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登山の“もしも”に備える。日本語&双方向通信対応のハンディGPS「inReach Mini 2」登場

ガーミンから衛星通信コミュニケーター(ハンディGPS)「inReach Mini 2」が2022年4月20日に発売されます。筐体が赤色の「Flame Red」と「Black」の2色展開で、市場想定価格はそれぞれ52,800円(税込)、48,000円(税込)。衛星コミュニケーターとしては数少ない日本語に対応したモデルであり、かつ、本体とスマートフォンなどデバイス同士の双方向通信に対応する機種になっています。

衛星通信コミュニケーター「inReach Mini 2」。左が「Flame Red」、右が「Black」

衛星通信コミュニケーター「inReach Mini 2」。左が「Flame Red」、右が「Black」

衛星通信コミュニケーター「inReach Mini 2」とは?

登山を楽しむ人が最も避けたい山岳遭難などの事故。警察庁が公開している「令和3年夏季における山岳遭難の概況」によると、平成29年から令和2年までの山岳遭難・事故の発生件数は600件前後の横ばいで推移しており、事故のうち30%強が「道迷い」とされています。こういった状況を受けて、自治体でもGPS測位アプリを活用した対策強化が進められているそうです。

今回、ガーミンから発売される「inReach Mini 2」は、携帯電話の電波が通じないような登山シーンなどで、万が一遭難した時などの緊急時にSOSを要請したり、登山中に家族や友人にメッセージや位置情報を送受信することができる衛星通信コミュニケーターです。

本体サイズは9.9(縦)×5.17(横)×2.61(厚さ)p、重量は100g。176×176ピクセルのディスプレイを備え、バッテリー駆動時間は最大14日

本体サイズは9.9(縦)×5.17(横)×2.61(厚さ)p、重量は100g。176×176ピクセルのディスプレイを備え、バッテリー駆動時間は最大14日

同梱のカラビナでバックパックなどに装着できます

同梱のカラビナでバックパックなどに装着できます

「inReach Mini 2」は、「イリジウム」と呼ばれる衛星を使用しており、これによりメッセージ機能や位置情報の共有、SOSの要請などが行えるようになっています。また、本体からスマートフォンなどにメッセージを送信するだけでなく、本体でスマートフォンからのメッセージを受信できるという、双方向通信に対応しており、これは数ある衛星の中でも「イリジウム」だけとのことです。

ちなみに、「イリジウム」は、約70機の衛星で全地球エリア100%をカバーしており、低軌道のため通信速度が速いという特徴を備えます。常に地球の周囲を旋回しており、9分間隔で衛星が入れ替わるため、世界のどこにいても通信が可能です。

この「inReach Mini 2」の主な機能は「メッセージ機能」「MapShare」「SOS要請」「天気情報取得」「ナビゲーション機能」の5つ。以下にそれぞれの特徴を解説します。なお、「ナビゲーション機能」以外の機能は、後述するサブスクリプションサービスに加入する必要があります。

「メッセージ機能」は、イリジウム衛星を介して、事前に登録していたメールアドレスやSMS宛てに最大160文字のメッセージを送ることができる機能です。メッセージの受信者は専用アプリ「Garmin Explore」にて閲覧が可能。加えて、同アプリから返信メッセージを送ることも可能です。

この機能を使えば、ソロ登山者でも、スマートフォンがオフラインの山中でも現在の状況を家族や友人に知らせることができるというわけです。メッセージはユーザー自身で事前にプリセットしたものを選べるほか、「inReach Mini 2」のボタン操作で入力することも可能です。

「メッセージ機能」を使えば、本体からプリセット、もしくは手動入力したメッセージを家族や友人に送信できます

「メッセージ機能」を使えば、本体からプリセット、もしくは手動入力したメッセージを家族や友人に送信できます

家族や友人はアプリ「Garmin Explore」にてメッセージの確認のほか、返信も行えます

家族や友人はアプリ「Garmin Explore」にてメッセージの確認のほか、返信も行えます

「MapShare」は、ユーザーの位置情報を10分間隔で記録し、家族や友人に居場所を共有できる機能です。現在地のほか、ユーザーがどのようなルートで進んでいるかを確認可能。メールアドレスやFacebook、TwitterなどにSNSに位置情報を送信でき、受信者は送られてきたURLから確認できます。

「SOS要請」は、本体に搭載されている「SOS」ボタンを押すことで、救助を要請できる機能です。「SOS」ボタンが押されると国際救助機関のGEOSに一報が入り、GEOSから「inReach Mini 2」に日本語のメッセージで救助が本当に必要かどうかの確認が入ります。

このメッセージにユーザーが返信した場合は、GEOSが消防や警察山岳救助隊、海上保安庁などの救助組織に捜索・救助の要請を行い、救助部隊が出動するという仕組みになっています。この間も、GEOSがユーザーに細かな経過状況を報告してくれるため、「本当に救助がくるのか」といった心配はないとのことです。

もし、GEOSからのSOS確認メッセージに返答できない場合は、GEOSが緊急連絡先に救助を行う許可を得てから救助組織に連絡を行います。ケガなどで「SOS」ボタンを押すことしかできなかった場合でも、救助要請が行われるというわけです。

本体側面にある「SOS」と書かれたカバーの内側に「SOS」ボタンが格納されています。誤作動防止のため、カバーは固く、力を入れないと開けられません

本体側面にある「SOS」と書かれたカバーの内側に「SOS」ボタンが格納されています。誤作動防止のため、カバーは固く、力を入れないと開けられません

「天気情報取得」は、現在地や任意の場所の天気情報をGPSを介して取得する機能です。オフラインの場所でも急な天候変化やプラン作成に役立つでしょう。ただし、GPSを利用して天気情報を取得するため、取得までに多少の時間がかかります。

「ナビゲーション機能」は、アプリ「Garmin Explore」で作成した登山ルートなどを「inReach Mini 2」の画面に表示して、現在地を確認しながら登山を行るというものです。道に迷った場合は、「トラックバック機能」を使って、これまでたどってきた道を確認しながら引き返すことが可能です。

「inReach Mini 2」に登山ルートを表示した一例。ルートから外れると、音とバイブで知らしてくれます

「inReach Mini 2」に登山ルートを表示した一例。ルートから外れると、音とバイブで知らしてくれます

アプリ「Garmin Explore」を使えば、より詳細な地図表示でルートを確認可能

アプリ「Garmin Explore」を使えば、より詳細な地図表示でルートを確認可能

先に述べましたが、主要機能のうち「ナビゲーション機能」以外を利用するには、ガーミンのサブスクリプションサービスに契約する必要があります。「セーフティ」「レクリエーション」「エクスペディション」という3つのプランが用意されており、プランによってテキストメッセージの利用回数が決まっているなど細かな違いが設けられていますが、詳しくは、公式サイトをご確認ください。なお、料金は年間プランと自由プランの2つが用意されており、特定の時季のみ登山をするという人は自由プランのほうがお得でしょう。

サブスクリプションサービス料金(請求はドル建て)
セーフティ 自由プラン:14.95ドル/月 年間プラン:11.95ドル/月
レクリエーション 自由プラン:34.95ドル/月 年間プラン:24.95ドル/月
エクスペディション 自由プラン:64.95ドル/月 年間プラン:49.95ドル/月

なお、「inReach Mini 2」発売キャンペーンとして、プランを問わずサブスクリプションサービスが1か月無料になるキャンペーンが4月20日より実施されます。100名限定なので、気になる方はお早めにチェックください。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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