本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第55回は、「ハンドレッドドライタンク」をピックアップした。
このプロダクトは、疎水性にすぐれたポリプロピレンを使用したメッシュのインナーウェア。濡れたウェアと皮膚を隔てることで、肌面をドライに保ってくれるという。
ザ・ノース・フェイス「ハンドレッドドライタンク」(品番:NU61702)
ザ・ノース・フェイスの「ハンドレッドドライタンク」は、水分を含まない繊維として知られるポリプロピレン100%のメッシュを使用した、疎水性にすぐれたインナーウェア。汗の戻りを抑えて肌面のドライ感を常にキープしてくれるため、アスリートを悩ませてきた汗冷えの軽減に成功している。身頃部分は通気性にすぐれたメッシュ素材で、摩擦が多く発生する個所は目の詰まった天竺素材を配置。さらに両脇身頃部分は、継ぎ目のないシームレスの丸胴ボディ仕様なので、身体にフィットしつつ、やわらかな肌当たりを実現している。長時間の着用でも快適な着心地をキープするだろう。
ちなみに、本モデルは、繊維に付着したバクテリアの繁殖を抑えて汗によるニオイの発生を軽減するポリジン加工が施されている。また、洗濯や収納に便利なネットケースが付属。
身頃部分は通気性にすぐれたメッシュ素材を使用。疎水性にすぐれたポリプロピレン100%だ
摩擦が多く発生する両サイドは、目の詰まった天竺素材を配置
サイズはSとMに対応する「SM」と、LとXLに対応する「LXL」の2サイズ展開
裾には「THE NORTH FACE」のロゴが入っている
携行や洗濯に便利なメッシュポーチが付属
「ハンドレッドドライタンク」を実際に着てみた
冬季や春先では、ランニングをはじめとしたアクティビティーに保温性や防寒性にすぐれたウェアは必需品である。しかしながら、運動を始めてしばらくすると、身体が温まって、汗をかきだす。これが夏季と同様に厄介で、汗と衣類がくっついて不快極まりない。
そんなときに活躍するのが、肌にいちばん近い部分に着るベースレイヤーだ。これまでもベースレイヤーを着ていたというユーザーも多いかもしれないが、今回紹介する「ハンドレッドドライタンク」に使用される素材は、ベースレイヤーで一般的に使用されるポリエステルではなく、ポリプロピレン100%。このマテリアルは水分を含まない繊維で、上に吸水性のあるウェアを着ることで、汗戻りを抑え、肌面を常にドライに保ってくれるという。
最初に着たのは、肌寒い日の夕方のランニング。その上に本連載で紹介した保温性と吸汗速乾性にすぐれた「サーマルバーサグリッドクルー」を着ていたので、走り始めこそ寒かったが、1kmも走ると汗をかいた。しかし汗は、「ハンドレッドドライタンク」のメッシュを通過して、起毛された「サーマルバーサグリッドクルー」に吸収された。本モデルのおかげで汗戻りせず、肌はサラッとしていたのだ。
日課である6kmランを終える頃にはかなりの発汗量であったが、これまでにないくらいに快適な着心地をキープしてくれた。汗戻りがないということは、運動後の汗冷えからもユーザーを守ってくれることになる。ちなみに、洗濯も簡単で、乾燥時間が短い点もうれしいところだ。