レビュー

ペダル操作をもっと楽しく! 「ベアクラッチ」は街でもおしゃれなドライビングシューズ

クルマの運転時はなるべく運転専用のドライビングシューズを履くことを心がけるライター、マリオ高野です。現在愛用するネグローニのドライビングシューズは大変気に入っているものの、こればかり履いていては消耗するので、デイリーユースできそうな運転用の靴を探してみたところ、スポーツ用品メーカーのミズノからドライビングシューズが発売されたのを知りました。

筆者は、過去に購入したミズノ製シューズを大変気に入って愛用しております。

たとえば、以前に「価格.comマガジン」で紹介したミズノのトレーニング用シューズ「TC-01」は、3年経った今も特に劣化は見られず、自宅の庭での運動などに使用中。

趣味の草野球では、ミズノ製の樹脂底スパイクを履くようになってから、ふくらはぎが攣(つ)る症状が出なくなったなど、ミズノのシューズには絶大な信頼を置いているので、さっそく試してみました。

今回購入したドライビングシューズは「BARECLUTCH(ベアクラッチ)」という製品です。

3色のラインアップから選んだのはネイビー。ほかにホワイトとブラックがあります。どんな服装にも合わせやすそうなデザインなので、日常的に履いております

3色のラインアップから選んだのはネイビー。ほかにホワイトとブラックがあります。どんな服装にも合わせやすそうなデザインなので、日常的に履いております

やはりミズノらしく、アスリートのトレーニング用シューズで培われた技術が採用されているとのこと。よくよく考えてみると、スポーツに適したシューズはクルマの運転にも向いているはずなので、ミズノにドライビング用のシューズがラインアップされるのはごく自然なことですよね。

選んだサイズは26cm。筆者の足は「25.5cmサイズだと小さく、26cmサイズではやや大きい」という具合ですが、おおむねジャストフィット。26cmを選んで正解でした

選んだサイズは26cm。筆者の足は「25.5cmサイズだと小さく、26cmサイズではやや大きい」という具合ですが、おおむねジャストフィット。26cmを選んで正解でした

“いかにも運転用!”という主張が強くないところも気に入っております

“いかにも運転用!”という主張が強くないところも気に入っております

人工皮革の感覚は、硬すぎず、やわらかすぎないという感じ。本革のネグローニなどと比べると、圧倒的に軽量です

人工皮革の感覚は、硬すぎず、やわらかすぎないという感じ。本革のネグローニなどと比べると、圧倒的に軽量です

本製品は、ミズノ独自のソール構造「MIZUNO COB」を採用しており、足裏からの情報を鋭敏にキャッチできるうえ、クッション性にもすぐれています。ゆえに、運転中のみならず、街歩きでも快適だというこのソール設計が、個人的にうれしいポイント。

また、ミッドソール上面とアウトソールの連動した凹凸により、足裏に正確な情報を伝達しやすくしているそうで、履き心地とクッション性を確保しながら、ダイレクトなペダル操作感を味わえると言います。

ソールのパターンは、かかと部分も含め全面均一。ゴム製ペダル、金属製ペダルともによくグリップします

ソールのパターンは、かかと部分も含め全面均一。ゴム製ペダル、金属製ペダルともによくグリップします

クルマのペダル操作時に軸となるかかと部分は、ほかのドライビングシューズよりも丸みが強い印象。この巻き上げたかかと部分が「足の回転運動をサポート」するのだそうです

クルマのペダル操作時に軸となるかかと部分は、ほかのドライビングシューズよりも丸みが強い印象。この巻き上げたかかと部分が「足の回転運動をサポート」するのだそうです

足先全体を包み込むようなホールド感が得られ、すぐに足になじみました

足先全体を包み込むようなホールド感が得られ、すぐに足になじみました

惜しむらくは、耐水性を持たないこと。雨の日はなるべく外を歩かないように気を付けていますが、多少濡れても即座に水が染みてくることはありませんでした

惜しむらくは、耐水性を持たないこと。雨の日はなるべく外を歩かないように気を付けていますが、多少濡れても即座に水が染みてくることはありませんでした

ほぼ理想のドライビングシューズ!

日常的に使用し続けた結果、ドライビングシューズとしてはほぼ理想的であることを確認。夏場のムレや耐久性については確認できていませんが、運転時以外への対応力の高さと、服装を選ばず履きやすいデザインが大変気に入っております。期待した日常使いのしやすさは、非常に満足のいくものでした。

肝心のペダル操作のしやすさは文句なし。足裏からの情報量が豊富で感覚が鋭敏になるため、繊細なアクセルワークがしやすいと感じます(以下、ペダル操作時の写真は暗所で撮影したため青みが強く出ていますが、通常光線下では上記写真の色が実際の見た目に近いです)

肝心のペダル操作のしやすさは文句なし。足裏からの情報量が豊富で感覚が鋭敏になるため、繊細なアクセルワークがしやすいと感じます(以下、ペダル操作時の写真は暗所で撮影したため青みが強く出ていますが、通常光線下では上記写真の色が実際の見た目に近いです)

運転支援システムのオートクルーズコントロールを使用しない場合、1日500km以上のロングドライブでは右足首が固まる感覚に陥りがちですが、このシューズならその疲労感は最低限に収まると感じています(筆者は運転支援システムに頼らず、なるべく自分でアクセルを踏んで運転を積極的に楽しんでいます)

運転支援システムのオートクルーズコントロールを使用しない場合、1日500km以上のロングドライブでは右足首が固まる感覚に陥りがちですが、このシューズならその疲労感は最低限に収まると感じています(筆者は運転支援システムに頼らず、なるべく自分でアクセルを踏んで運転を積極的に楽しんでいます)

繊細なタッチから、全力で踏み込むフルブレーキまで、ブレーキもより鋭敏に操作できる感覚。サーキット走行にももちろん対応できます

繊細なタッチから、全力で踏み込むフルブレーキまで、ブレーキもより鋭敏に操作できる感覚。サーキット走行にももちろん対応できます

MT車のクラッチ操作でも好感触。感覚が鋭敏なので、旧車など多少クセのあるクラッチでも少しは扱いやすくなる効果が得られるでしょう

MT車のクラッチ操作でも好感触。感覚が鋭敏なので、旧車など多少クセのあるクラッチでも少しは扱いやすくなる効果が得られるでしょう

ペダル操作がしやすいので、「ヒール&トゥ」という運転マニアにとって大切な技術も習得しやすくなると感じました

ペダル操作がしやすいので、「ヒール&トゥ」という運転マニアにとって大切な技術も習得しやすくなると感じました

うたい文句どおり、街歩きにおいても快適で、運転用のシューズだということを忘れるほどです。夏場を迎えていないので、暑い日のムレなどは未確認ですが、暖房をきかせた車内でも特にムレやすいと感じる場面はないと感じます

うたい文句どおり、街歩きにおいても快適で、運転用のシューズだということを忘れるほどです。夏場を迎えていないので、暑い日のムレなどは未確認ですが、暖房をきかせた車内でも特にムレやすいと感じる場面はないと感じます

軽くてグリップ感が高く、足裏の感覚が鋭敏になるので、足を踏ん張る系のスポーツにもある程度対応可能です。もちろん、各競技専用に作られたシューズには及びませんが、駅の階段を駆け上がる際など軽さとグリップ力の高さが頼もしく感じられます

軽くてグリップ感が高く、足裏の感覚が鋭敏になるので、足を踏ん張る系のスポーツにもある程度対応可能です。もちろん、各競技専用に作られたシューズには及びませんが、駅の階段を駆け上がる際など軽さとグリップ力の高さが頼もしく感じられます

強いて言えば、耐水性が備わっていないのが残念なポイント。雨の日には履くのを控えたほうが無難ですが、ドライビングシューズとしては大きな“ネガ”にはなりません。

ミズノからは「ドライビングソックス」も発売されているので、今度はそちらも試してみたいと思います。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。3台の愛車はいずれもスバルのMT車。

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