節約
日本の家がコンパクトに! あふれる荷物を預かるサービスが進化

大掃除前に必見! 最新の収納サービス。出し入れスマホで完了、1日単位でOKのものも

12月に入り、年末の大掃除が気になってくる時期になりました。大掃除をする前、あるいはしている最中に目につくのが「必要だけど、今すぐには使わないモノ」。自宅に収納スペースが十分あれば問題はありませんが、収納スペース不足の場合、これらの置き場所に悩むことも少なくありません。そんなときに便利なのが一定期間、荷物を預かってもらえる「収納サービス」です。

季節のレジャーグッズなどの置き場所として、収納サービスは以前から一定のニーズがありました。かつては、道路沿いに設置されたコンテナやプレハブなどで荷物を預かることが一般的でしたが、最近、収納サービスの内容が進化。「預ける・取り出す」といった手続きをスマホで完結できたり、管理の行き届いた場所で荷物を預けられたりするサービスが人気を集めています。今回は、そんな進化した収納サービスの一端を紹介します。
(本記事内の価格表記は基本的に税別です。価格は2019年12月6日時点のものです)

日本の家が年々狭くなるとともに、収納ビジネスは拡大傾向

市場調査を手がける矢野経済研究所によると、収納ビジネス市場は2013年度から5年連続で年率10%のペースで拡大を続けており、2020年度には800億円を超える見通しだといいます。

その背景には、日本の家が狭くなっていることがあるようです。自宅が広ければ、納戸を設置することも可能ですが、新築住宅の1戸あたりの床面積は約80平方メートルと、20年前より12平方メートル(畳7畳分)も減少しています(2017年度、国土交通省の調査)。

住宅がコンパクトになるとともに、モノの置き場所に悩む人の受け皿として、収納サービスの利用が増えていることが考えられます。また、東日本大震災などの大災害を教訓に、子どもの写真などの紛失を防ごうと、大切な思い出の品を安全な場所に収納し、リスクを分散させている人もいるようです。

スマホで手続き完了。人気の宅配型の収納サービス

こうした中、最近人気を集めているのが、預け入れや取り出しの手続きをスマホで完結できる宅配型の収納サービスです。

預かったアイテムを撮影し、ネット上で確認することもOK

複数の企業がこのタイプのサービスを展開していますが、利用方法は一般的に以下のとおりです。
(1)ネット(アプリ)で申し込む
(2)自宅に専用のボックスが到着
(3)専用ボックスに預けたいモノを詰める
(4)集荷、もしくは自分でボックスを配送する
(5)送られたボックスは屋内の専用施設に保管され、入庫完了の通知が届く
(6)預けたアイテムは撮影され、ネット上のマイページから確認可能
(7)取り出したい場合は、ネットで申し込む(1箱まとめてでも、一部のアイテムのみでも可能)

段ボール1箱から預かりOK。発生する費用は保管料として毎月、数百円のみ

入会金などの初期費用は不要で、必要なのは毎月数百円の保管料のみ。ただし、取り出す際は費用が発生するのが一般的です。このように、宅配型の収納サービスは、
(1)自宅で手続きが完了できる
(2)段ボール1箱など小口から預けられる
(3)料金は最低数百円と安価に利用できる
というメリットがあります。

以下に、主要な宅配型の収納サービスを紹介します。筆者も今回、各社のサービスを調べてみましたが、基本のサービスと価格に大きな違いは見つけられませんでした。いっぽう、オプションサービスには独自色があるので、そちらで選ぶのもひとつの方法でしょう。

【1】minikura(ミニクラ):不要と判断すれば「ヤフオク!」へ出品も

倉庫業の老舗、寺田倉庫が2012年に始めた「minikura」は、宅配型収納サービスの先駆けと言われる存在です。選べるプランは以下の5つ。

・minikuraHAKO:月額200円。アイテムの撮影なしで、預かりのみ
・minikuraMONO:月額250円。預けた荷物のうち、30アイテムまでを撮影
・minikuraCloset:月額450円。衣類10点までつるした状態で保管。撮影あり
・minikuraLibrary:月額450円。書籍やCD専用の保管サービス。1点ずつの撮影あり
・minikuraクリーニングパック:6か月11,000円。衣類10点を預かり前にクリーニング。撮影あり

1箱まとめて取り出す場合、保管期間が16か月を超えていれば無料、16か月未満であれば850円かかります(6か月保管のクリーニングパックを除く)。アイテムを1個ごとに取り出すのも可能ですが、一定の送料がかかります。

預けていたアイテムが不要と判断すれば、「ヤフオク!」への出品手続きを行ってくれるオプションサービスもあります。これは、1箱まとめてでも、預けているアイテムのうち、ひとつだけでも可能です。minikuraから直接発送するので、相手に自分の住所を知られる心配もありません。minikuraへ支払う手数料は不要ですが、送料とヤフープレミアム会員(有料)でのログインが必要になります。

参考:「minikura(ミニクラ)」公式サイト

【2】サマリーポケット:預けた本のバーコードを読み取り1冊ずつ管理

「サマリーポケット」は2010年創業のスタートアップ企業、サマリーが展開する収納サービスです。用意しているのは以下の3プラン。

・エコノミープラン:月額250円or月額400円(箱の大きさによる)。アイテムの撮影なしで、単に預かりのみ
・スタンダードプラン:月額300円or月額500円(同)。アイテム1点ずつの撮影あり
・ブックスプラン:月額400円。20kg以内なら何点でも預け入れ可能

ブックスプランでは、預けた本を1冊ずつバーコードで読み取り、マイページ上で画像とタイトル、作者を表示させることができます。何の本を預けているか簡単に検索できるので、便利なサービスと言えるでしょう。いずれのプランでも、取り出す際は1箱まとめて、あるいは一部のアイテムのみでも取り出し可能です。

スタンダードプランを選んだ場合、預けた衣類をクリーニングするオプションを付けることも可能です。1点あたり620円と手ごろな値段でクリーニングおよび、保管をしてくれます(一部の高級ブランド品では追加料金が発生する場合も)。「ヤフオク!」に出品するオプションもありますが、落札金額の最低10%の手数料がかかります。

参考:「サマリーポケット」公式サイト

【3】sharekura(シェアクラ):ゴルフバッグやスキー板の保管、配送も

「sharekura」は、データ分析支援のデータサイエンスプロフェッショナルズなどが2019年1月に始めたサービスです。預けられるボックスは5種類あり、最も小さい「スモール」(幅30cm×奥行き30cm×高さ20cm)の月額保管料は180円(写真撮影なしの場合は100円)、最も大きい「ラージ」(幅65cm×奥行き45cm×高さ35cm)の月額保管料は500円(写真撮影なしの場合は400円)となっています。取り出す際は「スモール」で500円、「ラージ」で980円の送料がかかります。

東京都在住の方限定ではありますが、ゴルフバッグや、スキー板・スノーボードを月額1,500円の保管料で預かるサービスも行っています。事前に申し込んでおけば、これらを使う際、保管場所からゴルフ場やスキー場まで送ってくれて、終了後に現地から返送すれば、再度保管してくれます(送料は往復3,000円)。

参考:「sharekura」公式サイト

【4】HIROIE(ヒロイエ):家電やタイヤなど大型のアイテムに対応

「HIROIE」は物流を手がけるクワトロが提供するサービスで、これまで紹介したサービスと異なり、冬用タイヤや扇風機など、段ボールに入らない大型のアイテムを預けたいときに便利なサービスです。

ネットで申し込む点はこれまでと同様ですが、こちらのサービスは、スタッフが自宅まで来て、預けるアイテムのこん包、配送を行ってくれます。ただ、サービスに対応しているのは東京都および、神奈川、千葉、埼玉の3県(一部エリア除く)となっています。

月額の保管料は以下のとおりです。
0.2畳分のスペース(幅90p×奥行き70p×高さ90p)3,980円
0.5畳分のスペース(幅180cm×奥行き90cm×高さ90cm)5,980円
1畳分のスペース(幅180cm×奥行き90cm×高さ180cm)9,980円

広さのイメージが付きにくいですが、たとえば0.2畳なら「扇風機1台、段ボール2箱、衣装ケース1箱、スーツケース1箱」を入れられるそうです。初期費用は不要ですが、預ける際、取り出す際、それぞれに送料がかかってきます(送料はアイテムにより異なり、最低1,600円〜)。

参考:「HIROIE」公式サイト

これまで紹介してきた収納サービスは、スマホで手続きをすれば、荷物を運搬する必要がなく、段ボール1箱から預かってくれるのがメリットと言えます。そのいっぽうで、取り出したい場合、アイテムが届くのは申込後、最短で翌日になるので、緊急で必要な場合に対応できない点はデメリットになります。また、取り出すたびに費用が発生するため、頻繁に出し入れをするのにも不向きなサービスと言えます。

荷物の出し入れを頻繁に行う方に向いたサービスは?

荷物の出し入れを頻繁に行う予定がある方に向いているのは、以下のサービスになるでしょう。こちらは原則、出し入れを行う際は、保管場所に出向く必要はありますが、逆を言えば自分の好きなタイミングで出し入れすることが可能です。また、保管料は1か月ごと(一部のサービスでは1日単位)で発生するのが一般的なため、引っ越しやリフォームで短期間、荷物を預かってほしいときにも利用しやすいサービスです。

【5】キュラーズ:ビルタイプで、24時間365日出し入れ可能。日中はスタッフが常駐

キュラーズはトランクルームの大手で、全国に60店舗以上展開しています。原則、ビル1棟をまるごとトランクルーム専用の店舗として活用。日中は店舗にスタッフが常駐し、利用者には専用のセキュリティカードが渡されるので、セキュリティ面が気になる人にも向いています。温度管理もされているのはもちろん、ほとんどの店舗で、駐車場が備え付けられているのもメリットと言えます。

基本的な利用方法は以下のとおりです。
(1)ネットで申し込む(店舗を見学し、その場で申し込むことも可能)
(2)専用のセキュリティカードを渡される
(3)自分で荷物を搬入する(24時間365日対応)

保管料のほか、申込時にセキュリティカード代として2,300円が必要になります。保管料は以下のとおり店舗によって異なりますが、都市部のほうが高く設定される傾向があります。

〈渋谷富ヶ谷店(東京)〉
0.5畳:15,500円
1畳:24,100円
4畳:74,200円

〈キュラーズ八王子店(東京)〉
0.5畳:7,600円
1畳:12,400円
4畳:40,000円

〈キュラーズ中央区役所前店(札幌)〉
0.5畳:6,500円
1畳:8,900円
4畳:32,000円

参考:「キュラーズ」公式サイト

【6】Day倉庫:1日単位での預け入れが可能

月島倉庫が運営する「Day倉庫」は、文字どおり、1日単位で預けられるのが大きな特徴です。初期費用はかかりません。保管料金は荷物のサイズや重量で異なりますが、たとえば、3辺の合計が120cm、重量20kgの段ボール1箱を2日間預かってもらうのにかかる費用は、
「保管料30円(15円×2日分)」+「預け入れ作業料(15円)」+「引き出し作業料(15円)」=60円のみ。

より現実的な例で考えると、段ボール(3辺の合計が120cm、重量20kg)5個、2ドアの冷蔵庫1台、TV(40インチ未満)1台を7日間預かってもらうと、計2,070円となります。

東京都江東区にある同社の倉庫が保管場所になりますが、預け入れの方法として、自分での持ち込み(日中のみ対応。GWや年末年始をのぞく土日祝日もOK)や宅配便のほか、有料の集荷サービス(東京都および神奈川、千葉、埼玉の一部地域のみ対応)を利用することもできます。荷物の引き出しも自分で行える(日中のみ対応。GWや年末年始をのぞく土日祝日もOK)ほか、有料の配送サービスもあります。

長期で預ける場合は、他社との比較をしたほうがよさそうですが、引っ越しなどにあわせて短期間、預かってほしい場合には利用価値の高いサービスと言えそうです。

ワインを最適な状態で保管するサービスも

また、ワインを最適な状態で保管するサービスも行っており、4本まで入れられる専用箱ひとつの保管料は1日あたり29円となっています(このほかに箱代1,990円、入出庫の作業料として1箱あたり58円が必要。有料で配送にも対応)。こちらも1日単位での預かりが可能です。ワインセラーを用意するほどではないけれど、高級なワインを適切に管理したい、という方に向いたサービスと言えるでしょう。

参考:「Day倉庫」公式サイト

【7】蔵Rent:イオンのショッピングモール内に設置

ショッピングセンターの中で、収納サービスを展開する企業も出てきました。イオングループのリフォームスタジオは、関東を中心としたイオンのショッピングモールなど11店舗に「蔵Rent」という収納スペースを設置しています。

ショッピングセンター内という点は、セキュリティの面で安心感があるでしょう。温度管理もされており、ショッピングセンター内の営業時間内ならいつでも出し入れ可能です。

初期費用として、事務手数料が3,000円かかります。月額使用料は店舗、借りるスペースで異なりますが、「イオン藤沢店(神奈川)」だと1帖分のスペースで10,000円、「蔵Rentザ・ビッグ昭島店(東京)」だと1帖分のスペースで7,980円となっています。買い物のついでに、モノの出し入れをできる、という点は利便性も高く、収納スペースを探していて、対象のイオンが近所にあれば検討してもよいでしょう。

参考:「蔵Rent」公式サイト

まとめ:万が一の際の補償内容も確認しておこう

以上、7つの収納サービスについて紹介してきました。宅配で利用するタイプと、原則、自分で持ち込めるタイプに分けて、各サービスの特徴を表にまとめました。

〈宅配で利用するタイプ〉

〈自分で持ち込み可能なタイプ〉

段ボール数個など、預けたい荷物が少なく、また長期にわたり預けておきたい場合は、宅配型のほうがコストは安くつくでしょう。いっぽうで、家電など大型のアイテムで、季節ごとに出し入れが必要なアイテムの場合は、自分で持ち込めるサービスが候補に入ってくるでしょう。

預けるアイテムや自分の用途を考慮し、保管料を比較したうえでサービスを選ぶべきですが、もうひとつ確認しておきたいポイントは、荷物に万が一のことがあった場合の補償の中身です。サービスを提供している各企業では通常、保険に加入しており、荷物が破損した場合の補償に対応しています。ただし、上限額を定めているケースも多く、その中身はまちまちです。どういった場合に補償の対象になるのかも含め、これらの点を確認しておくとよいでしょう。

また、今回紹介したサービスは温度管理などの面で適切な管理を行っているとしていますが、預けるアイテムが温度変化に弱い場合など、長期間預けても問題ないのかどうかを、確認することも大事になります。

西村有樹

西村有樹

オフィスクイック代表。1990年より編集・ライターとして出版業界に携わる。リクルート、小学館、講談社ほか多数の出版社の各媒体にて、主に企業取材、企業人インタビューを手がける。1999年の金融ビッグバンを機に金融・保険を自身の専門分野として確立。ユーザーの視点からの、わかりやすい記事を多数執筆。

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