「G-SHOCK」今月の衝撃!!!

まだ買える! 40周年の2023年を彩った「G-SHOCK」傑作16選をおさらい

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カシオのタフネスウォッチ「G-SHOCK」は昨年、ブランド設立40周年を迎え、これまで積み上げてきた成果を誇るように、技術の粋を集めたアニバーサリーモデルが数多く投入された。そこで今回は、2023年に発売され、2024年1月時点でも購入できるモデルをプレイバック。特に際立った魅力を備えた16点を紹介する。

01_CMFの極み! 鉱石モチーフで度肝を抜いたアドヴェンチャラーズストーン「GM-5640GEM-1JR」

「GM-5640GEM-1JR」の公式サイト価格は41,800円(税込)

「GM-5640GEM-1JR」の公式サイト価格は41,800円(税込)

年が明けてまもなく、40周年記念シリーズとして堂々お披露目されたのが、メタルカバードシリーズの流れを汲む「アドヴェンチャラーズストーン」だ。

“冒険者の道しるべとなった鉱石をコンセプトに、メタルベゼルには鍛造とIP塗装、さらにマスキング技術によりその輝きを表現”するというもので、ベゼルの一部にゴツゴツとした鉱石の質感を表現したことが話題を呼んだ。

G-SHOCKのオリジンである「5600」をベースにした「GM-5640GEM-1JR」は、光を透過させて美しい輝きを放つサンストーン(日長石)を表現。専用の金型を使った鍛造成形ベゼルを採用し、凹凸部分は光沢ホーニングで仕上げ、天面や側面は部位ごとにヘアラインやミラーで磨き分けることで、鉱石の質感を追求した。さらには、全体をレインボーIPで処理したのち、一部にマスキングを施してブラックIPを重ねることで複層的な色調に仕上げ、鉱石から放たれる煌めき(きらめき)を表した。これほど手間をかけたG-SHOCKのモデルの中でもそう多くない。

複数の技術を使ってサンストーンを表現

複数の技術を使ってサンストーンを表現

近年、G-SHOCKが注力しているのが「CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)」だ。外装の仕上げや華飾技術に関わるもので、いかにG-SHOCKらしく、かつ独創的で魅力的な外観を生み出せるのかにこだわってきた。そのなかで「アドヴェンチャラーズストーン」は、極限レベルのCMFが発揮されており、G-SHOCKの誇る表現力の高みが垣間見られるシリーズだ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:43.2(横)×49.6(縦)×12.9(厚さ)mm
●重量:78g

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02_これぞ次世代のラグジュアリー! 再結晶化&深層硬化処理が産んだ新表現「GMW-B5000PG-9JR」

「GMW-B5000PG-9JR」の公式サイト価格は121,000円(税込)

「GMW-B5000PG-9JR」の公式サイト価格は121,000円(税込)

次に紹介する「GMW-B5000PG-9JR」も、40周年記念シリーズとして登場したスクエアケースの特別モデルだ。

「クリスタライズド」と命名されたこのシリーズは、ステンレススチールに再結晶化と深層硬化処理を施すことでかつてない質感を生み出している。特徴は、同じものが2つとない模様だ。キラキラして見えるのは、大きさも方向もランダムな結晶。プリントや表現仕上げによるものでもないし、深層部分も再結晶化しているため、細部にまで同様の質感が現れている。

再結晶化と深層硬化処理によって新たな質感を手に入れた

再結晶化と深層硬化処理によって新たな質感を手に入れた

造形やモジュールはG-SOHCKの看板シリーズであるフルメタルと共通。同シリーズではすでにゴールドカラーモデル「GMW-B5000GD-9JF」が存在しているが、そちらはミラー仕上げのゴールドIPによって強い主張を感じさせる。こちらの「GMW-B5000PG-9JR」はきらびやかな印象が強く、フルメタルG-SHOCKに新しい選択肢をもたらした。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:ステンレススチール
●バンド材質:無垢バンド/メタルバンド(ステンレススチール)
●ケースサイズ:43.2(横)×49.3(縦)×13(厚さ)mm
●重量:167g

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2023/05/10 09:00

03_大人気ダイバーズ「フロッグマン」が「MR-G」という頂きから登場!「MRG-BF1000R-1AJ」

「MRG-BF1000R-1AJ」の公式サイト価格は594,000円(税込)

「MRG-BF1000R-1AJ」の公式サイト価格は594,000円(税込)

数ある名モデルの中でも飛び抜けて高い人気を誇るのが、ISO規格200m潜水用防水機能を持つダイバーズウォッチ「フロッグマン」だ。

2023年にはいくつかの限定モデルが登場しては即完売し、期間限定で行われた初代モデルのレストアサービスにも申し込みが殺到するなど、話題は事欠かない。そんな「フロッグマン」を、最上級ラインに位置づけられている「MR-G」シリーズのひとつとして丹念に作り上げたのが「MRG-BF1000R-1AJ」だ。素材にはチタンを採用。複数のパーツで構成することで細部の研磨が可能になり、アイコニックなシンメトリーデザインはそのままにより高い質感を実現している。

「MRG-BF1000R-1AJ」

「MRG-BF1000R-1AJ」

このほかにも、カエルのキャラクターを描いたブルー蒸着のサファイアクリスタル製スクリューバックや、着け心地のいいフッ素ラバー製デュラソフトバンド、硬度の高い64チタン合金製美錠&遊環など、高品位素材を採用して特別感を高めている。

細部に至るまでこだわりを尽くしたモデルで、より深く「フロッグマン」の世界にダイブできる。

【SPEC】
●ガラス:内面反射防止コーティングサファイアガラス/球面・曲面ガラス
●防水性:ISO200m潜水用防水
●ケース・ベゼル材質:チタン
●バンド材質:デュラソフトバンド(フッ素ラバー)
●ケースサイズ:49.7(横)×56(縦)×18.6(厚さ)mm
●重量:132g

04_「5600」が「G-SQUAD」になって日常とスポーツを橋渡し!「DW-H5600-1JR」

「DW-H5600-1JR」の公式サイト価格は41,800円(税込)

「DW-H5600-1JR」の公式サイト価格は41,800円(税込)

G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」でも、多くの新モデルが登場。デザインの幅を広げることでユーザーを増やしている。

そのラインの完全新作として登場したのが「DW-H5600」だった。伝統のスクエアケース「5600」をベースにデザインしたもので、実はこのようにG-SHOCKのレギュラーモデルを「G-SQUAD」へとアレンジしたのは初だ。

いつもの「5600」よりほんの少しサイズが大きいものの、全体におなじみのデザインを踏襲。そのうえで画面には高精細なMIP液晶を採用し、多くの情報を表示できるようにした。また、歩数計測が可能な加速度センサーや心拍計測が可能な光学センサーを備え、トレーニング解析や詳細なライフログの取得を可能にしている。

ランニング中にはさまざまなデータを確認できる

ランニング中にはさまざまなデータを確認できる

対応するスポーツは、ランやウォークなどベーシックな内容のみで、特異なスポーツの計測や高度なデータ分析にはなじまないが、日常的に使いやすいデザインなのが魅力。ランニング時にわざわざ時計を付け替える必要もない。また、他モデルと比べてもコンパクトなので、睡眠中に装着しても邪魔になりにくいのもいい。USB充電に加え、ソーラー充電に対応しているのもうれしいポイントだ。

健康やアクティビティーの管理に興味が湧いた人に、おすすめしたい1本だ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂(バイオマスプラスチック)
●バンド材質:樹脂バンド(バイオマスプラスチック)
●ケースサイズ:44.5(横)×51.1(縦)×17.4(厚さ)mm
●重量:59g

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05_シリーズ最薄の「G-STEEL」から待望のオールブラックモデルが登場!「GST-B400BB-1AJF」

「GST-B400BB-1AJF」の公式サイト価格は57,200円(税込)

「GST-B400BB-1AJF」の公式サイト価格は57,200円(税込)

今日に至るG-SHOCKの「CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)」コンセプトを古くから下支えしてきたのが、メタルと樹脂を融合させた「G-STEEL」シリーズだ。昨今のトレンドを反映して全体に小径・薄型化が進められ、現在は2021年5月に発売された「GST-B400」が主力だ。

「GST-B400」の特徴は、薄型モジュールとカーボンコアガード構造を採用して、シリーズ最薄を実現したこと。迫力のあるデザインながら、ケース厚を12.9mmに留め、使い勝手をよくしている。

シリーズ最薄の12.9mmを実現

シリーズ最薄の12.9mmを実現

そして2023年5月には、待望のオールブラックモデル「GST-B400BB-1AJF」が登場。複雑形状のパーツを組み合わせたベゼルや立体的な文字板のすべてをブラックで表現しながら、質感やトーンを違えたことで造形美やタフネスな印象をいっそう引き出している。実用面においても、モバイルリンク機能やタフソーラー、ダブルLEDライトと申し分ない。

デザインも機能も“G-SHOCKらしさ”をふんだんに宿した「GST-B400BB-1AJF」は、G-SHOCKを選ぶ際の最有力候補のひとつに加えておきたい一本だ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:49.6(横)×46.6(縦)×12.9(厚さ)mm
●重量:80g

06_都会的でいて未来的!? 個性強めのメタリックシルバー!「GA-2200FF-8AJF」

「GA-2200FF-8AJF」(写真中央)の公式サイト価格は19,800円(税込)

「GA-2200FF-8AJF」(写真中央)の公式サイト価格は19,800円(税込)

G-SHOCKを語るのに欠かせないのが、ファッションとの親和性だ。先進性を追求する姿勢がユースカルチャーに迎え入れられ、ストリートやエクストリームスポーツといった領域で支持されてきたことは有名だ。そうしたデザイン性の観点から「GA-2200FF-8AJF」を取り上げたい。

「GA-2200」は2021年7月に誕生。型番「GA」から始まるアナログデジタルシリーズにおいて、八角形ベゼル「GA-2100」の次に開発されたモデルだ。フラットかつ幅広で、6つのビスで留められたベゼルが力強さと都会的な洗練を表現。大型の針や斜めにレイアウトされた液晶からも躍動感が伝わってくる。

ラメ感のあるメタリックシルバーを施したケース(写真は同じシリーズの別モデル)

ラメ感のあるメタリックシルバーを施したケース(写真は同じシリーズの別モデル)

「GA-2200FF-8AJF」は、「フォーゴットン フューチャー」シリーズのひとつにラインナップされたモデルで、全体にメタリックシルバーの塗装を採用。文字板にもシルバー蒸着パーツやミラー液晶を採用し、未来感あふれるデザインを生み出している。

個性的なそのスタイルは、自分らしい装いを構築したい人に向いている。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性: 20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:47.1(横)×50.8(縦)×13.1(厚さ)mm
●重量:57g

07_あの名作がアップグレードしてよみがえった!「G-B001RG-3JR」

「G-B001RG-3JR」(写真右)の公式サイト価格は22,000円(税込)

「G-B001RG-3JR」(写真右)の公式サイト価格は22,000円(税込)

2023年のG-SHOCKトピックスとして忘れてはならないのが、1994年にカプセルタフをコンセプトとして発売された「DW-001」が、「G-B001」として復刻したことだ。丸みを帯びたフォルムや6時位置にあるパンチングがマスクのようにも見えたことから「ジェイソン」と呼ばれたモデルで、当時のデザインを忠実に再現。しかも、カーボンコアガード構造によって十分な耐衝撃性を身につけたことから、2つのフェイスを楽しめるダブルベゼル仕様へと進化させている。

さらに、今回紹介する「G-B001RG-3JR」は、1980年代のレトロカルチャーやゲームのグラフィックをイメージしている。

半透過素材のベゼルを備えたダブルベゼル仕様

半透過素材のベゼルを備えたダブルベゼル仕様

バンドには、G-SHOCKと同じ1983年に誕生した国民的家庭用ゲーム機を連想させるグラフィックを描画。バンド根元の飾り穴や羽根状のショックアブソーバーにはアクセントカラーを配色した。また、取り外せるほうのベゼルには半透過素材が使われており、じんわり透けて見えるのがおもしろい。見た目はレトロなのに、Bluetoothでスマホに連携できるというギャップも特徴だ。

シンプルなスタイルが主流の今、レトロな「G-B001RG-3JR」は抜群のアクセントになるはずだ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:47(横)×50.3(縦)×18.7(厚さ)mm
●重量:59g

08_加工技術の組み合わせで幻想的なオーロラオーバルを表現!「MTG-B3000PRB-1AJR」

「MTG-B3000PRB-1AJR」の公式サイト価格は187,000円(税込)

「MTG-B3000PRB-1AJR」の公式サイト価格は187,000円(税込)

メタルと樹脂を融合させたうえに先進技術も搭載した「MT-G」シリーズでは、2022年5月に発売された「MTG-B3000」を主力としてさまざまな新作が登場。CMF技術を極めたモデルが次々に投入されており、「MTG-B3000PRB-1AJR」もそのひとつだ。

コンセプトは「オーロラオーバル」。宇宙から見たとき、地球の極域を囲むように現れるオーロラ帯のことで、複数の技術を組み合わせることでこの荘厳な自然現象を表現している。

トップベゼルは再結晶化&深層硬化処理技術とレインボーIPを組み合わせた

トップベゼルは再結晶化&深層硬化処理技術とレインボーIPを組み合わせた

トップベゼルに使われているのは、「クリスタライズド」シリーズで初採用された再結晶化&深層硬化処理技術と、レインボーIP。両者を組み合わせることで何とも不思議な質感を生み出すとともに、どちらも一点物になる技術で、工芸品のような存在感を見せつける。また、ソフトウレタン製のバンドは新色のパープルスケルトンで、遊環はローズゴールドIP、美錠はパープルIPと艶やかなカラーを採用した。

特別感にあふれた「MT-G」は、人とは違うG-SHOCKを求める人にふさわしいモデルだ。

【SPEC】
●ガラス:内面反射防止コーティングサファイアガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:50.9(横)×51.9(縦)×12.1(厚さ)mm
●重量:111g

09_モバイルリンク機能を備えたエントリーモデル!「GA-B001SF-7AJF」

「GA-B001SF-7AJF」(写真右)の公式サイト価格は20,900円(税込)

「GA-B001SF-7AJF」(写真右)の公式サイト価格は20,900円(税込)

新時代に向けて開発したモデルも紹介したい。近未来のテクノロジーとSFの世界観を表現した「サイファイワールド」シリーズのひとつ「GA-B001SF-7AJF」がそれだ。

特殊な機能は有していないものの、カーボンファイバー強化樹脂製ケースの採用によって、G-SHOCK最軽量クラスの51gを実現。また、Bluetooth連携によるモバイルリンク機能を備えたモデルとしては最安クラスで、この便利な機能を味わいたい人に向けたエントリー機に位置づけられている。

文字板中央で上下にパーツを接続した独自構造

文字板中央で上下にパーツを接続した独自構造

「サイファイワールド」シリーズでは、ベゼル上の文字を蓄光塗料で埋め、暗闇で浮かび上がる仕掛けを採用。「GA-B001」のフェイスは元々近未来のセキュリティーロックをイメージしており、いっそう未来感のあるデザインに仕上がっている。

「GA-B001」は若い世代に向けた戦略モデルともいえ、今後の派生モデルにも注目したい。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性: 20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:46(横)×42.5(縦)×13.8(厚さ)mm
●重量:51g

10_透明なのに存在感は抜群!? クリアリミックスの八角形ベゼル「GA-2140RX-7AJR」

「GA-2140RX-7AJR」の公式サイト価格は21,450円(税込)

「GA-2140RX-7AJR」の公式サイト価格は21,450円(税込)

「GA-2100」にも触れない訳にはいかない。今やG-SHOCKの大黒柱となった八角形ベゼルのアナデジモデルは、2023年にも数多くの新型が登場。NATOベルト仕様や鮮やかなグラデーション、コラボなど、豊富なバリエーションを生み出している。

なかでも“変化球”だったのが、40周年を記念する「クリアリミックス」シリーズとして登場した「GA-2140RX-7AJR」だ。その名のとおり、随所にクリアパーツを使用し、これまでにないほどの透明感を表現している。

インデックスにも透明素材を採用

インデックスにも透明素材を採用

透けた文字板を使用し、内部のメタルパーツやビスまで見えてしまうという異例のデザイン。しかもバーインデックスまで透明になっているというから面白い。ベゼルもバンドも、もちろん透明だ。時刻の視認性という点では若干クセがあるのは確かだが、ここまで振り切っていると返って清々しい。

3時位置に40周年を表す4つ星が刻まれていたり、ゴールドカラーのメタル遊環を着けていたりと、アニバーサリーモデルならではの特別感もある「GA-2140RX-7AJR」。ユニークな「2100」を身に着けたい人は、なくなる前に手に入れてほしい。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:45.4(横)×48.5(縦)×11.8(厚さ)mm
●重量:56g

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11_トリプルセンサーにデュプレックスLCD……12年を経てマッドマンが大幅進化!「GW-9500-3JF」

「GW-9500-3JF」の公式サイト価格は55,000円(税込)

「GW-9500-3JF」の公式サイト価格は55,000円(税込)

2023年に起きたG-SHOCKトピックスとして、防塵・防泥構造を誇る「マッドマン」から12年ぶりのニューモデル「GW-9500」が登場したことも大きい。

前モデル「GW-9300」では方位と温度を計測するツインセンサーが搭載されていたが、今作では方位、高度/気圧、温度のトリプルセンサーを搭載。いわゆるABC機能を備えたアウトドアウォッチとしての立場も確立した。

また、画面はスッキリとしたラウンド型で、しかも2枚の液晶を重ねたデュプレックスLCDを採用。これは2022年7月に発売されたプロトレック「PRW-3400-1JF」でも使われていた技術で、方位や気圧の情報をグラフィカルに表示でき、より直感的に情報を把握できるようになった。

デュプレックスLCDで方位もグラフィカルに表示

デュプレックスLCDで方位もグラフィカルに表示

ケース右側にて、ABC機能をそれぞれ独立させたボタンに割り当て、LEDバックライトを点灯させるフロントボタンも装備。いずれもシリンダー型ステレンスパーツで保護されており、ボタンシャフトにはガスケットもつけて塵や泥の侵入を防いでいる。

また、ケースやベゼル、ウレタンバンドには再生素材であるバイオマスプラスチックを採用し、環境負荷低減への姿勢を示しているのも特徴だ。

塵や泥など、屋外環境への“耐性”を誇っていた「マッドマン」はABC機能やサステナブルな思想を取り込むことで、“融和”の次元へとステップアップしたようだ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂(バイオマスプラスチック)
●バンド材質:樹脂バンド(バイオマスプラスチック)
●ケースサイズ:52.7(横)×56.7(縦)×14.8(厚さ)mm
●重量:81g

12_フルメタルGに新展開!「2100」が鮮やかなグラデーションに!「GM-B2100BPC-1AJF」

「GM-B2100BPC-1AJF」の公式サイト価格は89,100円(税込)

「GM-B2100BPC-1AJF」の公式サイト価格は89,100円(税込)

フルメタルシリーズでも大きな動きがあった。

これまではメタルの質感を強調することを主眼に、シルバーやブラック、ゴールドといった単色使いを基本にしていたが、モデル数が拡充してきたことを受けて、彩色への道を開くことに。それも、複層的な色合いを表現したグラデーションカラーに仕上げたというからさすがだ。

「GM-B2100BPC-1AJF」は、12個の別体バーインデックスやフランジに刻まれた分目盛りを暖色系カラーで着色。イエローからオレンジまでグラデーション状にトーンを揃えたことで、鮮やかな表情を生み出した。いっぽう、9時位置のインジケーターには寒色であるブルーを差し入れたのもポイントだ。

インデックスをグラデーションで表現

インデックスをグラデーションで表現

鏡面とヘアラインを組み合わせたケースの仕上げも健在で、高級感を味わえる。

彩色という一歩踏み出したことで、フルメタルシリーズの世界は今後さらに広がっていきそうだ。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:ステンレススチール
●バンド材質:メタルバンド(ステンレスムクバンド)
●ケースサイズ:44.4(横)×49.8(縦)×12.8(厚さ)mm
●重量:165g

13_新生「マッドマスター」はロケーション機能を強化して“陸の覇者”に!「GWG-B1000-1AJF」

「GWG-B1000-1AJF」の公式サイト価格は121,000円(税込)

「GWG-B1000-1AJF」の公式サイト価格は121,000円(税込)

新生「マッドマン」が12年ぶりに登場したいっぽう、よりプロフェッショナル志向を強めた「マッドマスター」にも新作「GWG-B1000-1AJF」が現れた。

カーボンコアガード構造のケースとメタル素材の融合や、電波ソーラーとトリプルセンサーの搭載、ダブルLEDライト、サファイアガラスの使用など、ハイスペックな機能や素材を備えたところは2021年10月発売の「GWG-2000」と同様。大きく変わったのは、3時位置に追加されたインジケーターと、記録した方位を指し示すベアリングメモリー機能だ。

ロケーション機能が大きく強化された

ロケーション機能が大きく強化された

方位計測モードを起動すると、液晶画面に12時方向の方位角が示されるとともに、センター秒針が北の方角を指針。さらに、アプリで特定の地点を設定していれば、3時位置にあるロケーションインジケーターがその方角を指し示す仕組みだ。これにより現在進んでいる方角や進むべき方向を容易に把握できる。また、9時位置にあるインジケーターは気圧差や高低差を表示でき、現在の状況をわかりやすく伝えてくれる。

ロケーション機能を拡充し、アウトドアフィールドにおけるユーティリティ性を大幅に強化した「GWG-B1000-1AJF」は、“マスター”の称号にふさわしい逸品だ。

【SPEC】
●ガラス:内面反射防止コーティングサファイアガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂(バイオマス)/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂バンド(バイオマスプラスチック)
●ケースサイズ:52.1(横)×58.7(縦)×16.2(厚さ)mm
●重量:114g

14_銀河の霞をイメージしたプレミアムな「5000」!「GCW-B5000UN-6JR」

「GCW-B5000UN-6JR」の公式サイト価格は297,000円(税込)

「GCW-B5000UN-6JR」の公式サイト価格は297,000円(税込)

40周年を祝うアニバーサリーモデルは1年を通じて順次発売されたが、「GCW-B5000UN-6JR」もそのひとつ。スクエアケース「5000」をベースとした特別モデルは枚挙にいとまがないが、このモデルでイメージしたという“壮大な銀河の霞(かすみ)”の独創性は唯一無二かもしれない。

ベゼルとバンドにはフォージドカーボンを採用。これはカーボン繊維を樹脂で固め、高温・高圧で成形することにより高強度かつ軽量に仕上げたものだ。ランダムに現れるカーボン繊維を生かしつつ、ブルーとピンクの着色樹脂やパウダー状のオパールを混ぜ合わせることで、銀河のような世界を描き出した。

積層カーボンとフォージドカーボンで中留を構成

積層カーボンとフォージドカーボンで中留を構成

「5000」として初めてカーボンファイバー強化樹脂のモノコックケースも採用。G-SHOCKのケースは内部モジュールを筒状に囲う構造が一般的で、正面はガラス風防で、背面は裏ブタで留める仕組みだ。モノコックケースは裏ブタまでも一体化させたもので、強度や気密性を高めている。

また、ブレスレットの中留と言えば、メタル素材を使うのが通常だが、今作ではその部分までカーボンの使用を徹底し、こだわりを見せつけた。

販売価格もなかなかプレミアムだが、それ以上の価値と希少性のある一本だ。

【SPEC】
●ガラス:内面反射防止コーティングサファイアガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/フォージドカーボン
●バンド材質:フォージドカーボンバンド
●ケースサイズ:45(横)×49.1(縦)×14.5(厚さ)mm
●重量:65g

15_マルチカラーのカーボン積層フレームが芸術的!「MTG-B2000YR-1AJR」

「MTG-B2000YR-1AJR」の公式サイト価格は187,000円(税込)

「MTG-B2000YR-1AJR」の公式サイト価格は187,000円(税込)

カーボン素材をデザインにも生かしたモデルと言えば、「MT-G」の「MTG-B2000」を忘れてはいけない。積層させたブラックのカーボンシートの合間にカラーを加えることでストライプ柄を表現し、すぐれた美観を持つケースサイドを表現した。

この「MTG-B2000YR-1AJR」は“巨大都市に煌(きら)めく夜の情景”がテーマで、カーボン積層フレームにピンク、グリーン、ライトブルー、ブルー、レッド、オレンジの6色マルチカラーを表現し、かつてないようなケースサイドを見せている。

さらに、ステンレスベゼルにはレインボーIPを施し、エッチング手法で都市の情景を描画。インデックスや針、「MT-G」ロゴも虹色に染め上げた。G-SHOCKのCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)が生み出した快作だ。

【SPEC】
●ガラス:球面・曲面ガラス/内面反射防止コーティングサファイアガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:49.8(横)×55.1(縦)×15.9(厚さ)mm
●重量:104g

16_LEDバックライトへと切り替わって長寿命に!「DW-5750UE-1JF」

「DW-5750UE-1JF」の公式サイト価格は13,200円(税込)

「DW-5750UE-1JF」の公式サイト価格は13,200円(税込)

最後に紹介するのは、1987年に誕生したG-SHOCK初期の丸型モデル「DW-5700C」の復刻品である「DW-5750UE」だ。元々は国内未発売の海外モデルだったものの、有名ミュージシャンらが愛用していたことから国内でも知名度が高まり、このたび完全復刻を果たした……というのが、2018年1月に発売された「DW-5750E」の話。そのモデルに「U」の文字を追加した2023年12月発売モデルも、見た目はまったく同じだ。何が違うかというと、バックライトがELからLEDへと変更されたことだ。

LEDバックライトに切り替わった

LEDバックライトに切り替わった

ELバックライトは液晶全体が発光するのに対し、LEDバックライトはたいてい1つの素子から画面へ向けて光が照射される仕組み。LEDバックライトのほうは、ELバックライトと比べて光の当たり具合がやや不均一だが、照度は格段に高く、暗所でも数値をはっきりと読み取れる。

また、モジュールの省電力技術が進化したからか、ELバックライト仕様の「DW-5750E-1JF」の電池寿命は約2年であるのに対し、LEDバックライト仕様の「DW-5750UE-1JF」の電池寿命は約5年と長寿命になっているのも大きな違いだ。

今後はほかのG-SHOCKモデルでも、ELバックライトからLEDバックライトへの切り替えが進むと見られる。どうしてもELバックライトのほうがいいという方は、在庫があるうちに入手しておこう。

【SPEC】
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂
●バンド材質:樹脂バンド
●ケースサイズ:45.4(横)×48.9(縦)×14.1(厚さ)mm
●重量:52g

横山博之
Writer
横山博之
カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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