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Nintendo Switchの「ストII」をプレイ!俺より強いヤツに約20年ぶりに会いに行ってみた!

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現在の対戦格闘ゲームのモデルを築いたといっても過言ではない“ストII”こと「ストリートファイターII」シリーズの最新作「ウルトラストリートファイターII ザ・ファイナルチャレンジャーズ」が、ニンテンドースイッチ向けにカプコンから5月26日に登場した。価格.comでの最安価格は4,580円(2017年6月2日時点)。1994年に発売されたシリーズ5作目の「スーパーストリートファイターIIX」を現代風に作り直し新要素を追加したことで、格闘ゲーマーだけでなく昔プレイしていた人も楽しめるゲームとなっている。筆者も、約20年前の中高生のころに毎日ゲーセン通いをしていたストII世代で、過去シリーズも熱心にプレイしていた。

ストIIといって思い出すのは、友人や知らないプレイヤーとの熱い対戦プレイ。今作は、プラットフォームがニンテンドースイッチになったことで、外出先でも友人とJoy-Conを使って気軽に対戦プレイを楽しめるし、オンラインプレイで世界中のプレイヤーと対戦することもできる。実際に「ウルトラストリートファイターII」をプレイしてみて、当時の熱い思い出はよみがえるのか、その詳細をレポートする。

久しぶりにロゴを見ると、テンションが上がる!

久しぶりにロゴを見ると、テンションが上がる!

久しぶりにロゴを見ると、テンションが上がる!

「ウルトラストリートファイターII」には、1人向けの「アーケード」(乱入可能)、2人向けの「バーサス」「バディファイト」、オンライン対戦を楽しめる「ネットワーク」、1人称視点の画面でプレイする「放て! 波Do拳」など、さまざまなモードが用意されている。また、オリジナルキャラクターの17人に加えて、新たに「殺意の波動に目覚めたリュウ」と「洗脳されたケン」が追加されている。キャラクターの髪・肌・衣装を好きな色に変更できる「カラーエディット」というモードもあり、好きなように色変えしたキャラクターでプレイ可能だ。

「アーケード」は、1人プレイでCPUを倒していく定番のモードなのだが、ネット上のほかのプレイヤーが乱入できる「アーケード待ち受け機能」というのがおもしろい。CPUと対戦していると「Here Comes A New Challenger」と表示され、ほかのプレイヤーとの対戦プレイが始まる。このときばかりは、ゲームセンターでまったく知らない他人に乱入されたときのドキドキ感を思い出した。「アーケード」で特定の条件を満たしてラストステージにたどり着くと、「豪鬼」が乱入してくる演出も胸熱だ。

操作できるのは、オリジナルの17人に「殺意の波動に目覚めたリュウ」と「洗脳されたケン」を加えた全19人のキャラクター

「アーケード」で「アーケード待ち受け機能」をオンにしておくと、ネット上のプレイヤーが乱入してきて対戦プレイが始まる。オンライン対戦では対戦相手が見つかるまで待機しなければならないが、「アーケード待ち受け機能」は待ち時間にCPUを相手にプレイできるので退屈しない

「アーケード」で特定の条件を満たしてラストステージにたどり着くと「豪鬼」が乱入。多くのプレイヤーを苦しめたラスボスの「ベガ」を一瞬で倒す演出は、中学生当時の自分には衝撃だった

デフォルトではグラフィックやBGMが現代風にリファインされているが、オリジナルのグラフィックと音源を使った「クラシックジェネレーション」も選べる。ドット絵スタイルとオリジナル音源で遊ぶと、より懐かしい気分にひたれそう

キャラクターの髪・肌・衣装の色を変更できる「カラーエディット」。カラーパレットを使って、思い通りの色に設定することが可能だ。カラーを変更したキャラクターを登録すれば、プレイ時に選択できるようになる

ニンテンドースイッチで手軽になった2人プレイ

「ウルトラストリートファイターII」の最大の魅力は対戦プレイだろう。1人でプレイするのも楽しいが、家族や友人と対戦すると盛り上がるのは間違いない。据え置き機と携帯機の両方の機能を持ち合わせたニンテンドースイッチというプラットフォームになったことで、「ウルトラストリートファイターII」の対戦プレイはものすごくお手軽になった。Joy-Conを分け合えば外出先でもサッと対戦プレイを楽しめる。もちろん、ニンテンドースイッチ本体の無線機能を使って近くにいるプレイヤーとローカル通信対戦をすることもできる。会社の休憩室で同僚と対戦していると、多くの人が「ストIIだ!」と立ち止まり、見学している人を後ろから見ている様子はあのころのゲーセンそのものだった。

また、対戦だけでなく2人で協力してCPUを倒す「バディファイト」という新モードが加わった(「ストリートファイターZERO」シリーズの「ドラマチックバトル」に似ている)。2人で協力する分、体力ゲージの減り方が少なくなるなどCPUが強化されており、なかなか手応えのあるモードだ。なお、プレイヤー1人と敵2人が戦うモードも用意されていて、この場合は「プレイヤー1 VS プレイヤー2&CPU」という対戦形式になる。

格闘ゲームに慣れていない人や苦手な人には「LITE操作」がおすすめ。コマンド入力が必要な難度の高い必殺技をワンタップで繰り出せ、相手とのレベル差を埋めることができる。何らかの事情で勝ちたくない相手と対戦プレイをする場合、相手の操作モードを「LITE操作」にしておけば、自然な接待プレイも可能だ。

外出先でもJoy-Conを分け合って対戦プレイ。Joy-Conは操作するのに若干小さいが、慣れてしまえば気にならない。同年代の同僚と対戦すると、「昇龍拳ってどうやるんだっけ?」「まだどのボタンがパンチとかわからないからちょっと待って!」などと大いに盛り上がり、時間を忘れて何戦もプレイしてしまった。お互いがあと一発でも食らうとゲームオーバーという状況の緊張感は尋常ではない。負けても「もう1回!」と再戦すること間違いなし

休憩室で異常に盛り上がってしまったためか、通りがかる人が立ち止まって見ていたり、「次やってもいいですか?」と乱入したりすることも。あまり面識のない人とでも一緒に盛り上がれるのは、名作「ストII」ならではと言える

「ストII」をまったくプレイしたことがない人におすすめなのが「LITE操作」。1人プレイ時はタッチパネルに、2人でプレイ時にはJoy-Conのボタンにコマンド入力が必要な必殺技をセットできる。入力が難しいスーパーコンボもワンタップで繰り出せるのは楽チン

オンライン対戦の「ネットワーク」では、勝敗によりポイントが増減する「ランクマッチ」と、ポイントの増減なしで遊べる「カジュアルマッチ」が用意されている。オンラインには相当な腕の持ち主が大勢いるので、自分の腕を磨くいい練習になる

「バーサスモード」は、2人で協力して敵を倒すモード。実際にプレイしてみると、敵の体力ゲージが減りにくいように調整されており、倒すにはチームワークが欠かせない。「波動拳撃ち続けて!よけた相手を昇龍拳で狙うから!」みたいに声をかけながらプレイするとものすごく楽しい

「ストII」を1人称視点でプレイする「放て! 波Do拳」

これまでのシリーズ作品にはなかった、「ウルトラストリートファイターII」だけの新しいゲームモードが「放て! 波Do拳」。Joy-Conを左右の手で持ち、モーション操作とボタンの組み合わせで波動拳や昇龍拳を繰り出せる。波動拳を撃つ動きをすると、画面上でも波動拳が出るといった具合で、Joy-Conを使ったまったく新しい「ストII」体験になっている。

手を動かして波動拳や昇龍拳、竜巻旋風脚といった必殺技を放つのはものすごく新鮮で、Joy-Conの特性をうまく「ストII」に落としこんだゲームモードだと感じた。また、ただ単に用意されているステージをプレイするだけでなく、ステージをクリアしていくと攻撃力や防御力といったパラメーターを成長させることが可能。ちなみに、長い時間プレイすると腕が疲れてくるため、軽い運動くらいにはなるかもしれない。実際に、10分ほどプレイすると汗をかいていた。

実際に「放て! 波Do拳」をプレイしている様子は以下のムービーから確認できる。

「放て! 波Do拳」は、従来の「ストII」とはまったく異なり、Joy-Conを両手に1つずつ持ってプレイする

「放て! 波Do拳」は、従来の「ストII」とはまったく異なり、Joy-Conを両手に1つずつ持ってプレイする

ゲームがスタートすると、画面奥から敵が迫ってくる。沸き続ける敵を全員倒すとステージクリア

ゲームがスタートすると、画面奥から敵が迫ってくる。沸き続ける敵を全員倒すとステージクリア

画面めがけて波動拳のモーションを繰り出すと、ゲーム内でも波動拳が繰り出される。あの波動拳を実際に撃てているというのは非常に新鮮

竜巻旋風脚は“腕を前に突き出して左右に振る”、昇龍拳は“どちらかいっぽうの手を固定し、もう片方の手を下から上に向かって突き上げる”というモーションで繰り出すことができる。複数の敵を必殺技で一掃したときの爽快感は格別だ

まとめ

「ウルトラストリートファイターII」は、手軽になった対戦プレイがとにかく楽しい。どこでもニンテンドースイッチをサッと取り出して盛り上がれるため、複数人で遊ぶのに最適だ。オンライン対戦も充実していて、コアな格闘ゲーマーでも十分楽しめるだろう。正直なところ、ニンテンドースイッチと「ウルトラストリートファイターII」がここまで相性がよいとは思っていなかった。また、ストII経験者であれば「放て! 波Do拳」をぜひとも体験すべき。波動拳を真似して遊んでいた自分に「大人になったらマジで撃てるようになるよ!」と教えてあげたい。

水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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