「ガイド 15」の「ガイダンスフレーム」は、合成樹脂パーツをミッドソール内部に配することで、オーバープロネーションを抑制。ミッドソール素材を硬くしていないので、そうしてきた従来のオーバープロネーション対応テクノロジーと比較すると、クッション性を犠牲にしていない

「ガイド 15」の「ガイダンスフレーム」は、合成樹脂パーツをミッドソール内部に配することで、オーバープロネーションを抑制。ミッドソール素材を硬くしていないので、そうしてきた従来のオーバープロネーション対応テクノロジーと比較すると、クッション性を犠牲にしていない

【試走】着地から蹴り出しまで、前方方向の動きがスムーズ!

サッカニー「ガイド 15」を実際に履いて走ってみた!

サッカニー「ガイド 15」を実際に履いて走ってみた!

まず、足を入れてみると、エンジニアードメッシュのアッパーが、ソフトに足を包んでくれる。

アッパーは、部位によって編み方を変えたエンジニアードメッシュを採用。フィット感と通気性にすぐれており、長時間の着用でも快適性をキープする。前足部の両サイドには樹脂パーツを配しており、蹴り出し時の足のブレを防止してくれる

アッパーは、部位によって編み方を変えたエンジニアードメッシュを採用。フィット感と通気性にすぐれており、長時間の着用でも快適性をキープする。前足部の両サイドには樹脂パーツを配しており、蹴り出し時の足のブレを防止してくれる

アメリカでは、足幅の広いランナーのためにワイドタイプも用意されているが、日本ではレギュラーラスト(木型)モデルのみの展開。しかし、窮屈な感じはまったくなく、反対にゆるさを感じる部分もない。

立っている状態では、「PWRRUN」のミッドソールの変形は最小限で、沈み込みをあまり感じない。反対に「FORMFIT」のインソールは、一般的なインソールよりも厚手で、足裏を押し返してくるような独特な反発力を有しているのが特徴的だ。

ミッドソール素材「PWRRUN」はやわらか過ぎないので、クッション性と反発性、着地安定性を高次元で兼ね備えている

ミッドソール素材「PWRRUN」はやわらか過ぎないので、クッション性と反発性、着地安定性を高次元で兼ね備えている

「FORMFIT」のインソールは、一般的なインソールよりも厚手で、すぐれた足裏のフィット感を確保。足裏を押し返してくるような独特な反発力も有している

「FORMFIT」のインソールは、一般的なインソールよりも厚手で、すぐれた足裏のフィット感を確保。足裏を押し返してくるような独特な反発力も有している

走り始めてみると、着地時の感覚はソフトで、スタビリティタイプのランニングシューズ特有のコツコツした接地感覚とは無縁。しかしながら、着地時に意識的に足を倒れこませるように走ると、搭載された「ガイダンスフレーム」の効果を体感することができた。このパーツが、倒れ込みを抑制し、着地から蹴り出しまでの前方方向の動きをスムーズにしてくれるのだ。また、アッパー前足部の両サイドに樹脂パーツを配したことで、蹴り出し時にシューズ内部で足がブレることなく、しっかりと固定されるのも優秀な点で、この仕様はフルマラソンのような長距離を走った際に、より一層感じることができるだろう。

なお、安定性を重視し、オーバープロネーション抑制機能を備えたシューズは、重いイメージがあるかもしれないが、「ガイド 15」は9.5オンス(約271g)と、ランニングシューズとしては決して重くないところもうれしい。

アウトソールは、軽量化のため、ラバーの使用は必要最小限に留めている。アスファルトやコンクリートといった舗装路で、最高のグリップ性を発揮するアウトソールパターンを採用している

アウトソールは、軽量化のため、ラバーの使用は必要最小限に留めている。アスファルトやコンクリートといった舗装路で、最高のグリップ性を発揮するアウトソールパターンを採用している

【まとめ】クッション性を犠牲にせず、オーバープロネーション抑制効果を発揮している点が高評価!

以上のように、サッカニーの「ガイド 15」は、従来のスタビリティシューズとは異なり、クッション性を犠牲にすることなく、高いレベルのオーバープロネーション抑制効果を提供してくれる点が高く評価される。これなら、今までニュートラルタイプのランニングシューズしか履いてこなかったランナーにもおすすめできる。初心者ランナーは、脚部の筋力不足のせいで、着地時のオーバープロネーションが発生しやすいが、この「ガイド 15」なら、ランナーに違和感を抱かせることなく、着地時の問題を解決してくれるだろう。

そして、以前にも述べたことがあるが、日本市場におけるサッカニーのプライス設定が、とても良心的なのもよろこぶべきところ。同社の高機能ランニングシューズは、他ブランドと比較すると、かなりリーズナブルな価格で販売されている。「ガイド 15」は、アメリカでのメーカー希望小売価格は140ドル。単純に、1ドル=119.21円のレート(2022年3月19日時点)で計算すると約16,690円だが、日本での販売価格は10,450円と、6,240円も安いのだ。ちなみに、アメリカにおいてメーカー希望小売価格140ドルで販売されているほかのランニングシューズは、日本において下記のような価格で販売されている。

・ブルックス「ゴースト14」/14,300円
・アディダス「アディゼロ ボストン10」/16,000円
・ホカ オネオネ「クリフトン8」/17,600円

一部に例外はあるものの、基本的にランニングシューズの機能性と価格は比例するので、サッカニーの「ガイド 15」のように、日本における価格が割安に設定されていることは、これからランニングを始めたいというビギナーにとってもうれしいことだろう。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
スポーツシューズのその他のタグ
ページトップへ戻る