現地時間9月7日(日本時間9月8日)、ソニーインタラクティブエンタテインメントはアメリカ・ニューヨークで「PlayStation Meeting 2016」を開催。ハイエンド版PS4“NEO”こと「PlayStation 4 Pro(CUH-7000シリーズ)」(以下、PS4 Pro)と、小型・軽量化を果たした新型PS4「PlayStation 4(CUH-2000シリーズ)」(以下、新型PS4)を正式に発表した。ここでは、発表会で明らかになったPS4 Proと新型PS4の特徴を紹介しよう。
※2016年9月9日に歴代PS4の仕様比較画像を追加しました
PS4 Proをアピールするアンドリュー・ハウス氏
“NEO”のコードネームで呼ばれていたPS4 Proは、かねてからうわさされていた通り、GPUやCPUの性能が強化され、4K解像度に対応したのがトピックだ。4K対応テレビを組み合わせることで、これまで発売された全てのPS4用ソフトウェアタイトルを4K画質で楽しめるという。また、PS VRの表示品質が向上するほか、ゲームプレイの録画においても4K解像度での録画をサポート。4K解像度までのビデオ再生をサポートするなど、マルチメディア機能も強化されており、今後、NetflixやYouTubeなどの4Kストリーミングビデオサービスも利用できるようになるという。
さらに、GPUやCPUの基本性能が強化されたことで、フルハイビジョンTVと組み合わせた場合でも、PS4の全てのゲームを1080pで出力したり、一部の対応タイトルで安定したフレームレート出力をサポートするなどのメリットがあるという。
このほか、4Kテレビの高画質機能として注目されているHDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応。対応テレビと組み合わせることで、HDR対応ソフトウェアタイトルやHDR対応動画コンテンツを楽しめるという。なお、HDR対応については、現行のPS4もファームウェアのアップデートで対応するとのことだ。
本体外観は、前後に傾斜をつけたフォルムを継承しつつ、3層のブロックで構成したソリッドなデザインに変更。フロント部には、USBポートも増設されている。本体サイズは約295(幅)×55(高さ)×327(厚さ)mmで、従来のPS4に比べて一回りほど大きくなった。内蔵HDDは1TB。無線LANは、これまでのPS4でサポートされていたIEEE 802.11 b/g/nに加え、a/acも新たにサポートした。発売は11月10日(木)で、価格は44,980円(税抜)。
基本性能が強化され、4KやHDRを新たにサポートしたPS4 Pro。PS VRの一部コンテンツでは、表示品質も向上するという
NetflixやYouTubeなどの4Kストリーミングビデオサービスもサポート。NetflixではHDRコンテンツもサポートするという
本体各部の構造を見直すことで、これまでのPS4に比べて大幅な小型・軽量化を実現した新型PS4。現行モデルの「CUH-1200」と比べると、本体サイズは30%の小型化、本体重量は16%軽量化しているという。また、内部アーキテクチャーの最適化が進んだことで、消費電力も低減しており、現行モデル比では28%の省電力化を実現している。
本体外観については、前後に傾斜をつけたフォルムを継承しつつ、角に丸みを持たせることでシンプルなデザインに変更。本体カラーは、現行ラインアップの2色展開からジェット・ブラックの1色展開に減っている。内蔵HDDの容量500GBと1TBの2タイプをラインアップ。無線LANはIEEE 802.11 a/b/g/n/acをサポートする。来週9月15日(木)で、価格は500GBが29,800円(税別)、1TBモデルが34,980円(税別)。
歴代PS4の仕様比較表。今回の新モデルで強化された部分は赤字で記載