Daddy’s Sneaker

濡れても快適なメレル「水陸両用スニーカー」で灼熱の暑さに勝つ!

本企画「Daddy’s Sneaker」は、30〜40歳代のパパにとって本当に使えるスニーカーを模索する連載企画。ここで言う同世代の平均的なパパたちとは、以下のように定義づけています。

・平日はスーツ姿で出勤。休日は全身ファストブランドで無難な感じにまとめがち
・休日のお出かけは、家族や子どもを連れて公園や地元のショッピングモールへ
・自由に使える1か月分のお小遣いは3〜5万円

そんなパパたちがスニーカー選びで押さえておくべきは以下の3点です。

・生活圏内でも浮かないデザイン
・公園でも子どもと走り回れる機能性
・地方でも買えて、価格は20,000円台前半まで

以上の条件から導き出されるのは、「トレンドを超越したスタンダード」。履けば思わずテンションが上がり、とはいえ浮くことはない。ひと言で表すなら、“地に足のついたスニーカー”。ここでは、そのオススメモデルと、その履きこなし方を紹介します。

第35回テーマ/毎年夏になると気になる水陸両用スニーカー! 今年の正解は?

世界160か国で愛されるアウトドアブランド、メレルは、近年のアウトドアアクティビティー人気もあって、我々パパ世代にも、もはやおなじみの存在です。今回はそんなメレルのラインアップの中から、夏本番を迎えるこれからのシーズンにおいて活躍必至な水陸両用モデルを紹介!

世界160か国で愛されるアウトドアブランド、メレルは、近年のアウトドアアクティビティー人気もあって、我々パパ世代にも、もはやおなじみの存在です。今回はそんなメレルのラインアップの中から、夏本番を迎えるこれからのシーズンにおいて活躍必至な水陸両用モデルを紹介!

最初に言わせていただきます。いくら夏がやって来たといっても……ちょっとコレ、暑すぎません!?

本稿を書いている7月中旬で、関東地方は連日30度オーバーの真夏日続き。しかもこんなの序の口。7〜9月の平均気温は全国的に平年よりも高く、降水量は平年並みになることが高確率で予想されているとのこと。そんななかで「話題性がある」とか「人気モデルのカラバリやアップデート版だから」といった理由で、最新スニーカーを取り上げたところで、結局は涼しくて楽チンなサンダルばっかり履くことになるのがオチ……。そこで今回は、これから9月中まで続く灼熱の夏を乗り切るべく、見た目はもちろん、履き心地も涼しい水陸両用スニーカーをピックアップしようじゃないですか! というワケです。

気になるブランドは、本連載3度目の登場となる「メレル」! セレクトするモデルは、「SPEED FUSION STRETCH(スピード フュージョン ストレッチ)」です。その履き心地はもちろん、デザインや機能といったシューズの特色に触れながら、「どんなスタイルに合うのか?」といった視点を踏まえつつ、「なぜ今、買いなのか!?」を検証してみました。

そもそも「スピード フュージョン ストレッチ」ってどんなモデル?

本モデルについて語る前に、まず知っておきたいのが、メレルのハイキングシューズを牽引してきた名シリーズ「MOAB (モアブ)」の存在です。その特徴が、同社が長い年月をかけて試行錯誤の末に開発した独自の木型「モアブラスト」。このすぐれた木型を踏襲し、多様なアウトドアアクティビティーで抜群の適応力を発揮するダイバーストレイルシューズとして開発されたのが「MOAB SPEED (モアブ スピード)」であり、さらにフィッシャーマンサンダル(いわゆるグルカサンダル)の構造をモチーフとしたアッパーを合体させた水陸両用のダイバーストレイルシューズが、この「スピード フュージョン ストレッチ」です。

ちなみに、ダイバーストレイルシューズとは、トレイルランニングシューズの基本構造にハイキングシューズのスペックを付加した汎用性の高いシューズを指します。要は、さまざまなアウトドアフィールドにおいて、間違いない履き心地と安定性を発揮してくれるということ。これは実に心強い! それでは早速、実物写真をご覧いただきつつ、その魅力を掘り下げていくとしましょう。

色鮮やかなネオンカラーによってテックムードを際立たせる

メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)。メーカー希望小売価格は18,700円(税込)

メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)。メーカー希望小売価格は18,700円(税込)

本モデルには、グレーソールを装備した「ブラック」と、トープカラーがこなれ感を加える爽やかな「ホワイト」もラインアップされていますが、今回選んだのはひと際目を引く「ムーンビーム」。アウトドアブランドのアイテムって、洒落たカラーリング名が付けられていることが多いじゃないですか。メレルでも、落ち着いた色合いでグレーがかったグリーンに「ライケン」(英語で苔や地衣類の意味)、ライトグレー×チャコールに「パロマ」(スペイン語で鳩の意味)と付けられていたりするワケで。

そして「ムーンビーム」ですよ。同名のツタ科植物から取られている可能性も多分にありますが、筆者は夜空に浮かぶ月の光を思わせる蛍光色のステッチ&ミッドソールと近未来的なアッパーの組み合わせが放つテックなムードに、思わずググッときてしまいました。ではここからは、シューズの細部にフォーカスしていきましょう。

春夏のアウトドアアクティビティーに欠かせない“一挙三得”を実現

【写真上】カットされたアッパーサイド。これにより高い通気性と排水性の両方を実現させています 【写真下】伸縮性を備えたバンジーコード&レースロックによるシューレースシステムが、スムーズな着脱と抜群のフィット感を生み出します

【写真上】カットされたアッパーサイド。これにより高い通気性と排水性の両方を実現させています 【写真下】伸縮性を備えたバンジーコード&レースロックによるシューレースシステムが、スムーズな着脱と抜群のフィット感を生み出します

まずは、本モデル最大の機能である“水陸両用”という部分について。こちらはサイドビューをご覧いただければ一目瞭然。アッパーサイドにフィッシャーマン(グルカ)サンダルを彷彿とさせるカッティングが施されています。これに加え、軽く速乾性にすぐれていながら水を通しにくいメッシュ、撥水加工を施したフルグレインレザー、動きやすく、かつしなやかに足を包み込むネオプレーン素材のライニング「Lycra(ライクラ)」の三者ががっちり組むスクラム。これにより、春夏のアウトドアアクティビティーに欠かすことのできない通気性と排水性、さらに軽量化の“一挙三得”を実現させています。

機能美という点でもうひとつ見逃せないのが、伸縮性にすぐれたバンジーコードとレースロックを採用したシューレースシステム。ヒール素材もやわらかいので、シューレースをゆるめる動作を必要とせず、両手がふさがった状態でもシューズの脱着が難なく可能です。旅先で歩き疲れたとき、キャンプサイトでのテントへの出入り時など、その恩恵にあずかるシーンは枚挙に暇がありません。デザイン的視点で言えば、ネオンカラーのステッチが程よいアクセントとして機能しているのもポイントですね。

悪路に強く、地球環境にやさしい最新ソールテクノロジー

【写真上】メッシュ素材とニット素材によって構成されたヒール部分。履き口もやわらかく、脱ぎ履きの際にストレスがありません。また、ミッドソールに浮かぶ斑点模様は、20%リサイクル素材を採用したEVA。環境に配慮しつつアウトドア感を演出します 【写真下】ご存じビブラム社製のラバーアウトソール。最新特許技術により誕生した、細かな段差のある山型ラグが高いグリップ性を実現しています。表面積を50%増やしているため、安定性が高められているうえ、トラクション性能も最大25%向上しています

【写真上】メッシュ素材とニット素材によって構成されたヒール部分。履き口もやわらかく、脱ぎ履きの際にストレスがありません。また、ミッドソールに浮かぶ斑点模様は、20%リサイクル素材を採用したEVA。環境に配慮しつつアウトドア感を演出します 【写真下】ご存じビブラム社製のラバーアウトソール。最新特許技術により誕生した、細かな段差のある山型ラグが高いグリップ性を実現しています。表面積を50%増やしているため、安定性が高められているうえ、トラクション性能も最大25%向上しています

お次は、履き心地に直結するソールを中心に見ていきましょう。

先述のように本モデルは、トレイルランニングシューズの基本構造にハイキングシューズのスペックが付加されています。ネオンカラーが目を引くミッドソールには、クッション性にすぐれつつ、それと相反する軽量性・耐久性も両立させた独自開発のEVAフォーム「FloatPro (フロートプロ)」を採用。軽いだけではなく長時間の反発弾性を確保し、高次元のパフォーマンスをキープしてくれます。で、こちらもアッパーと同じくサステナブル。再利用しやすいTPE (サーモ プラスチック エラストマー)素材を原料とし、環境への負荷を軽減するため、廃材を出さない製造工程で作られているとか。

この取り組みはアウトソールにも。イタリアが誇る世界的ソールメーカー、ビブラムが製造したラバーアウトソールの名は、「Vibram ECOSTEP (ビブラム エコステップ)」。高い機能性とグリップ性を確保しつつ廃材を30%配合。特に意識せずとも環境配慮の一端を担えるのはうれしい限りです。さらにフィールドでの踏破性に大きく影響を及ぼすのがソールの形状。同社の最新技術「Vibram TRACTION LUG (ビブラム トラクションラグ)」を投入しており、細かな段差のある山型ラグが高いグリップ性を実現。表面積を50%増やすことで安定性を高め、トラクション性能を最大25%向上させています。ハイキングシューズのスペックという謳(うた)い文句は、伊達じゃありません!

街履きにも対応するアーバンアウトドアなルックス

着用するのは、メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)

着用するのは、メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)

【スタイルサンプル着用品】
・ボトムス:アノコロストアのナイロンショーツ
・アウター:シエスタオリジナルのナイロンジャケット
・インナー:ユニクロのTシャツ
・キャップ:ワックワックのキャップ

さて、本モデルのストロングポイントが“水陸両用のトレイルシューズ”という点であることは十二分にご理解いただけたことでしょうが、どっこい筆者はアウトドアアクティビティーと縁遠い生粋のインドア派。せめて気分だけでもアウトドアムードを取り入れようということで、ジャケットとショーツはともに軽やかなナイロン素材を選択しました。鮮やかな発色のパープルとイエローの対比に、ブラウンで落ち着きをプラス。全体としては、あえてアウトドアブランド以外のアイテムでまとめたのもポイントです。で、ここに「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)を合わせてみると……!?

メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)を着用

メレルの「スピード フュージョン ストレッチ」(ムーンビーム)を着用

今回は水陸両用ということで、特に濡れる場所におもむいたわけではありませんが、素足で着用。ヒザ上の短めショーツで合わせると、肌の割合が増えるので足長効果も見込めそう。カラーリング的に「街履きでは、足元がちょっと目立っちゃうかな?」と思いましたが、モノトーン+ネオンカラーと考えるならば、読者世代にはなじみ深いナイキの「AIR MAX 95(エア マックス 95)」の通称“イエローグラデ”と構成要素は一緒。となれば、街履きもイケて当然なのです。むしろ、薄着が基本で物足りなくなりがちな夏コーデには、これくらい主張強めのほうがアクセントになってくれて調子もイイというもの。アウトドアの雰囲気を演出すべく、ほかのアイテムにも色物を合わせましたが、上下モノトーンで足元にだけ挿し色を持っていくのも好手。お好みの組み合わせでどうぞ。

最後は恒例となったサイズ選びについて。今回着用したのはUS9.0(27cm)。甲高やや幅広の足型を持つ筆者は、普段他メーカーではUS9.0を選ぶ場合が多いのですが、本モデルはジャストよりやや余裕のあるフィッティング。素足での着用を想定しているなら、普段よりハーフサイズ下げてもいいかな? という感じでした。ただ、「ソックスを履かないと、どうも気持ちが悪い」という人は、いつもどおりのサイズを選んでいただければよろしいかと。その際は、水陸両用という本モデルの特徴を生かすことのできる、速乾性を備えたソックス選びをオススメします。

【まとめ】夏のアウトドアアクティビティーのすべてにフィットする“圧倒的快適性”

というわけで、今回はメレルの「スピード フュージョン ストレッチ」をピックアップしました

というわけで、今回はメレルの「スピード フュージョン ストレッチ」をピックアップしました

本稿冒頭でも触れたように、現時点で例年以上の“アツい夏”になることがほぼ確定している2023年サマーシーズン。行動制限はなく、各地でイベントも復活するなど、日常がすっかり戻ってきた感じがします。そうなると、アクティブに過ごしたくなるのが人のサガってもん。そこで水陸両用かつトレラン+ハイクに対応するスペックを搭載した本モデルがおすすめとなるワケです。しかも公式オンラインストアでは早くもセール中! メーカー希望価格よりも5000円以上も安い13,090円(税込)で買えます。これはもう見逃す手はないでしょ!?

●撮影協力:メレル

TOMMY

TOMMY

メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛する41歳。

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