特別企画

TGS2024で出会った「コレは買い!」のPS5向けゲームたち

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2024年9月26日〜29日まで開催された東京ゲームショウ2024(TGS2024)。多くのメーカーが出展し、来場者数は約27万人と大賑わいを見せていた。今回は、試遊展示されていたタイトルから筆者が特に期待値が高いと思ったPS5向けに発売されるタイトルをピックアップ。今後プレイするゲームの参考にしてもらえたら幸いだ。

なお、すべての試遊展示されていたタイトルを遊べたわけではないので、その点はご了承いただきたい。

メタファー・リファンタジオ

アトラス
2024年10月11日

「ペルソナ」シリーズを手掛けてきたスタジオ・ゼロの最新RPGが「メタファー:リファンタジオ」だ。TGS2024の試遊では、拠点の探索や仲間との交流、ダンジョン攻略、ボス戦の3種類のパートを体験した。

最初に刺さったのが、UIと音楽の完成度。これまで現代劇をモチーフにしたRPGを作ってきたスタジオ・ゼロの作品のため、プレイ冒頭はいつもと違う作風のUIや演出に少しとまどったのだが、これが中世ファンタジーの世界観にハマっているのだ。

特に敵とのコマンドバトルに突入するときのキャラクターのアニメーションと、荘厳な音楽が組み合わさる一連の流れが非常にかっこいい。プレイしていて興奮を覚えたポイントだ。

また、自分より格下の敵はアクションで倒していけるのも特徴。試遊のため全編かはわからないが、コマンドバトルかアクションかを選べるようになっているわけだ。テンポのいいゲームプレイを意識しているのであれば大歓迎だ。

スタジオ・ゼロらしく禍々しいキャラクターデザインのボスとの戦闘では、敵の弱点をつき有利を取っていく往年のコマンドバトルが本作でも健在。特に、仲間の配置を変える陣形要素や、強力な合体技に使うポイント管理など戦略性が増してるぶん、ボス戦は歯ごたえがあった。

仲間と交流などで時間が進んでいくのもおなじみのデザインで、試遊では部分的にしか遊べなかったが、ここも本編ではかなり魅力的な出会いがありそう。ペルソナ開発チームの新生RPGからは、新たなJRPGの扉を開く可能性を感じる。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

スクウェア・エニックス
2024年11月14日

ファミコン時代から名作ゲームとして名高く、何度もリメイクされてきた「ドラゴンクエストIII」が新しくHD-2D版としてよみがえる。キャラクターなどは2Dドット、背景は視点によって奥行きが感じられる2Dと3Dを融合したグラフィックデザインを採用。このシナジーでよみがえった「ドラゴンクエストIII」の世界は本当に美しい。

豪華なアリアハン城に圧倒され、外に出れば美しい自然が広がるフィールドに心が躍る。老人のNPCがシャンパーニの塔でポツンと暮らしているのも、まんま「ドラゴンクエストIII」だ。

戦闘はテンポ変更が可能になったり、新たな呪文が追加されたりと原作より遊びやすくなっていた。また、旧来のドット絵だと少し怖さがあった魔物たちのビジュアルも本来の可愛さがしっかり感じられるドット絵に変わっており、個人的にうれしかったポイントだ。新しくなった世界に追加された新要素のバトルロードも、寄り道要素として楽しめるだろう。

また、ボイスが追加された影響も非常に大きいと感じた。試遊では、ゲームを最初からプレイできたのだが、冒頭の母親が主人公を起こしにいくシーンでは、これから息子を旅立たせる母親の不安が、ボイスをとおしてプレイヤーにも伝わってくる。ボイスが追加されたことで、ストーリーへの没入感や理解度も増すだろう。

「ドラゴンクエストIII」をプレイした人であれば、ノスタルジーに浸りつつ、新たなビジュアルにより生まれ変わった勇者の物語を堪能できるはずだ。

モンスターハンターワイルズ

カプコン
2025年2月28日

PS5期待の新作で外せないのが「モンスターハンターワイルズ」。2025年最大の期待作とも言える。TGS2024では新大型モンスター・チャタカブラ討伐クエストをプレイしてきた。

「モンスターハンターワイルズ」は、今世代機の同時処理能力を存分に生かすことで、フィールドを闊歩するモンスターの数が激増。これらのモンスターがリアルタイムで共存しており、前作の「モンスターハンター:ワールド」よりも異なるモンスター同士の遭遇や自然現象が発生しやすくなっているという。

フィールドも広大だが、本作では新しい騎乗生物のセクレトにより移動が快適。目的地までの移動やモンスターの追跡までをすべて自動で行ってくれるのだ。「モンスターハンター:ワールド」のときに指摘されていた、複雑なマップを探索する不便さも解消されると思う。

肝心の狩りの部分だが、試遊では長年の愛用武器スラッシュアックスを選択。操作感や武器の振り方が一部変わっただけではなく、戦法部分での変更も大きかった。今作ではモンスターに傷口を付けて、そこを集中攻撃して大きく有利を獲ることが重要。そのため、部位を狙う意識が従来以上に求められる。

また、モンスターの攻撃に合わせてタイミングよくボタンを押すと発動する相殺技も面白。しかし、タイミングが難しく、筆者は試遊中に一度も発動させられなかった。

開発スタッフにお話をうかがうと、スラッシュアックスは相殺技のタイミングが比較的難しいとのこと。しかし、モンスターを一方的に攻撃する機会を作れるので、積極的に使いたいところだ。また、オフラインプレイで使用できる新要素「サポートハンター」は、ソロハン中でも仲間NECを呼べるため、便利なシステムだと思う。

「モンスターハンターワイルズ」は、ストーリーや演出もかなりこだわっており、しゃべるようになったアイルーもゲームにマッチしている。実際にプレイしてみてプレイ前より期待感が増した。

なお、開発スタッフにPS5とPS5 Proでのターゲットとなる解像度、FPSを聞いたが、PS5では最大4K30FPS、PS5 Proでは4K60FPSがターゲットとのことだ。

METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER

コナミデジタルエンタテインメント
発売日未定

コナミブースでもひときわ目を引いたのが「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」のブース。特設ルームでゲーム序盤のムービーを鑑賞し、その後に試遊するという流れになっていた。

ムービーの鑑賞では、現代のグラフィックと新たな演出で完全に生まれ変わった「メタルギア ソリッド 3 スネークイーター」(MGS3)の姿があり、ネイキッド・スネークが地上に降り立つまでの経緯と瞬間を堪能することができた。やはり、PS2時代の「MGS3」が現代のフォトリアルなグラフィックでよみがえる感動と新鮮さは相当大きい。

しかし、グラフィックやビジュアルデザインとは対称的に、ゲームデザインに関しては驚くほど原作を踏襲していた。キャラクターモーションや画面システムまでほぼ同じで、レーションや補給アイテムが浮いて表示されているところまで同じだ。原作へのリスペクトはもちろん、完成度が非常に高い原作のゲームデザインを大きく変えてしまうと魅力を損なうためではないかと感じた。

それゆえに、敵に見つかっているのにちょこまかと動いて逃げるスネークなど、「MGS3」特有のシュールさも感じられ、「メタルギアはこうでなくちゃ」という気持ちにもなってしまうのが不思議だった。

ゲームデザインがほぼ変わらずにビジュアルが一新されただけのゲームにとどまらず、「MGS3」ならではの面白さが堪能できるだろう。

Phantom Blade Zero

S-GAME
発売日未定

TGS2024で個人的に最も発売が楽しみになったのが「Phantom Blade Zero」だ。本作は、中国のS-GAMEが開発するソウルライクのアクションゲーム。PS5の性能を生かした非常にアクション性の高いゲームとして注目されていたのだが、TGS2024でプレイしたところ、さらに注目度が増した。

アクションの特徴は、手数の多さ。プレイヤーの攻撃だけではなく、敵からの攻撃も雑魚敵、ボス戦問わず非常に激しい。序盤の道中ですら敵が5体以上湧いて一斉に襲いかかってくるので、攻撃をかわすだけでも大変。回復のタイミングに関しては本当に難しい。

しかし、それをうまくさばいて戦うのが本作の醍醐味だ。ガードやパリィ・回避がカウンター発動のきっかけになるので、うまく決まれば敵の猛攻を瞬時に封殺し一気にプレイヤーが攻撃するターンに持ち込める。

近距離武器のほかに遠距離武器も用意されており、任意のタイミングで切り替えられる。そのうえ、特殊モーションで前後両方の敵を封殺するなど、敵の猛攻をさばく爽快感が前面に押し出されていた。

試遊では3体のボスと戦ったのだが、かなり手数が多く、ボスによっては攻撃の種類も多様なので戦闘序盤はかなり苦戦する。しかし、敵の動きに慣れてくると瞬発的なカウンターから必殺技で一気に撃破まで持ち込めるなど、苦戦を強いられながらも初見で倒すことができた。なお、難易度変更も用意されているとのことだ。

グラフィックはゲームプレイ映像公開時よりも美麗でシャープに感じた。操作感はかなり軽く、DualSenseワイヤレスコントローラーの振動表現が本格的に取り入れられれば重量感が増し、それとともにゲームへの没入度も高くなるだろう。試遊では開発版だったため、このあたりは改善に期待したい。それ次第では傑作になりそうだ。

ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
Writer
ぐう実況(ゲーム紹介系YouTuber)
YouTubeを中心に活動するゲーマー。PSやPCのソフトを中心にゲーム紹介をする機会が多く、同分野を専門に活動しています。プライベートでは任天堂などの作品も頻繁に遊びます。
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水川悠士(編集部)
Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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