日本中で暑い日が続いているが、外出時、強い日差しから頭を守るための必需品と言えば帽子だ。この時期に選ぶのであれば、防水性や耐久性、軽量性にすぐれながら、タウンユースとしても使えるアウトドアブランドのハットやキャップがオススメだ。
そこで今回は、アウトドアの過酷な環境下で使うことを想定した機能性を持ちつつ、オシャレで普段使いしやすいアウトドアブランドのハットとキャップを一挙に紹介する。
ただ日差しを避けるだけじゃない! 防水性や携帯性にすぐれたアイテムをピックアップ
ザ・ノース・フェイスは、アウトドアブランドとしても、ファッションブランドとしても人気のブランド。同ブランドから紹介する「ホライズンハット」は、取り外し可能なあごストラップが付いた定番の日よけハットだ。
正面にブランドロゴのワッペンが配置され、広めのブリム(つば)によって日差しをしっかり遮る
同モデルは、「UPF(紫外線保護指数)15-30/紫外線カット率85%以上」のUVケア機能を搭載。頭囲にぐるりと配置されたベンチレーションメッシュパネルによって高い通気性がありつつも、ストレッチ性とキックバック性にすぐれた撥水素材を使用しているため、アウトドアのさまざまな環境で活躍してくれる。
サイズはS〜XL展開で、後部のアジャスターコードによってサイズ調節も可能。薄手の生地が採用されているので軽量なうえ、内側のおでこが触れる「スベリ」部分には吸汗性にすぐれた素材が使用されているため、長時間でも快適に使用できる。
カラーバリエーションも豊富で、それぞれブリム裏側の柄に異なるデザインを採用している
「Clear Above Visibility Unlimited(視界良好)」の頭文字をもじったブランド名、KAVU(カブー)の「ストラップキャップ」は、同ブランドのロングセラー商品。アラスカで漁師として働いていた創設者によって作られた、過酷な自然環境に対応するサンバイザーだ。
創業当時からのロングセラー商品として、ブランドのアイコンにもなっている「ストラップキャップ」
フチに付いた「アジャスタブルウェイビングテープ」によってサイズを調節できるのが特徴で、強風下でも脱げにくい。素材には質実剛健な100%コットンキャンバスを使用しており、耐久性が高く、被り続けることで風合いが増していく。
カラーバリエーションも豊富だが、生産工程上の理由で同じモデルでもウェイビングテープの色が異なる場合もあるユニークさも魅力のひとつ。ただ、水面からの照り返しを防ぐため、つばの裏面は黒で統一されている。
コットンキャンバス地に、柄のバリエーションが豊かなウェイビングテープが使用される独特なデザインが特徴
「carry more(もっと運べる)」をブランド名の語源とする英国アウトドアブランド、カリマーの「ポケッタブルレインハット」は、同ブランド独自開発の防水透湿素材「ウェザータイト2L」を使用した防水性の高いレインハット。
防水透湿素材を使用した、とても軽量なレインハット。あごヒモは用途に応じて固定位置を調節できる
本製品は、防水透湿素材に加え、縫製にフルシームリングを施しており、一般的な降水に耐えられる耐水圧10,000mm/H2Oの防水性能を持つのが特徴。重量40gと軽量ながら、強風時でもハットが飛ばされないように固定位置を変更できるあごヒモ付き。登山やキャンプ、フェスなど、降雨が心配なアウトドアシーンに最適だ。
また、ブリムの先部分には形状記憶ワイヤーを内蔵しているため、天候や日差しの角度、視界を確保したい作業など、シーンに応じてブリムの形状を自由にアレンジできるのも特徴だ。
ブリム先端に内蔵されたワイヤーによって、形を自在にアレンジできる
機能性の高いウェアやギアが支持されているアウトドアブランドのマーモットから紹介するのは、軽量で防水透湿性にすぐれた素材「ゴアテックスパックライト」を使用したキャップ「ゴアテックスキャップ」だ。
「ゴアテックスキャップ」は、雨天に強い防水透湿性素材を使用し、UVカット機能も備えるハイブリッドな全天候型キャップ
防水透湿性にすぐれているほか、フルシームリングが縫い目からの浸水を防ぐため、雨天時のアクティビティでも快適に使用可能。また、「UPF50+」とUVカット機能も高いので、紫外線が強い日にも活躍する。スベリ部分には速乾性のある素材が使用されているから、汗をかくような暑い日でも使える全天候型のアイテムだ。
平均重量50gと軽く、後部のストラップによってフィット感の調節も可能。また、フロントパネルの右側にブランドロゴの入ったシンプルなデザインに仕上げており、アウトドア以外のさまざまなシーンでも使いやすい。
ゴアテックスの素材を使用するあかしとして、左サイドにはゴアテックスのロゴが刺繡されている
カジュアルなアイテムが人気のアウトドアブランド、チャムス。同社の「TGハット」は、やわらかい風合いで肌なじみがいい素材をメインに使用した、ベーシックなデザインの名作ハットだ。
ベーシックなデザインで男女問わずさまざまなシーンで使いやすい。折りたたんで持ち歩けるのも便利
「TGハット」は、サイドにワンポイントのブランドロゴ刺繡を配したシンプルなデザインを採用。ブランド誕生のきっかけでもある「グラスストラップ(サングラスグラス用ストラップ)」がアジャスターとしてクラウンの周りに通されており、サイズ感の微調節も可能だ。
チャムスの代名詞とも言える「グラスストラップ」がアジャスターとして使われる遊び心のあるデザインに仕上がっている
写真のモデルは、コットン70%、ナイロン30%のタイプで、カラーは写真のカーキのほか、ベージュとネイビーの全3色で展開。このほかに、ボディ全体にデニムやヒッコリーなどのコットン100%の素材を使用したタイプ(全4色)や、つば広タイプ「リングTGハット」(全4色)などもラインアップされる。
グリップスワニーは、「スワニーイエロー」と呼ばれる黄色いタフなレザーグローブで有名な、170年以上の歴史を持つ米国のグローブブランド。同ブランドの「FPキャンプキャップ」は、キャンプのたき火やバーベキューなど、火を使う際に安心して被れる、難燃素材を使用したジェットキャップだ。
難燃素材を採用しており、たき火やバーベキューなどでも安心して使える
本製品は、コットン100%でも自己消火性のある独自の難燃素材「FIRESHIELD」を使用しているため、万が一、火が帽子に移っても溶解することなく、炭化することで頭部を事故から守ってくれる。また、各パネルの接合部分の裏面をテープで補強するなど、タフな作りなのも魅力だ。
タウンユースとしても使いやすいジェットキャップタイプで、フロントパネルにはおなじみのブランドロゴラベルがあしらわれている。カラーは「コヨーテ」「オリーブ」「ブラック」のアウトドアライクな3色で展開。
サイズを調節できる後部ストラップの横には、難燃素材「FIRESHIELD」のタグが縫い付けられている
日本を代表するフィッシングギアブランド、ダイワの「レインマックス5パネルキャップ」は、同社開発のハイテク素材「レインマックス」を採用したレインキャップだ。
撥水、防水、透湿にすぐれたハイテク素材を使用した5パネルのレインキャップ
同社のフィッシングウェアやレインウェアに使用される、撥水性、防水性、透湿性を高める加工が施された素材「レインマックス2.5層」を採用しており、海や堤防などの強い日差しはもちろん、雨や水しぶきがかかる状況でも快適に使用できる。釣りはもちろん、アウトドアやタウンユースなどでも使いやすい、5パネル構造のフラットバイザー仕様だ。
カラーは全6種で、いずれも正面パネルにブランドロゴが入るカジュアルなデザインも特徴。3サイズ展開で、後部にあるアジャスター付きストラップによってフィット感の調整も可能だ。
フィッシングギアブランドとは思えないカジュアルなデザインで、どんなシーンにもマッチ