ニットは秋から冬、さらには春までヘビロテすることになるアイテムだけに、“よいモノ”をゲットするのが正解。というワケで、定評のある人気ブランドから探しましょう！

ブランド選定前に要チェック。ニットは素材とフォルム、色味で大人らしく

ブランドを吟味する前に、まずは大人がどういうニットを選ぶべきかを確認していきましょう。基本的に見ておきたいのは下記にあげている3つのポイント。これらの要素を押さえたニットなら大人のスタイルにマッチしてくれます。

ポイント1：風合い豊かで品のよい天然素材がおすすめ

出典：楽天市場

イージーケアで価格は控えめの化学繊維は、確かにメリットがあります。しかし、風合いや上品さで言えば、ウールやコットン、カシミヤといった天然繊維に軍配が上がります。さらに、保温性も化学繊維よりすぐれているケースが大半です。大人が選ぶべきは断然後者！ こなれたニットスタイルを叶えられますよ。

ポイント2：オン・オフ着るなら、ジャケットのインナーとしても着られるすっきりフォルムで

出典：楽天市場

主役として着るのはもちろんですが、大人であればジャケットのインナーとしてニットを着用することも多いはず。そういったケースを念頭に置くのであれば、すっきりとしたフォルムを選ぶのが正攻法です。特に、ローゲージ編みのニットはインナー使いが難しい肉厚なモデルもあるので、可能であれば試着をしておきたいところです。

ポイント3：シックに見せられる落ち着いたカラーリング

出典：楽天市場

そして、カラーも重要なポイント。年齢を重ねた大人のワードローブとしては、落ち着いたブラックやグレー、ネイビー、ブラウン、ホワイトなど定番色がよいでしょう。原色系が好みの方もいると思いますが、まずは着回しやすい定番色を押さえるほうがベターです。

大人が着たい。人気ニットブランド15選

上記3つのポイントを踏まえて、人気ニットブランドとその注目作にフォーカスしていきます。ブランドごとに持ち味はさまざまですが、どこも大人のカジュアルと好相性なのは共通項。自身のスタイルに合ったブランドを探し出しましょう。

ブランド1：クレプスキュール

出典：楽天市場

クレプスキュールは2012年に立ち上げられた国産ニットブランド。長年ニット産業に携わってきた男女2名のデザイナーによりプロダクトが展開されています。上質な素材と美しいシルエットを最大限に際立たせたミニマルなデザインこそが、同ブランド最大の特徴と言えるでしょう。シーズンをまたいで活躍してくれるこちらのコットンニットは、昨今トレンドのモックネックタイプ。身幅にゆとりを持たせたリラクシングなシルエットも、今季らしさを加速させます。

ブランド2：クルチアーニ

出典：楽天市場

イタリア・ペルージャの老舗ニットメーカーであるマリタル社のオリジナルブランドがクルチアーニ。モダンかつ洗練されたニットコレクションは、世界的に支持を集めています。また、紡績から染色、縫製まですべてを自社工場で手掛けることで、高いクオリティーを実現しているのもポイントで、なかでも高い人気を誇るのがこの「JU4200」。最高級エクストラファインメリノウールならではのエレガンスな風合い、そして美麗なスリムフォルムがコーデの格上げを約束してくれます。

ブランド3：ジョンスメドレー

出典：楽天市場

ジョンスメドレーは1784年に創業された、英国を代表する由緒正しきニットブランドで、2013年にはロイヤルワラント（英国王室御用達）の称号を獲得。現在も家族経営によってブランドの伝統を守り続けています。そんなジョンスメドレーの代名詞と言えば、細やかに編み上げられたハイゲージニット。品よい表情としなやかな着用感を持ち味に、多くのファンを生み出しています。奇をてらわないシンプルなルックスゆえに、ビジネスからカジュアルまで対応します。

ブランド4：コーヘン

出典：楽天市場

山形県を本拠地とする有力ニットメーカー、米富繊維社のファクトリーブランドとして2010年にスタートしたコーヘン。ブランド名は、形状の異なる複数の素材を組み合わせて編み立て、新しい素材を生み出す技術「交編」に由来しています。開発から量産まで全工程を自社で行っているため、その品質は価格以上です。ネオンカラーの英国羊毛とカシミヤを編みでミックスし、さらに起毛加工を施した本作はまさにコーヘンらしいアイテム。英国羊毛特有のボリューム感と質感は残しつつも、カシミヤのやわらかさを感じる独特の風合いに仕上がっています。

ブランド5：ジャミーソンズ

出典：楽天市場

ジャミーソンズは1893年にシェットランド諸島で創設されたニットブランドで、かのウィンザー公に愛されたブランドとしても有名。最上級のシェットランドウールのみを素材に使い、120年以上続くトラディショナルな製法でていねいにニットウェアを生産しています。不朽の定番モデル「MK838C」は、昔ながらのサドルショルダー仕様と、天然染料によるコクのある色合いが印象的。しかも、このカラーはさまざまな色が混ざっており、こなれた表情を生み出しています。型崩れに強い作りであることも特筆すべき点で、長年にわたって相棒として付き合っていけます。

ブランド6：ドルモア

出典：楽天市場

1773年にスコットランドで設立されたドルモアは、世界最古のニットブランドとして名高い存在。また、今では多く見られるようになったシームレスニットを世界で初めて開発したブランドとしても有名です。2001年からはイタリアのニット会社の傘下に入っており、生産拠点を同国へとシフト。伝統手法と現代性をクロスオーバーさせたニット製品は、多くのファッショニスタから支持を集めています。同ブランドの代名詞と言えば、ミドルゲージの「ケーブルウールニット」。美麗なシルエットとやわらかな肌触りを兼ね備え、大人にとって最高のワードローブとして活躍してくれます。

ブランド7：グランサッソ

出典：楽天市場

イタリアの小村、サンテジーディオ・アッラ・ヴィブラータで1952年に設立されたグランサッソ。“品質が商品を語る”というモットーを掲げ、すべての工程をイタリア国内で行うことにこだわっています。熟練職人の技と最新機械設備によって生まれる高品質ニットは世界的に人気で、現在では約100か国＆約3,000ものショップで製品を販売。日本でも「ビームス」を始めとした多くのセレクトショップで取り扱われています。ここで紹介する一枚は、着回し力抜群のシンプルなモックネックニット。むだなもたつきのない、イタリアブランドらしいスマートなシルエットでも大人を魅了します。

ブランド8：バフィー

出典：楽天市場

イタリアのニット工場が手掛けるファクトリーブランド、バフィーがデビューを果たしたのは2003年のこと。ディレクターはギローバーをトップブランドへ押し上げたフランチェスコ・ピアリジェ氏が務めています。モダンデザインと高い品質を両立したニットウェアは熱烈なファンも多く、本国イタリアでは350以上もの店舗で展開。アメリカや日本でも多くのセレクトショップが熱視線を送っています。おすすめの一枚は、リラックスフィットのクルーニット。ほどよいゆるさがありながらも、ジャケットのインナーとしても違和感なく着用できます。さらに、イタリア産の上質ウールが最上級の着心地を演出！

ブランド9：スローン

出典：楽天市場

スローンは2016年秋冬シーズンに立ち上げられたニット専業ブランドで、製品はすべて一貫してMADE IN JAPAN。どのアイテムも、着ていてストレスを感じることがないように、立体的に仕立てられています。加えて、多彩なスタイルに順応するスタンダードデザインもスローンの大きな美点。こちらのダブルフェイスニットはクルーネック仕様なので、さまざまなコーディネートとの相性が抜群です。ラグランスリーブと適度なルーズフォルムは、着心地のよさも実現。袖口と裾部はリブ仕様なのでシルエットにメリハリもつきます。

ブランド10：ソリア

出典：楽天市場

“糸”に徹底したこだわりを持つジャパンニットブランド、ソリア。主にヨーロッパ産の糸を厳選して使い、高いテクニックを持つ日本の工場にて生産を行っています。写真の一枚は、ウェールズで育ったラドナーウールに良質な豪州羊毛をブレンドした「ランドノア」と呼ばれる素材を使用。ナチュラルな風合いと高い保温性を兼備しています。エルボー部分にあしらわれたフェルトパッチが、プレーンなデザインの中で適度なアクセントとして作用。

ブランド11：アンデルセンアンデルセン

出典：楽天市場

2009年にアンデルセン夫妻により海洋国家デンマークで設立されたアンデルセンアンデルセン。古くより続くデンマークのニット文化を継承し、同国に伝わる昔ながらの編み方を得意としています。そして、ブランドのもうひとつの大きな特徴が、前後対称のデザイン。これは元々、忙しい船員たちが前後を気にせず素早く着られるようにとの配慮から誕生した合理的な仕様です。この一枚は、ボディにイタリア紡績の上質なメリノウールを惜しみなく使用。袖口には指抜きがあしらわれ、アームウォーマーとしての役割も果たしてくれます。

ブランド12：ハーレーオブスコットランド

出典：楽天市場

ハーレーオブスコットランドの誕生は1929年。ニットの聖地・スコットランドを本拠地とする実力派で、ホールガーメント機を使った着心地のよいシームレス（＝縫い目のない）ニットを十八番としています。そのうえ、製品はどれもMADE IN SCOTLANDなので、信頼性も抜群です。発色のよさも大きな魅力で、この別注ニットもカラバリが豊富。ライトブルーは落ち着きのあるスモーキーカラーで、上質感が漂っています。高品質なシェットランドウールを使ったシャギーニットの風合いも圧巻！

ブランド13：ウィリアム ロッキー

出典：楽天市場

ウィリアム ロッキーは1874年にスコットランドで産声をあげた老舗のニットブランドで、現在に至るまで家族経営を貫いています。拠点とするホーイック地区にはティビオット川が流れており、その上質な水源を使用したやさしい風合いのニットを生産。自社工場にて製造することで、品質を徹底的にコントロールしているのもポイントです。そんな同ブランドのオーセンティックなクルーネックニットがこちら。カラー展開も豊富なので、秋冬とロングシーズンで活躍してくれること間違いなし。

ブランド14：バトナー

出典：楽天市場

多くのメゾンやアパレルメーカーのアイテムを手掛けてきた山形県寒河江市の老舗ファクトリー「奥山メリヤス」。その自社ブランドとして、2013年に誕生したニットウェアブランドがバトナーです。企画から生産まで一気通貫で行い、その高品質なニットは高い人気を誇ります。本作はやわらかい毛質のシェットランドウールを凹凸感のあるスラブ糸にし、ブランドならではのローゲージで編み立てたもの。さまざまな柄をミックスすることで、豊かな表情を生み出し、立体感をより感じられる一枚に仕上げています。

ブランド15：ラッピンノット

出典：楽天市場

新潟県五泉市にて50年以上の歴史を持つ実力派ニットメーカー・ウメダニットが手掛けるオリジナルブランド、ラッピンノット。ラグジュアリーブランドのニット生産も行う同社が自社で一貫生産することで、ハイクオリティー＆良心価格なアイテムを生み出しています。本アイテムは薄手でありながら型崩れに強いのがポイントで、長く愛用しても端正なシルエットをキープできます。