レビュー

その靴、触るべからず!? 手を使わずスルッと履ける「スリップインズ」を買ったら極楽だった

ウォーキングは時間と場所を選ばない手軽な運動。特別な道具は不要だが、ケガの予防や快適性を考慮するなら、シューズは自分の足にフィットした専用のものを選びたい。

しかし、ウォーキングのときだけに使う専用シューズを用意するのは、コストパフォーマンスが悪いと考える人もいるだろう。せっかく新しいシューズを買うなら汎用性の高いものを選びたい――。

そんな人に紹介したいのが、今回テストしたスケッチャーズ「マックスクッショニング プレミア 2.0」だ。

着脱がイージーながら高機能。さまざまなシーンで活躍するスケッチャーズ「マックスクッショニング プレミア 2.0」。公式サイト価格は17,490円(税込)

着脱がイージーながら高機能。さまざまなシーンで活躍するスケッチャーズ「マックスクッショニング プレミア 2.0」。公式サイト価格は17,490円(税込)

スケッチャーズは、1992年にアメリカで誕生したシューズブランド。スニーカーからランニングシューズ、ワークシューズやブーツまで、幅広く展開している。90年代にスケッチャーズの厚底スニーカーが女性の間で大ヒットしたことを覚えている人もいるだろう。

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ハンズフリーで脱ぎ履きできる!

「マックスクッショニング プレミア 2.0」は、「スリップインズ」というシリーズの中の一足。スケッチャーズの「スリップインズ」シリーズは、ハンズフリーで履けるのが特徴だ。立ったまま、手を使わずに、足を滑り込ませるだけで履けて、そのまま足にピタリとフィットしてくれる。独自技術のヒールピローが足をホールドするので、歩いていて脱げてしまうようなことはない。

ハンズフリーで立ったまま履ける。足を入れた後は踵がしっかりホールドされるので安心

ハンズフリーで立ったまま履ける。足を入れた後は踵がしっかりホールドされるので安心

実際、「マックスクッショニング プレミア 2.0」はとてもスムーズに脱ぎ履きできる。玄関で手間取ることはないし、ジムや治療院、座敷のある飲食店など、シューズを着脱する必要がある場所に行く際にも便利。旅行や出張に履いていくシューズとしても優秀だ。

自宅でも、ポストに郵便物を取りに行くときや、近くのコンビニやスーパーに買い物に行くとき、庭に出るときなど、ついつい手……ではなく足が伸びる。ハンズフリーで脱ぎ履きできる「スリップインズ」は、1度体験するときっと手放せなくなるはずだ。

抜群のクッション性能。心地よい履き心地

「マックスクッショニング プレミア 2.0」は、クッション性の高さも大きな特徴だ。ミッドソールとインソールの両方に衝撃吸収性と反発性にすぐれた素材を使った「スケッチャーズ マックスクッショニング」という設計を採用。ミッドソールには軽量でレスポンスもよい独自素材の「ウルトラ ゴー」が、インソールには足裏にやわらかくフィットする「スケッチャーズ エアクールドメモリーフォーム インソール」が使用されている。

このミッドソールとインソールの相乗効果で着地の衝撃をしっかり緩衝してくれるものの、やわらかすぎてバランスを崩すといったことはなく、安定した足運びができる。そのため、長時間着用していても、足が不要に疲れるようなことがない。とてもバランスのよい設計だと感じた。

また、「ナチュラル ロッカー テクノロジー」という独自のロッカー構造(ロッキングチェアの脚のような構造)が採用されていることもあり、踵から爪先までの体重移動がとてもスムーズで歩きやすい。

アウトソールの爪先部分と踵部分にはタイヤ製造でもおなじみのグッドイヤー社製のラバーアウトソールを採用。グリップ力が高いためスリップの心配はなく、耐久性にすぐれているので長く付き合える。軽量性重視やコストダウンのために、アウトソールを省いてしまうシューズがたまにあるが、快適性を考えると高機能なアウトソールを採用しているシューズのほうがよいのは間違いない。多少価格が高かったとしても、耐久性の高いアウトソールのシューズを選んだほうが長い目で見ればお買い得だろう。

ミッドソールにはクッション性にすぐれた「ウルトラ ゴー」を採用。踵部には、アウトソールに使われた「GOODYEAR(グッドイヤー)」のロゴが配置されている

ミッドソールにはクッション性にすぐれた「ウルトラ ゴー」を採用。踵部には、アウトソールに使われた「GOODYEAR(グッドイヤー)」のロゴが配置されている

歩行時に削れやすい爪先部と踵部にグッドイヤーのラバーが使われている

歩行時に削れやすい爪先部と踵部にグッドイヤーのラバーが使われている

足を包むようにやさしくフィット

アッパーはエンジニアードニット。部位によって編み方が異なり、通気性とサポート性を両立している。足の甲周辺はしっかりとホールドされるが、前足部には余裕のある構造。踵部分は独自のヒールピローで固定される。シューレースのないスリップオンタイプのシューズだが、靴の中で足が動いてあちこち擦れてしまったり、足に不必要な負担がかかったりする心配はない。

普段、スニーカーなどを脱ぎ履きするときにシューレースを解いたり結んだりするのが面倒で(本来はしたほうがよい)、結んだままにしている、という人には、着脱がイージーで、かつ足にしっかりとフィットするスリップオンタイプのシューズは最適だと思う。

なお、インソールはソフトでクッション性が高く、足裏の感覚は心地よい。エンジニアードニットのアッパーとともに足をやわらかく包んでくれる。

アッパーはエンジニアードニット製。足にソフトにフィットする

アッパーはエンジニアードニット製。足にソフトにフィットする

【まとめ】リピートしてしまうであろう便利さと快適さ

ハンズフリーでスピーディーに着脱できるシューズは、とにかく一足持っていると便利だ。ビーチサンダルやシャワーサンダルももちろんハンズフリーで履けるが、足とシューズの一体感、歩きやすさ、保護性に雲泥の差がある。

仕事でシューズの脱ぎ履きをする機会が多い人には、ビジネスシーンでの活用も推奨したい。出張や旅行に持って行く一足にも向いているだろう。また、気軽に履ける機能派シューズが自宅の玄関にスタンバイしていると、「ちょっと散歩にでも出掛けようかな」という気も起こりやすいもの。日常の歩数増加、運動量アップにもつながるはずだ。小さなことながら、玄関先で荷物やデリバリーを受け取るときにも活躍する。

洗濯機洗いがOKなのも、「マックスクッショニング プレミア 2.0」の魅力の1つ。実際に洗濯機洗いをするかどうかはともかく、ジャブジャブと水洗いができるのはありがたい。ウォーキングなどで汗をかいても、楽にケアができるわけだ。

活躍の範囲がとても広く、非常に重宝しているので、いずれ履き潰してしまったら再購入しそうな気がしている。

シンプルなデザインも魅力。ブラックならTPOを選べばビジネスシーンでも十分使えるだろう

シンプルなデザインも魅力。ブラックならTPOを選べばビジネスシーンでも十分使えるだろう

神津文人
Writer
神津文人
雑誌編集者(3媒体でトータル15年。モノ雑誌では副編集長を務める)を経て、フリーランスのライター&エディターに。ヘルス&フィットネス、スポーツ領域を中心に活動中。書籍の構成も手掛ける。趣味は柔術。ときどきランニング。
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岡田 太(編集部)
Editor
岡田 太(編集部)
雑誌とWebでファッション/ライフスタイル系メディアの編集長を務め、「価格.comマガジン」へ。被服費&趣味関連の散財でクレジットカードを使い倒してきた経験を生かし、現在はクレカを中心としたマネー記事を担当。
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