「G-SHOCK」今月の衝撃!!!

G-SHOCKの大定番スクエアモデル「5600」から超個性派3タイプが誕生!

カシオのG-SHOCKは、毎月さまざまな新作をリリースしているが、2021年2月は、ブランドのDNAを受け継ぐ「5600」から、仕様の異なる3モデルが登場した。伝統のスクエアケースを踏襲しつつも、スタイルを大きく違えた各モデルの特徴に迫る。

2021年2月に発売された3タイプの「5600」を紹介!

2021年2月に発売された3タイプの「5600」を紹介!

デジカモが個性的なアーバンアウトドアモデル!

G-SHOCK「GW-B5600CT-1JF」。公式サイト価格は23,100円(税込)

G-SHOCK「GW-B5600CT-1JF」。公式サイト価格は23,100円(税込)

最初に紹介するのは、「シティ・カモフラージュ・シリーズ」から登場した「GW-B5600CT-1JF」。このシリーズは、「都会の街とアウトドアカルチャーをかけ合わせたアーバンアウトドア」がテーマだ。デジアナコンビの「AWG-M100SCT-1AJF」や力強いビッグケースが特徴の「GAW-100CT-1AJF」など、全5モデルがラインアップしている。

最大の特徴は、文字盤の一部にカモフラージュパターンが描かれていること。それもまだら模様ではなく、最新のデジタルカモフラージュである点が「アーバン」たるゆえんだろう。この「GW-B5600CT-1JF」では、奥にソーラーパネルが敷かれた場所にカモフラージュをレイアウト。モノクロではあるものの、わずかに影が落ちることで立体的な雰囲気を感じさせる。

文字盤に配置されたデジタルカモフラージュ

文字盤に配置されたデジタルカモフラージュ

また、各所にオレンジとブルーのアクセントカラーを配色した点も特徴だ。これは、都会の街のネオンを表現したもの。たとえば、色埋めされたベゼル部分は、上にブルー、下にオレンジを配色している。さらには、文字盤の各種表示も鮮やかに配色されていて、なかなかのインパクトだ。ブラックでマットな質感の樹脂製ケース&バンドを採用した点も、これら配色を引き立てている。

オレンジとブルーのアクセントカラーを採用

オレンジとブルーのアクセントカラーを採用

上下で異なるベゼルの色埋めが印象的だ

上下で異なるベゼルの色埋めが印象的だ

バンドは、シンプルなデザインを採用。アーバンなスタイルを主張する。

凹凸が少なくシンプルな形状をしたバンド

凹凸が少なくシンプルな形状をしたバンド

ブルーやオレンジのアクセントカラーは、遠目でも目を引く。カモフラージュの存在感もあいまって、通常の「5600」とはひと味違うところを存分に感じさせる。ストリートファッションとの親和性も高く、カジュアルなスタイリングに向きそうだ。

遠目でもスタンダードモデルとの違いに気づく

遠目でもスタンダードモデルとの違いに気づく

なお、ベースである「GW-B5600」は、高性能モジュール「No.3461」を採用したモデルで、Bluetoothでスマホと連携できる「スマートフォンリンク機能」や、ソーラー充電可能な「タフソーラー」、世界6局の標準電波を受信できる「マルチバンド6」といった高機能も有している。

【SPEC】
「GW-B5600CT-1JF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース/ベゼル材質:樹脂
●バンド材質:樹脂
●ケースサイズ:42.8(横)×48.9(縦)×13.4(厚さ)mm
●重量:53g

浮遊感たっぷりなクリアスケルトンモデル!

次に紹介するのは、透過する樹脂パーツで構成されたスケルトンシリーズの「DW-5600SKE-7JF」。同シリーズでは、八角形ケースで人気を博した「A-2100SKE-7AJF」やカーボンケースのスポーティーモデル「GA-2000SKE-8AJF」など、全6モデルがラインアップされている。

G-SHOCK「DW-5600SKE-7JF」。公式サイト価格は13,200円(税込)

G-SHOCK「DW-5600SKE-7JF」。公式サイト価格は13,200円(税込)

G-SHOCKとスケルトンの歴史は意外と長く、1996年に発売された「イルカクジラモデル」で初採用された。世界中のプロダクトにスケルトンカラーをもたらしたとされるアップルの「iMac」登場より2年も前だ。ただ、それらは何らかの着色のある半透過化タイプで、今作のように透明度の高いクリアスケルトンが登場したのは、2018年9月発売の35周年記念モデル「DW-5035E-7JR」(生産終了品)が初出となる。その限定モデルのベースは「DW-5000」で、今作の「DW-5600」とは一部仕様が異なるものの共通点は多く、惜しくも限定モデルを入手できなかった人に向けた救済策でもありそうだ。

最大の特徴は、言うまでもなくクリアスケルトンにある。その透明度の高さから、35周年記念モデルでは「過酷な環境で存在感を放つ絶対零度の氷河」を想起させる素材とされており、本モデルでも“無色”であるということが強い個性を生み出している。

透明度の高いクリアスケルトンを採用

透明度の高いクリアスケルトンを採用

透過して見えるケースには、グレーカラーが選ばれているようだ。ケースの存在感を薄める最も効果的なカラーの採用で、スケルトン素材の魅力を引き出している。

スケルトン樹脂の下から、グレーのケースカラーが透けて見える

スケルトン樹脂の下から、グレーのケースカラーが透けて見える

ケースとバンドの連結部分も透過している

ケースとバンドの連結部分も透過している

ケースサイドからは、耐衝撃性を高めるための樹脂の形状も見える

ケースサイドからは、耐衝撃性を高めるための樹脂の形状も見える

ベゼルは、あえてブラックで色埋め。アイデンティティである「PROTECTION」と「G-SHOCK」と書かれた刻印の視認性を高めている。

ブラックで色埋めされたベゼル

ブラックで色埋めされたベゼル

文字盤は、機能表示を極力排除したシンプルデザイン。反転液晶を用いたことで、スケルトンな世界観をまとめ上げている。

シンプルに表現された文字盤デザイン

シンプルに表現された文字盤デザイン

装着してみると、不思議な浮遊感がある。スクエアのケースフォルムはおなじみだが、それを覆うクリアスケルトン素材が、これまでと違った印象をもたらしているのだ。

浮遊感たっぷりで面白い

浮遊感たっぷりで面白い

なお、モジュールには、最もオーセンティックな「No.3229」が採用されており、ストップウォッチやタイマー、アラームなどの基本動作が行える。

【SPEC】
「DW-5600SKE-7JF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース/ベゼル材質:樹脂
●バンド材質:樹脂
●ケースサイズ:42.8(横)×48.9(縦)×13.4(厚さ)mm
●重量:53g

ズバリ「金塊」をモチーフにしたメタルカバードラインの新作!

最後に紹介する「GM-5600SG-9JF」は、これまた大きなインパクトを与えるモデルだ。ステンレス製ベゼルを採用した、硬質かつファッショナブルな「メタルカバードライン」の新作で、「金塊をモチーフにデザインした」と言う。3つ目のラウンドケース「GM-6900SG-9JF」とデジアナコンビの「GM-110SG-9AJF」を合わせた、全3モデルで展開されている。

本連載でも過去に紹介した「メタルカバードライン」は、ケース全体がメタルからなる「フルメタルモデル」とは異なり、従来同様の樹脂製ケースをメタル製ベゼルでカバーしたもの。2019年9月の第1弾モデルでは、シルバーのメタルが使われ、その後はブラックやカモフラージュパターン入りメタルが起用されてきた。ゴールドカラーのメタルベゼルは、実は2020年発売の「GM-6900G-9JF」と「GM-110G-1A9JF」にて採用されていたが、どちらも液晶や樹脂バンドにブラックを採用し、ラグジュアリー感を強調しているため今作とは印象が異なっている

本連載でも過去に紹介した「メタルカバードライン」は、ケース全体がメタルからなる「フルメタルモデル」とは異なり、従来同様の樹脂製ケースをメタル製ベゼルでカバーしたもの。2019年9月の第1弾モデルでは、シルバーのメタルが使われ、その後はブラックやカモフラージュパターン入りメタルが起用されてきた。ゴールドカラーのメタルベゼルは、実は2020年発売の「GM-6900G-9JF」と「GM-110G-1A9JF」にて採用されていたが、どちらも液晶や樹脂バンドにブラックを採用し、ラグジュアリー感を強調しているため今作とは印象が異なっている

【「メタルカバードライン」についてはこちらもチェック!】
《G-SHOCK》ついに人気ビッグケースがメタル&マルチカラー塗装で登場!
https://kakakumag.com/hobby/?id=15863

「金塊」をモチーフにしたというだけあり、潤沢な輝きを放つケースには目を見張るものがある。大部分を鏡面仕上げで処理しており、メタル特有の魅力を発揮している。

メタルの質感を感じさせる鏡面仕上げ

メタルの質感を感じさせる鏡面仕上げ

「5600」ならではの、細かい造形もメタルで表現

「5600」ならではの、細かい造形もメタルで表現

ベゼル上の文字は、あえて色埋めしないことで、メタルの質感やゴールドカラーらしさを強調。ベゼル正面はヘアラインで仕上げ、クドくなり過ぎないようにしている。

ベゼル正面はマットなヘアラインで仕上げている

ベゼル正面はマットなヘアラインで仕上げている

シンプルにまとめた文字盤にも、鏡面仕上げのゴールドカラーを採用するという徹底ぶり。顔が映り込むほどの平滑さだ。

文字盤もゴールドカラーで、鏡面仕上げを採用

文字盤もゴールドカラーで、鏡面仕上げを採用

バンドにクリアスケルトン素材を用いた点も、今作の大きな特徴と言える。これにより、視線をゴールドカラーのメタルベゼルに集中させ、その存在感を際立たせることに成功している。バンドの造形もシンプルで、いい意味で目立たない。

クリアスケルトンの樹脂バンドを採用

クリアスケルトンの樹脂バンドを採用

背面から見れば、樹脂製ケースにメタルベゼルがカバーされている構造がよくわかる。なお、バンドには、「クイックリリースレバー」が付いており、別の対応バンドに交換できる仕様のようだ。

樹脂製ケースの上にメタルベゼルが覆われている様子がわかる

樹脂製ケースの上にメタルベゼルが覆われている様子がわかる

着用してみると、ゴールドカラーのメタルをシンプルに表現しようというコンセプトがよく理解できた。可能な限り存在を主張しようとするベゼルと、その真反対なクリアスケルトンのバンドという組み合わせは、なかなかに面白い。

なお、メタルベゼルを採用しているため、樹脂製「5600」と比べ、わずかにケースサイズが大きく、重さも約4割増しになっている点には注意したい。

ケースとバンドのコントラストがユニーク

ケースとバンドのコントラストがユニーク

搭載モジュールは、こちらも基本的な「No.3229」。

【SPEC】
「GM-5600SG-9JF」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース/ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂
●ケースサイズ:43.2(横)×49.6(縦)×12.9(厚さ)mm
●重量:73g

【まとめ】G-SHOCKを知るには、まず「5600」に注目すべし!

G-SHOCKの原点である「5600」は、これまでに何百ものモデルがラインアップされているが、今なお高い人気を誇る大定番だ。2021年2月だけでも、これだけ個性的なモデルがリリースされているのは、デザインおよび市場価値の双方において、「5600」が秘めるポテンシャルの高さを示している。また、現在のファッショントレンドや先進の機能、素材をいち早く取り込んでおり、G-SHOCKの今を知るのに絶好のシリーズ。これからも注目していきたい。

三者三様の存在感を放つ最新「5600」たち

三者三様の存在感を放つ最新「5600」たち

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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