アディダスの「Supernova(スーパーノヴァ) GORE-TEX」は、2023年末のリリース以来、良好なセールスを記録している新生「スーパーノヴァ」シリーズのアッパーに、防水透湿性にすぐれたGORE-TEXを搭載することで、雨や雪といった悪天候下のアクティビティにも対応できるよう仕上げた一足。他ブランドのGORE-TEXテクノロジー採用プロダクトよりも買いやすい価格設定となっており、寒冷地を筆頭に日本全国で良好なセールスを記録している。
アディダス「スーパーノヴァ GORE-TEX」。公式サイト価格は15,400円(税込)
雨の日でも快適に走りたい!
そんな要望を叶えてくれるランニングシューズが、アディダス「スーパーノヴァ GORE-TEX」だ。防水透湿性にすぐれたGORE-TEXをアッパーに採用することで、夏の夕立に遭遇しても、冬のみぞれの中を走っても、残雪に覆われた公園をランニングしても、足をドライなままにキープしてくれる。
ミッドソールに使用された「DREAMSTRIKE+(ドリームストライクプラス) 」の抜群のクッショニングが、やわらかいステップを可能にし、スタートからゴールまで滑らかに弾む足取りが実感できる。また、「Continental(コンチネンタル)ラバー」を使用したアウトソールが、しっかり地面をとらえ、濡れているようなコンディション不良の路面でも自信を持って走るのをサポートしてくれる。
アッパー内部には防水透湿性にすぐれたGORE-TEXメンブレンを配した
アッパー内側にGORE-TEXの文字を大きくプリント。防水透湿性の高さを視覚的にアピールしている
ソフトな接地感で快適な走行性能を提供する「ドリームストライクプラス」をミッドソールに採用
「コンチネンタルラバー」のアウトソールは、同シリーズの「スーパーノヴァ ライズ」よりも凹凸を深く刻んだことにより、舗装路だけでなく土や芝生といったオフロードでも高いグリップ性を発揮する
アディダスの「スーパーノヴァ」シリーズについては、2024年2月の本連載で「スーパーノヴァ ライズ」を紹介している。その際、ミッドソールに採用された「ドリームストライクプラス」による、やわらかい接地感とグラつかない着地安定性のハーモニーや、「サポートロッドシステム」による着地から蹴り出しまでのスムーズな動きを体感し、個人的に2024年に最もヘビーローテーションで履いたランニングシューズの一足となった。
雨天の東京と、雪の積もった米国・デラウェアで試し履き!
「スーパーノヴァ GORE-TEX」は、そんな走行性能の高さに、GORE-TEXの防水透湿性をプラスしている。その効果を体感すべく、雨天の東京、そして雪に埋もれたアメリカのデラウェア州で、本作を履いて走ってみたのだが、いずれの状況でもアッパー内部に水が入ってくることはなく、6kmランの間も快適そのものだった。また、GORE-TEXは防風性にもすぐれているので、デラウェア州のマイナス4度で、寒風が吹くという低温の状況下でも足が冷えるのを防いでくれた。
もちろん、透湿性も高く、湿気を効率よく排出するため、一日履いていてもシューズ内部が蒸れることなく、ドライな状態をキープ。さらに、アウトソールパターンが「スーパーノヴァ ライズ」から変更され、凹凸のあるタイプになったので、雪の上や公園の土の上を走った際も高いグリップ性を発揮してくれたのはありがたかった。
アディダス「スーパーノヴァ GORE-TEX」は、トータルバランスにすぐれた走行性能と、GORE-TEX採用による防水透湿性を高次元で融合しており、一足あると本当に便利な存在。特に、旅行や出張に持っていけば、そのカラーリングとベーシックなデザインもあって、オフシーンからランニングまで幅広く対応してくれるのもうれしいところだ。
さらに、他ブランドの多くが、GORE-TEX採用バージョンの希望小売価格を、レギュラーモデルに数千円から1万円ほど上乗せした設定としているのに対し、本作はレギュラーモデルと同じプライスなのは非常にありがたい。こうした点も、リリース以来好調なセールスを記録している理由だろう。