本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第45回は、「Anytime Wind Hoodie(エニタイムウィンドフーディ)」をピックアップした。
このプロダクトは、デイリーユースから日常のスポーツシーンまで幅広く活用できるほか、リサイクル素材で環境にも配慮した機能派ウインドブレーカージャケット。1着あると本当に便利な存在だ。
ザ・ノース・フェイス「エニタイムウィンドフーディ」(品番:NP72285)。公式サイト価格は13,200円(税込)
「エニタイムウィンドフーディ」は、素材に軽量で防風効果が高い40デニールの「パーテックスカンタム」生地を使用した薄手のウインドジャケット。ランニングを始めとしたさまざまなアクティビティーから日常生活においてまでシームレスに活躍するプロダクトで、使用シーンを限定しないスタンダードなシルエットとシンプルなデザインが特徴だ。多少の雪や雨に対応する撥水加工済みで、不快な静電気の発生を抑える静電ケア設計も採用している。両サイドのポケットにはジッパーが付いており、大切なものを落とすことを未然に防いでくれるので、旅行にも便利な存在だ。
素材には、軽量で防風効果が高い40デニールの「パーテックスカンタム」を使用
立体的に縫製されたフードはフィット感が高く、運動時の視界を妨げない
両サイドにはジッパー付きポケットを備えており、激しいアクティビティーの際でも収容物が飛び出す心配がない
袖口は、ギャザー加工されたシンプルな構造。締め付けすぎることなく、快適な着心地をキープしてくれる
「エニタイムウィンドフーディ」を実際に着てみた!
「エニタイムウィンドフーディ」を最初に見かけたのは、愛知県の「スポーツデポ」だった。
このアイテムが目に入ったのは、自分がこの2年ほどヘビーローテーションで着ている、アメリカでザ・ノース・フェイスブランドを運営するVFコーポレーション企画の「フライウェイトフーディ」にそっくりだったからだ。この薄手のウインドジャケットはジッパー付きのサイドポケットや視認性の高いフードが付いていることから、あらゆるシーンで活躍してくれた。それだけに「あれ、日本でも展開始まったんだ!?」とうれしく思ったが、実はそうではなく、日本でザ・ノース・フェイスブランドを展開するゴールドウイン企画の「エニタイムウィンドフーディ」だったのだ。
実際に手に取ってみると、細部の作りのよさは「エニタイムウィンドフーディ」のほうが上。アメリカに行く機会があれば「フライウェイトフーディ」をもう1着買おうと思っていたので、代わりにこちらを購入することにした。カラーリングの選択は迷ったが、ブラックと淡いグレーの組み合わせはコーディネートを選ばず、活躍する機会が多いことを「フライウェイトフーディ」で実感していたので、あえてまったく同じカラーコンビネーションを購入することにした。
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使用マテリアルの40デニール「パーテックスカンタム」は、軽量性と防風性だけでなく、柔軟性にもすぐれており、直接肌に触れても心地よい。日課としている6kmランニングの際にも着用したが、冷たい北風から身体を守ってくれたし、汗をかいてもべたつきは最小限で快適な着心地を走り終えるまでキープしてくれた。サイドポケットにスマートフォンを入れて走ったが、揺れは気にならないレベルで、走りを妨げることはなかった。
以上のように、ザ・ノース・フェイスの「エニタイムウィンドフーディ」は、その着心地のよさもあり、購入してすぐにランニングシーン/オフシーン問わずヘビーローテーションで着用するようになった。購入しても結局数回しか着なかったスポーツウェアもこれまでに少なくなかったが、このアイテムは入手してから1か月経たない期間で15回以上着ているので、コストパフォーマンスという点でも優秀であると思う。
薄手のウインドジャケットというと、ザ・ノース・フェイスの「インパルスレーシングジャケット」やパタゴニアの「フーディニ・ジャケット」あたりが最も知られているが、これらはアクティビティー時の着用に特化しているため、街で着るには不便さを感じることもあった。いっぽうで「エニタイムウィンドフーディ」は、ジッパー付きのサイドポケットが配されていることもあり、ライフスタイルシーンでも活躍してくれる。
欠点をあえてあげるとすれば、パッカブル仕様ではないこと。先述の「フライウェイトフーディ」は左ポケットにコンパクトに収納できるので、モデルチェンジの際にはぜひ採用してほしい仕様である。
余談だが、こちらが2020年より愛用するUSA企画の「フライウェイトフーディ」。デザインはゴールドウイン企画の「エニタイムウィンドフーディ」に似ているが、こちらはパーテックス社の素材ではなく、ザ・ノース・フェイス独自の「WindWall」ファブリックを使用。激しいアクティビティー時もオーバーヒートすることなく、快適に過ごすための柔軟性と通気性を提供しながら、風の影響を大幅に軽減するように設計されている。また、左ポケットにコンパクトに収納できるパッカブル仕様なのはうれしい。現在はモデルチェンジされ、「フライウェイトフーディ2.0」がアメリカを始めとしたワールドワイドで展開されている
ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間50分50秒。