「G-SHOCK」今月の衝撃!!!
ブランド初の「カーボンモノコックケース」が新時代を拓く!

G-SHOCKのデザイン制限を解放! 「グラビティマスター」が驚くほど軽くスタイリッシュに

2019年4月に発売されたG-SHOCK「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」

2019年4月に発売されたG-SHOCK「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」

カシオのG-SHOCKは、数々のイノベーションによってタフネスの概念をみずから塗り替えてきたウォッチブランド。そのトップランナーが、今回紹介する「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」だ。G-SHOCK初となる「カーボンモノコックケース」を採用し、新たな耐衝撃性の実現に成功した。

一体構造のカーボンケースが可能性の扉を開けた!

前回の記事でも紹介した通り、「ブランド誕生36年目の本気」としてG-SHOCKが打ち出したのが、新構造の「カーボンコアガード構造」だ。耐衝撃性、剛性、耐劣化性にすぐれたカーボンをケースに用いることで、強度の向上と耐衝撃性を確保した。

同構造を用いた新作は、バンドの付け替えも可能な「GA-2000」、ステンレススチール(SS)ベゼルと組み合わせた「G-STEEL GST-B200」(2019年5月発売)、防塵・防泥性能を備えた「マッドマスター GG-B100」(2019年7月発売)、そして本機の4シリーズがラインアップ。なかでも本機は最上位に位置し、唯一「カーボンモノコックケース」を採用している。

裏ブタがなく、側面は丸みを帯びている

裏ブタがなく、側面は丸みを帯びている

「カーボンモノコックケース」は、その名の通り、「カーボンファイバー強化樹脂」を用いてケースと裏ブタの継ぎ目をなくした一体構造パーツだ。G-SHOCKで初めて採用した同ケースは、プロフェッショナル向けシリーズである「マスターオブG」の「グラビティマスター」たる特徴である、耐衝撃性能/耐遠心重力性能/耐振動性能の「トリプルGレジスト」もクリアさせている。

ちなみに、G-SHOCKの組み立ては風防やベゼルを取り付けたケースに裏側からモジュールをはめ込む手法で、本機のように正面側からモジュールをはめるモデルは初めてだという。タフソーラーを搭載しているために定期的な電池交換は必要ないし、(素人が安易に手を出す領域でもないが)裏ブタから内部へアクセスできないところも既存モデルとの違いだ。

スッキリとしたケースサイド

スッキリとしたケースサイド

また、カーボン素材の採用により、ケースの強度が飛躍的に高まった。これにより、ボタン保護のために存在していたケースサイドのボタンガードが不要になり、よりスッキリとしたデザインに仕上がっている。

いっぽうでボタン類は大きめで、一部には滑り止め用のローレット加工を施している。実用性を第一に考慮する“G-SHOCKらしさ”は健在と言えよう。

加えて、外気に触れるすべてのメタルパーツにチタンを採用。防錆構造までも備えている。

バンドにもカーボンの織り目が透けて見える

バンドにもカーボンの織り目が透けて見える

バンドもカーボン尽くしだ。

引張耐久性にすぐれた「カーボンファイバーバンド」を採用しており、不意に破損して時計を紛失してしまう可能性を低減する。

「グラビティマスター」シリーズとしてのハイレベルなタフネスを備えながら、質量はわずか72gとシリーズ最軽量を実現。カーボン自体軽量なうえ、メタルパーツにはSSよりも軽いチタンを使い、さらに裏ブタも省略したことが大きな効果を生んでいる。具体的な機能は異なるが、同じ「グラビティマスター」の上位モデル「GPW-2000-1A2JF」が120gであることを考えると、その質量は40%も少ない。フェイスデザインは重厚なのに、手にしてみると拍子抜けするほどの軽さで驚く。

ベゼルからビスまでデザインのこだわりぶりに脱帽!

デザイン面においても、カーボンを使った本機をG-SHOCKの新たな象徴にしようという意気込みが随所から伝わってくる。

さまざまな角度から、カーボンの織り目を確認できる

さまざまな角度から、カーボンの織り目を確認できる

開発陣の思いが如実に表われているのが、ベゼルだ。

機能的な特徴である「カーボンコアガード構造」を採用したケースには、カーボンの粉末と強化プラスチックを混ぜ合わせた素材が活用されている。カーボンは確かに使われているのだが、一般に想像するのは織り目が浮かび上がったカーボンクロスだろう。比較的形状が単純なベゼルには、平織りしたカーボンファイバーを採用した。同じく平織りのカーボンベゼルを採用した「G-STEEL」の場合は37層で構成されているが、本機では切削してベゼルの形状を削り出すため、より多くのカーボンシートを積層している。

ビス穴には特殊な形状を採用した

ビス穴には特殊な形状を採用した

細かなところでは、ベゼルに留められたビスの穴をY字にし、さらに3か所の切り欠きを設けたことも特徴だ。ビスは時計の印象を大きく左右するパーツであるため、特別に作成したという。

力強さと迫力のあるフェイスデザイン

力強さと迫力のあるフェイスデザイン

ケース径は46.4mm。一般的な時計と比べると大きく、実際に着用してみても一定のボリュームを感じさせるが、これまでの「グラビティマスター」や人気の「G-STEEL」は余裕で50mmを超えていることを考えると、サイズは抑制的だ。

特別仕様として、文字板にもカーボンを採用

特別仕様として、文字板にもカーボンを採用

なお、「GWR-B1000X-1AJR」は「カーボンコアガード構造」を備えた「グラビティマスター」の特別仕様モデルであり、「カーボン文字板の採用」「表裏で異なるバンドカラー」「ベゼルサイドに入った3本のライン」「蒸着でメタリックに仕上げたインデックス」が通常仕様とは異なっている。

文字板はベゼルと違って綾織りを採用。同じカーボンながら2種類の織りで変化をつけているところにこだわりを感じる。

リューズ付き&スマートフォンリンクで操作もしやすい!

高品位シリーズであるだけに、機能も充実している。20気圧防水やタフソーラーはもはや当たり前で、世界6局の標準電波を受信できるマルチバンド6やフライバック機能付きストップウォッチも備えている。

リューズを使って簡単に操作できる

リューズを使って操作できる

6時位置にローカルタイムを表示できるデュアルタイム時分を設けており、タイムゾーンの異なるエリアにいる相手とのやりとりや渡航の多い人に便利だ。リューズを1段引き上げて回転させると、ワンクリックごとにホームタイムやデュアルタイムの表示時刻を1時間前や後ろにシフトできるので、設定も楽にできる。

タイマー利用時は、秒針が逆回転していく

タイマー利用時は、秒針が逆回転していく

タイマーは、6時位置で残りの時・分を、中央の秒針で残りの秒を表示。タイマーを開始すると、秒針が反時計回りに刻々と進んでいく。

右下のボタンを2.5秒長押しすればスマホと接続する

右下のボタンを2.5秒長押しすればスマホと接続する

Bluetooth通信でスマホと連携できる「スマートフォンリンク機能」も装備。スマホ経由で正しい時刻情報を取得できるため、マルチバンド6のエリア外でもすばやい調整が可能だ。

記録した位置情報を確認できる「フライトログ」

記録した位置情報を確認できる「フライトログ」

スマホ連携ならではの機能も備える。「グラビティマスター」のみに採用されている「フライトログ」がそのひとつだ。時計の右下ボタンを0.5秒長押しする「ポイントメモリー」によって位置情報が記録され、その位置をあとからスマホで閲覧できるというもの。旅や仕事で訪れた都市や想い出深いスポットなどをメモリーさせておけば、後日のスケジュール管理や振り返りに役立つ。

デュアルタイムやアラーム、タイマーもスマホで設定可能

デュアルタイムやアラーム、タイマーもスマホで設定可能

都市設定やホームタイムとデュアルタイムの入れ替え、アラームやタイマーの設定もスマホから行える。本機は「電子式リューズスイッチ」を備えているため各種操作は難しくないほうだが、それでもスマホを使った操作は直感的で容易だ。

【まとめ】新時代の幕開けにふさわしく期待感にあふれる!

時計業界において、カーボン自体は珍しい素材ではない。文字板やベゼルの装飾として使われる例はずいぶん前からあるし、2010年代中頃からはケースに起用するブランドも増えていった。オーデマピゲ、ウブロ、パネライ、タグ・ホイヤー、ボール ウォッチといったハイブランドや、ビクトリノックス、ルミックスなどの高機能を誇る海外ブランドが一例だ。

それでも、今回のモデルが実現した「カーボンモノコックケース」は相当に珍しく、業界に衝撃を与えるものだ。カーボンのすぐれた特性は、耐衝撃性実現のために強いられていた設計デザインの制限を解き放つ可能性を秘めており、G-SHOCKというブランドにおいても今後の新作に少なくない影響をもたらすと思われる。

その一例目となる「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」は、確かに新たなG-SHOCK像を見せつけた良作だし、カーボンシリーズの今後の展開にも期待は高まるばかりだ。

「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」 公式サイト価格は、129,600円(税込)

「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」 公式サイト価格は、129,600円(税込)

「グラビティマスター GWR-B1000X-1AJR」
【SPEC】
●ガラス素材:内面無反射コーティングサファイアガラス
●防水仕様:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン
●そのほかの性能や機能:トリプルGレジスト/防錆構造/カーボンファイバーインサートバンド/タフソーラー/電波受信機能/モバイルリンク機能/針位置自動補正機能/デュアルタイム/ストップウォッチ/タイマー/時刻アラーム/バッテリーインジケーター表示/パワーセービング機能/日付・曜日表示/フルオートカレンダー/LEDライト
●ケースサイズ:46.4(幅)×50.1(高さ)×16.9(奥行)mm
●質量:72g

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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