「G-SHOCK」今月の衝撃!!!

「フルメタルG-SHOCK」最新作をレビュー! 肉抜き×幾何学的カモフラ

2022年6月、G-SHOCKから「GMW-B5000TVB-1JR」が発売された。フルメタルシリーズの最新作で、バーチャルワールドからインスピレーションを得たというデザイン表現が特徴だ。

2022年6月に発売されたG-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」

2022年6月に発売されたG-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」

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ハイエンド機ながら、前作はあっという間に品薄状態に!

G-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」の公式オンライン価格は、203,500円(税込)

G-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」の公式オンライン価格は、203,500円(税込)

今作は、G-SHOCKの看板シリーズであるフルメタル「GMW-B5000」シリーズの最新作。1983年に誕生した初代モデル「DW-5000C」のスクエアデザインを踏襲しつつ、ケースやバンドにメタル素材を採用し、さらにG-SHOCKが誇る先進技術を数多く搭載したハイエンドモデルだ。タイマーやストップウォッチ、タフソーラーといった機能に加え、世界6局の標準電波を受信できる「マルチバンド6」や、スマホと連携してさまざまな操作・設定を行える「スマートフォンリンク」も備え、使い勝手の面でもすぐれている。

最大の特徴である「バーチャルワールドからインスピレーションを得たデザイン」については、2021年10月に発売された「GMW-B5000TVA-1JR」が初出だ。フルメタルG-SHOCKは以前からラインアップされているが、これまでとはひと味違ったアプローチで、多くのファンの心を射止め、発売後間もなく品薄状態に陥った。

そして、今作「GMW-B5000TVB-1JR」は、その「GMW-B5000TVA-1JR」と共通するディテールをいくつか持ちながらも、華飾技術の点で大きな変更が加えられており、また別の魅力を放っている。具体的には、「ジオメトリックカモフラージュ」、「情報表示」、「肉抜き加工」の3点に注目していきたい。

2021年10月に発売された「GMW-B5000TVA-1JR」。生産終了

2021年10月に発売された「GMW-B5000TVA-1JR」。生産終了

2度のIP処理で表現したジオメトリックカモフラージュ

まず、初見時に印象が強いのが、時計全体に施された「ジオメトリックカモフラージュ」だ。ジオメトリックとは、幾何学のこと。シルバー、ブラウン、ブラックの3色で大胆にパターンを描き出している。

大胆に配色されたチタン製ベゼル

大胆に配色されたチタン製ベゼル

今作には、チタン素材が使われている。軽量で高強度な反面、チタンそのものだと耐傷性にやや難があるため、チタンカーバイトと呼ばれる加工を施して表面硬度を向上。そこにマスキングを施しながら、カラーIPを2度重ねることで、3色が不規則に組み合わさったような幾何学模様を生み出している。ブレスレットはもちろん、複数の凹凸が設けられているベゼルにおいても、カラーの境目がくっきり表現されているのが美しい。そもそもIP加工を複数回行うという作業工程自体、非常に手間がかかることであり、特別感を生み出している。

側面までもスッキリ色分けされている

側面までもスッキリ色分けされている

さらには、部分によって仕上がりが異なる。全体はマットな梨地仕上げだが、ベゼル天面のみていねいに磨かれたポリッシュ仕上げを採用。カラーパターンだけでなく、仕上がりの違いでも目を引いている。

梨地とポリッシュの仕上げを組み合わせている

梨地とポリッシュの仕上げを組み合わせている

グラフィカルな情報表示で世界観を醸成

次は「情報表示」だ。

たとえば、ボタンの機能名。G-SHOCKの多くのモデルには、「ボタンを押せばどのような機能が働くのか?」を示すための機能名がボタンの近くに示されているが、「GMW-B5000TVB-1JR」では、この表示をグラフィカルに表現している。同じテーマの前モデル「GMW-B5000TVA-1JR」でも同様の試みがなされているが、今作はまた別のアプローチを行っている。

A、C、Dのボタン名を、警告や注意を表す三角形のコーションマークで表現。しかも、表示が2段組のAとDボタンは四角い地も引き、アイコン的な印象を強めた。長押しによって機能する「RECEIVING」や「ADJUST」の表示は、文字盤内で吹き出しのように描かれている。

グラフィカルに表されたボタンの機能表示

グラフィカルに表されたボタンの機能表示

右上のボタンはオレンジで彩り、サイドビューにもアクセントをもたらした

右上のボタンはオレンジで彩り、サイドビューにもアクセントをもたらした

文字盤もレンガパターンから幾何学パターンに変更

文字盤もレンガパターンから幾何学パターンに変更

ブレスレットにも、すべてのコマにレーザー刻印でマーキングが施されている。

取り外しが不可のラグ寄りのコマ3つには、ブレスレットのレファレンス番号「S-1474DV」を刻印。そのほかのコマには、「JOINT PIN REMOVAL」と、取り外すためのピンの位置をごていねいに示している。さらにワンプッシュ三つ折れ式中留のバックルには、ムーブメントの型番とともに、「マルチバンド6」の解説文を英字で刻印している。

ブレスレットにも、さまざまな情報を刻印

ブレスレットにも、さまざまな情報を刻印

ゲームやSFの世界、そして注目が集まるメタバース空間においては、視覚的な表現を補足するものとして記号や文字も使われる。オブジェクトにカーソルを合わせた時に表示される、バルーンヘルプやツールチップと呼ばれるようなものだ。「GMW-B5000TVB-1JR」に施された「情報表示」は、まさにこうした表現をモチーフにしたものだろう。ブレスレットのすべてのコマに情報を刻印したりと、ここまで表現を徹底することで、テーマである「バーチャルワールド」らしい世界観を醸成している。

内部パーツをのぞき込める独創的な肉抜き加工

最後は、「肉抜き加工」だ。

「5000」シリーズでは、ディンプル(凹み)として表現されていた2か所を貫通穴に変え、さらにその中間部分にも細長い穴を設置。これにより、視覚的なおもしろさを表現している。耐衝撃構造を実現するために、チタン製のベゼルとケースの間にはファインレジン製の緩衝材が使われており、中央の貫通穴からはこのファインレジン、左右の貫通穴からはケースの一部をのぞき込める仕組みだ。

上下のラグ部分に貫通穴を設置

上下のラグ部分に貫通穴を設置

レーザー刻印により、中央からファインレジンの緩衝体がのぞけることを示唆

レーザー刻印により、中央からファインレジンの緩衝体がのぞけることを示唆

本作は、フルメタル耐衝撃構造を採用(写真は「GMW-B5000D-1JF」)

本作は、フルメタル耐衝撃構造を採用(写真は「GMW-B5000D-1JF」)

さらに、ブレスレットのディンプルも貫通穴に変更。ギア的な雰囲気と軽快感を高めている。

ブレスレットのコマにも貫通穴を設けた

ブレスレットのコマにも貫通穴を設けた

【まとめ】「5000」の可能性の大きさを見せつける傑作!

G-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」の着用シーン

G-SHOCK「GMW-B5000TVB-1JR」の着用シーン

「GMW-B5000TVB-1JR」は、改めてG-SHOCK「5000」シリーズが持つ可能性の大きさを見せつけた。G-SHOCKシリーズの中で「5000」は大定番であるいっぽう、1983年の発売以来、これまでに何度も派生モデルを生み出し続けてきた素材。それでも日々向上する機能や華飾技術と、人々の注目が集まる「バーチャルワールド」というテーマによって、これまでに見たことのない「5000」が生み出されることとなった。公式サイト価格で20万円超えとハイエンドな部類に入るモデルだが、同テーマの「GMW-B5000TVA-1JR」があっという間に完売してしまったように、今作もファンによる争奪戦が繰り広げられるに違いない。

★2022年6月発売のモデルはこちら!★
「G-SHOCK」2022年6月発売17本を紹介! 注目は「幾何学カモフラ」のフルメタル
https://kakakumag.com/fashion/?id=18489

「GMW-B5000TVB-1JR」
【SPEC】
●ガラス:内面反射防止コーティングサファイアガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:チタン
●バンド材質:チタン
●ケースサイズ:43.2(横)×49.3(縦)×13(厚さ)mm
●重量:106g

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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