「G-SHOCK」今月の衝撃!!!
自己流のカスタマイズも可能に!

G-SHOCK最新「MUDMASTER」は買いの“戦略モデル”だった!

2019年7月に発売されたG-SHOCK「MUDMASTER GG-B100」

2019年7月に発売されたG-SHOCK「MUDMASTER GG-B100」

カシオ計算機のG-SHOCKから、防塵・防泥構造を採用する「MUDMASTER」の新作「GG-B100」が発売された。

2019年2月、ウレタン、メタルに次ぐ“第3の素材”としてお披露目されたカーボン仕様の新作群のひとつで、堅牢性とともにアウトドアに役立つ多機能さも魅力だ。

高強度な素材で「MUDMASTER」が生まれ変わった!

はじめに構造や素材から見ていこう。

冒頭でも述べたように、今作の特徴はカーボン素材を駆使したところにある。モジュールを包むケースに、高強度かつ耐候性にすぐれたカーボンファイバー強化樹脂を使用する「カーボンコアガード構造」を採用。これにより、G-SHOCKにふさわしい耐衝撃性を確保した。

新開発の「カーボンコアガード構造」を採用

新開発の「カーボンコアガード構造」を採用

「MUDMASTER」は、極限的な環境下でも活躍できる「MASTER OF G」シリーズに位置し、特に瓦礫や土砂が山積するような場所でも使えるように防塵・防泥性能を備えている。もちろん今作も対応しているが、カーボン素材のおかげでケース自体の強度が高まったため、金属製シリンダーが不要に。よりスッキリとしたフォルムを実現できている。

カーボンファイバー強化樹脂製ケースを採用

カーボンファイバー強化樹脂製ケースを採用

ベゼルには、ファインレジンにカーボンファイバーシートをインサートした3層構造を初めて採用。カーボンの織柄が透けて見えることで、タフな雰囲気を醸成している。

織柄が透けて見えるカーボンファイバーインサートベゼル

織柄が透けて見えるカーボンファイバーインサートベゼル

メタル製の裏蓋の上には、グラスファイバー強化樹脂製のバックカバーを装備。これによって、裏面からの耐衝撃性も高めた。ガソリン携行缶を模したというデザインも印象的だ。

グラスファイバー強化樹脂を用いたバックカバー

グラスファイバー強化樹脂を用いたバックカバー

細部にまでこだわり尽くしたデザイン!

次にデザインに注目してみたい。

1番に目を引くのが文字板だ。上部には半円形の目盛りが描かれ、下部には大きめの液晶画面がレイアウトされている。

今作を手がけたカシオ計算機のデザイナー・橋本威一郎さんによると、羅針盤をイメージしたものだという。後述するロケーションインジケーターや方位計測、高度計測、気圧計測では秒針で各種情報を示すため、目盛りを描くことで針の位置をわかりやすくしている。

上部の目盛りは羅針盤をイメージ

上部の目盛りは羅針盤をイメージ

なお、方位計測時、ユーザーは時計を自身と正対させず、奥側に傾けたままで使用することが想定されるため、目盛りを手前側に若干傾けて視認性を高めたという。

また、ベゼル上には、4つのビスと樹脂製バンパーを設置した。橋本さんによれば、カーボンを用いた新規性と「MUDMASTER」らしさの両立を突き詰めた結果、デザインのアイデンティティとして採用されたという。

ビス&バンパーがタフなイメージを醸成

ビス&バンパーがタフなイメージを醸成

バンドは樹脂製で、全体にヘリンボーン模様が描かれている。遊環は梨地柄のエンボス加工が施され、マットな雰囲気に仕上がっている。

アウトドアに映えるバンドのデザイン

アウトドアに映えるバンドのデザイン

「ロケーションインジケーター」がなかなか使える!

機能の豊富さも「GG-B100」の魅力のひとつだ。

方位、高度/気圧、温度計測が可能なトリプルセンサーに加え、歩数計測が可能な加速度センサーを内蔵した「4(クワッド)センサー」を実現。Bluetooth通信でスマホと連携し、多彩な機能や操作を行える「スマートフォンリンク機能」も備えている。

専用スマホアプリ「G-SHOCK Connected」との連携を含めれば、以下のような機能を活用できる(針退避など時計操作にまつわる機能を除く)。

・高度計測
・方位計測
・気圧計測
・温度計測
・高度記録の確認
・日の出日の入り
・ストップウォッチ
・タイマー
・アラーム
・ワールドタイム
・歩数計測
・消費カロリー表示
・ロケーションインジケーター
・ミッションログ(移動した場所の高度と経路を記録)
・携帯電話を探す
など。

なかでも注目したいのが、G-SHOCK初採用の「ロケーションインジケーター」だ。「G-SHOCK Connected」との連携下、記録した地点までの方位と距離を指し示してくれる。

公園など広々とした野外でロケーションインジケーターは役立つ

公園など広々とした野外でロケーションインジケーターは役立つ

そこで、都内の公園にてテストしてみた。
想定したのは、「カバンを置いた場所まで戻る」シチュエーションだ。

記録したい場所で右上ボタンを5秒以上長押し

記録したい場所で右上ボタンを5秒以上長押し

スマホで「G-SHOCK Connected」を起動させ、時計を時刻モードまたは方位計測モードにした状態で右上ボタンを5秒以上押し続ける。すると液晶に「MEMORY」と表示され、秒針が8時位置にある「R」、次に10時位置の「C」を指し、液晶に「OK」の文字が出て位置情報が無事に記録される。

「ロケーションポイント」画面

「ロケーションポイント」画面

見る必要はないが、記録された位置情報はスマホアプリの「MISSION LOG>LOCATION POINT」で確認できる。なお記録できるのは1か所のみなので、誤って上書きしないよう注意したい。

カバンを置いた場所から198m離れたことがわかった

カバンを置いた場所から198m離れたことがわかった

公園でレクリエーションを満喫……、さて帰ろうかというとき、「どれも同じように見えて、カバンを置いた木がわからなくなったぞ……」となったら、「ロケーションインジケーター」が活躍する。

スマホで「G-SHOCK Connected」を起動させ、時計を時刻モードまたは方位計測モードにした状態で、右上ボタンを今度は2秒押し続ける。すると液晶画面には「INDICATE」→「OK」の文字が現れ、秒針が記録地点の方位を、液晶画面には記録地点までの距離が現れる。あとはこの指示に従ってその地点まで向かうだけだ。

スマホとの連携による位置情報の補正は約10秒間隔のようで、距離の数値は約10秒おきに更新された。

登録したカバンのある地点まで3mの位置。方位も合っていた

登録したカバンのある地点まで3mの位置。方位も合っていた

5分ほど歩き、無事にカバンを発見。目的地方向が30°以内だとネガ表示になる矢印マークが、ゴールを表す「G」マークへと変わった。

方位があらぬ方向を指したり、距離表示が大きく乖離したりすることもなかった。これらの精度は、スマホのGPS機能や計測した環境に依拠するものと思われるが、今回は「iPhone X」と連携して都内で試したところ、誤差は1.5m程度だった。各種操作はシンプルで、初めてでも問題なく活用できた。

GPS機能を搭載したG-SHOCKシリーズ「RANGEMAN」の「ルートナビゲーション」や「バックトラック機能」のようにルートで示してくれるわけではないため、険しい山など、直線的に移動できない場所では勝手が異なるだろう。しかし、直接目視できない、位置がわからなくなった目的地について、方位と距離の情報だけでも教えてくれるのは便利な機能と言えるだろう。

「ロケーションインジケーター」はスマホとの連携が必須のため、「それならスマホの地図アプリを使えばいいのでは?」と疑念を感じるかもしれない。確かに、それで済ませられる場合もあるだろう。しかし多くの地図アプリでは、地点登録がやや手間だし、スマホで手がふさがると危ないケースもある。それに防塵・防泥構造の「MUDMASTER」だから、雨や泥にまみれた状況で使えるのもメリットだろう。

・車を止めた駐車場まで戻る
・花見の途中でトイレに行ったあと、自分たちのグループがいた場所まで戻る
・音楽フェスを楽しんだあと、キャンプ地に設営したテントまで戻る
・希少な花が咲いていた場所を記録し、テントからスケッチブックを持ってくる
・サバイバルゲームにおいて、記録したフラッグの位置を把握しながら戦う

こういったケースで活躍するはずだ。

相反しがちな多機能性×快適性の問題を解消!

もうひとつ注目したいのが、こちらもG-SHOCK初採用の「モードカスタマイズ機能」だ。

これは「G-SHOCK Connected」で行う時計操作にまつわる機能のひとつで、「GG-B100」の利便性を大きく高めてくれている。具体的に何かと言えば、「機能表示する/しない」と順番の並び替えが行えるカスタマイズ機能だ。

時刻モード時、液晶画面に表示できる情報には以下の8つがある。

(1)曜日+日付
(2)気圧傾向グラフ+日付
(3)時分秒
(4)歩数(本日)
(5)年月日
(6)気圧グラフ
(7)ワールドタイム時分
(8)日の出日の入り(本日)

また、独立ボタンのある高度計測と方位計測以外に、左下ボタンを押して選択できるモード(機能)には、次の8つがある。

(1)気圧計測
(2)温度計測
(3)高度記録の確認
(4)日の出日の入り
(5)ストップウォッチ
(6)タイマー
(7)アラーム
(8)ワールドタイム

先述したように「GG-B100」は実に多機能だが、それゆえ目的の表示/モードにするまで何度もボタンをプッシュしなければならない場合があり、これが結構わずらわしい。

「GUIDE>ガイドを見る>時計の設定をカスタマイズする」で設定できる

「GUIDE>ガイドを見る>時計の設定をカスタマイズする」で設定できる

そこで重宝するのが「モードカスタマイズ機能」だ。「表示」と「モード」それぞれで「表示する/しない」項目を選ぶことができ、順番も並び替えられる。

時刻モードでの表示。左上から時計回りに、曜日+日付、気圧傾向グラフ+日付、歩数(本日)、時分秒

時刻モードでの表示。左上から時計回りに、曜日+日付、気圧傾向グラフ+日付、歩数(本日)、時分秒

よく使うものはリストの上に、そして使わないと判断したものは非表示にしておけば、ボタンを押す回数が減って快適になる。

快適性を高める機能も満載!

このほか「G-SHOCK Connected」では、各種操作や情報を閲覧できる。

「MISSION LOG」内の各種画面

「MISSION LOG」内の各種画面

「MISSION LOG」では、記録した地点の確認や高度補正、アクティビティログを閲覧できる。

左から「STEP TRACKER」「WORLD TIME」「UTILITY」

左から「STEP TRACKER」「WORLD TIME」「UTILITY」

「STEP TRACKER」では過去の歩数や消費カロリーを確認でき、「WORLD TIME」では簡単操作でワールドタイムの設定が可能。「UTILITY」からはアラームやタイマーを設定できる。

オートダブルLEDライトを採用。蓄光塗料も使われている

オートダブルLEDライトを採用。蓄光塗料も使われている

本体下部の大型ボタンをプッシュすると、高輝度なオートダブルLEDライトが点灯。文字板と液晶を照らし出し、暗所での視認性を確保する。12のインデックスと長短針には蓄光塗料が塗られており、LEDライトの投射でしばらく明るさを保ってくれるのも便利だ。

【まとめ】新素材カーボンの戦略モデルだからかなりお買い得!

耐衝撃性と防塵・防泥を備える「MUDMASTER」シリーズにはこれまで、トリプルセンサー&電波ソーラー搭載でハイエンドな「GWG-1000」、電波ソーラー搭載で中間価格帯の「GWG-100」、ツインセンサー搭載でエントリー価格の「GG-1000」の3つがラインアップされていた。

新たに加わる「GG-B100」の価格レンジは、中間に位置する「GWG-100」と同じだ。ただ今作では電波ソーラーが非搭載だが、それを補って余りあるパフォーマンスを有しており、従来モデルと比べてもかなり魅力的だ。

カーボンはG-SHOCKの屋台骨になると見込まれている素材であり、同社制作陣も相当に力を入れている。ハイスペックながら手頃な価格にまとめてきた「GG-B100」は、粗利幅は低くともまずは消費者の認知や関心を高めていこうという、いわゆる“戦略モデル”。そのため、お買い得感は満点だ。

左から「GG-B100-1AJF」「GG-B100-1A3JF」「GG-B100-1A9JF」。公式サイト価格は各48,600‬円(税込)

左から「GG-B100-1AJF」「GG-B100-1A3JF」「GG-B100-1A9JF」。公式サイト価格は各48,600‬円(税込)

【SPEC】
「GG-B100」
●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:カーボン/樹脂
●バンド材質:樹脂
●そのほかの機能
モバイルリンク機能/針退避機能/方位計測機能(16方位・方位の角度を計測、方位連続計測、北方位指針機能、磁気偏角補正機能、方位補正機能)/気圧計測機能(気圧傾向グラフ、気圧差インジケーター、気圧傾向インフォメーションアラーム)/高度計測機能(相対高度計、高度メモリー、高度傾向グラフ、高度差インジケーター、計測間隔設定機能)/温度計測機能/歩数計測機能/パワーセービング機能/日の出・日の入時刻表示/ワールドタイム(世界38都市+UTCの時刻表示、ホームタイムの都市入替機能)/ストップウォッチ/タイマー/時刻アラーム5本・時報/フルオートカレンダー/12/24時間制表示切替/操作音ON/OFF切替機能/ダブルLEDライト
●ケースサイズ :53.1(横)×55.4(縦)×19.3(厚さ)mm
●質量: 92g

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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