「G-SHOCK」今月の衝撃!!!
2019年9月に発売された「GM-5600-1JF」を徹底レビュー

2万円台で買える! 存在感抜群のメタルな「G-SHOCK」が“再降臨”

2019年9月に発売されたG-SHOCK「GM-5600-1JF」

2019年9月に発売されたG-SHOCK「GM-5600-1JF」

カシオのG-SHOCKから、ブランドの原点であるスクエアデザイン「5600」シリーズにメタル素材を用いた「GM-5600-1JF」が登場した。ベゼルカバー部分に硬質なステンレス素材を採用し、軽量な付け心地を維持しつつ、高い質感を表現している。

メタルだからこその抜群の存在感が魅力!

公式サイト価格は24,200‬円(税込)

公式サイト価格は24,200‬円(税込)

世界中で愛されている「5600」は、これまで数多くの派生を生み、G-SHOCK人気を土台で支え続けてきたシリーズだ。その多くは色柄のアレンジで、ベースは樹脂素材のままだったが、今作では樹脂ケースを覆うようにステンレスのカバーを採用。質感という領域において、従来モデルとの差異を表現している。

メタルならではの存在感がある

メタルならではの存在感がある

シルエットはいつものスクエアケースながら、そこから大きなインパクトを感じる。ケースサイズは従来の「5600」とほぼ同様ながら、側面にミラー仕上げを施すことで樹脂素材以上の存在感を発揮しているのだ。

「GMW-B5000」の樹脂バンドモデルとの違いを徹底検証!

G-SHOCKに少しでも興味がある人なら、ここまでご覧になってひとつの疑問が頭をよぎるかもしれない。「メタルのスクエアケースと言えば、2018年に発売されていなかったか?」という疑問だ。これは正しい。2018年、G-SHOCKは誕生35年を記念してスクエアケースのフルメタルモデル「GMW-B5000」を大々的にリリースし、品切れが続出するほどの人気を得ている。

「GMW-B5000」は、スクリューバック仕様の初代モデル「5000」をベースに採用しているが、外見だけでは「5600」との間に大きな違いはない。また、当初「GMW-B5000」はケースもバンドもステンレスを使用していたが、まもなく樹脂バンドモデルもラインアップしている。

左が新作の「GM-5600-1JF」、右が「GMW-B5000-1JF」。以下の写真も並びは同じ

左が新作の「GM-5600-1JF」、右が「GMW-B5000-1JF」。以下の写真も並びは同じ

「シルバーカラーのメタルケースと黒の樹脂バンド」という説明だけだと、同じように思えてしまう今作「GM-5600-1JF」と「GMW-B5000」の樹脂バンドモデル。両者を比較してみることで、「GM-5600-1JF」の特徴を浮かび上がらせてみたい。

コンセプトに違いを感じさせるフェイスデザイン

コンセプトに違いを感じさせるフェイスデザイン

まずは、フェイスデザインから。35周年記念モデルだった「GMW-B5000-1JF」は原点回帰というテーマ性が強く、ブロックを積み上げたような柄や機能表示など、初代を忠実に再現している。いっぽうの「GM-5600-1JF」は表示を抑制し、大部分を黒で締めたことでモダンな雰囲気に仕上げている。

ケースの仕上げは、どちらも変わりがない

ケースの仕上げは、どちらも変わりがない

両モデルのステンレスケースは、フォルムや仕上げが同じだ。それぞれ「5000」「5600」特有の凹凸を細かに再現。ベゼル部正面はヘアライン仕上げでやや抑制しつつ、そのほかの部分はミラー仕上げでメタル感を十二分にアピールしている。

両者の微妙な違いとしては、ベゼルの色埋めに「GM-5600-1JF」は黒を使用しているいっぽうで、「GMW-B5000-1JF」は色が使われていない。

シンプル&クリーンな「GM-5600-1JF」と、伝統の「GMW-B5000-1JF」

シンプル&クリーンな「GM-5600-1JF」と、伝統の「GMW-B5000-1JF」

バンドのデザインは、大きく異なる。「GMW-B5000-1JF」はやはり伝統の形状を採用しており、ケース近くに2か所の波打ちとビスのような凹部が設けられている。いっぽう「GM-5600-1JF」の波打ちはひとつで、幅もやや太めだ。ここからでも、「GMW-B5000-1JF」が1983年来の伝統の継承を打ち出しているのに対し、「GM-5600-1JF」は現代的なシンプル&クリーンさを表現していることが見て取れる。

美錠や遊環は、「GM-5600-1JF」がシンプルで「GMW-B5000-1JF」は高級な雰囲気

美錠や遊環は、「GM-5600-1JF」がシンプルで「GMW-B5000-1JF」は高級な雰囲気

「GMW-B5000-1JF」はシャープな美錠やロゴ入りのメタル遊環を採用し、高級感を演出。「GM-5600-1JF」はどちらもシンプルだ。

裏ブタの留め方は、「GM-5600-1JF」がねじ式で、「GMW-B5000-1JF」がスクリューバック

裏ブタの留め方は、「GM-5600-1JF」がねじ式で、「GMW-B5000-1JF」がスクリューバック

「5000」がベースの「GMW-B5000-1JF」は、裏ブタにスクリューバックを採用。DLC処理も施されており、重厚感たっぷりだ。また、耐衝撃性を高める赤色のファインレジン素材も確認できる。

いっぽう「5600」がベースの「GM-5600-1JF」は、ねじ式の裏ブタを採用。ここ最近の新作モデルに散見される、バンド着脱用のクイックリリースレバーが備わっている点も興味深い。

そもそもの設計思想が大きく異なっていた!

「GMW-B5000」のケース構造

「GMW-B5000」のケース構造

両者は、耐衝撃構造へのアプローチが異なる。

「GMW-B5000」シリーズは、メタルバンドモデルの質量が167gだが、その重量で落下しても壊れないよう「ファインレジン緩衝体」を備えるなど、耐衝撃性をイチから再構成している(さらに言えば、これはもともと、約297gの金無垢G-SHOCKのために開発された技術だ)。また、樹脂バンドモデルの質量は96gだが、メタルバンドモデルと同じケースを採用している。

新作の「GM-5600-1JF」は、従来モデルと同じ耐衝撃構造を採用。一般的な「5600」シリーズの質量は53gで、今作は73gとそう大きな違いはないことから、旧来の技術で十分だったと思われる。「GM-5600-1JF」の作りは、単純に「『5600』にステンレス製カバーを取り付けたもの」と考えていいだろう。

性能面では、「GMW-B5000-1JF」にはタフソーラーや電波受信、モバイルリンクなどの先進機能が山ほど搭載されているのに対し、「GM-5600-1JF」はストップウオッチやタイマーなど、基本機能のみの構成だ。公式サイト価格も、「GMW-B5000-1JF」が54,000円(税込)と、2倍以上の開きがある。

以上をまとめると、次の通りだ。
「GMW-B5000-1JF」……G-SHOCKの伝統と革新が集約したハイスペックモデル
「GM-5600-1JF」……「5600」の可能性を広げるとともにトレンドをとらえたデザインモデル

ファッション性の高いカラーラインアップを展開!

中央が「GM-5600B-1JF」で、右が「GM-5600B-3JF」。公式サイト価格は各26,420‬円(税込)

中央が「GM-5600B-1JF」で、右が「GM-5600B-3JF」。公式サイト価格は各25,920円(税込)

今作がファッション性をウリにしていることは、カラーラインアップを見ても理解できる。シルバーケース×黒バンドの「GM-5600-1JF」のほか、黒ケース×黒バンドの「GM-5600B-1JF」、黒ケース×グリーンバンドの「GM-5600B-3JF」が登場している。

オールブラックの「GM-5600B-1JF」

オールブラックの「GM-5600B-1JF」

「GM-5600B-1JF」は、いわゆるオールブラックモデル。すべてを黒で染めながらも、ステンレス×樹脂という質感の違いが独特の個性を表現している。

ミリタリーな雰囲気の「GM-5600B-3JF」

ミリタリーな雰囲気の「GM-5600B-3JF」

「GM-5600B-3JF」は、文字板にドットの迷彩柄を採用。ミリタリーなテイストを醸成しつつも、暗すぎないバンドカラーに現代的なファッション性を感じさせる。

【まとめ】“メタルのG”が手に入れやすくなったのはうれしい限り!

初のフルメタルモデル「GMW-B5000」は、2018年に大ヒットを記録し、しばらく足が遠のいていた古参のファンも、G-SHOCKをあまり知らない若者も振り向かせる絶大な存在だった。その人気は今もなお冷めないが、ハイスペックモデルにふさわしい価格設定でもあったため、あと1歩踏み出せない人も少なくなかったのではないかと思う。

いっぽう今作は、手を出しやすい価格に抑えられており、“メタルのG“を切望していた人にうれしいニュースとなるだろう。機能面で特筆すべき点はないが、タフな時計としての魅力は十分にある。もちろん「GMW-B5000」と比較しなくてはならない道理はなく、純粋にG-SHOCKのいちモデルとして新たな表現を楽しむのもいい。

2019年はカーボン素材に注力しているG-SHOCKだが、メタルを用いたこの新作のクオリティも相当に高い。

【SPEC】
「GM-5600-1JF」「GM-5600B-1JF」「GM-5600B-3JF」

●ガラス:無機ガラス
●防水性:20気圧防水
●ケース・ベゼル材質:樹脂/ステンレススチール
●バンド材質:樹脂
●そのほかの機能:ストップウオッチ/タイマー/マルチアラーム・時報/フルオートカレンダー/12/24時間制表示切替/ELバックライト/報音フラッシュ機能
●ケースサイズ:43.2(横)×49.6(縦)×12.9(厚さ)mm
●重量:73g

横山博之

横山博之

カバン、靴、時計、革小物など、男のライフスタイルを彩るに欠かせないモノに詳しいライター。時代を塗り替えるイノベーティブなテクノロジーやカルチャーにも目を向ける。

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